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2018年4月

2018年4月29日 (日)

世界を夢見て78: スペインのパラドールについて

三度目のスペインで初めてロンダを訪ねました。町のシンボルともなっている断崖絶壁に建つヌエボ橋の袂にあるパラドール・デ・ロンダの宿泊することが出来るという機会に恵まれましたheart04
宿泊出来る利点は夜や朝の風景も楽しむことが出来、景色の移り変わりを体験できることです。今回満喫しましたscissors

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ところで、宿泊施設としてスペインにはパラドールという宿泊施設が94箇所あります。パラドールとはスペイン語で「休憩所」を示す言葉で、現在では比較的高級ホテルと言った意味合いでしょうか。 その歴史はスペインのインクラン伯爵が自分の所有する狩猟用の山荘を改装して1928年にパラドールとして公開したのが始まりだと言われています。その後、歴史的建造物である古城や宮殿、修道院、市庁舎などを国家が買い上げて、修復してホテルとして使用されるようになります。
歴史的な建造物だけではなく多くは町の中心地や景勝地にあり、泊まる人々にとっても便利性や歴史に触れることもできるのです。

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今回、幸運にもバラドール・デ・ロンダに泊まれました。旧市庁舎を改装したパラドールでヌエボ橋とマッチする古風なたたずまいですが、内装は改築されモダンなホテルとなっています。私の部屋はルームナンバー1番の部屋でした。

私などは浅はかですので「No1の部屋」となるときっと眺望も良い部屋に違いないと思っておりましたcoldsweats01・・・残念ながらヌエボ橋が見える部屋でありませんでしたweep

それでも部屋を出て直ぐのホテルのロビーからこの景観を楽しむことが出来ました。このパラドールも予約が取りにくい人気のあるバラドールの1つです。

<昼、夜、朝の移り変わる風景の写真を載せておきます。宿泊出来たために出来た贅沢な時間です>

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Th_dsc09375_2初めてのロンダの街も本当に素敵な場所でしたhappy01

Th_dsc00109 私がパラドールの中で1番に泊まってみたいのがアルハンブラ宮殿内にあるバラドール・デ・グラナダでしたが、今回は宿泊は出来ませんでした。 アルハンブラ宮殿散策時にバラドール・デ・グラナダを見つけましので憧れをもって写真を撮りました(左)。 ここに泊まると夜のアルハンブラ宮殿内を散策出来るそうですよ・・weep

もしも皆様方で自分で宿泊先を決めることが出来るのであれば、スペインには個性的なパラドールが沢山ありますので、ダメ元で捜してみては如何でしょう。

2018年4月27日 (金)

今週の生け花(平成30年4月第4週)

あれよあれよという間に、4月も後半、明日からゴールデンウィークに突入という方も多いと思います。全国的にゴールデンウィークの前半は天気が良さそうですので、お出かけになるのは前半がいいのでしょうか?                  

Th_img_0923 今週もいつもの2階の場所に生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれています。

今週の生け花は花器を含めて個性派揃いです。

初めて見る花器ですが、金属製で形も非対称でどことなく宙に浮いた不安定さがあります。前方に傾斜していて、一瞬活けた花々の方が傾いているのかと錯覚してしまいそうです。

今回も大柄なダリアの花が目立ちます。特に前方にある白のダリアの花は反射して眩しいほどに感じられます。そのせいで後方の深紫のダリアの方は暗く写ってしまいます。

黒色の花器の上に咲いている小菊のピンクがとても可愛らしいです。特に中央が黄緑で次第に黄色に染まることで小さな花弁一つ一つのピンクが際立ってきます。

葉材と利用されているマサキの力強い息吹も感じされます。マサキは生垣などで使用される常緑樹ですが、この様に生け花でも使われることがあったのですね。この時期ならではの新緑の葉がキラキラとしています。

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もう1つ楕円形の丸い実と着けた植物はなんだと思います? 私は初めて知りましたが、「ダッチアイリス」の実だそうです。 ダッチアイリスは球根性で4〜5月に花を咲かせますが白や紫の気品のある特徴的な花を咲かせます。花は時々見かけますが、その後実をつけることは知りませんでした。 生け花クラブの皆様から教えて貰えなければアイリスの実とは想像もつきませんでした。

病院は入院患者さんや透析患者さんもいらっしゃるので休みということにはなりませんが、明日からは待ちに待ったゴールデンウィークをいう方々も多くいらっしゃると思います。どうか楽しんで下さいねheart04

<花材:マサキ、ダリア、ダッチアイリスの実、小菊>

2018年4月25日 (水)

高分子重合体と過敏性腸炎

「高分子重合体 」と聞いただけで、気が引けてしまう方もいらっしゃるかも知れません。高分子とは分子量が大きい分子のことで、重合体(ポリマー)とは同じ構造をした単量体(モノマー)が多数結合して出来た物質を指します。
私達の周りには沢山の天然のものや合成の高分子重合体があります。天然のものとしては蛋白質、セルロース、デンプンなどがありますし、合成高分子重合体にはナイロン、アクリル線維、ポリエステル、ウレタンなど様々あります。          Th__2

同じ構造で出来ているため、均一で安定性があります。同じ構造の網の目に水分を保持する力が強い高分子重合体を高吸水性高分子とか吸収性ポリマー、高分子樹脂(吸収体)などと呼んでいます。

この様な高吸収性高分子重合体は自分の重さの何倍も水分を吸収・保持出来るため、身近の製品としては紙おむつや生理用品に使用されています。ドリップ吸収剤、結露防止、芳香剤、洗剤減量などにも使われています。水分の量の分を保持でき、されにゲル状となるために使い勝手がいいのです。

さて、長々と書いたのですが、この様な性質を利用して、過敏性腸炎の治療薬として使用している薬剤があるのです。

過敏性大腸炎については以前書いていますので興味のある方は(→http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/post-221e.html  )。この過敏性腸炎では便の水分量の調整が上手くいかないため、水分が吸収されない前に下痢便となったり、腸の運動が上手く出来ない為に、水分の吸収が進んで、硬くてコロコロとした水気のない便が出てしまいます。

Th_398229 過敏性腸炎では症状に遭わせて色々な薬が処方されていますが、水を保持する力のある高分子重合体の薬が開発され、飲むことで、水分の多い下痢型の便を固形にすることが出来たり、コロコロ便の場合は便の中に適度な水分を保持するために好都合となっているのです。

何となく紙おむつとか生理用品に使われているのと同じ考えで出来た製品となるとびびってしまうのですが、最初に書いた様に高分子重合体は蛋白質やデンプンなどがありますし、食品添加物としても使用されていることを考えると飲むことに抵抗もなくなりますね。

意外な所で使用されたこの高分子重合体は水分のゲル化や保水などの特色によって過敏性腸炎の有用な薬の1つになっているのです。

2018年4月22日 (日)

微笑むこと

「微笑む」ことに関して、おそらく誰も否定的な意見はなく、自ら微笑むことで相手に対してもよい効果が得られるのだと信じているはずだ。

ただ微笑む行為にも幾つかの違いがあるのだろう?

何も考えずに、何時でも微笑んでいたら、異常としか思えない。場違いな所で微笑まれても、こちらも困惑してしまう。

対価を求めて微笑む場合もあるのだろう。相手に嫌われないため、物を売るため、恋愛対象者に気に入って貰うための微笑みがあるのだろう。

Th_img_0824 自然に微笑む行為もあるだろう。母子の関係など、小さく、愛おしい者への愛情として。

対価ではなく更にプロフェッショナルとなった領域での微笑みもあるかも知れない。訓練に訓練を重ね、状況を判断して,次第にこれが身についた人々の微笑みも。

その中で最強の微笑みは、打ちひしがれ、心に重りを背負いながらも、相手を愛しむ微笑みではないかと思う。

この最後の微笑みにかなうものはないのかも知れない。深く慈愛に満ち、相手の心の中に達し、その人の苦しみを和らげる微笑み。

私には無理だと分かっていても、医療人として何時の日かこの微笑みを手に入れたいと願っている。

2018年4月20日 (金)

今週の生け花(平成30年4月第3週)

この沖縄も4月は気温の変動が大きく、涼しくなったり暑くなったりと体調に気をつけないといけませんし、まだまだ麻疹の流行が止む気配がありません。対応に追われながらも着実に対策を講じています。                    Th_img_0895

落ち着きのない状況の中でも、いつもの2階の場所に、生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれています。 このお花をみると少し心が落ち着いてきます。

ひねりを加えた花器にピンクのスプレーカーネーション、その上に大柄な白い花のトルコギキョウ千年木の黄色い縁取りの緑の葉、大きな葉をもつオオタニワタリが主座を形成しています。
トルコギキョウと名が付くので、トルコ原産かと思いますが、実は原産地は北アメリカだそうです。蕾の形がトルコ人のターバンに似ていることより和名がついたとのことです(諸説ありますが・・・)

Th_3043 今週の生け花の特徴はツル状の枝に黄色の花をつけたモッコウバラの使い方が美しいです。 葉の形も綺麗ですし、花器の左側に大きく伸ばすだけでなく、花器から垂れ下がるようにも使っています。 このモッコウバラ(木香薔薇)は中国原産のバラということですが、バラの特徴と思っていたトゲがないそうです。 トゲのないバラもあるのですね。初めて知りました。 トゲがなければ扱いやすいのかも知れませんね。

爽やかな香りがしそうな今週の生け花でした。生け花クラブの皆様に感謝です。

<花材:モッコウバラ、トルコギキョウ、スプレーカーネーション、大谷ワタリ、千年木>

2018年4月18日 (水)

世界を夢みて77: 断崖絶壁の町 ロンダ

三回目のスペインで初めて訪れる町ロンダ。観光案内などに載っている断崖絶壁の町ロンダを訪ねることが出来ました。そしてその宿泊がパラドールという最高の組み合わせが実現しました。

Th__3 ロンダはアンダルシア地方のコルドバ、セビーリャ、グラナダから同じぐらいの距離があり、多くの場合は訪ねたとしても写真を撮って通過することになると思います。

今回宿泊することで、夕方から夜にかけて刻々と移り変わる町の変化、朝日に照らし出される景色を体験できるのではないかとワクワクした気持ちで向かうことになりました。 旅は想像するだけで楽しみが倍増しますhappy01

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ロンダはロンダ山地を流れるグアダレビン川の浸食によって造り出された深い峡谷の上に立てられた町です。随分古い時代から人々が住んでいたようです。この街を有名にしているのが、谷を挟んで新市街と旧市街の間に架けられたヌエボ橋による景観です。橋の中央から下を眺めると結構高いのが分かります(高所恐怖症の方では駄目かも知れません)

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ヌエボ橋より奥の方にはイスラム時代に最初に谷に架けられたビエホ橋(旧橋)があり、18世紀に今の場所にヌエボ橋(新橋)が完成し新・旧の市街を往来出来るようになっています。この新橋は丁度、断崖絶壁の断端に出来ておりその景観が美しいために、ガイドブック等でも紹介される様になり、町のシンボルともなっています。Th_dsc09245

もう一つロンダを有名にしているのが、18世紀にスペインの近代闘牛術(私達が認知する闘牛士と牛の決闘)を確立したフランシルコ・ロメロが生まれた町としてもスペイン国内で有名な場所となっています。その闘牛場も入場することが出来ます。

闘牛の最初は貴族などが、軍事訓練や結婚式の出し物として公開されていました。馬に乗った貴族が長いヤリなどを持って、牛に対峙する方法がなされ、馬の方も現在のような防護服もなく、牛の角で刺されて死ぬことも多かったようです。人と牛が対峙して行う現在の形を確立したのがロメロ(上の写真の銅像がロメロ)さんだったのです。

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ところで、闘牛の牛はどうして闘牛士に突進して来るのかご存じですか? 牛は色盲ですので赤い色をみて興奮するわけではありません。では普通に飼っている牛が布を揺らしたら突進して来るのでしょうか? その様な習性があったら女性のゆらゆらしたスカートなどに突進して来て大変ですcoldsweats02

実は闘牛で使う牛は、数日間真っ暗な部屋に閉じ込められ、食事も与えられずに過ごします。そして闘牛が開始する直前に、真っ暗な部屋からいきなり闘牛場の明るい太陽の下に追いやられます。こうなると牛は目はくらくらするし興奮状態が極値に達して、動いているものに突進して行くことになるのです。 皆様方の謎も解けましたか?

ロンダの闘牛場へは7ユーロで入場でき、実際の闘牛場の観客席や場内に入ることが出来ます。またマタドール(正闘牛士)の綺麗な衣装などを展示している博物館なども併設しています。

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町を歩くと、甘い匂いが漂って来ました。お店の中に入るとアーモンドや他のナッツと砂糖を大きな鍋で絡めながら混ぜた伝統的なお菓子を売っています。砂糖の甘さとアーモンドのバリバリ感が美味しくて、これが病みつきになって止められなくなりますcoldsweats01

ロンダのパラドールに宿泊しましたので、次回はスペイン国内にあるパラドールについて書いてみたいと思います。

2018年4月15日 (日)

忖度のために嘘を重ねる結果に

今の政治のあり方に対しては余りに酷すぎて書く気にも暫くならなかったのですが・・・

憲法は守らないし、都合が悪ければ記憶にないことにし、はぐらかしてまともに答えない。 日本において民主主義が崩れる音が聞こえてきます。 多くの方が危機感を持っている一方、理論的に対応せずに盲目的に信じている方も多いと感じます。

そもそも公文書ってなんなのでしょう。 書き換えてはいけないし、間違えた場合は訂正した文書も公にされるとともに、書き換える以前の文書も残しておかないといけないはずです。保管義務も当然あります。 歴史的な国民の財産なのです。

私のような医師をしていると、診断書を始め様々な公文書を書く機会があります。癌でもないのに、相手が癌保険に入っているからと忖度(?)して「癌」と書いていいのでしょうか?そんなことをしたら1発で行政処分や逮捕となります。

Th_ 私のブログでも何度も書いた通り、私の一番嫌いな人間は「平気で嘘をつく方」「裏表がある方」です。こんなに政治や行政の世界で嘘が蔓延していることに、怒りを通り越して落胆さえ覚えてしまうのです。

嘘を平気でつく方の忖度をして、嘘につじつまを合わせて嘘を書けば、もう真実が何処にあるのかさえ判らなくなります。

政治家より優秀な日本の官僚達にもう一度公僕であること、自分の仕事に誇りが持てるようにさせなといけません。 そのためにはなにをしないといけないのか・・・・まずは「内閣人事局」の制度を刷新しなといけないと考えてしまいます。

政府への忖度を重ねる方ではなく、実力があり正義に基づいてブレない官僚がドップに成れる組織を作らないと隠蔽体質は今後も変わらないと思うのです。

これ程多様で根深い政治がらみの不祥事が起こり続けると、もう何でもありとなって、行政の信頼性、国そのものが崩壊してしまう危機的な状況なのだと考えてしま今日この頃です。

2018年4月13日 (金)

今週の生け花(平成30年4月第2週)

4月も第2週となり、新しい環境に身を置いている方々も少し慣れてきましたでしょうか? 頑張って下さいね                           Th_img_0856

4月は診療報酬改定で、システムの入れ替えや新入職員の配置に加えて、麻疹の流行に備えた対応など、毎日が目まぐるしい展開で過ごしているのが実情です。

何となく落ち着かない状況でも、いつもの2階の場所に、生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれています・・ホッ😌 

今週の生け花はすっと上方に伸びた真っ赤なダリアが目立っています。ダリアはメキシコ原産で18世紀にスペインに持ち込まれ、品種改良を重ねて今の形になったそうです。大きな鮮やかな花弁が特徴的で、メキシコの国花でもあるそうです・・・何となくメキシコの飲み屋でテキーラの横に1輪かざしても似合いそうです(・・ちょっと意味不明でしょうか?)

Th_3042 ただ今回の生け花は、この上方に伸びたダリアがなくてもまとまった落ち着いた感じも受けます。 細長い花器のため、正面から見るとグラスのような花器に見えてしまいます。

この細く見える花器の上に、上手くピンクのダリアや2種類の、そしてグニユーカリをまとめ上げています。少し大きめな淡い紫色の菊を下方に白い小菊が上方に組み合わせて光を上手く受けている雰囲気を醸し出しています。

今回は正面と側面ではまた違う感じを受けますので、左右斜め方向と上方からの眺めも写真に撮りました。随分と雰囲気が違うのではないでしょうか?

生け花はやはり左右上下、色々な角度から眺めて始めてこの全体的な美しさが判るのかも知れませんね。

<花材:ダリア、グニユーカリ、菊、小菊>

2018年4月11日 (水)

麻疹(はしか)の流行に注意

沖縄県では3月に海外旅行者が旅行中に麻疹(はしか)にかかったことが判明し、その方が接触した場所から発症者が出現、更に拡大し沖縄県内で麻疹(はしか)が流行の兆しにあるとして、はしかの警戒レベルを最高の「3」に引き上げました。

・何故はしかの感染が問題なのか?
なんと言っても麻疹の感染力の強さにあります。 周りに影響を及ぼす程、感染力が強いためにインフルエンザと命名されたインフルエンザウイルスですが、それと比べても、麻疹の感染力は驚異的に高いのです。おおよそのデーターではインフルエンザの10倍以上の感染力があることが判っています。

麻疹の抗体を持っていない方が、麻疹の患者さん(症状の出てない時期からでも)と接したり、買い物で釣り銭の受け渡しをしただけでも感染してしまい、体力のあるなしに関わらず感染した人の95%以上、ほぼ全員が発症します。

・年代による抗体の有無の推測

現在の所、はしかを予防出来るのはワクチン接種や過去の感染で得た抗体しかありません。そのため症状などを記す前に、先に抗体の有無やワクチン接種の既往について書いた方が安心かも知れません。(母子手帳等あれば確認して下さい)

・昭和52年以前に生まれた方:この当時予防接種はありません・・・残念でした・・・なかった分だけ多くの国民が麻疹(はしか)にかかった方が多いのです。1度罹ったらほぼ終生免疫を持っていますので、殆ど罹りません(もちろん例外はあります)。

・昭和52年から平成2年生まれ:この世代はワクチンの予防接種は1回のみの時期です。麻疹は1回だけでは弱く2回接種が必要です。しかし1回の方は罹っても重症化しにくいと言われています。ただし修復麻疹と言って、「自分は症状は軽くても」「他人にうつす可能性があり」注意が必要です。

・平成3年以降の生まれ:定期接種2回世代で、2回確実に打っていれば感染リスクは低くなっています。 現在は1回目の接種が満1歳と小学校入学前となっています。 また6〜9ヶ月までの赤ちゃんはお母さんからの移行抗体があります。 その為この時期の赤ちゃんで1回目の予防接種を受けてない場合や、学童期で2回目の接種がまだな子供は、流行期には前倒しで受けることも出来ますので、小児科や行政に問い合わせ下さいね。

私達の病院でも緊急時に備えて職員の抗体検査を行っている最中ですが、昭和52年以前生まれでも、抗体が低い方が思ったより多いため、現在全職員の抗体検査を施行を始めている所です。流行期には人混みに出かけるのは控えるべきだと考えています。

ではでは、感染経路や症状、合併症などについて記載してみます。

Th_ ・感染経路

空気感染(飛沫核)の他に、飛沫や接触感染など、感染者が近くにいるだけでも感染しやすいウイルスです。ただし空気中に出されたウイルスは2時間程度で死滅します。

・症状・合併症

感染者と接触後、10〜12日間の潜伏期間があり、その後38度程度の発熱や咳、倦怠感(小児では不機嫌)や目の症状(結膜充血、目やに、羞明)などが2〜4日続きます。小児では下痢や腹痛も多くみられます。 その後、半日ほど解熱時期がありますが、それが過ぎた後に39度の発熱が出現し、更に口腔内のコプリック班と言われる、白い小さなブツブツが認められ、顔面から全身へと特徴的な鮮紅色の皮疹が表れます。

皮疹が出現後3〜4日経つと解熱し、全身状態も回復に向かいます。全身の皮疹は赤から黒ずんた色に変わります。しばらくは色素沈着として残ります。

麻疹は感染症の5類にあたり、保健所への届け出義務があり、本人も解熱後3日間は登校出来ません。

・合併症

麻疹の患者の30%に合併症が認められ、その大半が肺炎です。その他中耳炎、咽頭炎、心筋炎、脳炎などの危険性もあります。また麻疹を罹患して数年経ってから亜急性硬化性全脳炎という特殊な合併症を併発する場合もあります。

・医療機関からのお願い。

沖縄県で麻疹が広がりつつあります。不急の外出や人混みは避けて欲しいと思いますし、感染を広げないためにも、症状が軽ければ自宅待機で経過観察して頂きたいと思います。特に軽症な方が夜間の救急外来に来院されてもすぐに検査も出来ませんので、感染を広げるだけになる場合があります。

前回の新型インフルエンザの時にもそうでしたが、パニックにならずに自分自身で正確な情報を手に入れて、冷静に対応して頂きたいと考えています。麻疹に限らず、感染症は医療機関だけでなく国民1人1人の予防や対策が求められているのです。

2018年4月 8日 (日)

世界を夢みて76: トレド観光No3:エルグレコと出会う

トレドの魅力はつきません。今回はカテドラルの直ぐ横のホテルに滞在したため、昼、夕、夜、早朝と移り変わるトレドの街を眺めることが出来ました。トレドの魅力を肌で感じながら過ごすことが出来ました。Th__3

トレドのもう1つの魅力はエル・グレコの作品群に出会えることがあると考えています。 EL Greco(1541〜1614年)と表記しています。本名はドメニコス・デオトコプーロスというギリシャ生まれの方です。何となくスペインで有名ですのでスペイン人と勘違いしている方も多いと思います。
スペインに来る前はイタリアに居たのです。イタリア語で彼は本名で呼ばれなくて、「ギリシャ人」と言うあだ名で呼ばれていました。ELは「人」 Grecoは「ギリシャ」というイタリア語で、彼はスペインに渡ってもエル・グレコ(ギリシャの人)のあだ名で呼ばれていました。 誰も本名は知らないかも知れません・・・

今回の旅行ではトレドの三カ所の教会や博物館で彼の作品を観ることが出来ました。24年前に来た時にはもう一カ所(グレコ美術館?)観ることが出来ました。

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今回はじめに出会えたのは、トレドのカテドラルの中です。前回のブログで書いたように巨大な教会で内部の装飾などに圧倒されます。その中に  聖職者達が着替えをする場所があります(聖具室)。それはそれで巨大な空間で、両サイドにも天井にも絵が描かれています。 しかしなんと言ってもこの部屋の正面に飾られているグレコの「聖衣剥奪」が圧巻です。 

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部屋に入るとこの絵が飛び込んできます。エルグレコの「赤」と言われる程、赤い色にグレコの特色があります。彼にしか出せない色かもしれません。

Th_dsc08470_3 エルグレコの最高傑作と言われる「オルガス伯爵の埋葬」を納めているのがサント・トメ教会があります。流石に有名だけ合って朝から多くの方が入場を並んで待っています。残念ながら内部の撮影は禁止ですので、Wikkpediaからの写真を載せて置きます。

Th__4 中に入るとグループ等で20〜30名の単位で区切られて、次第に絵の前列へと進んでゆきます。かなり大きな作品で教会の正面の一面を飾っています。テンペラで描かれているために絵そのものが光を放っているように感じます。ここにもグレコの赤が光っています。

この絵には色々な要素が取り組まれているとのことです。当時現存だった人々(グレコの絵を評価した人々)やグレコ本人、グレコの息子も作品の登場人物として描かれています。

二部構成からなり上方は天上界での物語、下部ではトレドの守護聖人、聖アグティンと聖エステバンがオルガス伯爵を埋葬する場面が描かれるという、現実と天上界が一緒の場面に描かれています。 エルグレコの作品は神も人も伸びきったような不均等さで描かれている作品が多く、純粋なクリスチャンでは描かないような手法をとっていることにも気がつきます。彼がギリシャ生まれだったためのギリシャ神話で描かれるように、神と人間がより近い存在だったのかも知れないとふと思えるのです。

トレドにはエルグレコの作品を多く展示したエル・グレコ美術館がありますが、24年前に行ったので今回は夕の閉館も近づいていたため、トレドの丘を急ぎ足で下って、タホ川の麓にあるタベーラ病院を目指しました。

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ここはまだ行ったことがなかったため是非訪れたい場所でした。外科を専門にしているので病院の施設見学ではなくて、その中のグレコ作品を観たいためでした。

Th_dsc08711 18時閉館と書いてありましたので、急いで中へ。受付の方が「あと30分程度だけど観る?」と・・・もちろん日本からはるばる来ました〜と。入場券を買った後、わざわざ中まで案内してくれました。

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中に入ると想像以上の作品群、それも私と入れ替えに最後の2人が出て行ったため、中の美術館員のみとなり、貸し切り状態です・・・もう最高です

正面の祭壇はエルグレコが唯一設計した作品です。当所、イタリアから渡ってきた彼は絵画だけでなく建築も出来ると申し出て、病院の礼拝堂の祭壇を手がけます。優しい色づかいの祭壇となっています。

Th__5自分だけの空間でこの礼拝堂でエルグレコをみれたのは一生の思い出になる経験でした。

2018年4月 6日 (金)

今週の生け花(平成30年4月第1週)

平成30年度も始まり、新入職員の方々は毎日が目まぐるしい展開だと思います。当院にも11人の新入職員が入ってくれました。これからの皆のTh_img_0754 成長が楽しみです。

今週も生け花クラブの皆さんが、2階のいつものスペースにお花を飾ってくれていました。忙しいなかで、癒される一瞬を与えてくれています。

今週のお花は、とても洗練され気品があります。今回の花器も花々も実に個性に溢れています。それでいてバラバラにならない、「いいセンス持っているな」・・・・などとセンスのない私がつぶやいてしまうほどですcoldsweats01

まずは、やはり黄色のカラーの立ち姿が美しいです。茎からスーと伸びた凛とした表情。この黄色の部分は花に思えますが、これは苞(ほう)の部分で「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれるとのことです。 苞とは花や花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉のことを言うそうです。 この黄色の部分は葉っぱなのですねcoldsweats02 。 

Th_3041 では花は何処のあるのかというと、苞のなかを覗くと芯のような部分がみえますが、それが本来の花の部分に当たります(左の写真中央)。 実にユニークな形です。南アフリカ産の球根植物で春から夏にかけて花を咲かせてくれます。

カーネーション千年木の派手やかな色合いも素敵ですが、やはりこの色を支えているのが影の実力者とも言うべき、グニユーカリの葉の色と形状でしょうか?

それに左右非対称な渋い花器と合わすようにユーカリの葉を右側に伸ばすことで全体のバランスが取れています。

今回の生け花は全体としては小さめですが、ギュッと濃縮された美しさを感じます。

今年も1/4が終わってしまっています。グズグズするとあっという間に1年が過ぎてしまいますので、気合いを入れて頑張らねばなりませんねscissors

<花材:グニユーカリ、カラー、カーネーション、千年木>

2018年4月 4日 (水)

エコノミークラス症候群を防ぐ下肢運動の重要性:筋肉のポンプ作用

今日のFM放送は先週に引き続き下肢の静脈疾患について話をしました。今日は主に深部静脈血栓症やそれに伴う急性肺血栓塞栓症についてでした。

皆様方の多くも「エコノミークラス症候群」と言う名前を聞いたことがあると思います。エコノミークラスに多い例えなのですが、何もエコノミークラスに限ったことではありません。要は長い時間同じ様な姿勢で座ったりすると、足(特に下腿)の静脈の流れが膝を曲げていることも重なり停滞してしまいます。長い間停滞すると、血管の中で血液が固まってしまうことがあります(静脈血栓)。
Th_dsc07299 長時間のフライトから解放されて、立った時に、足の血液の流れも改善されます。すると足の静脈で固まった凝血塊も血液の流れに乗って心臓に向かって流れて行きます。 下大静脈から右心房→右心室にながれ、最後は肺動脈の中に移動します。 肺の中で血管は徐々に細くなるために、この凝血塊(血栓)が肺動脈に引っ掛かり詰まってしまいます。 これが肺血栓塞栓症で、大きな血管に引っ掛かる場合は急に呼吸困難や心不全となり急死することもあるのです。 この様な事態をエコノミークラス症候群と呼んでいました。

しかし、何もエコノミークラスでけに起こる訳ではなく、長時間の同じ姿勢では起こることもあり、地震の震災で車の中で同じ姿勢で過ごした方にも多く起こりました。

実際に日本人での調査では航空医学研究センターの調査では、エコノミークラス症候群の44人の内訳では、男性3人、女性41人、平均年齢61歳、座席別ではエコノミークラスが31人、ビジネスクラス6名、不明7人でうち死亡者が4人だったと報告しています。

この様なことは飛行機のみならず、車や列車の移動でも起こることより、旅行者血栓症(traveller's thrombosis)と呼ぶべきと言う方もいらっしゃいます。Th_431437

では予防策はとなると、皆様方も飛行機に乗ると、足の運動の絵が入ったパンフレットを見ることがあると思います。ではなぜ、この様な運動をした方がいいのかについて説明したいと思います。

前回のブログで書いた様に、心臓の拍動により作り出された圧力の高い血液(動脈)は組織に酸素や栄養を配り、今度は殆ど圧のない静脈のなかを心臓に戻って行きます。圧がないために逆流もしやすいため、足や手に静脈には動脈にはない逆流防止のための静脈弁がついているほどです。

Th_ <筋肉のポンプ作用>左の図を見ながら読んで下さい。

足は心臓からの距離もあり、座ったり立ったりする時には一番うっ血してる場所になります。足には見えませんが深い場所に大きな深部静脈が流れています。足の筋肉を動かすと中を通っているこの深部静脈も影響されてます。静脈弁もあることより、この静脈が筋肉の運動により停滞した血液の流れが移動しやすくなります。この筋肉の作用を心臓のポンプ作用になぞらえて筋肉のポンプ作用と呼んで、第2の心臓とも言っているのです。

この様にして足を運動させることで飛行機に乗っている時などに足の血流をよくするためにあのパンフレットがおいてあるのです。

長時間のフライトでは足の運動を行ったり、トイレタイムなどを利用して運動して深部静脈血栓症を予防して下さいね。

2018年4月 1日 (日)

木蘭の涙 (スターダスト・レビュー)

前回の生け花クラブのお花の木蓮の花を眺めていました。

私の子供の頃に「木蓮」が近くになかったせいか、この花の記憶もありませんでした。

この名前を初めて知ったのはスターダスト・レビューが唄った「木蘭の涙」という曲の中だったと思います。 この歌詞の中にある木蓮の花って、どんなお花なのだろうかと想像したものでした。

「木蓮」という字から受ける印象からか、何となく東洋的で仏教と関連があるように考えてしまっていました。 最初の頃は蘭に似ていることより「木蘭(もくらん)」と呼ばれていたのが蘭よりもハスの花に似ているとのことで「木蓮(もくれん)」との呼び名になったそうです。

Th_4a4579cf1b1efcc0b7f2514c5ab5863b 1993年にスターダスト・レビューが「木蘭の涙」として唄ってヒットします。面白いのは「木蓮」ではなくて「木蘭の涙」と書いていますが、読みは「もくれんのなみだ」となっているいて、いつもこんがらがってしましますweep

作詞は山田ひろしさん、作曲は柿沼清史さんです。この歌は最愛の方(男性でも女性でもいいのかな?)が自分の残して死別したようにも受け止めています。だだ死別だけではなくて「木蓮(蘭)の花」そのものの意味合いも含蓄さえるかも知れません。 

毎年春先に咲いてくれる木蓮、人の輪廻転生を現しているのかも知れませんね。そう感じるのはやはりその漢字から受ける印象なのでしょうか?

今回も自宅のICレコーダーでの1発録りの録音です。ミスタッチも多いのですがお許し下さい。

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(動画にて、いきなりのミスを発見、スターダスト・デビューになっていました、スターダスト・レビューの誤りですweep

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