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2017年12月17日 (日)

世界を夢みて 69: プラド美術館とソフィア王妃芸術センター

3度目のスペイン。沢山の楽しみ方がある魅力溢れる国です。そのスペインの魅力の1つに世界有数の独特の芸術作品を楽しめることもがあります。

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ピカソ、ダリ、ミロ、ゴヤ、など独特な画風の著明な作家達、 ガウディーやモンタネールなどの奇抜で斬新な建築群、ヨーロッパ文明とアラブ文化が混ざり合った独自の街並み、文化芸術、闘牛やフラメンコなどに代表される独自文化など・・・スペインは他に類を見ない異質の空間を旅人に提供してくれます。

Th_ 芸術の街マドリッドでもやはりプラド美術館は外せない1つです。世界三大美術館の1つにあげられ、歴代王家のコレクションが所蔵されています。まあ世界三大美術館と言っても確定ではありませんが、ルーブル美術館、エルミュタージュ美術館、プラド美術館、メトロポリタン美術館、大英博物館、ウフィツィ美術館の中から好きなもをでしょうか?)。メトロポリタン以外は何度か訪ねたのですが、どれも素晴らしい美術館です。 プラド美術館の所蔵は三万点以上の絵画や彫刻がありますので、展示品を観るだけでも何日もかかるかもしれません。

Th_dsc08017 私の様に絵の知識がなければ、美術館を廻るにはガイドさんを伴って見ることが1番と思います。 教科書に載っているような有名な美術品を手際よく、解説しながら廻ってくれますし、聞いていいるだけで自分が美術の愛好家になった気分にさせてくれます

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有名な作品だけでもベレスケス「ラス・メニーナス」、エル・グレコ「羊飼いの礼拝」、ゴヤ「着衣のマハ」「裸のマハ」、ルーベンス「三美神」、フラ・アンジェリコ「受胎告知」、ボッシュ「快楽の園」・・・・ありすぎて書けませ〜ん!

残念ながらプラド美術館の展示室は写真撮影不可のため個人の写真を出すことは出来ません。 何度見ても魅了されると言うか、私も年をとってベラスケス自身のことを知識に入れることでより「ラス・メニーナス」が好きになりました。 もちろん光の取り入れ方、構図、遠近法など沢山の絵画の要素が含まれた作品で、世界的な名画の1つです(私が言ったことことではありません)。

Th__5 ベラスケスはスペイン南部のセビリアで生まれて、子供の頃より才能が開花し、18歳で画家として独立します。その後国王フェリペ4世の肖像画を描き、それがこよなく芸術を愛した国王に認められて寵愛されます。  

「宮廷画家」というと私にとってはかなり位が高い身分と思っていました。 しかし当時は画家というのは、単なる「職人」としてその他の宮廷に使える人々と同じ身分で同じ生活をしていたのです。そのためベラスケスの絵画には女官や道化なども同じ目線で描かれていると言われたいます。 フィリペ4世は彼の才能を認め、宮廷画家としては異例な扱いで宮廷装飾の責任者として貴族・王の側近としての地位を与えられたそうです。 おそらくベラスケス自身がとても真面目で優しい性格ではなかったかと推測しています。絵画に出てくる人々を平等に描くとともに、自分に与えられた地位以上にもの凄い量の仕事を手抜きせずにこなしていたことから覗えます。

肝心な「ラス・メニーナス」ですが、私の様な芸術を理解しないのが言うのもおかしいのですが、この絵の彼のタッチが凄いです。 近くで見ると荒いタッチにみえる作品が遠くで見るととても滑らかな衣装に見えて来るのです。 まるで王女マルガリータの衣装が滑らかな生地で縫われているかのような質感までも伝えてくれます。 マネがベラスケスのことを「画家の中の画家」と呼んだのは、この写実性がその後の印象派の画家にも多大な影響を与えたのだと思うのです。

Th__6 「裸のマハ」とも24年ぶりの対面です。今でも変わらぬ美しさです 芸術を解さない私ですので技法については分かりませんが、顔の位置の不自然さもありますが、今も昔もマハの右乳房の位置がいつも不自然に思えてしまうのです。重力からすると左右の胸は外側に向いているなら仰向けの姿勢だと思うのです。左を向いている絵画ですので右の胸はもう少し正面側に向かうのではと・・・変な所に毎回疑問Th_dsc08028 に思いながらみていました・・・やはり私には芸術を理解する素質はなさそうです

ただ上手な方の解説を聞いて美術館を廻ると私にも絵が身近に思えてしまうほどです(胸の位置の解説は聞いたことがありませんが・・・)。

プラド美術館をみた後に僅かだけ散策。ゴヤの立像があり、写真をパシャリと・・・その時には気づかなかったのですが、何とゴヤ像の下には裸のマハの彫刻がありました。ちょっと嬉しい発見です

次にソフィア王妃芸術センターへ向かいます。プラドと近い距離に在ります。ここはピカソのゲルニカの展示で世界的に有名です。 スペイン内戦時にピカソはフランスに在住していたのですが、1937年にフランコ将軍の率いる反乱軍の手助けのためにナチスドイツ軍はゲルニカに無差別爆撃を行い街は壊滅状態となります。ピカソは滞在先でこの報道を新聞記事で読み激怒します。丁度パリ万博が開かれ共和国支持者のピカソは白黒の新聞記事から受けた印象と急遽描いたたためにキャンパス地に白黒で描かれたゲルニカを作成します。 

Th__2 その後この絵は数奇な運命を辿りアメリカへ渡ります。 フランコ将軍が死去しスペインが民主化へ移行することで、この絵もスペインに戻ることになります。 当所プラド美術館の別館?で展示されていました。この絵を私が初めてみたのは30年前のプラド美術館でした。

1992年にソフィア王妃芸術センターが開館する目玉としてゲルニカはここに移され展示されます。 まずゲルニカの絵の大きさに圧倒されます。何となく恐怖を感じる作品です。 これもピカソが何を意味して描いたのかを知らないと理解が出来ません。白黒のキャンバスには、人や馬や牛などが様々な表情で描かれています。牛はファシズム、馬は抑圧された人民を、子供や母親などは無差別爆撃を意味しているなど、色々な解釈がなされているそうです。ただピカソ自身はその様な意味合いを否定しているとのことですが、真意は分かりません。おそらくピカソは観て感じて欲しいと願ったのかも知れません。

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今回初めててこの美術館を訪ねることが出来ました。この美術館は18世紀の病院を元に改築したもので回廊や中庭もあり、中庭に入りくつろぐことも出来ます。 ゲルニカ以外は写真撮影も可能です。そのためサルバドール・ダリやジョアン・ミロの作品も間近で見て、ちゃんと写真に納めることが出来ました。ヨーロッパの多くの美術館は直ぐ近くで絵画が観られるのはやはり素晴らしいことです。

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コメント

omoromachi様、こんばんは。

スペインの魅力のひとつが
美術館巡りなのですね。

私もルーブル美術館を観た時に
教科書で見かけるような絵が
直ぐ近くで見られて写真も
撮れてとビックリしました。

初めてベラスケスについて
知りました。omoromachi様が
好きになりそうな画家ですね。
庶民目線な所が一緒かも
知れませんよ。

これからもスペイン旅行記
楽しみにしています。

院長先生
 こんばんは。
プラド美術館、私も行きましたよ。その前に国立西洋美術館で「プラド美術館展」があり、夫と行列して鑑賞できました。友人はその時、プラド美術館へ行ったら、有名な?絵画はほとんど観られなかったそうです。
だって日本に来ているのですからね?残念!
 外科の先生らしく?裸のマヤの胸の事が・・・(笑)
有名な画家でもこれはおかしい?と思うものが沢山ありますね?
芸術家の目線は違うのかも?しれません。
 ソフィア王妃芸術センターへも行きましたが、残念ながら「ゲルニカ」は
修復中でお留守でした!
 続きを楽しみにしております。

ツクシンボさん、こんばんは。

スペインは沢山の魅力溢れる国ですが、その中に絵画も素晴らしい作品があります。

ツクシンボさんはルーブル美術館を観たことがあるのですね。私も間近でこんな有名な作品が見られることにビックリした記憶があります。 西洋の美術館は皆が気楽に鑑賞できるように出来ています。日本はやはり少し敷板高いような気がします。

私も最近になってベラスケスが好きになりました。彼の作品だけでなく人間としても魅力を感じるからなのです。

マコママさん、こんばんは。

マコママさんも多くの美術館を現地で見た経験をお持ちですので、絵画の素晴らしさが分かると思います。
時々国立西洋美術館では有名な展示を行っていますね。関東に住まわれて居る方が羨ましいです。

逆に言えば友人さんの場合は、折角プラド美術館に行っても観れないなんて言うのは少し悲劇ですね。 ただプラドの中に国外持ち出しをしない作品も多いので、そちらを鑑賞するだけでも十分かも知れません。

ええ、裸のマヤ様は3回観ているのですが、今回もまた胸の位置に違和感を覚えてしまいました。私の美術眼はこの程度です

ゲルニカは残念でしたね。大きさも凄いですが、内容に圧倒されてしまいます。一種の恐怖を感じる作品でもありました。

いつもコメント貰えて嬉しいです。

こんばんは。
美術館めぐりはヨーロッパ旅行でしてみたいことの一つですよね。
ルーブル美術館はツアーで行ったので、日本人のガイドさんがついていろいろ説明をしながらまわってくれましたが、私は別のフロアに「メデューズ号の筏」を見つけてしまい、本物見たぁぁぁ~~~と感動しているうちにツアーの一行からはぐれてしまった経験があります。
もう一度、ルーブルに行きたいですね。
ゴヤ像の下のマハさん。そこにいらしたんですねー。

こんばんは。

有名な絵ばかりですね~

たしかにベラスケスの絵は構図はもとより、
そんなに細かくかいているわけでは
ないのに、王女の肌の質感や
ドレスの絹の輝きなど、本当に素晴らしいですね

裸のマヤは確かに言われてみれば
後頭部に小さな枕をぐいと差し込んだような感じですね。
子供の頃、写真で見て、
やけに胸が離れている人だなと思いましたが・・・

ボスの絵の名小さな変な怪物を探すのも楽しそうですね。
美術館で見ると、あまりに有名な絵が
目白押しだと、わたしなんかは
わけがわからなくなってきますが
こういった、本物の芸術に現地の素敵な建物の
美術館で見るのも旅の醍醐味なんでしょうね。

ナニワさん、こんばんは。

先ほど外科の緊急手術を終えて、戻って来た所でした。返事遅れてすみませんでした。
ルーブル美術館を見学なされたのですね。ガイドさんが居ると頼もしいです。しかしナニワさんは「メデューズ号の筏」を見つけて、思わず感激の余り、迷子になったのですね。テオドール・ジェリコーの大作ですので、かなり目立つ作品ですので仕方ないですね。ルーブルも大きい美術館ですので、迷子になったら見つけるのが大変ですよね。

私もそうですが、時間が限られていますので、なかなかゆっくり見学出来ませんが、いつかは自由に見学したいものです。

24年前の写真にも写っていたのですが、その時は気づきませんでしたが、今回の写真を見返してゴヤの立像の下に裸のマハ三がいたのは嬉しい発見でした。

monnaさん、こんばんは。

美的才能に恵まれたmonnaさんにとって、ベラスケスの構図などはとても参考になるのではないでしょうか? 絵のタッチの凄さはやはり直接キャンバスをみて判ることも多いと思います。私のような美を解せない人間でも素晴らしい絵に出会うと感動します。

monnaさんが、プラドに行ったら1日では足らないと思いますよ。余りの素晴らしい絵の多さに頭がパニックになるのかも知れません。それ程沢山の素晴らしい絵画がありました。

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