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2018年10月

2018年10月31日 (水)

世界を夢みて99 : サクダラ・ファミリア聖堂(夜も幻想的)

今回でスペインの旅行記も終わることになります。3度目のバルセロナ、是非とも最後に見てみたい1つがサグラダ・ファミリアの池越の夜景でした。
何時ものことながら、夜もタイトなスケジュールで旅行をするのですが、2泊のうち最終日はカタルーニャ音楽堂での夜のコンサートの予約を取っていますので、日中動き回っても、この日の夜しかありません。ここに標準を合わせたと言っても過言でないほど、見たかった風景です。

夕食をとり、ホテルまで戻ってから、そこからタクシーにてサクダラ・ファミリアに向かいました。スペインのタクシーは非常に使い勝手のある移動手段ですので時間のない時には利用します(明瞭会計、ぼったくりもありません)。

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まずは受難のファザードの西側でおりました。22時前ぐらいに着いて、全体を観ます。やはり凄い迫力です。次第に多くの窓に電気が付いて来るのを見ることが出来ました。 そして22時丁度になると、あちこちから車のクラクションや鍋を叩くような音が聞こえてきました。前2回のバルセロナでもこのような音を聞いたことがなかったため、祭りでもあるのかと思ったのですが・・・・後で聞いたら「バルセロナの独立に賛成する意思表示のために15分間程度、それぞれの方が音を鳴らしている」とのことでした。 その1週間後が2017年のカタルーニャの独立を問う住民投票だったのです・・・1週間後にバロセロナに旅行した私の知人は治安上の問題で殆どホテルから出ることが出来なかったと言っていました。

しばらくすると音も消え、静寂の中での夜のサグラダ・ファミリアです。

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それから南側を通り東の誕生のファザード側へ、早く池越しの姿を見たいのですが、やはり近くで誕生のファザードの彫刻を見ることに、繊細な彫刻の凹凸が浮かび上がってきます。

そして横断歩道を渡り、池の奥に向かいました。

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私はサグラダ・ファミリアを背にして歩き、そして池を左に回り込み、池の縁に立ちました。下を向きながら歩いていましたので、私の目には本来なら大きな池が見えているはずです。 しかし私の目にはこの巨大な池をキャンバスして逆さに映ったサグラダ・ファミリアしか見えません。

あまりにも幻想的で、巨大で、美しく、私はこの池に引き込まれる衝動に駆られました。 私の頭の中はこの光景が理解出来ずバニックな状況となったのです

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あっと思い正面を見るとこれがサグラダ・ファミリアの実像だと認識、その池の鏡に写ったサグラダ・ファミリアは虚像であることをやっと理解出来た程でした。 久々に毛穴が開くほどの感動を覚えました。

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昼も素晴らしいのですが、もしお時間が取れれば夜の池越しのサグラダ・ファミリアも是非みて欲しい思います。

世界は美しい景色に満ちあふれています。今回のブログで「スペイン旅行記」は終了です。来月からは新たな旅行記が始まります。これからも宜しくお願い致します

2018年10月28日 (日)

安田純平さんに対する自己責任論は見当違いでは?

安田純平氏の解放が23日の夜のニュースで突然入ってきました。よく生き延びてくれたと率直に思いました。 その時点で安田さん本人かどうかは確認中とのことでしたのでtwitterなどで情報があるかと見てみました。Th_b7588b02c86601d5c0c3526028415b12 そしたら、良かったという以上に、沢山の自己責任論、非難の書き込みがあり、違和感を感じを得ませんでした。
・いつもこの様なことがあると、すぐに自己責任論が出ます。この場合は自己責任には当てはまらないと考えます。
 まず第1に安田氏は自己責任論で非難する方のような「素人ではない」ことが重要です。 一般の方が興味本位で渡航禁止地区に入ったらもちろんお灸を添える必要があります。 彼は常に紛争を伝えてきたジャーナリストです。 紛争地帯は危険と隣り合わせですが、誰もそこに入って取材しなければ、何が起こっているかさえ分からないし、私達に伝わらないのです。 ネットで調べたり、衛星写真を見ても分からないのです。 その種のジャーナリストが世界中にいるために、私達は事実を知ることも可能だと考えるのです。
第2に、どのような理由にかかわらず、外務省、在外大使館などは全力で「邦人の生命・財産を保護する」組織ということ。 ですから自己責任論の以前の問題として、全力で救出する義務があります。  
Th_b03ca6e167b23c1b9fe9585d9a343da5 今回と関係ない事例で例えましょう。 海外のサーフポイントでサーフィンがしたい。特に台風が近づいたのでビックウェーブが期待できると遊泳禁止の海に出かけ遭難したとします。あるいは海外で悪巧みのために出かけて、その国で行方不明になったとしても、邦人の救出のために現地の日本大使館は全力で捜索をするのです。 そして救出出来たら、その経緯などを聞いて処分が必要ならその時点で行えばいいことなのです。 まず救出、命を救うことが先なのです。
・それとSNSなどで目についたことに「一体どれだけ皆に(心配ではなく)迷惑かけたのか」「一体どれだけ日本のお金がかかったのかと」いう発信でした・・・滑稽に思えたのは、これまで安田氏の為に何もしていないであろう人達にとって「本当にどれだけ迷惑がかかったの?」という話。 あなたに取って実際何が迷惑だったのか、どれだけ金を支払ったのかと言うことになります。
これらのことより私はこの種の問題に関しては「自己責任論」は宛てはまらないと考えるのです。安田さんも命を賭けて現場に向かったと考えます。 何もみすみす捕まりにいったわけでもないと思います。同じ様に捕まった後藤健二さんは無残にも殺害されました。 もちろん偶然や幸運もあったかも知れませんが、この様な環境下で長期間、耐え抜いた安田純平さんは凄い方だと思いますし、生きていてくれてありがたいと素直に思うのです。私は弱虫ですので、耐えきれないと考えるからです。
ただし、彼を英雄視している訳ではありません。捕まったのですから何処かにミスがあったわけで英雄ではないと思うのです。
・今後、拉致された状況などを正確に報告して貰い、現場の状況を伝える責務があると思います。その結果で対策が不十分だったらジャーナリストとして軽率だったと非難されるべきと思うのです。

2018年10月26日 (金)

今週の生け花(平成30年10月第4週)

10月も後半になり、秋の気持ちより青空が全国的に広がった1週間だったと思います。昨日は大きなお月さんを観ながら帰れました。Th_img_1771
今週もいつもの病院の2階の空きスペースに生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれていました。
全体が落ち着いたせいか、青いカーネーションが目立ちますが、逆にそれ以外が落ち着いた色合いのせいでけば立っては見えません。
バイオ技術の進歩のため色々な色のカーネーションが出ているようですが、この色がそれによるものかは分かりません。この後面にはオレンジのカーネーションも咲いています。
Th_30104_2 茶系統の花器の上にはメラリウラの黄緑の葉を配置しています。メラリウカはオーストラリア原産の樹木で何種類かあるそうですが、この葉は柑橘類のような香りもあるそうで、オーストラリアを発見したキャンプテン・クックがこの葉をお茶として飲んだことから「ティーツリー」とも呼ばれるとのことです。先住民のアボリジニは殺菌力や抗感染力を持っているために万能薬として重宝したとのことです。
私は知りませんが、現在でも葉や茎からエッセンシャルオイルを抽出して利用しているとのことです。皆様方はご存じですか?
後方のある丸い実をつけたのはまゆみ(真弓)で、この花の赤い色が落ち着いたアザレアに近い色のために、青いカーネーションの発光を吸収しているようにも見えてしまいます。このまゆみは材質が強くてしなるために、古来より弓の材料として使われた為に「真弓」と名付けられたそうです。 そういった意味では今週は和洋折衷という感じでしょうか
<花材:まゆみ、メラリウカ、カーネーション>

2018年10月24日 (水)

妊娠する前に風疹の抗体価チェックを!

2013年に続き今年も全国(特に関東を中心に)風疹の流行が注意喚起されていますので再度書いてみます。

風疹は発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性疾患で日本では4〜5年に一度流行が起こります。主に小児期に感染することが多く、2〜3日で軽快しますので、「3日はしか」と呼ばれています(「はしか」は麻疹のことで、風疹と麻疹は全く違うウイルスです)。風疹の合併症としては血小板が減少する血小板減少性紫斑病が3000人に1人、脳炎が6000人に1人ぐらいで起こります。問題なのは妊娠中の初感染なのです。

(今年の6月に海外の旅行者が沖縄で麻疹を発症し、感染が広がり、更に沖縄への旅行帰りの方が本土に帰ってから発症したと注意勧告がなされていました。皆様方も記憶にあると思います。麻疹はもの凄く感染力が高いウイルスで、会話するだけで感染(空気感染)するほどの感染力があり、注意が必要でした。)

風疹は飛沫感染と接触感染ですので、マスクと手洗いで防ぐことは可能です(空気感染はしません)。麻疹同様にウイルスですので予防接種が重要となります。しかし風疹の問題点は感染して発症するまでの潜伏期が2〜3週間と長く、発症する前の方が他人にうつす感染力が高いことです。

Th_1040597 <特に風疹の流行に対して注意して欲しい理由には次の2つがあります>

*①1つは妊娠中に感染すると胎児に影響が出ること。日本人の妊娠可能世代に十分な麻疹の抗体価を持っていない方が多くいること。

*②日本の予防接種の狭間で、予防接種を受けている方受けていない方、予防に重要と言われる2回の予防接種ではなく1回しか受けていない世代があり、男女でも異なり、混乱に拍車をかけていることです。

先天性風疹症候群:妊娠10週までに妊婦さんが初感染すると90%の胎児に心奇形、難聴、白内障などが発症し、11〜16週までの感染で10〜20%に発症。妊娠20週以降では影響は少ないとなっています。

*②日本ではワクチンの種類、副作用、効果などによりその都度法整備が変わり、接種時期が変更となりました  日本では38・39歳以上の男性では予防接種なし、28・29〜39・40歳の男女ともワクチン接種回数の少ない低予防接種年代(免疫が十分に出来ていない可能性が高い)となっています。56歳以上では男女ともワクチンを受けたことがない世代

日本では暫く今この年齢が妊娠・出産の多い世代で抗体価が不十分な方が多い時期が続く。

どうか妊娠可能性のある方は予防接種の有無などを正確にチェックし、曖昧なら妊娠する前に抗体価を病院で調べて下さい。 妊娠中は予防接種を受けることが出来ません。周りの、パートナーや親御さんも抗体価のチェック、予防接種を行って欲しいと考えています。

Th_648身近にこの年代の方が居ましたら、風疹についてお話をして欲しいと思うのです(この年代以外でも妊娠の前に風疹の抗体価は測って欲しいと思います)

2018年10月21日 (日)

世界を夢見て98:サグラダ・ファミリア (内部)

3度目のサグラダ・ファミリア教会。天才ガウディが後半の全てを賭けて造り上げた造形美の象徴とも言うべきこの教会。
3度目のサグラダ・ファミリアで1番変わっている場所が内部だと思います。特にステンドグラスを入れた内部はこれまでの2回の訪問ではなかった部分でした。色々な本や旅行記でこの内部の写真を見るにつけ、是非見てみたいと思う場所でした。

この教会のことを「建築の詩」と表現している方がいました。正にこの建物を見渡すとそのように感じてしまいます。
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光溢れる外から教会内へ。柔らかいステンドグラスを通して、内部が輝きます。

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私が期待していた以上の光の輝きです。美し過ぎてため息しか出ません。

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この中央に立ち建物を見上げると、そこは空気の澄んだ森の中の樹木林の中にいるように感じてしまいます。

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壮大な森林が高さ45メートルの天井に向かい枝を広げて繁茂しているように思えてきます。Th_dsc01273

一瞬自分が今どこにいるのかさえ判らなくなります。

Th__3 中央祭壇に向かって写真を撮って初めて、ここが教会である事への現実に戻れます。この祭壇も他では見ることが出来ない斬新な作り方になっています。

改めて内部を見ることで、ガウディが31歳から43年間賭けて取り組んだ建築は世界の宝物だと思います。ガウディ没後100年の2026年に完成予定です。 もう一度この地を訪ねてみたいものです。

2018年10月19日 (金)

今週の生け花(平成30年10月第3週)

やっと週末になりました。今週はかなりハードな1週間で緊急手術も含めて10件の手術を行いました。私よりも手術場のスタッフの方が大変だったと思います。
今週は消費税が10%に上がるニュースがありました。Th_img_1757 これまで2回も先送りしたこともあり、間近の選挙もないことでこの時期の表明だと思います。2回も先送りした割には準備もまだまだだったようです。 同じ商品でもコンビニなどの店内で食べたら10%で持ち帰ったら8%の税率なんてややこしくて大変だと思います・・・実際の現場のことも考慮して欲しいですね。                                   
日本の保健医療では消費税が上がっても病院の窓口負担で2%上げることは出来ません。病院は検査機器や薬品などは消費税込みで買うのですが、上がった分の費用を患者さんに転嫁出来ない仕組みとなっています。この辺りも示されていませんので気になる所です。
 
今週もいつもの2階に生け花が飾られていました。小さなスペースからはみ出る大作です。
三角の緑と青の花器を組み合わせて土台にしています。花器は目立つ形ですが、上手く上方の青の色との葉や椿の葉が同系色で移行しているために奇抜にならずに済んでいます。このあたりはやはり生け花クラブの皆様方のセンスがいいと感じます。                
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色が違う菊と小菊が生き生きとした表情で迎えてくれています。
前方と左上方に伸びているのが石化柳で、柔らかな花々の中でこのゴツゴツ感もいいですね。   
丸い小さな実をつけているのはサンザシ(山査子)で、春から夏に白い花を咲かせて秋に実ります。中国原産で古い時期から日本に持ち込まれた植物だそうで、果実は生薬や果実酒、ドライフルーツなどに使われるそうです。この赤い実は非常に栄養価が高く、特にポリフェノールなどの含有量が多いことが注目されているそうです。          
季節が一気に秋へと変化しました。皆様方も体調を崩さずにお過ごし下さい。              
 
<花材:石化柳、さんざし、菊、小菊、椿>

2018年10月17日 (水)

どうしてこんなに悲しいんだろう(ギター弾き語りカバー)

9月10月と凄く忙しい日々を送っています(ただし大凡のことはしなくてもいいことをやっているだけですが・・・
中学・高校時代に吉田拓郎さんの曲を聴くことは殆どなく、当時は私より先輩の拓郎さんをなんとなく生意気で横柄な感じで捉えている部分もありました(これは私がより幼稚であったからだと今は分かるようになっています)。              
 
最近、拓郎さんの曲を聴く機会があったのですが、恐らく拓郎さんが10代、20代に創った唄を私は還暦を過ぎて凄いと感じることが出来る様になりました。当時の拓郎さんの3倍生きてきてやっと彼の歌詞がスーと心に入ることが出来るようになっています(情けないほど遅いのです)。                                   
Th_1 吉田拓郎さんの曲の中でも気に入っていたのが1971年発表の「どうしてこんなに悲しいんだろう」と言う曲です。高校時代にやたらタイトルが長いために覚えていた曲です。
この曲で、「自由と孤独」が対になってるように書いています。               ・・・今の私にとっては自由と孤独は必ずしも鏡の両サイドではないのです。        
自由とは、それこと自由な発想が必要で、人に影響されずに自分の意志のままに動けることだと考えるのです。
自由になるためには孤独に耐える力が必要です。しかし本当に自由を求めるのであれば、共感して、暖かい手を差し伸べてくれる人も多いと思うのです。その意味で孤独ではないと言っているのです。                                
自由は何も制限がないわけでなく、社会の中でよりよく生きための本質の部分で、心の軽さに繫がると思うのです。                                
そんな訳の分からないことを考えながら、吉田拓郎さんの「どうしてこんなに悲しいんだろう」と唄ってみました。やはり子供の頃にあまり聞かなかった曲ですので、リズム感や音感が取れません。 
秋の夜長の退屈しのぎに聞いて頂くと嬉しいです

2018年10月14日 (日)

世界を夢見て 97 ;サグラダ・ファミリア:受難のファザード

バルセロナのサグラダ・ファミリアはこの街の象徴的な建造物で、世界中の教会の中でも異色の姿を見せています。建設当初は300年かかると言われていましたが、技術の進歩や世界中からの寄付にてスピードが次第に早くなり、ガウディ没後100年の2026の完成予定となっています。 今度で3回目のバルセロナでしたが、30年前は後100〜200年後の完成とのことで完成をみることは不可能、24年前はあと50年後となり、運が良ければ可能はゼロではない、今回では、運が良ければ観れるなという段階までなってきています。

前回は東側の「誕生のファザード」を書きましたので(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-b413.html )、今回は西側の「受難のファザード」の外壁の特徴を書いてみたいと思います。

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ガウディが生前に造られた「誕生のファザード」は緻密な彫刻で埋め尽くされた側面です。 これに対して反対側の「受難のファザード」はカタルーニャ出身の彫刻家のスピラッチ氏によるもので、キリストの最後の様子をモチーフにしています。こちらは誕生のファザードとは違い、全てをそぎ落としたかのようなシンプルな線で描かれています。

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誕生のファザードと受難のファザードに関しては、その内容も彫刻もまるっきり違うと感じてしまい、素人の私には同じ教会を見ているとは思えないほどです。色々なことが言われていますが、教会が完成後には誕生も受難のファザードも繋がっていて喜びも悲しみも1つの世界で在ることが示されるようです。

誕生のファザードと違い、こちらは彫刻自体に装飾がなく、シンプルであるが上にキリストの受難をよく表していることも感じられます。何となくその意図が伝わってきます。

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こちらの作品群も「最後の晩餐」から「イエスの埋葬」までの場面が経時的に刻まれています。丁度向かって左下から右上にS字を書くように観て行くと判るそうです。

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①:弟子のペテロは護身ためイエスとの関係を否定する場面で顔を下に向けています。イエスの預言で「鶏が鳴くまでにあなたは私のことを3度知らないと言う」ということを示す、3人の女性と傍らにニワトリが描かれています ②:イエスがゴルゴタの丘に十字架を背負い歩くシーンで、聖ヴェロニカはイエスに汗をふくようにベールを差し出します。汗を拭いたベールにはイエスの顔が浮かび上がります。真ん中には聖ヴェロニカがイエスの顔の残るベールを広げている場面を表しています。③:馬に乗ったロンギヌスの像で、ゴルゴタの丘で貼り付けにされたイエスの脇腹にヤリを突き刺した兵士です ④イエスが十字架に架けられた時、その衣装を賭けてサイコロを打っているシーンです ⑤:磔にされ死んだイエスを脚ものと骸骨が示しています。その傍らにはヨハネに慰められる聖母マリアとマグダラのマリアがいます。 ⑥布に包まれたイエスを埋葬するヨセフとニコデモと、その後ろには打ち拉がれた聖母マリアがいます

ヨーロッパの教会に入ると、ステンドグラスなどにその物語が描かれたりしていますが、このサクダラ・ファミリアも壮大な物語を巨大な外壁に著しているのですね。

Th_dsc01167_5 左側の入口、丁度裏切り者のユダがイエスに接吻をするシーン(接吻はイエスを売るための行為で、ユダが接吻する相手がキリストであることを伝えるためのものです)の横に何やらパズルのような番号が書いてありました。何故?って思ったのですが、縦、横、斜めのいずれも足し算をしたら、イエスが死んだ年齢の「33」になる数字だそうです。

さあ、次回はこれまでの2回のサグラダ・ファミリアとは全く雰囲気が変わった内部について書いて見たいと思います。

2018年10月12日 (金)

今週の生け花(平成30年10月第2週)

10月の2週になり、急に沖縄も涼しくなってきました。今年も夏は終わったなという感じを受けます。昔の人()なら10月10日は「体育の日」で、Th_img_1744_2 この日の制定が1974年の東京オリンピックの開催日にちなんでと言うことをご存じだったのではないでしょうか? 今年の夏は極暑、それも生命に危険を生じる暑さと放送もされていました。 確かに地球温暖化を肌で感じることも出来ます。 それなのに2020年の東京オリンピックは7月後半開催・・・・このままでは異常な時期の開催となります。なんとかならないかとも考えますし、マルソンなどは中途半端な時間変更ではなくて、朝の5時スタートで日が昇る時間帯には終わるぐらいの対策をとらないと選手が可哀想な気もします・・・・あらら!余計なことを書いてしまいました。
今週も生け花の紹介です。いつものように生け花クラブの部活動?が終えた後に各部署に生け花を飾ってくれています。私の方は1番目立たない場所の2階に飾られたお花達を紹介させて貰っています。
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今週のお花は夏を表す「ヒマワリ」があり、秋のイメージがある「小菊」、実をつけた「鈴バラ」も秋のこの時期の代表的な花材だと思います。ゆく夏を惜しんで秋へと季節が変わる雰囲気が今日の生け花にはあるのでしょうか?
直線的な赤い花器と枝振りが綺麗な赤い実が同色で調和しています。同じ鈴バラでも左側を緑の葉を落として、赤い実が目立ちますし、左側は青い葉を入れることで「ユーカリの葉」とマッチしています。
急な気温の変化に皆様方も体調を崩さずに秋を楽しんで下さいね
<花材:鈴バラ、ヒマワリ、小菊、ユーカリ>

2018年10月10日 (水)

腰痛は温めるべき?冷やすべき?

厚生労働省の平成28年の国民生活基調調査の中で、自覚症状の統計があります。男性の場合の自覚症状は多い順番に①腰痛 ②肩こり ③咳や痰が出る となっています。女性では①肩こり ②腰痛 ③手足の関節が痛む となっています。いずれも関節に関しての訴えが多く、腰痛が全体で一番多いことがわかります。                          

私達の腰回りは 体を支える大黒柱の脊椎(腰の部分は腰椎)、周りの様々な筋肉、神経、結合組織、皮膚などからなっています。 上半身を支え、前後左右の運動をしなければいけません。 腰は姿勢を維持するだけでも沢山の努力をしないといけないので、絶えず緊張(ストレス)を強いられている組織でもあります。人類が進化の過程で二足脚歩行を選んだ結果、人間にとっては腰痛が持病となってしまったと言われています。

腰痛は内臓疾患や婦人科、泌尿器科の疾患によっても起こりますが、それはその病態を正確に診断して治療する必要があります。

<では一般的な腰痛(筋肉や神経、骨から来る整形外科的な腰痛)に対して、冷やした方がいいのか温めた方がいいのについて書いてみます>

以前の突き指の時にも書いたのですが(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-878d.html )、急性期や炎症があれば冷やすべきですし、慢性期には温めた方が良いことが多いです。

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では、基本的に冷やすと温めるではどのような生理現象が起こるのでしょうか。

皆様方も経験上も分かると思うのですが、冷やすことによって、血管は収縮し血流は弱くなります。冬眠と同じで神経や細胞の活動も抑えられることになります。 この様なことから急激な炎症や打撲などでは止血効果や腫れを抑制しますし、炎症の波及を抑え、神経の感覚を鈍らすために痛みを取る効果が期待されるのです。→この様なことより、急性の腰痛(ギックリ腰、打撲)などでは2〜3日間は冷やす方が一般的です。

では「温める」とどうなるかと言うと、血管が広がり血流が増加します。神経や細胞も活発になり修復が早くなります。多くの慢性の腰痛など凝り固まった筋肉をほぐし、血流を良くすることで腰痛の改善をはかります。

・・・腰痛に限らず、この様に「冷やすこと」と「温める」ことのポイントを抑えておけば他の打撲や怪我や火傷、肩こりなどの際にも応用できるはずです。

2018年10月 7日 (日)

世界を夢みて96: サグラダ・ファミリア聖堂(昼:誕生のファザード外観)

サグラダ・ファミリアと言えば、ガウディで、バルセロナと言えばサグラダ・ファミリアと言うほど有名な聖家族教会です。

次第に機械化が進んだこともあるのでしょうが、完成の時期が段々と早まっていて、今の予定ではガウディ没後100年の 2026年完成予定となっています。

30年前、24年前そして今回(2017年)に出かけるたびに完成が早くなっています。30年前はあと1〜200年ぐらいと言うことで、完成をみることはないなと生物学的限度を超えている状況でした。24年前にはあと50年後となり、長生きできれば完成しているかも知らないが、ほぼよぼよぼでバルセロナには行かないなとなりました。今回は後9年後となりますので、もしかしたら完成後の教会を観ることが出来るかも知らないと変化して来ました。 人生なんて明日のことは保証されていませんので、見に行けたらラッキーと思っておこうと考えたりもしています。

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↑聖家族教会のホームページ上に2016年完成後のサグラダ・ファミリアの全容が動画配信となっています。これを観るだけでもう凄いです。ブログに記載することも必要なさそうです

このサグラダ・ファミリアは規模が大きすぎて、1回のブログの内容では納まりません(私の文書力がないせいかも知れませんが・・

まずは昼間の外観から書いてみたいと思います。ガウディが建築を始めてから100年以上経つのですから、修復が必要な場所も徐々に出てきています。修復しながら建設も進めているという時間も規模も超越したような建造物なのです。

東側の面が「誕生のファザード」と呼ばれる場所になります。ものすごく緻密な彫刻で埋め尽くされた側面です。 この部位はガウディが生前に造り上げた場所になります。ガウディが敬虔なクリスチャンでしたので彼の宗教観が色濃く出ている場所とも考えられます。これに対して反対側の「受難のファザード」はカタルーニャ出身の彫刻家のスピラッチ氏によるもので、キリストの最後の様子をモチーフにしています。こちらは誕生のファザードとは違い、全てをそぎ落としたかのようなシンプルな線で描かれています。

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教会が大きすぎるために、東側の池を回り込んだ所から撮影しました。(実はこの場所は今回どうしても夜景を見るために訪ねたい場所でした:同じ位置からの夜景は後で載せる予定です)

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余りにも大きすぎて、その大きさが実感として掴めないでしょうから、人が入った写真を載せてみます。これだと実際の大きさが判ると思います。どうでしょう? 迫力ありますでしょ!

このような大きなファザードですが、その壁に描かれている彫刻群が本当に繊細でひとつひとつが芸術作品です。この繊細さを見ると当初建築から300年はかかると言われたことが納得できます。

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誕生のファザードは3つの門とその上に立つ4つの塔で構成され、彫刻群は下から順番にキリストの誕生からキリストが最初に説教するまでの過程が描かれているそうです。これが造られて100年経っていますので、修復もしながらすすめているそうで。上の写真の上部の部分はおそらく日本人の彫刻家の外尾悦郎さんが修復を担当していると思われます。日本人の外尾悦郎さんはこのサクダラ・ファミリアの芸術工房監督して活躍されているのです。何か嬉しくなってしまいます

Th_dsc01255 目立たないのですが、門の左右を支える2本の柱は向かって左側がヨゼフの柱、右側がマリアの柱と呼ばれています。その土台を支えているのが亀(左が海亀、右が陸亀)の彫刻です。 亀の半球状の甲羅は宇宙を表し、サクダラ・ファミリアが宇宙の上に聳え立つことを表現しているとのことです。

もう一つ「誕生のファザード」には秘密(?)があります。このサクダラ・ファミリアは世界遺産と言うことはご存じでしょう。 アントニ・ガウディの作品群として7カ所が世界遺産として登録されています。 世界遺産ですので、未完のサグラダ・ファミリアは全体としては登録できていないのです。

ですのでサグラダ・ファミリアの一部の「ご誕生のファザードと地下聖堂」が世界遺産となっていますので、ステンドグラスが綺麗な内部を見ても現時点では世界遺産を見たとは言えてないのです・・・

2018年10月 5日 (金)

今週の生け花(平成30年10月第1週)

先週の台風24号は強力だけでなく24時間以上沖縄県を暴風域に巻きこみ、大きな犠牲を出し、更に本土の方にも被害をもたらしました。沖縄県の一部ではまだ電気が復旧しない前の、次の台風25号が到来し、更に影響が悪化する事態となっています。                
昨日は急遽、会議を開き、3時以降は外来部門は休診とすることになりました。本朝も微妙に暴風域から抜けるか抜けないかの難しい位置に台風があり、休診にするかどうか迷いました。 この様な日は私は5時起きで、天気予報はもちろんのこと、公共交通機関や他の医療機関などの情報を仕入れて、通常通りにするか休診にするかを決定しなければなりません。                            Th_img_1717  もしも休診なら無駄に台風の中を職場に向かわなくても済む職員や外来や人間ドックなどで当院への準備をせずに済む6時頃にはホームページ上で通知して欲しいとの希望があり、いつもそのようにしています。 この時間帯はまだ殆どの公共交通機関や他の病院の通知もなく、なかなか参考に出来る情報がありません。 台風の大きさ、進路、スピード、風向きを総合的に判断して開院の有無を決定します。本朝は迷った末に通常通り開院としました。 風はまだ強いのですが、大きな混乱や転倒などの事故もなく乗り切れてホッとしています。 後で調べた結果、通常通りと午後から開院となった医療機関は半々だったようで、きっと皆迷ったのかも知れません。                                               
2週連続の台風の中で、今週は生け花はないだろうと思っていましたが、なんといつものように生け花が飾られていました
 
Th_30101 こんな台風の中でも美しい場所があるのは嬉しい限りです。 今週の生け花は特徴的な花器とピンクのグラジオラスが目立ちます。グラジオラスは色も花弁も様々あり、それぞれに特色があり美しい夏の花です(沖縄ではこの時期でも大丈夫なのでしょうか?)。 グラジオラスの名前の由来はラテン語の「剣」という意味の「グラディウス」から来ているそうです。そういえば以前観たローマ時代の剣闘士の映画も「グラディエーター」でした(変な所で思い出してしまいました)。                
トルコギキョウの白から紫へと移行する柔らかな色合いは素敵ですね。黄色の小さなお花達はソリダスターで、一瞬花器と間違うような細い枝はサンゴ水木です。
これから台風は本土の方に雨風を伴って影響しそうですし、日本海側から北海道へと向かうようです。どうか秋の味覚の果実やお米に影響ななければいいのですが・・・
<花材:さんご水木、グラジオラス、トルコギキョウ、ソリダスター>

2018年10月 3日 (水)

糖質制限ダイエットの注意点

今日のFM放送は中性脂肪について話をしました。中性脂肪と聞いて思い浮かべるのは肥満との関連ではないかと思います。
その為、ブログではダイエット特に、最近よく耳にする「糖質制限ダイエット」について記載したいと思います(専門ではないので間違っている所もあるかも知れません・・・ご容赦を)。 私の基本的な考えは「何でも楽して手に入るものはない」とのことです。
 人間の体やエネルギーを作り出す大きな栄養素は 炭水化物、脂質、蛋白質で三大栄養素と言われています。それにビタミンとミネラルを加えると5大栄養素となり、全て私達の体になくてはならに栄養素です。
851996_2  ダイエットに重要なのはエネルギーを消費する運動と全体的なエネルギー制限を上手く組み合わせて痩せてゆくこと(特に内臓脂肪)にあります。
 人間のエネルギーを作り出すのは、炭水化物(=糖質)、脂肪、蛋白質であり、特に主食であるコメ・パン・麺類などは量的にも多く摂り、エネルギー量の大きな部分を占めます。
 そのことより、カロリーを簡単に減らそうとしたい場合はこの糖質(炭水化物)を制限すれば簡単に制限できて、より短期間にダイエット出来ます。 その為巷ではこの「糖質制限ダイエット」が人気があるのかも知れません(あまり詳しいことは分かりません)。                                  
しかしながら、ただ単に糖分を制限していいのでしょうか? 主食(炭水化物)を食べるのと砂糖などの糖分を摂るのと一緒になっていませんか? もっとも重要なエネルギー源を無駄にしていませんか? ・・・など私に取っては疑問が残るのです。                    
・主食を食べない等の極端な食事制限は短期間にダイエットは可能かもしれません。しかし主食には糖分以外におおくの繊維質、ビタミンも含まれています。そのことは排便の量の確保、腸内細菌巣の維持にも繋がります。便秘を防ぎ、コロコロ便意なるのも防いでくれます。ですので主食を減らす前に、甘いケーキや、お酒などをまず減らすべきです。           
・人間は基本的に雑食です。人間の生命の維持に必要なエネルギー源として炭水化物は非常に重要で、糖分がなければ短期エネルギーとし体を動かせませんし、脳は糖分しか受け入れてくれません。  ですので人間が炭水化物を摂らずに、脂肪や蛋白質のみから食事を摂って生命を維持するためには、体は無理をしますし、世界の食糧はすぐに枯渇するはずです。            
894839 ・さらに体の中で蛋白質と脂肪だけからエネルギーを確保すると、血中の中性脂肪やコレステロール値も上昇します。欧米を中心に糖質制限ダイエットによる死亡率の上昇を認める論文も多く出ています。  普通食と糖質ダイエット食で死亡率で1.3〜1.4倍、冠動脈疾患(心筋梗塞)で1.3〜1.5倍、癌に対しても1.3〜1.5倍多くなったと報告しています。
・この様な報告は色々ありますので、この報告が全てではありませんし、結論が出た問題ではありません。しかしながら糖質制限ダイエットにはこの様な側面もあることを知ることも大切です。                                                       
・私個人としては常々思うのは、人類は長年の間、色々な食事を摂り進化してきたのです。現代の飽食の時期は人間にとってもの凄く稀な時代、これまでにない環境で現代人は生きていることになります。  更にある偏った食生活や制限は短期間では良いデーターを出すのかも知れませんが、これから先何世代にも渡って経験しないと分からないことも多いと思うのです。    
・簡単に出来ることって余りないと思うのです。ダイエットも本来は時間をかけて全部のカロリーやビタミンなどのも考え、運動による消費を加えながら解決しないといけないと思うのです。
・様々なダイエット方法が出ていますが、ブームになったとしても多くはそのうち消えてしまいます。飽食の時期を私達人類がまだ経験不足だと言うことに他ならないのと考えてしまうのです。

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