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2018年11月25日 (日)

世界を夢みて 105 :アムステルダム国立美術館

このブログの記事をまとめたホームページを作りました。見て頂くと嬉しいです😃(ニライの夢:https://dreams-nirai.com )。
初めてのオランダ。朝アムステルダムに着いて、即行動開始です。何時もながらタイトなスケジュールです。
街を歩くと、空間の広さ、運河が巡らされた街並み・・・ああとうとうオランダに来たかと実感が湧いて来ます。 街をブラブラと歩き、アンネの家を通り、人や音や空気感を感じながら気持ちが高まって来ました。

 

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オランダらしい運河沿いを歩きながら、アムステルダム国立美術館が見えて来ました。美しい建物で、中央を道路と大きな歩道が通っています。近づくとストリートミュージシャンによるクラシックの音楽が流れて、美の殿堂に入る気分を盛り上げてくれました。街角に生の音楽が流れるのは大好きです

美術館入り口でiPhoneに入れたチケットでチェックし直ぐに入場となりました。

 

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アムステルダム国立美術館は2004年から大規模改修が行われ、2013年に再度開館となっています。これにより展示スペースが広々となったとのことです。この10年間、閉館されたために、この美術館の素晴らしい作品群は世界公演()が行われていました。 日本では2005年10月から2006年1月まで兵庫県立美術館で特別展があり、この美術館の作品も展示され多きのファンが来館されたとのことでした。 

入館すると大きなエントランスホールがあり、奥の方の半地下にショップがあり、その上がレストラン喫茶となっています。  

 

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一番有名な作品が多い2階フロアへ一気に駆け上がります。まず先に私の好きなフェルメールの作品の見学から開始です。それぞれが区画された場所に有名な絵がずらりと並んでいます。

 

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フェルメールの「牛乳を注ぐ女」・・・何故か子供の頃、自宅にこの絵があり毎日見ていた作品です。 何気ない日常の光景を窓から優しく照らす光が女性を照らしています。静寂で穏やかな光景です。 まさにフェルメールが「静謐(せいひつ)の画家」と言われる所以とも思えます。 それを見ながら子供の頃の家の作りだったり家族の思い出も同時に蘇りました(当時は誰の作品かも知りませんでしたが)。

この作品なんとこの秋(2018.10.5~2019.2.3)東京・上野の森美術館で開催される「フェルメール展」で来日します。皆さん機会があれば観に行かれて下さいね。

 

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フェルメールの「恋文」です。女性が手紙(恋文)を受け取り、この手紙を運んできてくれた女中の方を驚いて見上げてた作品で、細かな描写と光の当たり具合は流石にフェルメールだと感じさせてくれます。この女性が持っているマンドリンは彼女がそれまで恋焦がれる思いに駆られながら音楽を演奏していたことを表しています。また彼女の背後には「波が立っている海」が描がかれた絵が飾られ、この手紙の内容が情熱的な思いを示唆していると説明されています。                
私がフェルメールが好きなのは(特に「真珠の耳飾りの少女」)、彼の作品の女性達は「なにを訴えようとしているのか」と私に問いかけてくるのです。 見れば見るほど、彼女は今なにを考えているのだろうかと想像をかき立てられ、心を揺さぶる作品が多いのです。

 

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フェルメール(Vermeer)は通称であって、彼の本名はヤン・ファン・デル・メール・ファン・デルフト(Jan van der Meer van Deift)です。これからも分かるように彼の出身はオランダ西部のデルフト焼きで有名なデルフトの出身です。フェルメールは空間構成が優れた作家と言われていますが風景画は余り描いていません。その中でデルフトの風景を書いた作品が「デルフトの眺望(マウリッツハイツ美術館)と上の「小路」があります。

・・・・残念なことにフェルメール「青衣の女」は貸し出し中(?)で展示されていませんでした 
アムステルダム国立美術館の2階はオランダ絵画の黄金期の17世紀の作品がずらりと並び圧倒されます。

 

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2階ではフェルメール以外にもそれぞれのブースに有名な作品・画家の絵が展示されています。フランス・ハルス の『陽気な酒飲み』(1628-30頃)があります。ネットで調べて観ると「笑う男」と作品名を書いている方もありましたが、美術館の展示の説明は「Merry Drinker」でしたので「陽気な酒飲み」でいいと思います。この赤ら顔の男も一瞬、穏やかな表情で「よぅ!久しぶり」と声をかけられている雰囲気です

 

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この国立美術館の最大の目玉はやはりレンブラントの「夜警」でしょうか? この夜警の作品の前には人だかりが。アムステルダム出身で今でも市民に最も人気のある画家だと思います。

 

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この美術館の最も有名なレンブラントの「夜警」は2階フロアの真正面に据え置かれた大作です。光と影の魔術師と呼ばれるだけの作品です。 間近で見ても輝く光が眩しく覚えるほどです。本当に絵の中から光が出ているような画面です。 来年2019年はレンブラント没後350年に当たるそうで、この夜警は修復に入るとのことです(ただし今回は展示をしながらの修復となるとのことですので、完全に観れないという訳ではなさそうですが・・・)

 

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レンブラント 「聖パウロに扮した自画像(1661年)」です。 レンブラントは自画像を幾つか残しているのですが、この晩年の自画像は全てをそぎ落とした優しげな雰囲気が漂っていました(人生は波瀾万丈でしたが)。

 

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Th__3有名な絵画がありすぎて一つ一つ説明出来ません

 

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美術館の中にこのような素晴らしい図書室もあり、現在も職員が作業をしていました(中に入ることは出来ません)。

 

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「人形の家」みたいな可愛らしい展示室もあり、ここでは私のような禿げたオヤジは少なくて、若い女性達が熱心に見ていました

 

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1階に降りてもこんな有名作品がずらり(ゴッホの自画像

 

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更に1階にも沢山の有名な絵画が・・・・もう私の頭は飽和状態です・・
流石にここまで見ると、どの作品を観たのかさえ覚束なくなる状態に・・・頭も足も疲れて来ましたので休憩することに。

 

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このアムステルダム国立美術館内には0階のフロアに開放的なカフェテリアがあります。混んでいましたが直ぐに入ることが出来ました。ここで食べたアップルパイは絶品でした。満足満足! 

少し休憩をしましたので、続けて公園を挟んで隣のファン・ゴッホ美術館を訪ねました(次回のブログに記載予定)。

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コメント

院長先生
 こんにちは。
いよいよですね?
国立美術館は改装されたのですね。
私たちが行ったのは02年ですから、
随分と雰囲気が変わった事でしょう。
でも素晴らしい絵画はそのままですね。
夫はここへ2回行っております。

 フェルメールの絵画は私も大好きですよ。
かなりの点数を観ていると思いますが、
院長先生と同様、「真珠の首飾りの少女」が好きです。
小さいレプリカを飾っております。
 続きを楽しみにしております。

omoromachi様、こんにちは

いよいよアムステルダムですね
それにしても世界的な美術館
だけあって、私でも知っている
絵画がずらりです。

近々東京への出張がありますので
日程が合えばフェルメール展を
見に行きたいです。
最近テレビでもフェルメールが
取り上げられていて興味が
湧いて来ました。

京都の紅葉はピークを迎えています
今年は清水が改築中ですので少し
ガッカリですが・・・

次を楽しみにしています。

こんばんは

アムステル国立美術館、憧れです
昔、家には原色百科事典という事典があり、その美術編?に「牛乳を注ぐ女」が紹介されてました。
食いしん坊なのでパンばかり見つめてました
硬そうなパンや新鮮な牛乳、柔らかな光、美しいブルーの布。
このフェルメール展、何年か前上野の美術館に見に行きましたが人、人で絵の前で止まらないでくださいなんて言われるほどごった返しておりました
ですからomoromachi先生がこんなゆったりした空間でこころゆくまで絵画を鑑賞できて羨ましい限りです
日本では撮影禁止が大半なのに撮影OKというのも驚きです。
フランスなど旅した友人もどこでも美術館は撮影が自由だったようです。

マコママさん、こんばんは。

アムステルダム国立美術館は大改装が行われて、かなり展示スペース広くなったようです。マコママさんが行かれた時とはだいぶ雰囲気が変わったのですね。

オランダ黄金期の絵画がずらり並んでいて迫力がありました。ご主人は2度も行かれたのですね。私もまたいつか行きたいです。

マコママさんも「真珠の耳飾りの少女」が好きなのですね。私も大好くな絵です。私は今回この絵と一対一で楽しめましたよ。デン・ハーグでの所で詳しく書いてみたいと思います。

何時もコメント頂き感謝致します。

ツクシンボさん、こんばんは。

とうとうアムステルダムに行けましたよ。殆どのヨーロッパ諸国は回っているのですが、なぜかベネルクス三国は行けずじまいでした。 余り美術のことを知らない私でも見かけたことのある絵が沢山ありました。

私もテレビで観ました。東京でフェルメール展があるお陰で、テレビでも特集が組まれているようですね。 フェルメールが私が1番好きな画家かも知れません。

京都の紅葉は本当に綺麗でしょうね。もう15年ほど前に学会が京都で開かれた時に、三千院辺りの紅葉を見に行きました。清水寺は今は改築工事中なのですね。清水の舞台と一緒の紅葉が今年は観れないのは残念ですね。

何時もコメント頂きありがとうございます。京都にまた出かけたくなりました。

らるごさん、こんばんは。

原色百科事典と言うのがあったのですね。色使いが紹介されていたのでしょうか?

何年か前に知人も東京のフェルメール展を見に行ったそうですが、その時も「立ち止まらないで下さい」と言われたと話していました。

ヨーロッパの多くの美術館は有名な絵でも垣根がなくて、フラッシュをたかなければ写真撮影もOKなことが多いです。日本から行くとビックリしてしまいます。

私が大好きな絵にフェルメールの「真珠の耳飾り少女」があります。今回マウリッツハイス美術館では、閉館を狙って出かけましたので、20〜30分程、この絵と一対一で静かに向き合えましたよ。素晴らしい経験でした。後ほど記載しますね。

こんばんは。
omoromachiさんの子供の頃といえば、
昭和の中頃でしょうか、
フェルメールの絵を家に飾っていたなんて
素敵ですね。
フェルメールの絵は、
建具やパンとかの質感はもちろん、
真珠の少女以外、すごい美人がいないところがリアルだなと
思います
空気や香り、牛乳が注がれる音までが伝わってくる感じがしますね。

ドールハウスも素敵ですね、
じっくり見てみたいです。


monnamonnnさん、こんばんは。

私の子供時代ですので、昭和のど真ん中すね。
フェルメールの「牛乳を注ぐ女」を誰が飾ったか分かりませんが、小学校の表彰状を入れるような薄っぺらい額縁にこの絵が飾られていました。大きさ的にもほぼ同じぐらいの大きさだってような気がします。

「牛乳を注ぐ女」の中に描かれている、パンの質感も凄いですね。決して柔らかいパンではないです

確かに「真珠の耳飾りの少女」以外は美人はいませんね・・そう言われて初めて気がつきました。

私がなぜフェルメールが好きなのかもいつか書いてみたいと思います。

ドールハウスは良く出来ていましたよ。 この部屋は若い女性達が多くて、禿げオヤジには似つかわしくなかったので写真を撮ったら退散しました

絵の好きな方なら何日いても時間がないほどの美術館でしたよ

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