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2018年2月14日 (水)

手と足で血圧は違うの?

今日のFM放送は、動脈硬化が足の血管で起こる下肢閉塞性動脈硬化症について説明しました。年齢や生活習慣病のために私達の血管の中で動脈硬化が進み、次第に色々な部位の血管が細くなったり詰まったりします。脳血管に起これば脳梗塞となりますし、心臓の冠動脈に起これば狭心症・心筋梗塞、足の血管に起これば閉塞性動脈硬化症となります。

足の血管が細くなり、血液の流れが悪くなると、足の冷感・しびれ、色調変化(Fontain 1度)、間歇性跛行(2度:このことについては4年ほど前のブログに書いています→http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-9e10.html  )、次第に安静時にも痛みが来ます(3度)、更に進むと足が壊死や潰瘍が起こり、足の切断となることもあります。         Th_525750_2

足の動脈硬化の判定の簡便な検査で、通常測定する上腕の血圧と足の血圧を比べて早期発見しようとする方法あります。

血圧は心臓が収縮拡張を繰り返す中での血管の圧力を水銀柱の高さで示したものです。水銀と水の比重は13.6対1ですので、血圧が120mmHg(Hgとは水銀のこと)と言うことは、水の高さにすると120mm×13.6=1630mmの高さの圧があることになります。もし動脈が切れると163センチの高さまでビューと吹き出ると言うことです・・・またまた余計な話を入れてしまいました。

今日のタイトルの質問です。足の血圧は下腿部にマンシェットを捲いて測定することが可能です。足に流れる血圧を計る訳です。 

心臓から全身に血液を送っていますので、手で計ろうが足で計ろうが全く同じ値と思っていませんか?・・・実は微妙に違います。それは色々なことがありますが、簡単に言えば、腕の血管は大動脈から別れるとき屈曲が強いのと径が細く、それと比べて足の血管は太くて真っ直ぐなこともあり、足の方の血圧が手よりも僅かに高いのが普通なのです。

Th_739086_2 一般的に計ったら「下肢の血圧 ≧ 上肢の血圧 」と言う結果になります。(下肢の血圧)÷(上肢の血圧)の比をAPI(Ankle Pressure Index)と呼んで、足の動脈硬化の早期発見の簡易検査で使用しています。 通常は1.0から 1.2が正常範囲です。 手の動脈は普通では動脈硬化により細くなることは殆どないのも特徴です。

ですので、この比を測定して、0.9以下であれば足の動脈硬化が進んでいると考えて、精密検査をすすめているのです。

<APIのおおよその基準を書いておきます>
 0.9以下: 狭窄または閉塞の疑いあり
 0.8〜0.9:高度狭窄または閉塞の疑いあり
 0.5〜0.8:閉塞が1カ所ある可能性があり
 0.5以下:閉塞が数カ所ある可能性が高い

最近、足が冷たくなったとか、一定区間を歩くと痛くなったなどがあれば一度、足の動脈硬化の進み具合もチェックしてみる必要があるかも知れません。

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コメント

omoromachiさん
なんとなんと知りませんでした!下肢の血圧 測定があるなんて(;´∀`)
今のところ上肢の血圧は普通ですし足に特別違和感もないのですが、お医者様へ行く機会があれば、やったことないし( ̄▽ ̄)測ってもらってもいいかななんて思って、どうやって測るんだろうとNETを見たら、測定は結構難しいようなことが書かれていました。測るのに経験もいって、正しい数値が出ないので一般の健康診断とかには取り入れられてないのかなっ?と思ったりしました。

このことに関する前のブログを見せて頂いて、その前後の記事を見せてもらったのですが、そこのコメントに 『ビリー・ジョエルの”Honesty”を聞きたくなりました』とありました♬ はい、私もomoromachiさんの”Honesty”を聴いてみたいです。是非近いうちに聴かせてくださいませ、お願いします(^▽^♪

mirroさん、こんばんは。

血管外科もやっていた私達には下肢の血圧を測るのは難しいことではありませんが、それ以外の先生方はやったことがあまりないのかも知れません。
ただ今は上下の血圧や血管の硬さなどを、簡易的に測る機械が市販されていますので、健診センターや病院の外来にも置いている施設も多くありますので、1度お聞きになって下さいね。

Billy Joel の「Honesty」は素敵な曲ですね。 彼が言っているように誠実さを得たり求めたりすることはとても難しいことかも知れません。曲の最後にHonesty is such a lonely word.Everyone is so untrue.Honesty is hardly ever heard.And mostly what I need from you.
(誠実さはなんて寂しい言葉なんだろう。だって 誰もがそれほど不誠実なのだから。誠実さはほとんど耳にすることはないよね。 でもね、それこそが私が貴方にもっとも求めたいものなんだよ )
・・・と唄っています。
・・・素晴らしい歌詞ですね。私が歌えるとは思えませんが、歌えなくても誠実に生きたいと思っています。

こんばんは。
足で血圧を測るなんて
知りませんでした!
漠然とふ~ん血圧ね、と思っていましたが、
切れると163センチの高さまでビューと血が吹き出る
圧が血管にかかっている事ですよね・・。
血管ってそんなに丈夫なんでしょうか。
動脈硬化・・・。そのワードがあらためて恐ろしく感じますね。
年齢的にも気を付けたいです。

monnaさん、こんばんは。

足でも血圧の測定は可能ですし、足の動脈硬化の状態を調べるのには非常に簡易の方法です。手の方は特殊な病態でなければ余り動脈硬化で血圧が低くなることはありませんので、上肢の血圧と比べて足が低ければ、動脈硬化の可能性が高いと考え精査します。

そうなんですよ、私達の血圧は昔は水銀の血圧計で計っていたので、水銀の重さを何センチ上げるかで血圧の単位としていました。ですから普通の血液(水)の高さになると13倍以上となります。もしも大きな動脈が切れれば2メートル程度吹き出てしまうのです。皆様方にとっては映画の世界でしょうか?・・・私にとってはリアルな世界なのです。

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