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2018年12月 5日 (水)

脂肪肝に注意!

今日のFMはアルコールと肝臓に関して話をしました。その中で脂肪肝についても少し触れましたが、ここでは脂肪肝炎について少し説明します。
日本人も次第に高カロリー食と運動減少があり、色々な生活習慣病が惹起されるようになっています。                          
肥満は色々な部分に悪影響を及ぼしています(極端な痩せも平均寿命は短くなります)。
本来、余ったカロリーは脂肪として蓄積され、いざという時には消費して人間の活動を支えています。 人間の体には脂肪を蓄えるのに特化した脂肪細胞もあり、皮下脂肪や内臓脂肪として存在しています。 脂肪細胞以外にも肝臓の細胞は脂肪を蓄え易い性質を持っています。
例えは悪いのですが、栄養過多で肝臓の細胞にも脂肪が蓄えられた極端な例がフォアグラということになりますが、日本人も次第に肝臓に脂肪がたまる脂肪肝が4〜5人に1人いる状態になっていると考えられています。 よくドックなどで脂肪肝と言われた方も多いと思います。
・・・脂肪肝になって何が悪いのよ・・・という声も聞こえてきそうです。
この時期お酒が多くなって肝臓が気になっている方も多いと思います。もちろん過度の飲酒は肝細胞にダメージを与えますし、脂肪肝の原因にもなります。 
 ところが脂肪肝の原因で一番多いのは飲み過ぎではなくて食べ過ぎが原因なのです。「私お酒飲まないのに脂肪肝と言われた」とか「肝機能が悪い」と言われた方もいると思います。     
アルコール性の肝障害と区別するために、非アルコール性脂肪肝肝疾患(NAFLD)と呼んでいます。 
ところがここで問題になるのが、この非アルコール性脂肪肝肝疾患の中に、症状が軽微ですぐに改善しやすい単純性脂肪肝(非アルコール性脂肪肝:NAFL)進行性で肝硬変や肝癌の発生母地となるような重篤な非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の2種類あることが分かってきています。
Th__3
・・・大凡、日本人の肝疾患の統計では①B型肝炎:130万人、②C型肝炎:170万人、③アルコール性肝障害:250万人、④非アルコール性脂肪性肝疾患:1500〜2000万人(NHSHは300〜400万人)と推定されています・・・もの凄い数ですね・・・                    
・・・ではこの単純な脂肪肝と脂肪肝炎を起こす違いはとなると・・・・結論はまだ分かっていません(まだ色々な研究がなされている段階です)
・・・しかしながら肝臓の細胞の中で脂肪が増えることで、何らかの炎症が起こってくるのです。 この様な炎症が起こると肝細胞はダメージを受け死滅する細胞が増えます。細胞の死滅が多くなるとその部分が繊維化を起こしてきてしまうのです。 繊維化が高度になると肝硬変、更には肝細胞がんへと進むケースが出てくるのです。                      
Th__4BMI35%以上の高度肥満の男性において肝癌発生のリスクは非肥満患者の4.5倍にになっています。
この様な流れは日本でウイルス性のB型肝炎とかC型肝炎と同じ様に「細胞の炎症→肝硬変→肝細胞がん」と似た手順となります(もの凄く大雑把に記載していますが・・・)
・脂肪肝とあらゆる生活習慣病との関連も指摘されています。                    
では治療法は・・・となると
現時点で、一番エビデンスがあるのは・・・・・やはり減量です。 急激に痩せてリバンドを繰り返すこともNHSHを早めるともいわれていますので、ゆっくりと食事療法(カロリーを減らす)、有酸素運動でカロリーを消費する、禁酒を行い、先ずは体重2Kg減量を目指しましょう。
・・・私自身はあまり詳しくはありませんが、極端に痩せる必要や偏った食生活をすべきではないと思いますが、フォアグラ状態の肝臓は私達にとってあまりよいことではないようです。

飲み食いの多い年末ですが、肝臓から「ご主人様ほどほどに」といわれないように心がけましょう

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医療」カテゴリの記事

コメント

院長先生
 こんばんは。
脂肪肝のお話ありがとうございます。
 末妹は④番で肝がんになり、
9月に手術致しました。
2月に大腸がんと胃がんを手術して、
なんと言う事かと悲しい思いを致しました。
今は抗がん剤の副作用で口内炎が酷いとか・・・。
早く落ち着いてくれることを祈るばかりです。
体重は大幅減になりました。
もう以前のように食べ過ぎる事もないと思います。

omoromachi様、こんばんは。

この夏の人間ドックにて脂肪肝と
軽度の肝障害を指摘されましたweep

これまでなかったのですが、体重が3Kg程
増加してしまいました。仕事が忙しく
出張も多かったので「外食+飲酒」が
続いていたせいです。

先日再検査で病院を受診しましたが
肝機能も改善していました。ホッとhappy01

このブログで脂肪肝を甘くみたらいけない
ことがよく分かりました。

いつも貴重なお話ありがとうございます
勉強になりました。

マコママさん、こんばんは。

末妹さんは色々な病気に罹って大変だと思います。本当に頑張って欲しいです。
脂肪肝は昔は単に太ったために肝臓にも脂肪がたまった程度と思われていました。しかし脂肪が幹細胞に蓄積することで慢性の炎症を来す病態があることが次第に分かるようになり、更にその状態の経過を追うと、中には肝硬変、肝がんへと進行することが確認出来た症例が増えて来ているのです。

末妹さんもアルコール性ではなくてNHSHタイプの進行にて癌になったのでしょうね。

胃も切っていますので食事の量は減ったと思いますが、分けながら上手に食べれたらいいですね。

いつもコメント頂き本当にありがとうございます。

ツクシンボさん、こんばんは。

人間ドックにて初めて脂肪肝を指摘されたのですね。人間ドックの資料によると40代のサラリーマン男性の80%が何らかの肝機能の異常を指摘されているようですので、今後も注意が必要ですね。

どうしても出張が多くなると外食、付き合いでも飲む機会が増えますので、コントロールするのが難しいと思います。 
どうか今後のことも考えて、多飲や過食をしないように努力して下さいね。

こんばんわ。二回目のコメントです。よろしくお願いします。今週月曜日に腹部エコー検査で肝脂肪を初めて指摘されショックでした。以前より胆嚢結石がある為一年に一度は検査を受けています。今回の先生の肝脂肪のお話は、大変参考になりました。私はアルコールは一切飲めませんが、甘い物が大好きです。これもよくないんですよね。三年前からすると体重も5キロ増加。現在食生活に気を遣ってる次第です。ただ年齢も70を過ぎて、面倒な事をするのが嫌になり外食が多くなったのも原因かと思われます。先生のお話、肝に銘じて日々の生活をしたいと思います。

ガルボさん、こんばんは。

今回初めて脂肪肝を指摘されたのですね。胆嚢結石もありますので、コレステロールなども気をつけないといけないかも知れません。

5Kg体重が増えたことは、筋肉が増えてた訳ではないはずですので、脂肪分が増えたと理解していいでしょうねcoldsweats02
脂肪肝は単に脂肪がついて肝機能に異常がない場合は大きな問題はないと考えています。肝機能障害が出ている場合は注意して経過観察を行って下さい。

お酒を飲まない場合でも体重増加は肝臓だけでなく、循環器系に悪影響を与えますし、膝を悪くすることもありますので、時間をかけて体重を減らして貰えたらいいと思いますよ。

70代を楽しむ為にも、日々体重計とにらめっこしながら格闘(?)して下さいね。応援していますscissors

先生には早速のコメント有り難うございます。確かにコレステロールも基準値を多少超えています。体重を減らすのは大変だと思いますが、なるべく腹八分で野菜を主体とした食事に切り替え、励行したいと思います。運動は特にしてないのですが、毎日5千歩~7千歩は歩いております。幸い足腰は丈夫なので頑張りたいです。いよいよ今年も僅かとなりました。来年もどうか良いお年でありますように。そして又先生のお話を是非お聞きしたいと思います。

ガルボさん、こんばんは。

なかなか体重を減らすのは大変ですよね。大変ですから永遠のベストセラー「ダイエット本」が巷に溢れていると思いますcoldsweats01

毎日5千から7千歩歩かれているのですから優秀ですよ。若い人達と違いガツガツせずに、ゆっくりとマイペースでダイエットしてゆきましょう。

この様なコメントを頂けて嬉しいです。これからもどうぞ宜しくお願い致します。

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