世界を夢みて93: カタルーニャ音楽堂(昼)
今回三度目のバルセロナ観光です。バルセロナといえばガウディの建築作品群ももちろん素晴らしいのですが、彼の師匠のモンタネールの作品を観ることが今回の楽しみでした。また31年前24年前にサクラダファミリアを訪ねたことがありましたが、今回は内部にステンドグラスが入ったことより全く違う印象となっているサクラダファミリアの内部を確認したい旅でもありました。
これまでの2回のバルセロナでモンタネールの作品はまだ観たことがありませんでした。特にモデルニスモ建築の最高傑作といわれるカタルーニャ音楽堂はずっと憧れていた場所でした。 旅行前に色々な情報を観ると昼と夜ではステンドグラスの輝きが違うことや内部見学の範囲も違うとが書いてあり、どうすべきかを悩んでしまいました。
こうなったら他の見学を多少削ってでも、昼も夜も見学しようと欲張った考えがフツフツと出てきました
日本から2日間滞在のバルセロナで昼と夜を組み合わせて観ることにしました。初日にカタルーニャ音楽堂の内部見学ツアーを、そして2日目の最終日に夜のコンサートを入れたチケットを考えました。昼は大丈夫でしたが、夜のコンサートは地元のバルセロナの交響楽団による第9の演奏会となっています。バウチャーの画面が普通の演奏会ではないのではと思ったのですが、既に殆どの席は埋まっていました。 カタルーニャ音楽堂の公式ホームページに登録し、そこから席を押さえることができます。 ただしカードの支払いはVISAは大丈夫ですがAMEXやJCBは駄目なようです。
昼の内部ガイド付き見学ツアーは日本で手配を済ませていましたので、当日は音楽堂の左側の案内所(←の写真)にて申し込み用紙を提出し、当日券に変えておきます。
昼の内部見学はガイドさんと一緒でないと入れません。おおよそ1時間の時間です。時間まで少しありましたので、外観を観て回りました。
この音楽堂は1900年代に建築が始まります。当時バルセロナは産業革命における繊維産業にて莫大な富を得て、次々を芸術が花開く1大文化都市へと変貌した時期にあたります。この音楽堂はカタルーニャの伝統音楽を歌うこの地域の労働者の合唱団のために造られたというのです。 それにしては余りにも豪華過ぎる建物で、モンテネールの美の全てを投入するという妥協しない姿をみた気が致しました。
モンタネールは建築の角が鋭角であるために、音楽堂全体を船に見立て、その先端にあたる正面入口に騎士サン・ジョルディの彫刻を施します。正面の太い柱はモザイク彫刻がなされています。その中に小さな窓があります。かつてのチケット売り場だったのことです。この上のバルコニーの柱も森をイメージさせる立柱が立ち並んでいます。
時間が近づいて来ると入口側に集合し、チケットを見せて並びます。100名ぐらいが2組に分かれて、ガイドさんの後をついて行くことに。英語とスペイン語のガイドとなりますので、英語のガイドさんを選びますが、私のように英語が出来なくても、何となく雰囲気で分かります。ゆっくりと喋ってくれますし、ガイドブックに書いてある以上のことは余り喋っていないようです。 私達のグループは視聴室に入り、モンタネールのことや音楽堂の歴史や建築、内部装飾の素晴らしさを15分程度、モニターで見学します。
その後ガイドさんを先頭について行きます。音楽堂のメインステージに入るともうそこは圧巻の世界です。目映いばかりのステンドグラス、どの部位をみても飽きない彫刻類でもう夢の世界へ入って来た印象を持ちます お洒落感抜群です
入口から入ったところです。こちらの後方の席はご覧のように屋根のお陰で1番綺麗な上部のステンドグラスが見えません。コンサートなどを観に行ったりする方は、この音楽堂の構造を色々と調べて席の指定を考えた方がいいと思えました。
二階席の前席の正面からの写真です。モンタネールの飽くなき美への追究が伺える空間です。なんて美しいのでしょうか! ここまで美しさを追求できた資金源も凄いなと違う意味でも感心してしまいます。太陽をモチーフにした大きなステンドグラス。そこから水滴のようになだらかな曲線を描いて落ちてゆくようです。
主に昼のツアーでしか入れない、幕間の休憩室とバルコニーです。夜は外のバルコニーには出ることが出来ません。
バルコニーへと出ると円柱のモザイク画がとても表現豊かでそれぞれ楽しめますし、上を覗いてもまた素晴らしいのです。
3度目のバルセロナで1番行きたい場所のひとつに行けて大満足です 今回はバルセロナ建築はガウディだけではないことを痛感しました。 言葉で言い尽くせない程の美しさでした。
次回は夜のカタルーニャ音楽堂とコンサートのついて書いてみたいと思います。
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omoromachi様、こんばんはです
私達のツアーではモンタネールの作品群は
1つも回りませんでした。
私の頭の中はバロセロナ=ガウディでしたが
その師匠のモンタネールの建築も凄いですね。
omoromachi様のこの記事を先に読んでいたら
無理をしても観に行けばよかったと思いました
太陽をモチーフにしたというステンドグラスが
なんと綺麗なのでしょう
omoromachi様の写真は本当に美しいですね
私のデジカメではここまで綺麗に映らないでしょう。
ヨーロッパも出かけたことが余りないのに
すでにもう一度スペインに行きたくなりました
次回も楽しみにしています
投稿: SmidareQueen | 2018年9月 9日 (日) 18時54分
院長先生
こんばんは。
素晴らしいですね。カタルーニャ音楽堂
私はTVで観たことがございますが、実際に
ご覧になられて感慨も一入と思いました。
あ~羨ましいです!
そしてコンサートもお聴きになられたのですね?
次回も楽しみにしております。
投稿: マコママ | 2018年9月 9日 (日) 22時10分
初めてコメント失礼します。
私も2012年に「カタルーニャ音楽堂」行ったんですよ。
本当に素敵な建物でため息が出ました。
夜のコンサートを鑑賞したのですが
メインホールへと続く階段もこれから聞く音楽の世界へ誘うような優雅な階段でしたし
重厚で煌びやかな内部は夢を見てるような美しさでした。
一度しか行ったことは無いのですが、
omoromachiさんのブログを拝見してその時のことが思い出されて
コメントさせていただきました。
また おじゃましま~~す
投稿: お気楽mama(yukiko) | 2018年9月 9日 (日) 22時18分
SmidareQueenさん、こんばんは。
一般的にはバルセロナと言えばガウディの作品ですが、彼に影響を与えたモンタネールも凄い建築家だと感じました。
本当に内部のステンドグラスは美しかったですね、この世のものとは思えないほど引き込まれました。
一応、ミラーレス一眼を持って写真を撮って来ました。ブログの写真は容量を小さくしていますので余り美しくはないのですが我慢して下さいね。
もし行く機会があればモンタネールの作品群もみて下さい。絶対にガッカリしませんから・・
投稿: omoromachi | 2018年9月 9日 (日) 22時58分
マコママさん、こんばんは。
3度目のバルセロナで初めてカタルーニャ音楽堂を見学出来ました。これまでの2回はツアーの中でモンタネールの作品群は入っていませんでしたので、今回はフリーが多かったので日本にいる時より綿密に計画を立てて無駄なく回ることが出来ました。
次回は夜のカタルーニャ音楽堂を記載したいと思いますので、見て頂ければ嬉しいです
投稿: omoromachi | 2018年9月 9日 (日) 23時05分
お気楽mama(yukiko) さん、こんばんは。
お気楽mama(yukiko) は凄いですね。ちゃんとカタルーニャ音楽堂の夜コンサートを鑑賞して来たのですね。このような素晴らしい音楽堂でコンサートも聴けるなんて至福の時間を過ごしたと思います。
美しく装飾された階段を登りながら、メインの内部が見えた時には一瞬息をのんだことだと思います。私もこんな世界はなんなのと鳥肌が立ちました。
2012年を思いだして、当時の写真を見返して下さいね。旅は行った後も楽しみが残りますね。どうかまたコメント頂けたら嬉しいです
投稿: omoromachi | 2018年9月 9日 (日) 23時12分