ビタミンD産生に必要な日光浴時間は?
これから夏に向かい、太陽光線が強くなるため、その対策が重要となります。 テレビなどでも毎日のように紫外線情報が出されています。
昭和の日本では夏のこんがり肌の化粧品のコマーシャルをよく見かけました。特に夏の沖縄のキャンペーンでは海とこんがり色の女性達がいっぱいいました。 私と同年代の夏目雅子さんなどのクッキーフェイスなどのカネボウのCMがありました。 何故か、女性向けのCMでしょうが、我々男性群の方がよく見ていたかも知れません・・・
しかしながら、次第に紫外線は悪だという感覚になって、特に日本人ではあまりにも白い肌がもてはやされいるように変化したような気がします。 確かに諺にも「色の白いは七難隠す」と言われて来ました・・・あまり良い言葉ではありませんが・・・
もちろん光線過敏症の方もいますが、それ以外なら普通に過ごして大丈夫と思うのです。
最近、美肌願望が強いせいか、太陽光線を敵のように感じている女性も多いようです。
特に太陽光線の強い沖縄では、信号待ちの時に、隣の車の女性ドライバーが帽子、サングラス、マスク、両手をすっぽり被う手袋を履いて運転している方を見かけたりします。今から銀行強盗にでもいけるような容姿です
・・・何の話か分からなくなりましたが、では太陽光線を全く浴びなくてもいいのかとなります。
ビタミンDという脂溶性ビタミンがあります。ビタミンですので私達の体になくてはならない物質で、これは腸からのカルシウムの吸収を高めたり、腎臓からのカルシウムの排出を抑制したり、骨からのカルシウムの放出を高めるなど、主に私達の骨と血液のカルシウムの調整に関わっています。
ビタミンDは私達の体内でコレステロールからも合成されますが、必要量が足りず、食事から摂取する必要があります。 もう1つは今回のテーマと関連のある日光を浴びることで皮膚からビタミンを合成して補充することが出来ます。
紫外線の中で私達の日焼けをさせる波長の紫外線Bを浴びると、皮膚で7-デヒドロコレステロールから光合成を経てでビタミンDが産生されます。
ではどれぐらい浴びればいいかというと、日中の太陽光線では、日焼け止めなしにでは、週に2回以上で5分から30分程度、手足や顔などの露出面で浴びれば良いと言われています。必ずしも全身に浴びる必要はありません。 夏はこれより短く、冬場はこれより長く必要になります。
太陽光線の少ない北欧などのヨーロッパのかたは日光浴が大好きで、公園などで水着姿なので日光浴をしている方をよく見かけます。ただやはり浴びすぎるとこの様な方で皮膚がんが増加するといわれています。
まあ、あまりにも白肌を求めすぎずに、健康を維持してゆくことが大切かも知れませんね。
もう昭和のこんがり肌のCMは過去の遺産になってしまうのでしょうか
(先ほどまで日光浴の「浴」を欲望の「欲」で書いていました・・・恥ずかしい 一応書き直しました・・・)
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omoromachi様、お早うございます。
確かに昔のCMはこんがり色の水着姿の
女性が多かったのですが
最近は見かけません。
男性にとってはちょと残念かも
北欧の旅行番組をみた時に公園で
日光浴を楽しんでいる人々がいました
日光が足りないとビタミンDの合成が
追いつかないなど不都合なことも
あるのですね。
今週も豆知識を頂きました。
会社で知ったか振りで皆に
話してみたいと思います
投稿: ツクシンボ | 2018年7月 5日 (木) 07時52分
ツクシンボさん、こんばんは。
一時期夏の沖縄のキャンペーンでは小麦色の肌の女性達がCMに登場していましたね。今では懐かしいです。 皆美人でプロポーションも良かったので男性諸君の方が気にしていたのかも知れません。
フランス以北のヨーロッパでは公園など日常的な場所で日光浴をしている方をよく見かけましたが、イタリア、スペインなどでは海岸線以外ではあまり見かけませんでした。やはりヨーロッパでも太陽光線の量に南北差があるのかも知れませんね。
北欧などは夏を過ぎると一気に太陽光線が少なくなりますので、日光浴が必要なのかも知れません。
私のブログがツクシンボさんのネタになってくれたら嬉しいです。あまり為になることが書けませんが、これからも宜しくお願い致します。
投稿: omoromachi | 2018年7月 5日 (木) 19時03分