フォト

« 2017年11月 | トップページ | 2018年1月 »

2017年12月

2017年12月28日 (木)

二人の小舟(The Water Is Wide): 2017年の最後に

日本人にも馴染みの深いスコットランド民謡が子供頃より好きでした。旅行で二度ほどこの地を訪ねたことがあります。イングランドとは違う荒涼とした地で聞くバブパイプの哀愁に満ちた調べはなんとも言えず、この土地とマッチしていました。

明治の頃より日本にも紹介されて、皆が知っている曲も多いと思われます。「蛍の光」「故郷の空」「埴生の宿」などは私の年代では誰もが知っていた歌だったのではないでしょうか。

3年前に私の大好きなスコットランド民謡の「The Water Is Wide」が突然毎日のようにラジオや手術場の有線から流れるようになって嬉しく思いました。 でも何故?と思ったら、NHKの「マッサン」で主人公のエリーがこの曲を口ずさんで、巷ではブームが起こったようです。 テレビを観ない私は知りませんでした。

この歌は子供の頃より聴き覚えがありました。この曲の原型となったものは16世紀頃に歌われるようになり、色々と曲も歌詞も変化しながら現在も幾つかの流れが出来たようです。

私が今日歌われる「The Water Is Wide」を聞いたのはおそらくピート・シーガーPPM、あるいはジェムス・テーラーが唄っていた英語の歌詞が初めてだったように思い出します。 その後は日本語で歌っていた、伊東ゆかりさんの「二人の小舟」、坂庭省悟さん(ナターシャセブン)の「海原」、よしだよしこさんの「生命の河」でこの曲を覚えました。

Th_img_4353 マッサンや「花子とアン」で歌われる様になってからは八木倫明さん訳の「広い河の岸辺」として歌われうことが多かったでしょうか?

様々な歌詞がありますが、私としては「二人の小舟」の歌詞がビッタリときましたので、この歌詞で歌ってみました。

2017年も迷いながら歩いています。還暦を過ぎたというのにちっとも成長していません。 しかしながらブログを通して沢山の方々に出会えて感謝した1年でした。 

">

皆様方もどうか良い年をお迎え下さい。2018年が皆様方にとってよりよい年になりますことを心よりお祈り申し上げますheart02

2017年12月25日 (月)

こんなにも嬉しいクリスマスプレゼントが届きました

診療を終え、部屋に戻ると一枚のレターバックが届いていました。厚みがあり、書類が入っているようです。 送り先は鳥取県です。

開封すると、なんとこのブログにもコメントを寄せて頂いている、アトリエトトロさんとその子供達からのクリスマスカードでした。 開くとツリーなどが飛び出す仕組みになっています。

Th_img_7448_2

とても個性があり、なによりもメッセージが温かいです。小さな子供達がこの様な遠い沖縄の病院に想いを届けてくれていますheart04 私にとっても職員にとっても、そしてなにより患者さんにとってとても素晴らしいクリスマスプレゼントとなっています。 

12月25日の午後に当院に届いたため、設置場所の工夫や飾り付けが出来ず残念で申し訳ない気がします。 しかし少しでも早く患者さんに見せたくて、ボートに貼り付けて総合外来の場所に急遽設置しました。

Th_img_7446_2

患者さんもご覧になりながら、可愛いいね、どこから? ・・・鳥取からってよ・・・鳥取の先生なのかね・・・どれぐらいの年の子供なのかね・・・と色々な声が聞こえて来ました。

なんて素晴らしいクリスマスプレゼントなのでしょう。私はどのようにして感謝を伝えたらいいのでしょうか。 本当に本当に有り難うございます。 子供達からの温かいメッセージは確実に患者さんに届いています。 アトリエトトロさん、そして皆様有難うございます。

Th_ 最高のクリスマスプレゼントです。「賢者の贈り物」の中のプレゼントを貰った気分ですheart04present

2017年12月24日 (日)

永遠の贈り物

クリスマスの頃、プレゼントを貰うと嬉しかった。少し大人になると贈る方がもっと嬉しいことに気づく。何がいいかと悩みながら、貰った時の反応を想像してときめきの時間を過ごすことが出来る。

クリスマスの時期に、毎年の様に読み返すオー・ヘンリーの「賢者の贈り物」。そして毎回号泣してしまうcryinghttp://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-ae6b.html

Th_d3ea07e062c3380e8f81fe78e6f6c0e6 贈り物って本当は贈られた物ではなくて、その気持ちなんだろうと改めて思う。だって物は何時かは壊れてしまうことが多い、でも貰ったり、贈る時の嬉しい気持ちは一生の宝物だものheart04

2017年12月22日 (金)

今週の生け花(平成29年12月第4週)

2017年も残すとこと8日となってしまいました。1年で1番慌ただしい時期を迎えている方も多
Th_img_6206_4いと思います。 この時期になると私の様に無宗教者から自称キリスト教徒(coldsweats01)になり1週間後には自称仏教徒(coldsweats02)に変身する忙しい時期を迎える人も多いかも知れません。

今週も2階のいつもの場所に生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれていました。見た瞬間に今回のテーマは分かりますねhappy01

この時期ならではの飾り付けですね。楽しさやわくわく感と伝わって来ます。何となく、ファーションショーに出てくる貴婦人をイメージしてしまいます。そう思うと花器まで腰を捻って歩く姿に見えてしまいます。クリスマスにははやり赤が似合います。今回の生け花はグロリオーサの使い方がいいですね。花器の直ぐ上に赤が強いグロリオーサを配置し、上方には黄色から淡い赤に変化するグロリオサを使っています。それによりさつま杉の青さと白い小菊、赤い実のベリーに赤いカーネーション(写真では判りづらいですが・・)、そして赤いグロリオサがそれぞれ際だって光っています。
Th_29124

上方のグロリオサは空間に溶け込むような柔らかい色合いで素敵です。グロリオサは熱帯アジアやアフリカ原産のユリ科植物で、根には毒素が含まれていて、食べると危険です。実際日本でも誤ってこの球根を食べて死亡した例があるのです。綺麗な花には注意しましょうcoldsweats01 この燃えたぎるような赤い花から、英語ではGlory Lily(栄光の百合)、  Flame Liry(炎の百合)と呼ばれています。本当にそのように受け取れる花ですね。

2017年もあと僅か、このお花に元気をもらいながら乗り切ってゆきましょう。

<花材:加工ツツジ、さつま杉、グロリオサ、小菊、カーネーション、ベリー>

2017年12月20日 (水)

クリスマスの頃に思う。貴方はそれだけで素晴らしい。

今年もクリスマスシーズンがやって来た。別にクリスチャンでもないのに、やはり気になる季節flair

子供の頃に近くに教会があり、幼稚園はそこに通っていた。私にとってはクリスマスは異文化ではなくて子供の頃の原風景の一部と重なっていた。

純粋にとても楽しく、嬉しかったクリスマス。沢山の家族・友人との関わりの中で過ごしたクリスマス。クリスマスプレゼントを選ぶ楽しさ、貰える喜びに満ち溢れていた日々present

それが沖縄を離れ東京での予備校生活で知った孤独感。人混みの中に紛れて、ジングルベルの鳴る繁華街、その中でポツリと取り残された自分がいた。 何度かこの様なクリスマスを過ごし医学部へ、そして医師となった。

Th_0790fd03b4a368107e199c338d12b0f0 その後のクリスマスは自分のわくわく感より、クリスマスの中で埋もれて苦しんでいる人に心が向いてしまう。 苦しくても大丈夫だよと、苦しんでいる人に声なき声をかけてきた。 もちろん誰が苦しんでいるのか分からない。それでも大丈夫だよと話しかけている自分がいる。

他人が理解出来なくても、苦しいのは苦しい。 

大丈夫、貴方は1人じゃない。 こんな私の声でも聞いてくれる人がいればと心で話しかけている。 貴方が優しく、純粋だから自分を苦しめているのです。 

貴方はいてくれるだけで素晴らしい。それを貴方が知らないだけなのです。 どうか聞いて欲しい、貴方は世界で貴方しかいない大切な存在。誰も貴方の代わりになれる人はいないのです。 

今は疲れていて誰の言葉も耳に入らないかも知れない。

クリスマスの賑わいのなか、誰も自分の存在なんか気にもかけていないと思うかも知らない。でも貴方がいるからこの風景がある。あなたはすでに私の中の風景の一部なのです。 貴方がいなければこの景色は味気なくなってしまうのです。

ひとりぼっちと思っているあなたへ

あなたの幸せを祈っている人が沢山いるのです。

2017年12月17日 (日)

世界を夢みて 69: プラド美術館とソフィア王妃芸術センター

3度目のスペイン。沢山の楽しみ方がある魅力溢れる国です。そのスペインの魅力の1つに世界有数の独特の芸術作品を楽しめることもがあります。

Th_

ピカソ、ダリ、ミロ、ゴヤ、など独特な画風の著明な作家達、 ガウディーやモンタネールなどの奇抜で斬新な建築群、ヨーロッパ文明とアラブ文化が混ざり合った独自の街並み、文化芸術、闘牛やフラメンコなどに代表される独自文化など・・・スペインは他に類を見ない異質の空間を旅人に提供してくれます。

Th_ 芸術の街マドリッドでもやはりプラド美術館は外せない1つです。世界三大美術館の1つにあげられ、歴代王家のコレクションが所蔵されています。まあ世界三大美術館と言っても確定ではありませんが、ルーブル美術館、エルミュタージュ美術館、プラド美術館、メトロポリタン美術館、大英博物館、ウフィツィ美術館の中から好きなもをでしょうか?happy01)。メトロポリタン以外は何度か訪ねたのですが、どれも素晴らしい美術館です。 プラド美術館の所蔵は三万点以上の絵画や彫刻がありますので、展示品を観るだけでも何日もかかるかもしれません。

Th_dsc08017 私の様に絵の知識がなければ、美術館を廻るにはガイドさんを伴って見ることが1番と思います。 教科書に載っているような有名な美術品を手際よく、解説しながら廻ってくれますし、聞いていいるだけで自分が美術の愛好家になった気分にさせてくれますcoldsweats02

Th__3

有名な作品だけでもベレスケス「ラス・メニーナス」、エル・グレコ「羊飼いの礼拝」、ゴヤ「着衣のマハ」「裸のマハ」、ルーベンス「三美神」、フラ・アンジェリコ「受胎告知」、ボッシュ「快楽の園」・・・・ありすぎて書けませ〜ん!

残念ながらプラド美術館の展示室は写真撮影不可のため個人の写真を出すことは出来ません。 何度見ても魅了されると言うか、私も年をとってベラスケス自身のことを知識に入れることでより「ラス・メニーナス」が好きになりました。 もちろん光の取り入れ方、構図、遠近法など沢山の絵画の要素が含まれた作品で、世界的な名画の1つです(私が言ったことことではありません)。

Th__5 ベラスケスはスペイン南部のセビリアで生まれて、子供の頃より才能が開花し、18歳で画家として独立します。その後国王フェリペ4世の肖像画を描き、それがこよなく芸術を愛した国王に認められて寵愛されます。  

「宮廷画家」というと私にとってはかなり位が高い身分と思っていました。 しかし当時は画家というのは、単なる「職人」としてその他の宮廷に使える人々と同じ身分で同じ生活をしていたのです。そのためベラスケスの絵画には女官や道化なども同じ目線で描かれていると言われたいます。 フィリペ4世は彼の才能を認め、宮廷画家としては異例な扱いで宮廷装飾の責任者として貴族・王の側近としての地位を与えられたそうです。 おそらくベラスケス自身がとても真面目で優しい性格ではなかったかと推測しています。絵画に出てくる人々を平等に描くとともに、自分に与えられた地位以上にもの凄い量の仕事を手抜きせずにこなしていたことから覗えます。

肝心な「ラス・メニーナス」ですが、私の様な芸術を理解しないのが言うのもおかしいのですが、この絵の彼のタッチが凄いです。 近くで見ると荒いタッチにみえる作品が遠くで見るととても滑らかな衣装に見えて来るのです。 まるで王女マルガリータの衣装が滑らかな生地で縫われているかのような質感までも伝えてくれます。 マネがベラスケスのことを「画家の中の画家」と呼んだのは、この写実性がその後の印象派の画家にも多大な影響を与えたのだと思うのです。

Th__6 「裸のマハ」とも24年ぶりの対面です。今でも変わらぬ美しさですcoldsweats01 芸術を解さない私ですので技法については分かりませんが、顔の位置の不自然さもありますが、今も昔もマハの右乳房の位置がいつも不自然に思えてしまうのです。重力からすると左右の胸は外側に向いているなら仰向けの姿勢だと思うのです。左を向いている絵画ですので右の胸はもう少し正面側に向かうのではと・・・変な所に毎回疑問Th_dsc08028 に思いながらみていました・・・やはり私には芸術を理解する素質はなさそうですweep

ただ上手な方の解説を聞いて美術館を廻ると私にも絵が身近に思えてしまうほどです(胸の位置の解説は聞いたことがありませんが・・・)。

プラド美術館をみた後に僅かだけ散策。ゴヤの立像があり、写真をパシャリと・・・その時には気づかなかったのですが、何とゴヤ像の下には裸のマハの彫刻がありました。ちょっと嬉しい発見ですheart04

次にソフィア王妃芸術センターへ向かいます。プラドと近い距離に在ります。ここはピカソのゲルニカの展示で世界的に有名です。 スペイン内戦時にピカソはフランスに在住していたのですが、1937年にフランコ将軍の率いる反乱軍の手助けのためにナチスドイツ軍はゲルニカに無差別爆撃を行い街は壊滅状態となります。ピカソは滞在先でこの報道を新聞記事で読み激怒します。丁度パリ万博が開かれ共和国支持者のピカソは白黒の新聞記事から受けた印象と急遽描いたたためにキャンパス地に白黒で描かれたゲルニカを作成します。 

Th__2 その後この絵は数奇な運命を辿りアメリカへ渡ります。 フランコ将軍が死去しスペインが民主化へ移行することで、この絵もスペインに戻ることになります。 当所プラド美術館の別館?で展示されていました。この絵を私が初めてみたのは30年前のプラド美術館でした。

1992年にソフィア王妃芸術センターが開館する目玉としてゲルニカはここに移され展示されます。 まずゲルニカの絵の大きさに圧倒されます。何となく恐怖を感じる作品です。 これもピカソが何を意味して描いたのかを知らないと理解が出来ません。白黒のキャンバスには、人や馬や牛などが様々な表情で描かれています。牛はファシズム、馬は抑圧された人民を、子供や母親などは無差別爆撃を意味しているなど、色々な解釈がなされているそうです。ただピカソ自身はその様な意味合いを否定しているとのことですが、真意は分かりません。おそらくピカソは観て感じて欲しいと願ったのかも知れません。

Th__3

今回初めててこの美術館を訪ねることが出来ました。この美術館は18世紀の病院を元に改築したもので回廊や中庭もあり、中庭に入りくつろぐことも出来ます。 ゲルニカ以外は写真撮影も可能です。そのためサルバドール・ダリやジョアン・ミロの作品も間近で見て、ちゃんと写真に納めることが出来ました。ヨーロッパの多くの美術館は直ぐ近くで絵画が観られるのはやはり素晴らしいことです。

2017年12月16日 (土)

12月16日夢を乗せて

今週もいろいろとありました。土曜日の診療を終え、昼食のために7階職員食堂へ。
窓際から眺める、那覇市内、港、飛行場そして沖合に見える慶良間諸島の島影。
Th_img_6196

今日の那覇市は天気がよくて気温も22度以上となっています。空と海の青さが12月の季節でも眩しいです。私の生まれ育った海とは違う景色ですが、都会のビルの向こうに広がる海は何処へでも繋がっていて、子供の頃の記憶にも繋がっています。
Th_img_6203

今日も港に大型旅客船が停泊しています。その上を那覇飛行場から飛びだった飛行機が何分か毎に見えて来ます。 旅人のわくわく感を想像しながら、この景色に感謝して食事を摂っています。私のお昼のささやかな楽しみなのですheart04 

(天気が良かったので帰りに車を洗車したら、途中から大雨にweep・・・やはり日頃の行いが悪いせいなのかしら・・crying

2017年12月15日 (金)

今週の生け花(平成29年12月第3週)

12月も中旬になり、寒くなって来ています。地球温暖化だというTh_img_6177のに、冬は冬で北極振動なる用語も出てきて、なにやら複雑な気圧配置になっているようです。
脳震盪は分かっても北極振動については最近初めて知りました。

寒い中でも、いつもの2階の場所に生け花が帰って来ました。先週は生け花クラブのお休みだったようで、少し寂しい空間となっていました。

今週のお花達は皆が元気に太陽に向かっているようです。明るい花々でこちらも元気を貰えそうですscissors
Th_29123
ピンクのグラジオラスがすっと伸びた立ち姿、黄色と橙が混ざったまだら模様のアルストメリアも元気よく咲いていますし、赤と黄色の糸菊も太陽に向かって微笑んでいるようです(糸菊なのか少々不明ですが・・coldsweats01)。

今回は赤い花器が2個使われていて、斜めに配置することでより立体的な構図となっています。赤い花器の上に紫紺のドラセナの葉が茂り、生け花自体の安定感を造り出しています。それによりグラジオラスの茎が空に登るかのような雰囲気が出ています。

こらから急激に寒さが増すようですので、暖かくしてお過ごし下さいね。

<花材:グラジオラス、糸菊、ドラセナ(グリーンコンバクタ)、アルストロメリア>

2017年12月13日 (水)

アルコール性脂肪肝

お酒飲む機会が増える12月ですので、FM放送では毎回12月は飲酒による健康被害について話をしています。

今回は脂肪肝とくにアルコール性脂肪肝について書いてみたいと思います。

人間ドックなどによる脂肪肝は多くの方が指摘されたことがあるのかも知れません。

人間は必要以上に食べたエネルギーを無駄にしないように、余ったエネルギーは細胞の中に脂肪として蓄える能力を有しています。逆に食事がなかなか入って来ない場合は、この脂肪を燃やしてエネルギーに変えて生活しています。    Th_687571

一番貯めやすいものは皮下脂肪などの脂肪細胞ですが、肝臓の細胞も脂肪を貯める能力が高く、食べる量が消費するエネルギーより高いと、肝臓細胞に脂肪が蓄積して来ます。おおよそ肝臓の細胞の中の30%以上に脂肪化している状態を「脂肪肝」と呼んでいます。

定義はそうですが、肝臓の細胞を取って調べるのは一般的ではありませんので、エコー検査で脂肪肝の有無を簡易的に調べてお伝えしています。 超音波検査(エコー検査)では正常なら、肝臓と隣にある腎臓の写り方はほぼ同じレベルとなります。肝臓に脂肪がつくと脂肪は超音波が反射しやすくなり、白っぽくなります。同じ人間でも腎臓は脂肪がつきにくいので肥っていてもほぼ同じエコー輝度です。 

そのことを利用して、エコー検査をして、腎臓と比べて明らかに肝臓が白く写っている場合(専門用語で肝腎コントラスト陽性と呼んでいます)を肝臓の脂肪が多いと判断して、脂肪肝と伝えています。人間ドックの受診者で20〜30%の方が指摘されています。

では脂肪肝の原因は?  

Th_767287 脂肪肝の原因として大きくアルコール性と非アルコール性に大別しています。アルコール性は文字通り飲酒ですが、非アルコール性の原因は肥満、糖尿病、高脂血症、一部の薬剤(タモキシフェン、ステロイド、テトラサイクリンなど)、栄養障害、運動不足など様々です。

脂肪肝は放置して良いのか?

多くの場合は皮下脂肪と同じ様に肥満と同じで直ぐに治療ではありませんが、一部で問題となる場合もあり、脂肪肝も侮れません。

よくB型とかC型といわれる肝炎ウイルスによって、感染→慢性肝炎→肝硬変→肝癌へと進行することがいわれていることは皆様方もご承知と思います。

実は脂肪肝でもこの様なことが起こる危険があるので注意が必要です。脂肪肝も→脂肪性肝炎→肝硬変→肝癌へと進行することもあるのです。 この場合も上記と同じ様にアルコール性と非アルコール性に分かれます

①アルコール性脂肪肝炎(ASH:アッシュ)  飲酒が原因でアルコール脂肪肝となり、その一部の方が肝臓細胞が炎症を来すアルコール性脂肪肝炎へと進行します。肝細胞が炎症により急速に死んでしまい(壊死)、更に壊死後に線維化が起こって肝硬変の状態となります。更に飲酒を続けると肝癌へと伸展してしまうケースがあるのです。

②非アルコール性脂肪肝炎(NASH:ナッシュ)  日本人の肥満度が上がるにつれて、お酒を飲まない人にも肝炎になることがあります。肥満が持続することで一部の方が上記と同じ様に肝細胞が炎症を起こし(肝炎)、その後肝硬変、肝癌へと進行することもあるのです。

アルコール性ならまず禁酒が一番です。NASHの方は減量、それもいきなり絶食ではなくて低カロリーで栄養バランスのよい食生活と適度な運動が勧められています。

人間ドックなどで指摘される脂肪肝。既に日本人で100万人がNASHになっているとも言われていますので、肝炎ウイルス陰性で飲酒歴がなくても肝硬変、肝癌となる場合もありますので留意が必要です。

2017年12月10日 (日)

世界を夢みて68: ルフトハンザ航空ビジネスクラス

ヨーロッパへの旅行で1番きついのは,おそらく長時間のフライトではないかと思います。この時間をどう過ごせるのかが問題です。 1人での旅行が多かった私にとって長時間のフライトでは通路側ならばいいのですが、窓際だとだいたいは隣の二座席はカップルが座ることが多かったです。 そうなると隣が寝ている場合などは実に動きにくく、イライラが募ってしまいます。 1度は両サイドを欧米のビッグサイズの方に挟まれた時には大変でした。 向こうの方は体型的には私より辛いのかもしれませんが、両方から挟まれると肘掛けも相手側に占領されてそれはそれは窮屈です。
・・・そう言えば、美しい女性に挟まれて乗った記憶はありませんので、航空会社の配慮?(陰謀?)なのかもしれませんcoldsweats01 

Th__5 あまりビジネスクラスは利用したことがありませんが、今回ルフトハンザのビジネスクラスに乗ることが出来ましたので記載してみます(もちろん自費です。時々会社持ちと思う方もいるようですが、出張の時でも会社持ちの場合はエコノミーしか乗りません)。

ルフトハンザは全日空と同じスターアライアンス系列の航空会社で、国内では全日空と同じラウンジを使うことが出来ます。

今回は関空出発ですので、羽田や成田よりもラウンジは小さめです。ただ沖縄在住の私に取っては関空は便利性が高いです。羽田もいいと思いますが、まだ羽田発の海外は出かけたことがありません。成田へは羽田経由となることが多く時間のロスになってしまいます。

今回は関空を早朝出発ですので、仕事を終え沖縄から最終便で関空に向かい大阪で前泊しての乗り込みになりました。 フルトハンザのビジネス受付カウンターで手続は直ぐに終了。朝食も摂っていないので早めに出国手続きを終えて、ラウンジへ向かいます。 各航空会社のラウンジがいいのは出国(搭乗)手続きを終えた後にラウンジが設けられていることで出発ぎりぎりまでくつろげます。 飛行機ではフォアグラ状態coldsweats01になりますので、軽めの食事と飲み物を頂き、出発時間20分前に乗り組み口に到着。すでにビジネスクラスの搭乗は開始となっていました。

十数年前にドル箱路線だった那覇路線にあったいわゆるジャンボと同じ2階建ての機体です。フルトハンザは多くのボーイング747型機を運用しています。

Th__6

ドイツの航空会社らしく堅実な作りとなっています。フルフラットになるシートです。搭乗するとキャビンアテンダントさんが挨拶に来て飲み物を伺いました。普段殆どお酒を飲まない私ですが日本を離れたとたんに呼び出しのことも気にかけず無敵scissorsになりますので、ウェルカムシャンパンを頂くことに。この旅が泡のように消えないことを祈りながら飲みました。

Th__7 胸の高鳴りを押さえつつ、時計をスペイン時間に合わせ、これからの旅を想像します。考える時間も無いほどに定刻通りあっという間に離陸です。さらば日本ですhappy01

暫くして安定飛行に入ると昼食なのか夕食なのかは微妙な時間帯ですが、食事が運ばれてきます。ひとつひとつ綺麗な器に運ばれて来ます。どれも美味しかったです。 私の普段の食事からは想像出来ないような豪華な食事ですcoldsweats01

旅行にさえ行ければ幸せの私にとってはエコノミーで十分に満足です。ただ若いときと比べて体力が落ちてきたのと、行くぎりぎりまで仕事をして、帰りは日本に到着後、すぐに病院に直行する私に取っては本当に体が楽です。 遊んできて疲れた顔なんか患者さんにも職員にも見せてはいけません。 何事もなかったように仕事をするのが私の勤めであると考えていますcoldsweats01  (いつかリタイアして海外旅行が出来るなら、ビジネスクラスのチョイスよりも現地での滞在期間を長くしたいです)                            

Th_ 帰りに寄ったフランクフルト空港内のフルトハンザビジネスラウンジにも寄りましたので、写真に載せて置きます。 

それ程沢山の食事が置いてあるとは思えませんでしたが、30分ほどして行ってみると、同じメニューではなく、違う種類の食事に入れ替えられたいました。いくつかのパターンがあるのかも知れません。それでもまた機内でフォアグラ状態となりますので、軽めの食事とコーヒーを飲んで出発までのんびりと過ごしました。

ビジネスクラスでは機内で便利な小物が入ったアメニティーポーチが置いてあります。 ルフトハンザビジネスクラスのアメニティーはBRBBというTh_th_img_6065_2 ドイツブランドでした。中身は歯ブラシセット、リップクリームと保湿クリーム、アイマスク、耳栓、メガネふき、保温用靴下でした。すでに自分用にこれらの品々は機内に持ち込みでいますのでこのままお土産用に持ち帰りです。帰りの便はどのメーカーのポーチかは知りませんが、中身は一緒でした。

お陰で、関空に早朝に着いて、更に那覇行きのANAに乗り込み、病院に直行。午後からは直ぐに仕事開始となりました。 余韻に浸るのはこのブログにスペインの旅行記を記載する頃からでしょうか。また1年頑張りましょっと!scissors

2017年12月 8日 (金)

小さな幸せ

沖縄地方も12月に入り、小雨模様の天気が続いています。

今日も朝から小降りの雨の中を出勤。国際通りと交わる交差点。そこには修学旅行や観光客を待っているバスがよく止まっています。バスからガイドさんとおぼしき若い女性が片手にリストを持って降りて来ました。 

Th_ 彼女は濡れないように小走りにバスから交差点へ向かい、左へと方向転換しようとした時、横断歩道を渡ってきた小学低学年の女の子が転倒したのです。持っていた荷物のせいで音がしました。私もアッと思って眺めていたら、この音を聞いたガイドさんが振り返り、子供のもとへ。散らばった子供の荷物を集める手助けをして,横断歩道を渡りきるまで手を引いてくれていました。

とても幸せな気分。ガイドさんも優しかったし、小さな子供がペコって頭を下げたのもとても可愛らしかったのです。 信号が青に変わり車を走らせながら、「今日はなんだかいい日ですね〜」 と矢野顕子さんの春咲小紅の曲に乗せて唄ってしまったのでしたhappy01

今日は楽しい1日のスタートが出来ました。2人からの小さな幸せのプレゼントにお礼を言いたい気分ですheart04

2017年12月 6日 (水)

日本人は糖尿病になりやすい

今日のFM放送は、糖尿病について説明をしました。
ブログでは何故日本人はあまり肥っていないのに糖尿病になりやすいのか?について書いてみたいと思います(いつものように私は外科が専門ですので素人レベルですcoldsweats01

欧米を旅行していて、恰幅のある方々を多く見かけます。こんなに肥っている方が多いのでさぞ糖尿病が多いのだろうと想像するわけです。 しかし日本人と欧米人の糖尿病患者は同程度なのです・・・・何か悔しい気もしますが・・・粗食に耐えてきた日本人が急に栄養価の高い食事を摂っているからなのでしょうか? 

そこには悔しいけれど欧米人との遺伝的な人種格差があるからなのです。

Th__2 人間の一番のカロリー源となるのは糖分で、血液の中の糖分が使われますので、血糖値が重要となります。血糖は食事からの直接摂取や脂肪やタンパク質が分解されて造られる場合もあります。 血液の中の糖分を細胞の栄養分と取り込ませるのがインシュリンというホルモンになります。 血糖が上がったらインシュリンが多く出て血糖値を下げます。 暫く食事をしないと血糖値は下がってしまいますので、この時は血液の糖分を上げるために、グルカゴンと言うホルモンが調整役をかって出ます。 グルカゴンは肝臓の中に貯蔵されているグリコーゲンを分解させて、血液の中に糖分(グルコース)として放出することで、血糖を上げます。 
このインスリンとグルカゴンによって血糖は調整されているのです。
これが糖尿病になるとバランスが崩れて、血糖値が高いままで経過し様々な障害をもららしてしまうのです。

血糖を下げる働きがあるのは体の中で膵臓から分泌されるインスリンしかありません
主に先天的あるいは子供の時に膵臓の分泌細胞が何らかの原因で傷害されインスリンが分泌できない場合を1型糖尿病といい、インシュリンの注射が不可欠となります。

現代人の多くは2型糖尿病です。

では2型糖尿病の発症のメカニズムは?
長い間の生活習慣にて血糖を高くする食事を摂りすぎることで、膵臓がへばってしまうことにあります。 すなわち、インスリンの分泌低下(インスリン分泌障害)が出現し、肥満細胞の増加によってインスリンが上手く使えなくなるインスリンに対する反応低下(インスリン抵抗性)も同時に起こって糖尿病を発症します。

このインシュリン分泌障害、インスリン抵抗性には複数の遺伝因子が関与するだけでなく、インスリン抵抗性には過食や運動不足という生活習慣や加齢も影響してしまうのです。

さあ、ここで「何故日本人は糖尿病になりやすいのか?」のタイトルの説明になります。

①:日本人のインシュリン分泌能は欧米人の半分しかないのです(長年粗食に耐えてきたからだと言われています。近年まで日本人はここまでインシュリンを必要としていなかったのです)
②:必要以上の栄養を摂取した場合は、体の中で余分な糖分が増えます。インシュリンが作用することで、余った糖分(エネルギー)は肥満細胞に蓄えられることになります。

Th_a4f502f982bd26161e5906bd3c9c1852 ①、②を押さえて考えてみましょう。

ここで日本人と欧米人が少し多めの量の糖分(栄養)を同じ量とったと仮定しましょう。

  →日本人は血糖を下げようと、ただでさえ少ないインシュリンを出そうと頑張ります。僅かに皮下脂肪にも蓄積されますが(正常〜軽度肥満の状態)、インシュリン分泌細胞が疲労して、とうとう出しづらくなって糖尿病を発症

  →欧米人はインシュリンが分泌され、血糖は正常に保たれる一方、余ったエネルギーは脂肪細胞に蓄えられます。 ですから見かけは肥満でも糖尿病にはなっていない。流石の欧米人でもこれ以上カロリーを摂取すると、インスリン抵抗性がつよくなりインシュリン分泌能を越えると超肥満で糖尿病となるのです。

何となく分かりましたでしょうか? まあ私達日本人、あまりカロリーをとらなくてもいいように長年かけて進化したのです。地球に優しいエコの体なのでしょうか・・・coldsweats01

2017年12月 3日 (日)

世界を夢みて 68 : 3度目のスペイン、マドリッドの夜

那覇空港→関西国際空港・(前泊)→ドイツのフランクフルト空港と乗り継いでスペインのマドリッド・バラハス空港に到着です。今回で三回目のスペインです。

Th__8

外に出ると19時半ですがまだ明るい状況でした。空気がひんやり乾燥しています。 この感覚が暑くて湿気のある日本との違いで、いよいよ来たかという気分にさせてくれます。

フランクフルトからの飛行機内で早めの夕ご飯となりますが、腹が減った時のつまみ程度は日本からの持参したお菓子類と飛行機内で調達しております。

21時近くにマドリッドのホテルに着くと流石に日は暮れて、街の灯りが輝きだしています。ホテルに荷物を置いて、さっそく街歩きに出かけました。 毎回そうですが、この時間がもったいなくて疲れていても行動開始です。

ホテルは中心地から少し離れていましたが、タクシーでスペイン広場へと向かいいました(スペインのタクシーはヨーロッパの中でも安心で使いやすいです)。

Th_dsc08335_2

ドンキホーテの像で有名なスペイン広場、この像とも3度目のご対面となりましたが、私は年をとっても向こうは変わらないままですcoldsweats02 

Th_dsc07989_2

(次の日の日中のスペイン広場です↑。スペイン広場は1930年にセルバンテスを記念して造られた広場で、中央にセルバンテス像がドン・キホーテと従者サンチョ・バンニ像を見下ろすように立っています)

スペイン広場から近代的な建物が並ぶグラン・ビア通りを歩くことにしました。この通りの歴史はそれ程長くなく、スペインが近代化を進めるにあたり、首都にふさわしい大通りを造る目的で、20世紀に小さな通りを改築してメイン通りとしたことが始まりです。

Th_

沢山の人で賑わい、周りには人気ショップや有名ブランドメーカーが店舗を開いています。若者も多く活気に溢れた繁華街です。この通りはあまり長くはありませんので街の雰囲気を味わいながらこの大きな通りを斜めに下って行くと、その端が丁度「く」の字に曲がっていて、その先はカリャオ広場に出ます。 

Th_dsc08345

Th_dsc08346

このくの字に曲がった所が、夜景としても綺麗なメトロポリスビルになります。 どうでしょうか? 綺麗ですねheart04 今回はこの夜景を見るためにやって来ました。

Th_dsc08356

その後ライトアップされたシベーレス宮殿(新市庁舎本部?)とシベーレス広場(アンカラ門)をみて、タクシーをひろいホテルまで戻りました。もしお時間があればこのシベーレス宮殿には3階にカフェテリア、7階にレストランがあるそうです。素晴らしい眺めを見ながら食事でも如何でしょうか・・・私も1度トライしてみたいです。

Th_dsc08364

タクシーでシベーレス広場の噴水を廻ったとことから写真を・・・丁度奥にメトロポリスビルが見えています・・・美しさに酔いしれながらホテルに戻りました。

一晩寝ると時差ボケ解消で明日からは本格的な観光が始まります。

2017年12月 1日 (金)

今週の生け花(平成29年12月第1週)

とうとう2017年も12月に突入しました。 改めて1年が速くなって来たことを感じる年の瀬となりました。 

                               Th_img_6147
今日12月1日の沖縄は昨日より寒く感じられます。日本列島も温かくなったり寒波が押し戻されたりと寒いのか暑いのか分からない状況となっている気がしますが、如何なのでしょう?

先週は生け花クラブがお休みだったようで、いつもの2階の場所がガランと空洞になって寂しかったのですweep 今週は生け花クラブの皆様が2階のいつもの場所にお花を生けてくれていました。 ここに花があるとホッとしてしまいますhappy01

Th_29121 今週の生け花はシャープで切れ味鋭い感じを受けます。丸い花器に対して、ヘリコニアの鋭くとがった穂先、槍のような百合(ソルボンヌ)の蕾、アダンの直線的な葉の形から受ける印象なのでしょうか?

その中で健気に存在を主張している小さな白い小菊の花達、そして今咲き誇らんとする淡いピンクの百合の花が優しくそっと寄り添ってくれています。

色々な花がお互いにバランスを取って美しい調和を作り出しています。生け花クラブの皆様方のセンスの良さが伺わせられる作品となっています。

これから1年で一番慌ただしい季節が訪れます。皆様も体調を崩さずにこの12月を楽しんでくださいね。 今日もこれから私も忘年会です。 暫く週末は忘年会続きです。

Th_img_6167

・・・1日経ったらソルボンヌ嬢が花開いていましたので写真を追加しました。

<花材:ヘリコニア、アダンの葉、百合(ソルボンヌ)、小菊>

« 2017年11月 | トップページ | 2018年1月 »