クリスマスの頃に思う。貴方はそれだけで素晴らしい。
今年もクリスマスシーズンがやって来た。別にクリスチャンでもないのに、やはり気になる季節
子供の頃に近くに教会があり、幼稚園はそこに通っていた。私にとってはクリスマスは異文化ではなくて子供の頃の原風景の一部と重なっていた。
純粋にとても楽しく、嬉しかったクリスマス。沢山の家族・友人との関わりの中で過ごしたクリスマス。クリスマスプレゼントを選ぶ楽しさ、貰える喜びに満ち溢れていた日々
それが沖縄を離れ東京での予備校生活で知った孤独感。人混みの中に紛れて、ジングルベルの鳴る繁華街、その中でポツリと取り残された自分がいた。 何度かこの様なクリスマスを過ごし医学部へ、そして医師となった。
その後のクリスマスは自分のわくわく感より、クリスマスの中で埋もれて苦しんでいる人に心が向いてしまう。 苦しくても大丈夫だよと、苦しんでいる人に声なき声をかけてきた。 もちろん誰が苦しんでいるのか分からない。それでも大丈夫だよと話しかけている自分がいる。
他人が理解出来なくても、苦しいのは苦しい。
大丈夫、貴方は1人じゃない。 こんな私の声でも聞いてくれる人がいればと心で話しかけている。 貴方が優しく、純粋だから自分を苦しめているのです。
貴方はいてくれるだけで素晴らしい。それを貴方が知らないだけなのです。 どうか聞いて欲しい、貴方は世界で貴方しかいない大切な存在。誰も貴方の代わりになれる人はいないのです。
今は疲れていて誰の言葉も耳に入らないかも知れない。
クリスマスの賑わいのなか、誰も自分の存在なんか気にもかけていないと思うかも知らない。でも貴方がいるからこの風景がある。あなたはすでに私の中の風景の一部なのです。 貴方がいなければこの景色は味気なくなってしまうのです。
ひとりぼっちと思っているあなたへ
あなたの幸せを祈っている人が沢山いるのです。
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コメント
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おはようございます。
このブログを読みながら、この時期に
寂しい想いをしている方がいることを
想像しました。
今、子供にも恵まれ充実した中で
孤独に耐えている方がいることを
忘れないようにしますね
私自身直ぐに落ち込む方でしたので
疲れた方々に先生のメッセージが
届いて欲しいと祈っています。
いつも素敵なブログ有難うございます
投稿: miyamiya | 2017年12月20日 (水) 08時05分
初めまして、mari_yoshiと申します。 文書の内容を読みながら涙が出てとまりませんでした。実は私にも同じように孤独を感じたことがありました。 10年以上前の学生時代のバイト先でのことです。丁度クリスマスの前でお店の中はごった返していました。 お客様の中に誕生日の方いらして、ケーキをトレーで運んでいる時に、店に入ってきた方と交差する格好でぶつかったしまい、ケーキを駄目にしてしまいました。不注意と言えば仕方ないのですが不可抗力でした。 それでも店長からも注文したお客様からもとても叱られてしまいました。 何故こんな時期にバイトなどしたのかと後悔しました。 実はこの秋に好きだった彼と別れてしまいました。その時に女友人から声をかけられ、女史会と称して数人とスキーに行くためのバイトでした。 両親には正月にスキーに出かけることを告げていましたし、結局スキーにもいけず、一人で東京で正月を迎えました。 こんなに孤独な正月を過ごしたことはこれまでありませんでした。 本当に自分が情けなくて、惨めな思いでした。
こんな私なら消えてしまいたいと思って悩んでいました。何も身にはいりませんでした。私からの電話で異常に気づいたのでしょう。母が東京に会いに来てくれたのです。彼と別れたこと、バイト先の失敗などを母に話しました。 何も言わずに聞いてくれていました。 貴方はいつでも私のmariよと母が背中を押してくれたのです。 その後から少しずつ回復し、無事進級、卒業までやれたのです。側に母がいなければ崩れていたのかも知れません。こんなに愛されていたのに、自分は惨めで孤独だと感じていたのかと、その後は気づき立ち直れるきっかけになりました。初めてのコメントなのに図々しく思うかも知れませんが、きっと聞いて下さると思い書きました。このブログを誰かが読んでくれることを祈っています。クリスマスの時期は人によってはとても辛い時期でもあると思うのです。 聞いて貰えて嬉しいです。
投稿: mari_yoshi | 2017年12月20日 (水) 19時21分
miyamiyaさん、こんばんは。
お元気ですが、子育てで大変でもあり、また充実した日々を送っていると思います。
私ごとのつぶやきを書いてしまいました。ブログの内容通りで、いつもこの時期はわくわく感以外の感情として寂しく感じている方がいないかが気になっているのです。いつもクリスマスの時期は嬉しいような悲しいような落ち着かない感情に支配されてしまうのです。
今、もしも苦しんでいる方がいたら、声が届いて欲しいと祈っているのです。
お忙しいなか、この様なコメントまで頂き有り難うございます。
投稿: omoromachi | 2017年12月20日 (水) 19時29分
mari_yoshiさん、こんばんは。
大学生の時に辛い経験があったのですね。彼氏との別れや不可抗力とはいえ、バイト先での失敗、それに伴いスキーにも参加出来ず、自宅にも帰れない。本当に八方塞がりの状況だったと思います。私も予備校時代の経験は同じ様な状況でした。 何故こんなことになったのか、運命の悪戯としか表現できない過酷な状況に追い込まれました。
私もmari_yoshiさんもおそらく、崖っぷちまで追い込まれながらどうにか踏みとどまったと思います。ですので辛くともこの運命を受け入れるように努力しています。 当時のことを思い返しながら、辛い経験をされている方が早く立ち直れるように願っているのです。
mari_yoshiさんもおそらく私と同じ思いでコメントを下さったのだと理解しています。 あなたは素晴らしいお母さんに恵まれましたね。これからは人に感謝して生きて行けるようになりたいですね。
このようなコメントを頂いて本当に感謝しています。私の心も軽くなるようです。
投稿: omoromachi | 2017年12月20日 (水) 21時30分
変なこと書いてごめんなさいね。探偵ポワロの映画を動画で見ていて気が付いたのです。クリスマスのイギリスの町の風景が映し出され讃美歌を歌ったりしているのですが、その人たちは「恵まれない人たちに寄付してください」と募金箱を持っているのです。そして道行く人たちが気持ちよくお金を入れてました。クリスマスのそもそもの意義は恵まれない社会の底辺にいる取り残されてしまった人たちへの愛とか救いとかいうものではなかったのではないでしょうか。今の日本のように街に繰り出して浮かれたり、パーティをして飲み食いしたり、プレゼント交換にお金を使ったり、大きなクリスマスツリーをキラキラさせることではなかったのです。そんな意味でomoromachiさんのおっしゃっていることクリスマスにぴったりのことだと思えました。mariさんのお話にも感動しました。みんな思い当たることがあると思います。生きる勇気の出るブログをありがとうございます。
投稿: はるか | 2017年12月20日 (水) 23時50分
はるかさん、こんばんは。
キリスト教やイスラム教にしても、貧しい人を救済することが多く見受けられます。沢山のチャリティーがありますし、多くの方が普通に寄付をしていますね。
はるかさんが書いてある通りかも知れません。これでもかというぐらい華やかな飾り付け、目も眩むような光の波が町中を覆い尽くしますが、そこに漏れている方に見向きもしなくなっていると思うのです。 この季節だからこそ、困っている方に目を向けたいですね。豊かさの中で、取り残された貧困の問題・・・根っこが似ている問題だともいます。
mariさんのコメント私も勇気を貰えました。
投稿: omoromachi | 2017年12月21日 (木) 00時01分
こんにちは(^_^)
院長先生 なんてお優しい。。
そんな優しい気持ちが 歌声にもあふれているのですね。
母が「また聴きたい」と言ったことは 叶いませんでしたが
ひとりぼっち と思っている方に…
ぜひぜひ 聴いていただきたいと思いました
そしてmariさんにも…お母様 大事にされてくださいと。。
投稿: モカラテ | 2017年12月21日 (木) 17時39分
モカラテさん、こんばんは。
有難うございます。私は優しくありませんのが、優しさには憧れます。 モカラテさんのお母様は他界されましたが、天国で聴いて頂けたら嬉しいです。
私自身が絶望感を伴う孤独を経験しましたので、いま現在、自分だけが孤独だと感じている方もいると思って、このことを記しました。 どうしようもないことって人生にはあるのです。 どんな解決策も浮かばず、ただ苦しいだけの日々。 でもいつかは、あるいは誰からが光を与えてくれます。 そこまで待って欲しいと願っています。
mariさんのお母さんと同じ様に、悩んでいる子供を見捨てる母なんていないはずです。それを多くの方が判って欲しいですね。
モカラテさんはお母さんがお亡くなりになったためになおいっそう、mariさんのお母さんに対する気持ちも強いのでしょうね。
コメントありがとうございました。
投稿: omoromachi | 2017年12月21日 (木) 19時14分