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ドラッグに関しても以前から注射器の無料配布がなされていて何故と思ったことがありました。 麻薬で必要な注射器が手に入らないと注射器を何人かでたらい回して、それにより感染が広がったのです。 麻薬を根絶することは困難でも感染は防ぐというオランダ人の合理性によるものなのです。
これまで何度がめまいについて書いたのですが、再度原点に返って「めまい」の概要を書いてみたいと思います。
めまいは多くの方が日常の生活で遭遇する可能性の高い疾患の1つです。
「めまい」とは自分あるいは周囲が動いていないのに動いているように感じて、平衡感覚を失ってしまった状態といえます。一言でめまいと言ってもその症状には違うタイプが含まれ、その強さにも強弱があります。タイプ別にめまいを分けると・・・
①「回転性めまい」:自分や周囲がぐるぐる回っている様に感じるめまいです。また物が左右や上下に流れるように感じることもあります。多くは平衡器官に急激な変化(血流障害、炎症、内耳のむくみなど)が起きた時に生じます、耳の病気でも、脳の病気でも起きます。
②「動揺性めまい」:頭や体がグラグラ揺れている感じやフラフラする感じをいいます。①の病態でも起きることがあります。平衡器官がある程度広範囲で冒された場合に多いようです。さらに歩いてフラフラする時や傾いてしまう場合は小脳の障害のこともあります。
③「立ちくらみ(眼前暗黒感)」:立ち上がった瞬間にクラッと来たり、長くたっていて目の前が暗くなる感じを呼んでいます。重篤な原因でなくても、子供には時々みられます(起立性調節障害と呼んでいます)。 普段低血圧気味の方や貧血の方もも起こしやすくなります。 この症状が普段から高血圧症や脳動脈硬化症のある方で起こった場合に、急に血圧が下がっている状態があり、脳梗塞の危険が高まり注意が必要です。
この様な「めまい」が起きた場合に、どの科を受診したら良いのか分からないと思いますが、実はどの科が良いか分からない場合も多く、まず病院を受診し、救急性のある疾患を除外することが行われます。 ですので普段と違う「めまい」などを経験した場合は病院を受診されて下さい。
めまいは人間の平衡感覚を司る内耳にある耳石系と言われる細胞と三半規管と関連が深いため多くは耳の障害によって起こり得るため、耳鼻科が担当となります。 脳の中の中脳や大脳の梗塞や腫瘍等にて起こる場合もあり、その場合は脳神経外科や内科が担当領域となります。 また貧血や全身疾患の一部としてあるいは低血圧などや高血圧、糖尿病の治療の影響もありその場合は内科・循環器科が担当となることがあります。眼震に伴う場合は眼科で診る機会もあります。心因性の場合は精神科で診ることもあります。同じめまいと思って病院に行っても病態も色々ですので、専門の診療科が異なる場合もあるのです。
めまいは多くの方が経験する症状の1つですが、原因を特定することが難しいことも多いのですが、まず急を有する心疾患や脳疾患を除外する必要があります。
一体どんな建物だろうと、覗いてみると小さな看板にMoco Museum と書いてありました。その日は夜の運河クルーズも終わりホテルに戻ることに。 翌朝、ホテルで朝食を済ませて、1日アムステルダム観光を予定。 多くの場所は10時からの開館となることが多いのですが、もったいないので、ホテルを出て美術館広場を散策。
バンクシー作品の中でも人気が高い「風船と少女」シリーズで、色を変えたり、アレンジを変えたりと沢山描かれています。赤い風船は希望や愛の象徴かも知れません。 バンクシーはこのシリーズをイスラエル西岸地区の分離壁にも描き、シリア戦争に対する反戦キャンペーンの為にも描いているようです。
戦争や銃社会への反対を訴える作品も多く描いています。子供や動物が爆弾を持つことの不気味さを感じさせる作品です。
トランプンプ大統領後の米ドルによる世界の支配に対抗する作品も多く描いています。1国主義ではいずれ人類が繰り返した戦争を避けることが出来なくなることを早く世界は知って欲しいと願っていますが・・・
今でも世界には大きな力で翻弄されて、支配され続けています。それでも人々は自由を求めて、夢や希望を捨てずにこれからも生き続けてゆくと思うのです。この様な作品を観ると救われる気がします。
庭にもアート作品が並べられています。固い壁から親子が外界に出た作品です。檻の中から自由にこの親子は生きることが出来るようになったのでしょう。 なかなか衝撃を受けたバンクシー作品でした。
今週も2階のいつもの場所にも生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれています。
その方にタクシーを手配して貰いました。レンブラントの家の近くに配車して貰い。そこから20分程度で「ウォーターランド」に到着し、そこで20〜30分程度待って貰い、そこから市内のアダムタワー展望台まで送って貰うことになりました。往復で70€(約9000円)でお願いしました。
一路、北東に向かうと次第に土地が開けて来ます。あっという間に景色が放牧地帯へと移って行きます。更に進むと湿地帯へと繫がる1本道を進んで行きました。小さな橋を渡り小さな街の中へ。まるでおとぎ話に出てくるような街並みです。
毎年1月の初め頃は初夢にかけて、夢や睡眠の話をしています。以前患者さんから質問(次第に眠りにくくなるのは年のせい?)を受けたので記載します。以前も同じ様な内容を記載しました。
眠くなるメカニズムは二つに大別されます。①1つは体や脳が疲れたから眠るパターン、②体内時計により眠くなるパターン
①疲れたから眠るとは運動や作業した後に体や脳の疲れをとるために眠くなります。 普通の筋肉の疲労だけなら、少し横になれば回復します。しかし脳の疲れを回復させるために私達は1日の1/3〜1/4程度の時間を睡眠に費やす必要があります。
②眠くなるもう一つの要因は、「体内(生物)時計」によるものなのです。地球で生まれた生物は日が昇ったら動き出して、日が沈んだら眠るという行為はごく当たり前の備わってきた機能です(もちろん夜行性動物もいますが)。
生活のリズムを保つために、セロトニンとメラトニンの重要性が解って来ています。セロトニンは神経伝達物質でメラトニンはホルモンです。
皮膚の色を司るホルモンのメラニンを調べている中で偶然、(牛の)脳の中ににある松果体という部分で作られるメラトニンと言うホルモンの存在が発見されます。後に人間にもあることが解りました。そのホルモンを抽出し、ボランティアの方に投与したところ皆眠くなったことが判明しました。そのためメラトニンが「眠りのホルモン」と呼ばれる様になったのです。
メラトニンがセロトニンから分解合成されることも解るようになって来ました。
朝起きて、光を浴びるとセロトニンの分泌が上昇し、その為交感神経が刺激されて活動性が増して、日中の行動がスムーズに出来るようになっています。そしてセロトニンは夕方になると減少してゆきます。 セロトニンが上昇しそれを材料としてメラトニンが生成されますが、時間差がありセロトニンが低下していく頃にメラトニンが増えてゆきます。その為日没後暫くすると増加したメラトニンの作用によって私達は眠くなっていきます。真夜中にピークになり次第に体内で分解されて朝には減少し、寝覚めの準備状態となります。そして夜が明けて、光が入ってくると、セロトニンの分泌が盛んになり・・・それを繰り返して私達は生きてゆくわけです。
ではメラトニンの具体的な作用としては、メラトニンが増えてゆくと、私達の体は「脈拍」「体温」「血圧」などが、低下してゆきます。それを感知した脳内で寝る準備が整ったと判断し、眠りにつくのです。
このメラトニンは1〜5歳頃がピークで年齢と共
に減少してゆきます。子供は体の大きさと比べ運動量も多く体の疲労を取るためにも眠りにつきやすく、更にメラトニンの量も多いので、コロッと寝てしまうのです。
高齢になるとメラトニンの減少のため入眠しにくくなったり、途中で覚醒したり,朝早く目が醒めてしまいます。
またメラトニンの低下に加えて、ストレスなどの精神的な興奮状態を就眠前まで受けている中年以降で、不眠が増加します。 リタイアして社会的ストレスはないと言えでども高齢になると更にメラトニンの低下があり、不眠が増加します。 夜間の頻尿や足がムズムズするという症状も多くなり不眠が増えます。
以上のことより、「年と共に不眠は増える」は正しいのです。
病院の入口も正月の飾り付けで、いよいよ今年が始まったことを実感させてくれます。
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