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2019年2月27日 (水)

下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)

人間は血管とともに老いるとうことがあります。いわゆる動脈硬化が加齢と共に進んで行きます。 年齢は止めようのないことですので、Th_ 動脈硬化が進みやすい危険因子(糖尿病、高血圧、高脂血症、高尿酸血症など)を予防しようと試みているわけです。特に血管病変の多くに糖尿病が多く関与していますので、糖尿病を持っている方は注意が必要です。         
動脈硬化が進むことで、気をつけなかればならない三大血管病として、心蔵の血管に起こる冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)、脳の血管に起こる脳血管障害(脳出血、脳梗塞)、それに足の血管に起こる下肢閉塞性動脈硬化症があります。
全身の動脈に等しく動脈硬化は起こるはずですが、人により心蔵の血管から先、脳血管から先のこともありますし、足の動脈から先に症状が出る場合もあるのです。 どちらが重症という訳ではありませんが、心蔵や脳血管は詰まると急を有する事態が多いのですが、足の血管は徐々に進行するケースが多いです。
Th_aso 徐々に進行するため、その状態の進行度にてⅠからⅣの段階で評価しています。
まず動脈が細くなって起こる軽い症状として、足の冷感やしびれが起こります(Ⅰ度)、更に血管が細くなると、歩く時に酸欠となるために間歇性跛行(Ⅱ度:それについては以前ブログに書いています→http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-9e10.html  )、更にひどくなると運動しなくても痛くなる安静時疼痛(Ⅲ度)が出現しQOLが著しく低下します。これ以上進むと血液が途絶するために足に潰瘍や壊疽起こり(Ⅳ度)、足の切断を迫られることも多くなります。
Ⅱ度の時期になると治療の必要性が高まりますので、病院で検査を受けた方が良い時期になります。 最初に話したように、ASOはいきなり進行することは少ないので、Ⅱ度の時期に内服の治療やリハビリをしながら、悪化するようであればカテーテルにより細くなった血管を広げたり、更にはバイパスの手術を行って行きます。それでも進行を止めることが出来なかったり、急速に壊疽になる方ではやむなく足の切断に踏み切ることもあるのです。                     
Ⅰ度の場合には単なる冷え性なのか足の血管の狭窄が原因かは足と手の血圧差を測る簡単な検査で慣れた医師(血管外科や循環器)ならおおよそ見当はつきますので、心配なら受診されて下さい(以前書いたブログの参照→http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/post-f8f6.html  )
似ている症状でも、全く違う疾患もありますし、放置しいて良いものと急がなければならない病態もあるのです。

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