夏カゼ
一般的に「風邪:カゼ」と呼ばれるのは、急性の上気道感染症の総称として呼ばれています。
空気中あるいは手指に着いた病原微生物が鼻や口から入り込んで、鼻から咽頭、声帯(喉頭)までの上気道に感染して炎症を引き起こし、クシャミ、鼻水、鼻詰まり、喉の痛み、咳、発熱、頭痛などの諸症状が出る病態をカゼと言うわけです。
この急性の病態を引き起こすのは主にウイルスに因るものです。カゼは冬場に起こることが多いと皆思っているはずですし、インフルエンザなどを考えても、寒くて乾燥した時に罹ったことを経験しているはずです(厳密にはインフルエンザと風邪は区別すべきですが)。
逆に、日本の夏は高温多湿です。しかしこの高温多湿を好むウイルスもいることより夏カゼの原因となるのです。ですので同じカゼでも夏と冬では原因となるウイルスに違いが出ます。
夏風邪の原因となるウイルスの代表として、エンテロウイルス(コクサッキーウイルス、エコーウイルスなど)やアデノウイルスがあります。
エンテロウイルスのエンテロとは大腸や小腸などの「腸」を示す医学用語で、アデノウイルスのアデノとは「喉」を示す用語です。
ですので、エンテロウイルスに罹ると、風邪症状以外に多くが腹痛や下痢などの胃腸症状が出ます・・・そのため、経験上夏風邪は「お腹にきやすい」と昔から分かっていました。
アデノウイルスの感染は喉の痛みや咽頭炎が強く出るために、の後の痛みが強く腫れて、食べ物や飲み物が喉を通らなくなることも多く、脱水になったり栄養補給が出来ずに、夏バテも助長する原因にもなるのです。
夏風邪の原因となるウイルスによって、夏風邪は「お腹に来る」「喉に来る」となるのです。
7月に入り、手足口病、咽頭結膜熱、A群溶血性連鎖球菌の感染症も増加しています。手洗い、うがい、などの基本的な感染症予防に努めるようにして下さいね。
« 孤独の中で光を求めて生きている | トップページ | 今週の生け花(平成29年7月第2週) »
「医療」カテゴリの記事
- 「バテる」とはどのようかことか?(2024.09.04)
- 尿管結石が出来やすい条件とは(2024.08.28)
- アニサキスの食中毒(2024.08.14)
暑い日が続いています。こちらもテレビで最高気温といわれ報道された程の気温になりました。言われたように喉が痛いといって「風邪かな」と言っている男の子孫と「お腹がおかしい、お腹の風邪かな」と言っている娘がいます。まさに夏風邪ですね。ありがたいことにわたしはのんびりと暮らしているので、今のところ風邪にはかかっていませんが、畑仕事で熱中症にならないように注意しています。omoromachiさんも、元気でがんばってください。
投稿: はるか | 2017年7月19日 (水) 17時17分
はるかさん、こんばんは。
連日の猛暑で、畑のお仕事も大変ではないでしょうか?
孫さん、夏カゼに罹ってしまったようですね。もう回復しましたでしょうか? 子供達にとっては待ちに待った夏休みがもうすぐですもの、早く直して思いっきり遊ばなくちゃです。
はるかさんも、お元気そうですね。やはり暑いですので熱中症にはお気をつけて水分補給などを行って下さいませ。
私の方も相も変わらず、落ち込んだり、浮揚したりですが、皆には気づかれないように、心身共にどうにか維持出来ています。 夏には強いタイプですので、頑張りますね。
投稿: omoromachi | 2017年7月19日 (水) 19時49分