世界を夢みて 88: 教会の呼び名で混乱
スペインの旅行をしていると、カテドラルとか大聖堂と名のつくのが幾つかあって、こんがらかってしまいます 例えばトレドのカテドラル、セビリアのカテドラル、バルセロナのカテドラルがあり、それぞれ大聖堂とカテドラルを置き換えてガイドブックなどでは説明されています。
スペインはレコンキスタによりイスラム教をイベリア半島から追い出したのはキリスト教によるもので、今でも熱心なカトリック信者の多い国です。 日々の生活の中でキリスト教の文化があり、祭日や様々なお祭りがあります。教会はもちろん色々な建物にしろ、宗教が影響を与えています。
スペインでは何処に行ってもバルと教会はあると言われています。 スペインを旅行して混乱するのが「・・・教会」なのか「・・・大聖堂」なのか「カテドラル」と名がつくのか分からなくなします。どれも私にとっては大きなキリスト教の教会なのですが
私はキリスト教徒ではありませんので、ヨーロッパで沢山見かける祈りをする場所はみな「教会」としか思っていません。キリスト教の宗派によっても呼び名は変わるようです。
私が考えている、いわゆる「教会」も大きさや重要度によって名称が異なるようです。1番大きく重要なのがカテドラル Catedral(大聖堂)、次ぎに大きいのがイグレシア Iglesia(教会)、次のがエルミータ Ermita(礼拝堂) と呼ばれるようです。
重要な教会でも東方正教会では「カテドラル」とは言わずに「大聖堂」と言うようですし、カトリックでは「カテドラル=大聖堂」と呼ぶようです。英国国教会では「聖公会」または「大聖堂」と呼ぶようです(カンタベリー聖公会(大聖堂)と呼んでいます)。
主にカトリックにおいては「カテドラル(大聖堂)」と呼ぶことが多いようです。そもそもカテドラルは司教座(ラテン語でcathedra)が置かれた聖堂を司教座聖堂(=大聖堂)と呼んでいたことが由来となっています。司教座とはその教区を治める教区長(司教とか大司教と呼んでいます)が説法などを行うときの椅子「着座椅子」のことを指しています。
ですので教区の1番偉い方が座る椅子が置いてある教会のことですので、この教区の中心で大きな建物が司教座聖堂(=カテドラル=大聖堂)と言うわけになるようです。
ではプロテスタントはどうなるのでしょうか? プロテスタントは基本的に主教(司教)が存在しないために、主教座聖堂も存在しません。カテドラルという名称は使わずに、メインの教会は「大聖堂」と呼んでいます。(ヘルシンキ大聖堂、ベルリン大聖堂など・・・)
まあ無宗教家の私にとってはヨーロッパでやたら大聖堂やらカテドラルやら教会やら礼拝堂などとつく建物を見学したあと、名前がこんがらかってしまいます。 名称は兎も角としてヨーロッパの教会群は見応えあり素晴らしいです。
私にとっては豪華絢爛なカトリックの教会は凄いと思いますし、プロテスタントの教会に入ると静寂さを感じ取れるようになります。
外国を観光なされる方でカトリックの教会なのかプロテスタのの教会なのかは入って直ぐに分かります。 細かいことは抜きにして豪華であればカトリック教会、柱なども質素で堅固な作りならプロテスタント教会と思ってみたら9割はあたるはずです(信者からは怒られそうですが・・・)。
もう1つスペインを旅行してカタカタの名前でこんがらがるのが「アルカサル」と言う名前がいくつか出てきます。これはスペイン語で「城」のことですので、いわゆる教会「カテドラル」ではありません。有名なだけでも、セコビアやセビリア、コルドバなどでその地の「アルカサル」が存在します。私にとってはセコビア城、セビリア城、コルドバ城と書いて貰った方が混乱しないですむのですが・・・・ガイドブックなどでも多くは「アルカサル」と書いてあるのがあって、後でややこしくなってしまうのです
今回はガイドブックなどを見てもこんがらかってしまう「教会」の呼び方に関して記載してみました・・・信者さんや専門家からみたら間違いだらけかも知れませんがご容赦を!
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