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2018年7月

2018年7月31日 (火)

世界を夢みて 88: 教会の呼び名で混乱

スペインの旅行をしていると、カテドラルとか大聖堂と名のつくのが幾つかあって、こんがらかってしまいます  例えばトレドのカテドラル、セビリアのカテドラル、バルセロナのカテドラルがあり、それぞれ大聖堂とカテドラルを置き換えてガイドブックなどでは説明されています。

スペインはレコンキスタによりイスラム教をイベリア半島から追い出したのはキリスト教によるもので、今でも熱心なカトリック信者の多い国です。 日々の生活の中でキリスト教の文化があり、祭日や様々なお祭りがあります。教会はもちろん色々な建物にしろ、宗教が影響を与えています。

Th_ スペインでは何処に行ってもバルと教会はあると言われています。 スペインを旅行して混乱するのが「・・・教会」なのか「・・・大聖堂」なのか「カテドラル」と名がつくのか分からなくなします。どれも私にとっては大きなキリスト教の教会なのですが

私はキリスト教徒ではありませんので、ヨーロッパで沢山見かける祈りをする場所はみな「教会」としか思っていません。キリスト教の宗派によっても呼び名は変わるようです。

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私が考えている、いわゆる「教会」も大きさや重要度によって名称が異なるようです。1番大きく重要なのがカテドラル Catedral(大聖堂)、次ぎに大きいのがイグレシア Iglesia(教会)、次のがエルミータ Ermita(礼拝堂) と呼ばれるようです。

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重要な教会でも東方正教会では「カテドラル」とは言わずに「大聖堂」と言うようですし、カトリックでは「カテドラル=大聖堂」と呼ぶようです。英国国教会では「聖公会」または「大聖堂」と呼ぶようです(カンタベリー聖公会(大聖堂)と呼んでいます)。

主にカトリックにおいては「カテドラル(大聖堂)」と呼ぶことが多いようです。そもそもカテドラルは司教座(ラテン語でcathedra)が置かれた聖堂を司教座聖堂(=大聖堂)と呼んでいたことが由来となっています。司教座とはその教区を治める教区長(司教とか大司教と呼んでいます)が説法などを行うときの椅子「着座椅子」のことを指しています。

ですので教区の1番偉い方が座る椅子が置いてある教会のことですので、この教区の中心で大きな建物が司教座聖堂(=カテドラル=大聖堂)と言うわけになるようです。

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ではプロテスタントはどうなるのでしょうか? プロテスタントは基本的に主教(司教)が存在しないために、主教座聖堂も存在しません。カテドラルという名称は使わずに、メインの教会は「大聖堂」と呼んでいます。(ヘルシンキ大聖堂、ベルリン大聖堂など・・・)

まあ無宗教家の私にとってはヨーロッパでやたら大聖堂やらカテドラルやら教会やら礼拝堂などとつく建物を見学したあと、名前がこんがらかってしまいます。 名称は兎も角としてヨーロッパの教会群は見応えあり素晴らしいです。

私にとっては豪華絢爛なカトリックの教会は凄いと思いますし、プロテスタントの教会に入ると静寂さを感じ取れるようになります。 

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外国を観光なされる方でカトリックの教会なのかプロテスタのの教会なのかは入って直ぐに分かります。 細かいことは抜きにして豪華であればカトリック教会、柱なども質素で堅固な作りならプロテスタント教会と思ってみたら9割はあたるはずです(信者からは怒られそうですが・・・)。

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もう1つスペインを旅行してカタカタの名前でこんがらがるのが「アルカサル」と言う名前がいくつか出てきます。これはスペイン語で「城」のことですので、いわゆる教会「カテドラル」ではありません。有名なだけでも、セコビアやセビリア、コルドバなどでその地の「アルカサル」が存在します。私にとってはセコビア城、セビリア城、コルドバ城と書いて貰った方が混乱しないですむのですが・・・・ガイドブックなどでも多くは「アルカサル」と書いてあるのがあって、後でややこしくなってしまうのです

今回はガイドブックなどを見てもこんがらかってしまう「教会」の呼び方に関して記載してみました・・・信者さんや専門家からみたら間違いだらけかも知れませんがご容赦を!

2018年7月29日 (日)

人間の価値と生産性

嫌な世の中だと思うことがまたあった。ある馬鹿げた議員が「LGBTは生産性のない」との発言。 生産性から人間の価値を決めつけるような発言。 2年前に起きた「津久井やまゆり園」のことが思い出され(その時のブログ→http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-26a7.html )、優性思想に繋がる日本での優生保護法、さらにはナチスの思想にも繋がる一連の発想。                            Th_img_1274       

人の価値ってなんだろう? 人の見方も感じ方も多様だし、人間の価値ってある1つの基準では決めることの出来ない多様な意味を持っていると考えるのです。                                 

私達人間は多種多様性の中で、いつも偶然というファクターを含んで生きています。私はもしかしたらあなたのように成れたかも知れないし、成ったのかも知れないのです。 他人に起こることは自分にも起こり得ることなのです。

自分以外を排除する思想は自分を排除する思想と一緒であることに気がつかないといけないと思うのです。                               
Th_dsc06940 このような方々の発言や行為はアウシュビッツで見た光景と重なってきます。列車から降りた人々をナチの係官が一瞬見ただけで「使えるか使えないかで」収容者をガス室に送るか否かを決たことと同じことだと(→http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/65-5983.html )。                        
人は様々です。1つの事柄で優越などつけられません。他人を認めることは自分を認めることです。人は生きているだけで素晴らしいのです。そんな当たり前のことをまず個人としても社会としても再確認する必要があると思うのです。                
何かを取り上げて人間の価値を決めるような偏狭な人間に人の価値を語る資格などないと怒りを覚えた日曜日の朝でした。                                 

2018年7月27日 (金)

今週の生け花(平成30年7月第4週)

2,018年7月も後半となりました。今日は午後からにわか雨の那覇市内で、夕方からやや回復してきました。
地球温暖化による異常気象は日本だけでなくヨーロッパでもTh_img_1283_3 起きているようです。オランダにいる知人からも今年のアムステルダムは天候がよくないとのメールがありました。
それにしても台風12号の動きが予想がつかない異常な進路です。このまま明日あたりから本州、四国、九州を巻きこんで進みそうです。 台風の通り道の沖縄はもちろん被害はあるのですが、人的被害は比較的少なく済んでいます。しかし本土の方に台風が向かうと心配でなりません。 どうか被害が少なければと祈るしかありません。                                 
今週も2階のいつものスペースに生け花クラブの皆様が、お花を飾ってくれていました。
Th_3074 今週の花器も独特の作りになっています。奥行きがあることで今週のお花は沢山の花を飾ることが出来ているようです。 下段の方では多くの花々が密生して飾られています。                                     小菊バラヒマワリの元気のいい花々に、光沢を持った五色トウガラシが生き生きとしていてこちらも元気が貰えそうです。今回のクルクマは苞の部分が赤くなくあまり際だっていません。                                                           
この様な賑やかな花々の中で、ドウダンツツジの葉を上方で広げることで、夏の暑い日差しから花々に影を造ってくれている印象さえ持ちました。                                                                                 
来週からは8月ですね。台風の日、極暑の日など沢山の環境因子に曝されるかも知れませんが、元気に夏を乗り切って行きたいものですね                          
<花材:ドウダンツツジ、ヒマワリ、小菊、バラ、五色トウガラシ、クルクマ、野バラ>

2018年7月25日 (水)

夏場に多い尿管結石発作

今年のような猛暑(極暑)においては熱中症が問題となっていますが(熱中症に関しては   http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-567f.html )、尿管結石もこの夏場に増加します。

ブログでは尿管結石が夏場に増える理由や、原因や対策について書いてみたいと思います(泌尿器科医ではありませんのでおおよそです)

Th_ 私達の尿をつくり、体外に排出する組織は,泌尿器系と呼ばれ、腎臓、尿管、膀胱、尿道から構成されます。尿を実際に作るのは左右にある腎臓で、腎臓以外の尿管、膀胱、尿道は尿を体外に排泄する通路ですので、ひっくるめて尿路と呼んでいます。この尿路に石ができたのを尿路結石と呼んでいます。

尿路結石が出来る場所により、腎臓・尿道など上部尿管結石、膀胱や尿道などの下部尿路結石に分ける場合があります。 尿路結石は95%は上部尿管結石で殆どを占め、膀胱や尿道に出来る場合は前立腺肥大や尿道の狭窄など特殊な場合に出来、症状も強くありません。

まず基本的なことですが、私達の尿は何処で作られるのでしょうか? 私達の尿は腎臓で血液を濾過して造られます。 血液(無菌)を濾過して作られますので、膀胱炎等がなければ本来無菌の綺麗な状態です。同じ出るものでも便の方は水分を除いてその重量の1/3は大腸菌などのバイ菌やその死骸です。 

同じ出るものでもオシッコとウンチでは全く細菌数が異なるのです。 昔、テレビでアフリカのヌエル族の人々が牛のオシッコで頭や顔を洗うのをみて衝撃を受けたのですが、細菌感染などの意味では全く問題なかったのです。砂漠地帯で水が乏しい場所では理にかなっていたのです。私の常識が間違っていたのですね・・・また違う方向に脱線してしまいました・・・

Th__2尿管結石を持っている方が全員が発作を起こすわけではありませんが日本人に10人に1人は尿管結石を持っていると言われています。尿管結石は人種間で発症率に違いがありませんが、逆に食生活とは大きな影響があると言われています。日本人の尿管結石は増加の一途を辿っていますが、それは食生活の欧米化にあるとされています。

動物性タンパクは尿中のカルシウムの増加、尿の酸性化、尿中尿酸の増加を来します。また塩分や糖分を多く摂っても尿中のカルシウムの増加を来します。

また尿に溶ける成分が必要以上に高くなると、石の元となる、微小な結晶が出来ます。

尿管結石の成分はシュウ酸カルシウムが圧倒的に多く、その他リン酸カルシウム、尿酸などがあります。 男性ホルモンは結石の成分のシュウ酸を増やす作用があり、女性ホルモンは結石を出来にくくするクエン酸の増やす作用があります。これが中年男性に結石が多い理由となります。また閉経後の女性は男性と同様な頻度で尿管結石が起こりやすくなります。

いずれにしても脱水になると尿は濃縮しますので、そのため結晶が出来やすくなります。これが夏場に尿管結石が起きやすい原因となります。

尿管結石はかかった方も多いと思いますし、再発しやすいため尿管結石の経験者は熱中症対策だけでなく尿管結石の予防のためにも、水分をしっかり摂ってこの暑い夏を乗り切って下さいね。

2018年7月22日 (日)

いつのまにか少女は 井上陽水

7月に入ったかと思うと沖縄は3回の台風に見舞われ、西日本豪雨で想像を超えた被害が出てしまいました。更に猛暑(極暑)が追い打ちをかけています。          
多くのところで今日から夏休みになったところも多いのではないでしょうか? 本朝仕事場にかける時に近くの公園で親子連れが虫かごを持ってセミを捕まえている光景を見ました。今日は午前中に病院に行って午後からのんびりとしています。                                                    
Th_1 そういえば音楽をアップしていないと考え、慌てて選曲。何となくこの夏の初めに聞きたくなるのは井上陽水さんの「いつのまにか少女は」という曲でした。1973年(昭和48年)リリースの曲です。                                
思春期の、それも繊細な少女時代から大人へ変化する女性を男性の目線(陽水さん)で描いた曲でした。 色々と感じることはありますが、男性と女性の目線では異なる感覚で受け取れれる曲かも知れません。                                                                         
まあ、深読みは皆様自身で行って頂いて、何時ものように下手さをカバーするために写真を添えた動画にしました(女性の写真以外は主に今回のワールドカップで準優勝したクロアチアを以前旅行した時の写真を添付しました)。                                                             
暑いと思いますが、熱中症に気をつけてお過ごし下さい。 

2018年7月20日 (金)

今週の生け花(平成30年7月第3週)

7月も3週になりました。7月に入り3個目の台風が接近しています。Th_img_1249 地球規模の気象変動のせいでしょうか、気候の変動が予測できなくなっています。最近は沖縄近くで熱帯低気圧から台風に変わることもあり、あっという間に台風が接近することも多くなっている気がします。 
 
さて今週も生け花クラブの皆様が2階のスペースに花をいけてくれています。外の天気とは違いここには落ち着いた空気が流れています。    
 

今週の生け花はスッキリとしたイメージを持ちます。高温多湿の日本の夏ではなくカラッと乾燥した風が吹いています。                                          

Th_3073 真っ赤な花器が印象的です。花器の上部は取っ手がついた様な箇所が斬新です。
今週の生け花は6種類の植物を使用されていますが、ゴチャゴチャせずにスッキリとしています。上手く葉を落としたりすることで空間が出来たための工夫がなされています。        
今週の生け花の花材はそれぞれが特色のある花・実・葉で構成されていますが、それでも全体としてはスッキリしています。
生け花クラブの皆様方のセンスには脱帽です。
<花材:ブルーベリー、ヒマワリ、ピンクッション、チューベローズ、サンダーソニア、大谷わたり>

2018年7月15日 (日)

世界を夢みて 87: アルファンブラ宮殿の中心

8世紀頃よりスペインを征服して来たイスラム教国も次第に、キリスト教徒の国土回復運動によって最南端に追いつめられてゆきます。 13世紀、イベリア半島に残る最後のイスラム教国となったのが、半島最南部のグラナダ王国でした。 アルハンブラ宮殿は、この王国を興したナスル朝が、1238年から1391年に完成させた宮殿で、イスラム建築の最高傑作として評価されています。

Th_dsc00144 アルハンブラとはスペイン語で「赤い城」ということのようで、赤い血をイメージする戦闘用の城ではないとこの建築を観ると感じられます。壁が赤いとか建築の時昼夜を問わず進めたために灯りのおかけで赤く見えたからなど諸説あるようです。

当時イスラム教徒は追い詰められたことは当然分かっていたはずですし、戦闘の準備ならこの様な装飾豊かな内装を必要としていなかったと思うのです。 この繊細で美しい城の内部はスペインを征服したイスラム王朝が最後に自分達の文化や芸術、建築の素晴らしさをスペインのキリスト教徒のみならずヨーロッパの人々に見せつける為に造ったのではないかと想像さえするのです。

その繊細な内部を見学するにつけ、最後のイスラムの王様は自分達の文化や美しい城を後世に残そうとしたのではないかと考えるのです。だからこそキリスト教軍に包囲された後、戦闘に及ばず無血開城を決心した思うし、明け渡されたキリスト教徒もこの城の美しさを眺めて破壊してはいけないと考えたのではないかと想いを馳せるのです。

アルハンブラ宮殿の中心ナスル宮に入るのは入場時間が指定されていますので、私達は先にヘネラリーフェ離宮を観てから谷をまたぎ、バルタル庭園の中を進み王宮へと向かいました。イスラムの世界らしく、外観はとても質素に出来ています。外壁も茶色の無味乾燥した形です。ところが中に入ると様子は一変します。

王宮に入ると見所満載です。

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先ずは有名な、王宮の南側の「天人花の中庭」からカマーレスの塔が水面に映り出され本当に綺麗です。左右対称のイスラム建築で、コマーレスの塔のアーチが美しいです。このアーチひとつひとつに素晴らしいアラベスク模様の彫刻が柱全体を覆い尽くしています。

Th_dsc00228中に入ると有名な「ライオンの間」があります。ライオンの間のは124本の列柱が整然と並んでいます。入り口から観るライオンの間も素敵です。下部の部分の柱はスッキリしていますが上部のアーチの部分は緻密で繊細な漆喰細工が施されています。森をイメージした作りとなっています。

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ここから直ぐに、これもアルハンブラ宮殿で有名な「ライオンの中庭」があります。ここから先は王のハーレムで当時は王様以外の男性は入れない場所でした。

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ハーレムにいた女性達の場所だった為でしょうか、このライオンたちの顔がみな優しいのです。 12頭のライオンが1時間おきに1頭ずつが水を出して時間を知らせる水時計として設計されていたそうです。

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ライオンの間の北側奥には二姉妹の間があります。床の敷石に使われた2枚の大きな大理石からこの名前がついたとされますが、圧巻は天井に施されたモカベラという鍾乳石が無数に垂れ下がっているような細かな装飾の円天井です。まるでレースのような緻密な美しさがあります。かつてはハーレムの女性達と王だけが観ることが出来た空間です。

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細部にまで細かな装飾がなされています。拡大して並べてみました。細かすぎて眼がクラクラしそうになります。この天井は7種類のムカルナス(飾りを模った部品)をなんと5000個も組み合わせて造られているそうです。Th_dsc00298

二姉妹の間の奥にもリンダラハの望楼があります。普通では見えないのですが、奥を覗き込むようにすると、天井部分にアルハンブラとしては珍しい、ステンドグラスがあります。イスラム様式の模様が色鮮やかに描かれています。 この広いアルハンブラは至るとことにイスラムの美が隠されていて、一瞬でも気が抜けません

Th_dsc00189 今度は「大使の間」の天井です。これは無数の寄木細工を組み合わせて造っています。下から見上げると満点の星空のようです。かつての砂漠の民が見上げた星空だったのかも知れません。部屋の側面のアラベスク模様の彫刻も繊細で、上部の窓も本当に細かい彫刻が施されています。

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タイルの装飾や天井、その他あまりにも、イスラム彫刻の凄いのがありすぎて、ここまで来るとありがたみも分からなくなるほどです。 何とも贅沢な空間なのだろうかと改めて思います。

国土回復運動によりイスラム支配下であったイベリア半島も、この王朝を残すのみとなりました。最後のナスル王朝の国王も、最後のイスラムの高度の文化をここに残したくて、これ程の宮殿を築いたのでしょうか? イスラム建築の最高傑作として後世に残された人類の宝物は繁栄と衰退、哀愁を漂わせたアルハンブラ宮殿でした。

Th_dsc00130Th_dsc00133_2 アルハンブラの中心にある中で異質な建物があります。壁も直線的で門構えも全くイスラム的ではありません。そこが「カルロス5世宮殿」です。それもそのはずで16世紀になってキリスト教とのカルロス5世がイスラム建築に負けない宮殿づくりを命じて造られたイタリア・ルネサンス様式の宮殿で建設途中で王が亡くなったため未完のままになったとのこと。規模を小さくしたようなコロッセオをイメージしたかのような作りとなっています。私的にはこれが出来たということはこれまであったアルハンブラのイスラム建築を壊して造ったとのではないかと気になってしまう異質な空間でした。

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最後は「貴婦人の塔」に向かう回廊から、世界遺産に同時に登録されているアルバイシン地区の街並みが綺麗に見えました。今回の旅行では観ることが出来ませんでしたが、2回目の旅行時は街を散策出来、ここもまたイスラムの香りが漂う街並みでした。

2018年7月13日 (金)

今週の生け花(平成30年7月第2週)

7月に入り、西日本豪雨により多数の人的、物的被害がでました。これ程沢山の方が犠牲になることを想像出来ませんでした。Th_img_1200
私の様に沖縄に住んでいると台風での風のことが気になり、雨の被害についてはあまり考えたことがありませんでした。 しかしながら東日本大震災の時に水の破壊力の凄まじいさを認識していたはずです。 地震よりも津波が、台風よりも豪雨の方が破壊力があることを再認識させられた1週間でした。 改めて被災された皆様方にお悔やみ、お見舞い申し上げます。                                                 
今週も生け花クラブの皆様が2階のいつもスペースにも生け花を飾ってくれていました。
今週の生け花は全体的にしっとりと柔らかな印象を与えてくれています。                          
茶色で上品な舟形の花器が落ち着いた印象を与えるのでしょうか? 大柄のピンクの鶏頭(ケイトウ)で、横から見ると刷毛の様にもみえます。 この様な形のケイトウは余り見たことがありませんでした。                                             
Th_3072 大きめな葉は姫水木です。春に花を楽しみ、この季節は新緑を伴い葉材としても重宝されています。 子供の頃私の周りには「水木」はなくて、最近になって、一青窈さんの「ハナミズキ」でその花の存在を知りました。 
何を隠そう、「水木」という言葉をみた時に、「すい・もく」と曜日と勘違いして恥ずかしい思いをしたことがありました・・・皆様も間違えずに「すいもく」ではなく「ミズキ」と読んで下さいね          
大柄な水木とケイトウの隙間から、可愛らしい黄色のオンシジュームと赤いスプレーバラが顔を覗かしています。この部分を見ているだけで優しい気分になってしまいます。          
これから長く暑い夏が訪れます。熱中症に注意しながらお過ごし下さい。
<花材:姫水木、鶏頭、オンシジューム、スプレーバラ>

2018年7月11日 (水)

皮膚の経年変化と光老化

FM放送では日光が与える人体への影響について話をしました。
ブログでは「光老化」について記載したいと思います。私自身は外科医ですので皮膚に関しては専門外ですので、間違っていてもご了承下さい                         
アンチエイジングというのがもてはやされていますが、Th_818e8b5b8e4fbf3318c273df71c4f089 私自身はあまり好きな言葉ではありませんので使うことはありません。人は皆老いるのですから、老いることに対抗しようとは思っていませんし、いずれ皆死に至る訳です。 ただ無駄なことはせずによりよく過ごすことには気を遣うべきだと考えるのです。                                      
一般的に年齢と共に変化する皮膚の状態の自然経過では、先ずは
①シワ(皺)を上げる人が多いと思います。これは皮膚の下の繊維の加齢的な変化で、皮下の直下の繊維が少なくなり皮下深部の繊維は荒くなることより、スムーズにお互いが結合しなくなる結果しわが出来てしまいます。           
②年と共に皮膚が薄くなります。更に皮下脂肪も減少し、弾力性にも欠けて来ます。ですから皮膚が薄くなって、少しの力でも皮膚が剥がれやすくなってしまいます。また弾力がなくなり緊張力がなくなるため、たるみ(弛み)も出現します。                          
③加齢と共に皮膚の光沢が少なくなり、色も黄色調となります。皮脂腺などの分泌も低下しますので、乾燥肌になってきます。 よく若い時に多汗症と言われた方も年齢と共に乾燥傾向に傾きます。 乾燥は体幹、四肢で目立ちますし、特に下腿の前面に起きやすく、痒みを伴うこともしばしばです。                                              
この様な生理的な老人性変化は避けることが出来ませんが、その進み方は個人差があり、遺伝的な因子や日光の照射量にも影響を受けると言われています。                
折角ですので、日光の照射による「光老化」について少し記載します。光老化とは主に紫外線による皮膚への影響で起こる変化で、自然の皮膚の老化と区別して用いられています。
そのことは良く分かるのは、長年、太陽光線を浴びて来た顔や首、前腕などと比べて、太陽光線の当たらない、臀部や太ももの内側などは年取ってもあまり皺や弛みが少ないはずです。                                                        
Th_343725 紫外線を浴びると、私達の皮膚は防御反応として皮膚が厚くなり色が濃く変化します。皮下組織の弾力を保つ繊維も柔らかを失うことでシワやシミ、皮膚のざらつきなどが目立って来ます。このことを光老化と表現しています。                                 
若い頃から無駄に()紫外線を浴びることなく、乾燥を防ぐために保湿などを考えておく必要があるかも知れませんね。                                         
まあ私的には田舎のばあちゃん達のしわしわ顔も好きなのですがね! それだけの年齢を歩んで来たいい表情を見せてくれています

2018年7月 8日 (日)

世界を夢見て 86: アルファンブラ宮殿:ヘネラリーフェ離宮

アルファンブラ宮殿といえばおそらく多くの方がご存じと思われる有名な世界遺産です。
名前が宮殿とついているので、1つのお城と勘違いしてしまいますが、その敷地内に沢山の王宮や城塞、庭園などを有する街と捉えて方が分かりやすいと思います。それはそれは広いのです。

Th__2 アルハンブラ宮殿の正式な世界遺産登録名は「グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン地区」となっていますので、その名前からして規模の大きさが分かるのかも知れません。
中心はナスル朝宮殿(これが一般的なアルハンブラ宮殿に相当?)と隣接するバルタル宮があり、チノス坂を挟んで東側の小高い丘(太陽の丘)に夏の離宮のヘネラリーフェが美しい庭とともに存在します。それ以外にも沢山あります。 またアルバイシン地区は、北側の宮殿を一望する丘の斜面に広がる住宅地を占めています。 ようするにこれらがまとめて世界遺産に登録されているので非常に広い範囲全体が世界遺産なのです。

まあアルバイシン地区はアルファンブラ宮殿の散策範囲ではありませんが、夏などにこのアルファンブラ宮殿を散策する際は、散策するのに時間を要しますので、暑さ対策として帽子や水などをしっかり持ち歩く必要があると思います。

Th_dsc09982_2 駐車場を下りると直ぐにアルハンブラへの入り口が見えます。ゲートの左横から階段を降りた所にトイレがありますので、入る前に済ませて置きます。アルファンブラ宮殿の入場に関しては、時間と人数に制限を設けています。            煩雑期には直ぐにいってもチケットが取れないこともありますので注意が必要です。またナスル宮殿への入館時間が決まっていますので、この時間に入らないと入れて貰えないようです。 またリュックサックや大きな手荷物、ベビーカーなどはロッカーに預ける必要がありますので、余計なものは車などに置いて入るのがいいと思います。 また午前・午後・夜間の入場に関しても写真撮影はいいのですが、三脚やフラッシュは禁止です。

私達はナサル宮殿までの入館時間までに時間がありましたので、ヘラネリーフェ離宮を先に見ることになりました。

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入ると少し広々としたバルタルの中庭があります。そこのヒエロ門を通ると、綺麗に裁断された糸杉が並んでいる細い通りを奥へと進んで行きます

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この糸杉は1年に1回選定されるそうで、時間が経つと周りから葉が伸びて来るそうです。剪定してどれぐらい立ったかも推定出来るそうです。ここはシエラ・ネバダ山脈の雪解け水を利用して水路や噴水が設けられ「水の宮殿」とも呼ばれています。

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離宮に着く間にも花壇や池などもあり、アルハンブラやアルバイシン地区を下方に観ながらゆっくりを奥に進んで行きました。小さな古びた門をくぐり離宮内部に入ります。

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特に有名なのが離宮の中央に位置する「アセキアの中庭」に入ると、外観とは違い、細長い池を挟んで左右に花々が植えられ均整のとれた庭園となっています。イスラム=スペイン様式を代表する庭園となっています。

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この建物の中のモザイクや装飾も繊細で素晴らしいです。

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その建物の中から階段を上ると離宮をはじめ奥にアルハンブラ宮殿やアルバイシン地区がみえる絶景ポイントが点在し、時間を忘れてしまいそうになります。

これから後戻りするように入り口に向かい、いよいよアルファンブラ宮殿のメインのナスル宮殿へと向かいました。 この場所も素敵な場所があまりに多く次回のブログに記載することにしました。

2018年7月 6日 (金)

今週の生け花(平成30年7月第1週)

Th_img_1173 7月に入ったかと思うと台風、その後大雨が続き、今度は更に強力な台風が沖縄本島に一直線で進んできています。もうどうにかしてくれと、ため息が出てしまいます。                  
こんな気持ちを吹き飛ばすような生け花がいつもの2階の場所に飾られていす。                                                      
ホッとする瞬間です                                                      
これから緊急があったり、書類書きが残っていますので、今週はお花の写真だけで紹介します。ではでは
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<花材:美人蕉、ヒマワリ、ガーベラ、ソケイ>

2018年7月 4日 (水)

ビタミンD産生に必要な日光浴時間は?

これから夏に向かい、太陽光線が強くなるため、その対策が重要となります。 テレビなどでも毎日のように紫外線情報が出されています。                             
昭和の日本では夏のこんがり肌の化粧品のコマーシャルをよく見かけました。特に夏の沖縄のキャンペーンでは海とこんがり色の女性達がいっぱいいました。 私と同年代の夏目雅子さんなどのクッキーフェイスなどのカネボウのCMがありました。 何故か、女性向けのCMでしょうが、我々男性群の方がよく見ていたかも知れません・・・                   
Th_ しかしながら、次第に紫外線は悪だという感覚になって、特に日本人ではあまりにも白い肌がもてはやされいるように変化したような気がします。 確かに諺にも「色の白いは七難隠す」と言われて来ました・・・あまり良い言葉ではありませんが・・・                                 
もちろん光線過敏症の方もいますが、それ以外なら普通に過ごして大丈夫と思うのです。
最近、美肌願望が強いせいか、太陽光線を敵のように感じている女性も多いようです。
 特に太陽光線の強い沖縄では、信号待ちの時に、隣の車の女性ドライバーが帽子、サングラス、マスク、両手をすっぽり被う手袋を履いて運転している方を見かけたりします。今から銀行強盗にでもいけるような容姿です              
・・・何の話か分からなくなりましたが、では太陽光線を全く浴びなくてもいいのかとなります。
ビタミンDという脂溶性ビタミンがあります。ビタミンですので私達の体になくてはならない物質で、これは腸からのカルシウムの吸収を高めたり、腎臓からのカルシウムの排出を抑制したり、骨からのカルシウムの放出を高めるなど、主に私達の骨と血液のカルシウムの調整に関わっています。                                                    
ビタミンDは私達の体内でコレステロールからも合成されますが、必要量が足りず、食事から摂取する必要があります。 もう1つは今回のテーマと関連のある日光を浴びることで皮膚からビタミンを合成して補充することが出来ます。 Th_dsc06231_2                             
紫外線の中で私達の日焼けをさせる波長の紫外線Bを浴びると、皮膚で7-デヒドロコレステロールから光合成を経てでビタミンDが産生されます。                           
ではどれぐらい浴びればいいかというと、日中の太陽光線では、日焼け止めなしにでは、週に2回以上で5分から30分程度、手足や顔などの露出面で浴びれば良いと言われています。必ずしも全身に浴びる必要はありません。 夏はこれより短く、冬場はこれより長く必要になります。                                                          
太陽光線の少ない北欧などのヨーロッパのかたは日光浴が大好きで、公園などで水着姿なので日光浴をしている方をよく見かけます。ただやはり浴びすぎるとこの様な方で皮膚がんが増加するといわれています。                                         
まあ、あまりにも白肌を求めすぎずに、健康を維持してゆくことが大切かも知れませんね。
もう昭和のこんがり肌のCMは過去の遺産になってしまうのでしょうか
(先ほどまで日光浴の「浴」を欲望の「欲」で書いていました・・・恥ずかしい 一応書き直しました・・・

2018年7月 1日 (日)

世界を夢見て85: アルファンブラ宮殿の歴史的魅力

アルファンブラ宮殿といえばおそらく多くの方がご存じと思われる世界的に有名な世界遺産です。
名前が宮殿とついているので、1つのお城と勘違いしてしまいます。その敷地内に王宮や城塞、モスク、学校、官庁、庭園などがあり、宮殿と言うより街と捉えて方が分かりやすいと思います。それはそれは広いのです。

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アルハンブラ宮殿の正式な世界遺産登録名は「グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン地区」となっていますので、その名前からして規模の大きさが分かるのかも知れません。
中心はナスル朝宮殿(これが一般的なアルハンブラ宮殿に相当?)と隣接するバルタル宮があり、谷を挟んで東側の小高い丘に夏の離宮のヘネラリーフェが美しい庭とともに存在します。それ以外にも沢山あります。 またアルバイシン地区は、北側の宮殿を一望する丘の斜面に広がる住宅地を占めています。 ようするにこれらがまとめて世界遺産に登録されているので非常に広い範囲全体が世界遺産なのです。

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まあアルバイシン地区はアルファンブラ宮殿の散策範囲ではありませんが、夏などにこのアルファンブラ宮殿を散策する際は、散策するのに時間を要しますので、暑さ対策として帽子や水などをしっかり持ち歩く必要があると思います。

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アルファンブラ宮殿を紹介するにはやはりその歴史を抜かすわけにはいけませんので簡単に・・

スペイン・イベリア半島は、北アフリカのイスラム勢力がジブラルタル海峡を渡り、拡大支配を続け、711年にはキリスト教支配からイスラム勢力支配下に移行します。当時は建築・医療・科学などイスラムの方がキリスト支配のヨーロッパよりはるかに優れていました。 その為にイベリア半島は大きな文化圏を構成し、ヨーロッパ各地から学問を学びに多くの方がやってくる地域ともなっていたのです。
スペイン中・北部に追いやられていたキリスト教の勢力も次第に力を蓄え、イスラム勢力から元々の支配地域を奪い返そうとするキリスト教勢力によるレコンキスタ(国土回復運動)がこの地で起こります。

キリスト教勢力は徐々に領土を奪還します。13世紀、イベリア半島に残る最後のイスラム教国となったのが、半島最南部のグラナダ王国でした。アルハンブラ宮殿は、この王国を興したナスル朝が、1238年から1391年に完成させた宮殿で、イスラム建築の最高傑作として評価されています。

Th__5 なぜ、この素晴らしい宮殿が残ったかというと、戦禍を免れたことが大きいのです。グラナダは周囲を一万人以上のキリスト教軍に囲まれます。イベリア半島の最後のイスラム王朝・ナスル朝の最後の王ムハンマド11世はアルハンブラ宮殿に籠城するのですが、挽回は不可能として降伏し、城の鍵を渡します。それがグラナダの無血開城となり、イベリア半島からイスラム勢力は一掃されます。

もう1つ、キリスト教側として乗り込んだイサベル女王は、このアルファンブラ宮殿の素晴らしさに魅了されます。彼女の遺言で「自分が死んだ時には遺体をアルハンブラ宮殿に安置するように」と記し、実際そのようになったのです。このこともあって、破壊を免れた宮殿は現在も良好な状態を保ち、イスラム建築最高の美と輝きを現在の私達に伝えているのです。

 

「アルハンブラ」とは、アラビア語の「赤いもの」に由来する言葉。宮殿の壁が赤いしっくいで塗られていたからとも、夜を徹した建設工事の際のかがり火で城壁が真っ赤に見えたからだともいわれる。要するに"赤い城"ということになります。

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アルハンブラ宮殿から眺めたアルバイシン地区。町の様子が割れたザクロに見えることから、アラビア語でザクロを意味する「グラナダ」の名が付いたそうです。

次はその内部を紹介したいと思います。

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