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2018年9月12日 (水)

軟膏とクリーム製剤の違い

今日のFM放送は白癬症について話をしました。白癬の治療薬は主に塗り薬となりますが、少し吸収率や浸透率に違いがあります。

病院で出される塗り薬は主に「軟膏」と「クリーム」があります(その他に液剤やスプレータイプもあります)。

同じ成分でも軟膏とクリームでは塗った感じも違うと感じるはずです。 今日はこのクリームと軟膏の違いについて説明したいと思います(何時ものように専門ではありませんので適当ですが・・)。

クリームと軟膏の違いはその成分の中に水分を含んでいるか否かによっての違いです。

Th_ まずクリームは「水を含んでいて、油と水が混ざり合っている状態です」。普通は油と水は混ざらないのですが、乳化する(油と水が乳化剤の作用により結合する)ことで、綺麗に混ざり合った状態で安定します。 「乳」とつくのは文字通り「おっぱい」のことで、おっぱいには脂肪など油の成分(栄養分)と水分が混ざっていますが分離はしていませんね。

水分を含んでいる分、クリームは軟膏と比べて、皮膚に塗りやすくて、べとつきが少なくて済みます。乳化していますので皮膚からの吸収も速くなりますので、軟膏よりも早く効果も出ます。 

その反対に軟膏は水分を含んでいないため油の成分が多く、べたつきがあり吸収もゆっくりですが、長い時間効果があります。また汗などでも流れにくい利点があります。 

このような利点や欠点を考えて、使い分ける必要もあります。冬場は軟膏はやや硬くなりますが、ゆっくりと手の平で広げて塗ると効果が長持ちします。逆に夏場などクリームを塗る前後で汗をかいてしまうと流れてしまいますので、クリームを塗った後はクーラーのある室内で過ごす方がよいのかも知れません。

病院で出される処方で同じ成分の薬でも基剤の違いにより軟膏やクリーム製剤があるのです。

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医療」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。

ビッタリカンカン(古い?)の内容でした。
私も病院で塗り薬を出して貰った時に
主治医の先生から軟膏とクリームがあるけど
どっちがいいと言われ「先生が決めて下さい」
と言った記憶があります。

軟膏とクリームの違いが分かりスッキリ
しました。1つ賢くなった気分です(笑)。

Kamiyamammさん、こんばんは。

Kamiyamammさんが疑問に思われていたことと内容が一致したのですね。よかったです

以外と軟膏とクリームの使い分けを知らない医師は多いですよ。
私も余り知りませんが、べたつきが嫌な部位にはクリームを出すようにしています。

細かな浸透力など細かな部分については皮膚科の先生方は承知しているのでしょうが、私も分かりませんので、なんとなく出していることが正直な所です

素晴らしい情報ありがとうございます。
早速、明日職場で使わせていただきます!!

しげまるさん、こんばんは。

私達男性群にとっては「成る程」と思えたとしても、もしかしたら女性からすると「常識じゃん!」と言われるかもしれませんよ。

そうなっても私を恨まないで下さいね(笑)。

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