フォト

« 今週の生け花(平成31年1月第4週) | トップページ | 回避行動に「音」は重要 »

2019年1月27日 (日)

世界を夢みて(114): オランダの不思議(飾り窓地区、大麻解禁など)

このブログの記事をまとめたホームページを作りました。見て頂くと嬉しいです😃(ニライの夢:https://dreams-nirai.com )。
オランダ(ネーデルランド)を旅する前から、公営の売春「飾り窓地区」や大麻が合法で吸える「コーヒーショップ」などがあることはよく知られていますし、私も不思議な国だなとも思っていました。ある意味人間が規制したら地下に潜ってやることになるなら、Th_dsc00816合法化してしっかりと管理した方がより安全というもの凄く理路整然とした合理的過ぎる考え方なのだろうと思ったりしました。                   
 飾り窓地区の売春婦は定期的に検査がなされ、HIVなどの感染もチェックされていますし、客とのトラブルもその組合でしっかりとサポートできる体制となっています。 私も朝方この地区を横切ってレンブラントの家に向かう途中で、飾り窓の所でトラブルのようで「どうも支払いの件でもめているみたいでしたが」その時も警察ではないのですが、同じ制服をきた方が2〜3名の係の方が間に入って処理をしている光景を観ました。                    

 

Th_dsc00569

ドラッグに関しても以前から注射器の無料配布がなされていて何故と思ったことがありました。 麻薬で必要な注射器が手に入らないと注射器を何人かでたらい回して、それにより感染が広がったのです。  麻薬を根絶することは困難でも感染は防ぐというオランダ人の合理性によるものなのです。

 

 

 

大麻は合法化された国ですが、厳密に管理されていて、町中の「coffiee shop」内での使用や少量の購入が可能となっています。コーヒーショップ内では大麻は吸えますが、アルコールなどは売っておらず、大騒ぎする方もいないとのこと。  周りに迷惑になるようだと取り締まりの対象になりますし、町中そこらで大麻を吸っている訳でもありません。 私もこの種のお店の前を通りました(まあ普通に街角にあります)が、中には入っていないので正確なことは分かりませんが、あまり特殊と言う感じではありませんでた。                                                                                                               
・・・何か自由で自分勝手にやれる国なんていう感じも受けますが・・・・オランダの町を歩いてふと気づいたのは、道が整理され、ゴミも殆どないことでした。 また世界中(ヨーロッパ中)で浮浪者をよく見かけるのですが、ここネーデルランドには浮浪者を見かけないのです。      

 

 そのことを現地の人に聞いたら、そういった方の為に衣食住を提供出来る十分の施設があるために寒い街角で寝る必要もないとのことでした。  確かにお隣のベルギーに入った時にこの旅で初めて浮浪者を見かけました。 基本は押さえて後は自由ってことなのでしょうか?住民にとっては住みやすい国ではないかと思えるのです。
Th_dsc00286

私に取っては何か不思議で面白い国です。 どうもこの様な「寛容な精神と自由」がネーデルランドの根本にありそうです。 

この様なオラン人気質は建国の歴史の中から勝ち取ったようなのです。 
 オランダはプロテスタントでベルギーはカトリックが多い国です。 スペイン(カトリック)の支配を受けた中で、ネーデルランドの人々は宗教の自由を求めて独立戦争を戦い、自由を得ることが出来ました。 その自由の為には自分へも他者へも寛容でなければならないという精神風土が出来上がったのだと推測します。

 

 今では多くの国民は寛容なプロテスタント(無宗教に近い)のように感じました。 逆に言ったらスペインやイタリアのような熱心なクリスチャンは少ないようです。 どの宗教も受け入れる寛容さ、合理的な考え、自由に対する懐の広さなどを感じる素敵な国でした

« 今週の生け花(平成31年1月第4週) | トップページ | 回避行動に「音」は重要 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

院長先生
 こんばんは。
不思議な国と思いますが、きちんと
対応されての結果なのですね?
 夫が研修旅行で行った時も、
この前を通ったそうですが、
入ったか?どうか?は不明ですΣ(゚д゚lll)アブナッ !
 オランダは確か最初に「尊厳死」と
同性の結婚が認められた国だったような
気がいたしますが・・・。

 続きを楽しみにお待ちしております。

マコママさん、こんばんは。

色々なことが不思議に思えますが、街も美しく、人々も勤勉に感じました。
ご主人もアムステルダムに行かれたそうで、飾り窓地区も観光地の真ん中にありますので、何処か横切ると思います。私も社会見学のためにご主人様が入ったかどうかは判りませんが・・

尊厳死や同性婚も確率されていますね。 私達日本人には先を行き過ぎてビックリすることも多いのですが、豊かな国でした。

omoromachi様、ご無沙汰しております

飾り窓地区や大麻が吸えるなど私も不思議な国と思えていました。
この説明を読んでなるほどと伺えました(決して私自身は許して
いるわけではありません)。

はやり日本人の感覚からすると「飛んでいる気が
しますね。

omoromachi様の旅行記はただ写真を羅列しているブログと
違い、いつも勉強になり、新し知識が増えるのは嬉しいです。
いつも旅行記楽しみしていますよ!

 こんばんは。
 私はこの飾り窓の何とも言えない妖艶な雰囲気がお気に入りで、2度訪れて2度とも周辺を散歩しました。途中、尿意を催してコーヒーショップへトイレを借りに入ったのですが、強烈な匂い(癖の強い葉巻を一斉にふかされたような)で倒れそうになりました。
 強烈な文化の違いを感じましたね。ちなみに窓の中に入ったことはありません(笑)

yumi.tanaさん、こんばんは。

飾り窓地区や大麻解禁などがなければ、あまり不思議な国とも思えませんでしたが、街を歩くと人々の合理性が判るようになりました。余計なこと無駄なことはしない雰囲気でした。

私の旅行記の内容をお褒め頂きありがとうございます。私自身が忘れないように記載しています。今はインスタグラムなどで綺麗な写真はいっぱいありますので、少しだけでも旅行気分を味わって貰えたらいいなと考えて書いています。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

いかさまさん、こんばんは。

いかさまさんがアムステルダムを訪ねて10年ほど経ちましたでしょうか。その時の想い出が強烈に残っているのですね。

飾り窓のあの赤い色には妖艶さを感じさせますね。ピンクよりあのくすんだ赤は強烈です。
トイレの利用でコーヒーショップを利用するなんて根性があります。 私は中に入りませんでしたが、強烈な匂いがしたのですね。参考になりました。

流石のいかさまさんも赤い扉を開くことは出来なかったのですね

先生、こんばんは。

オランダの人は日本人からすると変わったアングルから物事を捉えてるんですね。
確かに大麻でも違法となると、人は陰に隠れてやる。
オープンにすれば管理が出来る。
とても合理的な考えですよね。
飾り窓地区や注射器も然り、先手を打つ訳ですね。
私などはこうして教えて頂かないと知らずに珈琲を求めてコーヒーショップに入ってしまいそうです
いわゆる本当の珈琲の飲めるカフェはどんな表記になっているのでしょうか?
いつもながら興味深いお話をありがとうございます

sharon さん、こんばんは。

オランダ人の発想は日本人と逆のですね。規制すれば地下に潜ってますます悪い状態になる、それを防ぐには合法化して取り締まりを強化しようとするのがオランダ風です。

色々と発想が合理的過ぎて、私にもなにが良いか判断が出来ませんでした。

確かにオランダではコーヒーを飲むために「Coffee Shop」の看板を見つけて「やったコーヒーが飲める」と入っては駄目です。 コーヒーを飲むためにはカフェ「Cafe」の看板です。「Cafe ○○」と書いてあれば日本の喫茶店ですね。 

もし行く機会があれば間違わないで下さい

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 今週の生け花(平成31年1月第4週) | トップページ | 回避行動に「音」は重要 »