世界を夢見て91: カサ・ミラ
三度目のバルセロナ。やはりガウディの作品群は外すことが出来ませんが、今回楽しみにしていたのはガウディの先生にあたるモンタネルの作品群でもありました(後日記載予定)。 先にアントニ・ガウディの作品を紹介します。
31年前に初めてバルセロナを訪ねる前に、知人の建築士からバルセロナに行くならガウディの作品を観て来たらいいと勧めらました。その時に「彼の作品には直線は存在しない、なぜなら彼自身が自然界の要素を取り入れて作品にしている。自然界には直線は存在しないから」という言葉が今でも覚えています。見た目は私達が見慣れた建築ではないので「奇抜に思えたとしても、次第に精神的にも落ち着く形だし、機能的にも良く出来ていて、使い勝手を犠牲にしていない」とも聞いたことがありました・・・・今回三度目に観てもその通りなのだろうと感じるのです。
カサ・ミラ(Casa Mila)はバルセロナの中心のグラシア通りに面した建物でガウディ54歳の建築です。実業家のペレ・ミラの邸宅として造られたそうです(邸宅? 賃貸住宅?)
バルセロナの中でも一番賑やかなグラシア通りの角にあり、その曲がりくねった外観からもすぐにカサ・ミラと分かります。1906年から1910年にかけて造られ、当時としては珍しい地下駐車場も確保されています。
当時はあまりにも斬新すぎて、バロセロナ市民からは不評で「石切場」というニックネームをつけられたそうです。波打つような外観はガウディが地中海をイメージし、内装も海底にいるようなイメージで造られています。特徴的な屋上はまるで月や火星でもいるような印象さえも受けます。
エントランスから中に入ると、大きな吹き抜けになっていることが分かります。内部にも自然光が入るように設計されいて、明るかったですね。
先にエレベーターにて屋上に登りました。3度でもその形は斬新で、はっとされます。屋上も丘の様に高低差があり、沢山の変な形()とした立柱が立ち並んでいます。まるで宇宙に来たような雰囲気。しかし、これはただのモニュメントではありません。ちゃんとした役目があり、それぞれが煙突や通気口なのです。
個人的に楽しみにしているのはカラ・ミラの屋上からサクラダファミリアが見えます。 私自身は自分が入った写真を撮りませんが、この場所から3回目のわたくし自身の写真を撮りました・・・周りの景色(少しだけサクラダファミリアが大きくなってきてはいますが)はあまり変わりませんのに、私の容姿(特に頭髪)の変化には驚くばかりです・・・いやはや人間の寿命なんて短いのです
そこから屋根裏?の展示室(資料館)ではこの屋根の構造や、ガウディ自身が造った家具なども展示されています。精巧な模型も置いてありカサ・ミラの全体像を把握出来ます。
更に階下に進むと、実際の室内や廊下を見学出来る様になっています。奇抜に思える形も、住んでいると違和感がなく受け入れられそうです。無駄なように思えて無駄ではないと感じてしまう不思議さがあります。
あまりにも奇抜過ぎたことや、当時としては超高価な家賃だったために買い手が殆どいないために、「三世代にわたって値上げしない」という条件で契約がなされたと言うことです。その為一等地にありながら、今でも各部屋の広さが300m2、全8室がある部屋の家賃は15万円程度だそうです。今でも4世帯が住んでいるそうです。世界遺産に住めるなんてラッキーな人達ですね
曲がりくねった階段を降りますが、結構長いです。足の不自由な方などのために途中でエレベータを利用したければ係の方が載せて貰えます。
実際にこの建物で住んでみたいものですね。外に出ると賑やかな通りに出ます。さて、街歩きをしながら今度は、カサ・バトルを目指します(次回記載予定です)。
ちなみに夜景はライトアップされていてまたまたこれも素敵です。
<旅のアドバイス?>
ガウディやモンテカルロの作品やグエル公園・サクラダ・ファミリアなどはもの凄い人だかりです。 並んで当日券がもちろん買えますが、凄く待つことも多いようです。私達旅行者にとっては時間は重要です。私は殆ど事前にネットなどで予約を取っています。もちろん時間の指定があったりする窮屈さはあるのかも知れませんが、是非出発前には自分の行きたい場所は事前に入場券やコンサートなどのチケットは購入されて下さいね。 圧倒的に早く入れます。少し値がはっても旅行中は「Time is Money」です
« ヘルパンギーナとヘルペスは違います | トップページ | 夏バテ予防に豚肉はいかが »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- いよいよ2024年のイタリア旅行記の始まりです💖(2024.10.13)
- ウィーン観光(プラフッタでの夕食と聖ペーター教会)(2024.08.18)
- JALファーストクラスで帰国(2023年のオーストリア旅行も最後です)(2024.10.06)
- カフェザッハー Café Sacher(2024.08.21)
omoromachi様、こんばんは
カサ・ミラはomoromachi様が書いてあります様に
斬新な形ですが、凄く理にかなっていましたね。
内部見学も変わった形と思いましたが
住んでみると馴染めるのかも知れません
1月ではこのような青空ではありません
でしたが、屋上も地球外のような雰囲気でした
煙突とも思えませんが、これがガウディの考え
方なのでしょう
私達はツアーでしたが1月でも当日券の方は
並んでいました。やあり海外旅行での
現地滞在はTime is Moneyですね
投稿: SmidareQueen | 2018年8月26日 (日) 19時53分
SmidareQueenさん、こんばんは。
ガウディの作品は本当に曲がりくねったり、骸骨のようだったりと不思議な形状が多いですね。私も最初観た時には奇抜に思えました。しかし中に入って観ると当時の時代でも使い易い構造だったのではないかと想像出来ました。
私が訪ねたのは8月、9月、10月でしたので冬のスペインは経験がありません。やはりスペインでも冬場はどんよりとするのでしょうか?
このような人気のある建物はツアーで最初から組み込まれているのでしたらおそらく専用の通路では入れると思いますが、個人でゆくとチケットを手に入れるまで随分待つと思います。私がファストチケットで入った時にその横では当日券を求めた方がかなり長い列を作っていました。
ゆっくりと廻れるのならいいのですが、日本からお金をかけて僅かな滞在ですので、効率よく廻りたいですね
投稿: omoromachi | 2018年8月26日 (日) 21時26分
院長先生
こんばんは。
カサ・ミラはバスの中からの見学?だけでした。
NHKでしたか?世界遺産の番組だった思いますが、
内部も全部放映しておりましたので、
それを観ただけです。
実際に、中の斬新な様子などじっくりご覧になられて
良かったですね。
住んでいる方々もいらっしゃるのですよね。
続きも楽しみにお待ちしております。
投稿: マコママ | 2018年8月26日 (日) 22時21分
マコママさん、こんばんは。
カサ・ミラが作られて100年以上経っているのですが、暖炉や食堂、子供部屋など住む人にとっては扱いやすい構造となっています。当時の調度品も素晴らしく大理石の床など高級マンションといった所でしょうか?
部屋の隅々まで自然光の柔らかい光が入るように設計されていて、室内も落ちるける雰囲気です。
今でも4世帯の方がこの世界遺産に住んでいるそうですので、これを購入した先祖に感謝ですね。
いつもコメント頂き、ありがとうございます
投稿: omoromachi | 2018年8月26日 (日) 23時05分
omoromachiさま
いつも「世界を夢見て」楽しませていただいています。
ガウディの建築は個性的で、時に抽象画をみているような気がします。
カサ・ミラの屋上は行楽施設のよう。 吹き抜けは素敵!
採光が良いのは日の傾きで変化も楽しめるのでしょうね。
「一見は百聞にしかず」
本物を見れば又違う感動があるのでしょうね。
介護生活が長く(4人で通算25年?)、海外旅行は
サイパン、シンガポール、イタリアのみです。
投稿: お黒ちゃん | 2018年8月26日 (日) 23時16分
お黒ちゃんさん、おはようございます。
カサ・ミラもそうですがガウディの建築は自然光を取り込み、各部屋が暖かい印象を受けました。たしかにカサ・ミラの屋上は行楽施設のように感じますね。子供の頃にワクワクしたデパートの屋上施設のような雰囲気です。
もちろん実際みた方が感激すると思いますが、世界は広くてなかなか行けるものではありませんね。お黒ちゃんさんは長い間介護生活をなされていますので、なかなか自由な時間が作れないでいたと思います。
それでも行かれた海外は人生の中で良い思い出になったのではないでしょうか?
いつも見て頂き、ありがとうございます。
投稿: omoromachi | 2018年8月27日 (月) 07時52分