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2017年8月13日 (日)

世界を夢みて 58 : 驚異的な復興を果たしたワルシャワ

バルト三国を終え久しぶりのポーランドに入国です 。

私が始めて訪れた25年前はまだソビエトの支配から解放されてまだ日が浅く、混乱状態だったのかもしれません。それでも戦後のワルシャワの街の復興には驚嘆するばかりでした。

私は当時東ヨーロッパは経済的にも文化的にも低いと考えていました。しかしポーランドは当時すでにノーベル文学賞が4人いて、ノーベル物理学賞とノーベル化学賞を同時に受賞したキューリーが生まれた場所、更にショパンが半生を送った場所だったのです。15世紀はクラクフ大学出身だったコペルニクスが地動説を唱えて科学的な学問の都だったのです。日本では室町時代から戦国時代にかけてになります。

Dsc05942 ポーランドの首都ワルシャワはヴィワス川沿いの小さな街が次第に工業と商業が発展してゆき、16世紀にクラクフから首都が移り急速に発展します。一時期、リトアニア・ポーランド共和国としてヨーロッパ最大の国家として繁栄します。沢山の宮殿や街並みが整理され、本当に美しい町となって行きます。

しかし、この街に最悪の悲劇が訪れます。第二次世界大戦末期の1944年にナチスドイツに対するワルシャワ蜂起が失敗し、その報復のためにこの美しい町は徹底的に破壊されてしまうのです。その状況を映画の「戦場のピアニスト」の最後のシーンで再現されています。皆様方ももしまだ見ていなければ映画そのものも良質な映画と思いますので、ワルシャワの状態を思い浮かべて観て頂ければ嬉しいです。

あれ程破壊された街をワルシャワの市民は「ひびの1本にいたるまで」をスローガンに忠実に街を復元して、元の美しいワルシャワを取り戻していました。四半世紀前に私がワルシャワの街を歩いた時に、戦後の破壊された写真と現実に自分が歩いているこの街の姿に、人々の思いが伝わり心が震えたのを覚えています。

Th_dsc05943

街角にあった破壊された旧市街の写真です。

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人々が集う旧市街の中心地。戦争より皆が集う広場がやはりいいです。

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人々の思いにより復元されたワルシャワ旧市街、どれほどの情熱を注いだのでしょうか。1980年に世界遺産となりました。不屈な人々が暮らす街です。

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コメント

omoromachiさん こんにちは
ワルシャワ(及びポーランド)は、まだ行ったことがない国で、一度いってみたいと思っている街です。破壊されても、ひびの一つまで復元する、そして美しい街をとりもどすところに街に対する誇りと強さを感じます。東京も一度は焦土となり、そこから驚異的な復興を図りますが、全く違う都市となり、また近年は郊外にいけば全国同じような街並みになっていくのが、少し悲しいですね(もちろん東京にも素敵なところはいっぱいありますが)。
ポーランドといえば、30年近くまえにあったポーランド人が、世界大戦でドイツの占領下になった際に、肥沃な黒土を貨車に乗せられドイツに奪い取られたんだと悔しそうに話していたのを思い出しました。国土に対する考え方がやはりかなり違いますね。

Khaawさん、こんばんは。

ポーランドを初めヨーロッパの多くの人々は古い街並みを大切に守る文化を持っていると感じます。
特にポーランドはいつもドイツやロシアなどの大国に翻弄された歴史を持っていますので、国土への愛着は強いものと考えます。

Khaawさんが書いてあるように、ポーランド人が祖国に対する愛情は強いのだろうと思います。30年前に出会ったポーランドの方もその様な気持ちを伝えたのでしょうね。

25年前も昨年もポーランドは人も街も落ち着いていました。もし御機会があれば、旅行の候補地にあげて下さいね。

院長先生
 こんにちは。
「戦場のピにスト」は映画館でもTVでも観ました。
胸が詰まる思いの中、大好きなショパンの曲が流れて・・・notes
ドイツの将校は最後に捕虜となった姿も・・・。
戦争は絶対にやるべきではありませんね?
ポーランドの方々の熱意でワルシャワの復興は素晴らしいですね。
以前、世界中を旅している方のホームページでも
拝見させて頂きました。
私も一度は行きたかった所です・・・。

マコママさん、こんばんは。

この映画、ご覧になったのですね。戦争中でもあの美しいショパンの音楽が流れて来ますね。人間の残忍さと崇高さが同時にみえる映画でした。

この映画のラストシーンをみてからの、二度目のポーランドは具体的なイメージが分かっていましたので、なおさらワルシャワの復興は凄いなと考えさせられました。

愚かな戦争だけはやって欲しくないものです。

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