慢性腎臓病(CKD)について
今日のFM放送は、腎臓の機能を中心に話をしました。以前ブログでも腎機能に関して記載しました(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-5b69.html )。
今日は慢性腎臓病について書いてみます。
腎臓の機能が低下する病態においては、急激に腎臓が悪化する場合(急性腎不全)とゆっくりと腎臓が悪化する慢性腎不全があります。急性腎不全は治療により回復の可能性は高いのですが、慢性腎不全は徐々に進行して回復が見込めないことが多くあります。
腎不全を起こす疾患は様々ですが、何らかの状態で腎機能が悪化することを腎不全と呼んでいますので、腎炎によって腎不全になったとか、糖尿病によって腎不全になったなど様々な原因疾患があります。いずれも本来の腎蔵の役割が果たせなくなることを腎不全と呼んでいるのです。
腎不全も大まかに二つの段階があります。腎不全保存期は腎機能の悪化で尿毒素や体内で余分な水分が蓄積(むくみ)が起きている状態ですが、まだ透析を受けなくても生命が維持出来ている状態です。この時期には末期腎不全(透析期)への移行を遅くするために、血圧の管理や塩分・水分の管理さらにはタンパク質やりん・カリウムなどの摂取制限などを行います。
この治療や食事療法を行っても、更に腎機能が低下して、生命維持が出来なくなる時期が末期腎不全となります。これに関しては透析あるいは腎移植が必要となります。
最近、役所や病院などでCKDという文字を見かけませんか? 慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease; CKD)の頭文字です。
これは慢性に経過する全ての腎臓病を示し、原因は沢山あります。代表的なものとしては、糖尿病、高血圧などの生活習慣病、糸球体腎炎などの腎蔵病などがあります。
なぜ、慢性腎臓病(CKD)について、行政でも取り組んでいるかというと、慢性腎臓病の状態で早めに対策をとって、将来的に透析療法維持に莫大な医療費がかかる末期腎不全者を減らすことが目的となっています。
ビックリするかもしれませんが、実は日本においてCKDの患者さんは1330万人以上、ようするに成人の8人に1人が慢性腎臓病であるという実態なのです。
年齢と共に腎機能は落ちて行きますので、この8人に1人が高齢化と共に更に腎不全の状態となれば透析人口が急増し、莫大な医療費がかかって行くことが予想されています。
慢性腎臓病の状態では殆ど自覚症状はありません。しかしながら尿検査や血液検査で腎機能の悪化は判断出来ます。早い段階から腎機能の悪化の原因を探り、予防をすることが将来的には重要となるのです。
検診やドックなどで、尿タンパク、尿潜血などの異常や、腎機能の異常を指摘されたら、1度は医療機関を受診して、ご自身の腎臓や泌尿器の状態をチェックなされて下さいね。




























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