世界を夢見て92: カサ・バトリュ
3度目のスペインやはり、その中でもバルセロナは外せません。3回行ったとしてもバルセロナの表面のごく一部の魅力しか判っていないと考えています。
本当は1ヶ月ぐらい滞在してゆっくり見てみたいです。まあ、そのように時間が作れる時期になれば私自身がもうこの世にいないのかも知れません。本当に「人生は短く世界は広いです」。
バルセロナでのガウディやモンタネールの作品群は外せません。2人(特にガウディ)がいなければ建物としてのバルセロナの魅力は半減すると考えます。
カサ・バトリュ(カタルーニャ後では カザ・バッリョーと発音バッリュー邸」)、は1904年から1906年の大富豪のジュゼップ・バッリョ・イ・カザノバスの依頼を受けて改築を行った邸宅です。
ですので、基は1877年に建てられた建物でした。5階と地下室が新たに加えられ、改築と言っても、おそらくまるきりガウディの建物に生まれ変わったと思える仕様となっています。おそらく最初からガウディが設計建築したといっても誰も疑わない程の作品ではないかと考えてしまいます。
タイルの柔らかな色使いとは裏腹に外観は骸骨をイメージするような魔女の家にでも入るような気分です。外観から「骨の家(Casa dels ossos)]」というあだ名もあるそうです。
やはりこちらも人気のある建物ですので、チケットを求めて長い列が出来ます。私は事前にFast Passを手に入れましたの直ぐに入れました。
建物に入ると小さな入口ホールがあります。屈曲した階段の手すりはドラゴンの背骨の印象をするモチーフで水族館に出も入っていく感覚にもなります
階段を登ると「中央サロン」に出ます。これはイベントとしても使われうように改築され、中央には敷居があり、それを移動させることで用途に応じて部屋の大きさを変えて使用出来るようになっています。
大きなステンドグラスの窓は開放的で、窓際に立つと通りの景色が東方まで眺めることが出来ます。
カサ・ミラでもそうでしたが、建物の内部には大きな吹き抜けがあり、そのため内部まで自然な太陽光が差し込むようになっています。その壁は陶器やガラスなどで飾られ、それが太陽の光によって色が変化します。眺めるだけでも時間が経ってしまいます。
沢山の部屋や途中階から中にはに出たり、屋上などにもそれぞれ番号が書いてあります。入場時に日本語の対応もありますので、イヤホーンガイドで部屋の説明を聞きながら回れます。使ってみて下さいね。
屋根裏のアーケードもガウディらしい恐竜の骨格のように思えます。
やはりこの建物も屋上が見事です。
ガウディの手にかかると、通気口や煙突もまるでおとぎの世界に変身して芸術作品に変わります。キノコのようなユニークの形をした煙突、玉ねぎ型の通気口、ドラゴンの背中のような外壁。
ガウディはただ機能的な建物だけでなく、建物に芸術性、生き物としての息吹も差し込んだ来してなりません。
ガウディの建物は奇抜ですが、どの部分にも自然光が入るようになされていて、柔らかな光で落ち着いた室内照明となっています。
ちなみに夜のライトアップされたカサ・バトリュです。 最後までご覧頂きありがとうございました。
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素敵な街並みですね。
あ~っ、私にはまだ知らない場所がたくさんあるのですね。
もっと視野を広げなきゃ。
投稿: しげまる | 2018年9月 2日 (日) 17時53分
しげまるさん、こんばんは。
本当に素敵ですし、バルセロナはエキサイティングで活気に溢れています。世界中の多くの方を魅了する街ですね。
世界には沢山知らない場所があります。その分しげまるさんは自分の足で行かねばならない広大な山の世界を知っていますので凄いことだと思います。
私はもう山登りは出来ませんが、未知の世界は知りたくてわくわくしてしまいます。感動があるまでは旅を続けたいと考えているのです。お互い沢山の素敵な場所を捜し歩きましょう。
投稿: omoromachi | 2018年9月 2日 (日) 19時59分
院長先生
こんばんは。
残念ながらここもバスの中からだけでした!
先生のお写真で中の様子もよく分かりました。
ありがとうございます。
なんとも不思議で奇抜さの中にも芸術性があると
いうのでしょうか?
実際にご覧になられて感服なさったと思います。
バルセロナは確か?タクシーの色も統一されていましたね?
そして四つ角に建つ建物は丸みを帯びておりました。
採光もあるでしょうし、圧迫感もないように感じましたよ。
続きを楽しみにしております。
投稿: マコママ | 2018年9月 2日 (日) 22時09分
まこままさん、こんばんは。
マコママさんは車窓からの見学だったのですね。外観も骸骨のような骨格で不思議な感じがしますが、中も奇抜です。しかしガウディの凄いとことは奇抜に思えても実用性に富んでいることです。
スペインのタクシーは地方によって若干色は違いますが、その地域では同じ色で統一されています。ヨーロッパの中でも1番タクシーが使いやすい国だと感じました。私も今回はよく利用しました。ぼられることもなく皆親切でしたよ。
次回はガウディを離れてその師匠のモンタネールの作品群を紹介したいと思います。
投稿: omoromachi | 2018年9月 2日 (日) 22時34分
先生、こんばんは。
カサ・バトリュは改築とは思えない程ガウディの世界観に覆われていますね。
まるで生き物のような階段、これも奇妙な生き物に見えるオブジェ。
海洋生物の歯のようなバルコニーの柵、趣向を凝らした吹き抜け、
屋上のドラゴンや形や柄の違う通気口、夢の世界の建物のようで
観る者のイマジネーションを掻き立てますね。
早くスペインへ行きたいですが、ハワイ以降主人の体調が不安定で
近場で練習みたいになっています
投稿: sharon | 2018年9月17日 (月) 19時15分
Sharonさん、こんばんは。
カサ・バトリュは改築とは思えませんね。どれをとってもガウディそのものの様に感じられる建造物でした。
煙突などどれをとってもイマジネーションを刺激させられました。
ヨーロッパは遠いですので、体調とかみないと難しい場合も多いと思います。ハワイも素晴らしい場所ですので充分に楽しんで下さいね。
投稿: omoromachi | 2018年9月18日 (火) 05時18分