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2017年4月26日 (水)

以外とお酒が抜けるには時間がかかる

今日のFM放送は急性アルコール中毒について話をしました。この時期になると、新入職員や大学の部活などの歓迎会もあり、お酒を飲む機会が増えます。特に若い人は、まだ自分の飲める量が分からなかったり、その場の雰囲気や先輩からのお酒を断れなくてついつい多量飲酒になり、急性アルコール中毒を起こしてしまうケースもあります。これについては以前ブログに書きましたのでご参照下さい(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-c18f.html )。

飲酒運転はもってのほかですが、夜中まで飲んで、自宅で寝た後に車で出勤したら飲酒運転で捕まったなんていうことを聴いたことがある(あるいは経験された)方がいらっしゃるはずです。

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私達、日本人の祖先であるモンゴロイドの1人の女性が、アルコール分解酵素をなくしたために、その後中国を経て日本に辿り着いた私達日本人は、お酒が飲める方が50〜60%、少しは飲めるタイプが30〜40%、全く飲めない下戸が10%程度含まれています(お酒が飲めないタイプは人種的には珍しく、白人や黒人は皆飲めますし、モンゴルより東アジアの方も皆飲めるタイプです)

アルコールの分解処理は遺伝子で決まったいますが、飲めるタイプでもアルコールを分解するためには時間が必要です。

アルコールが飲める方でも、体内に入ったアルコールを肝臓で分解出来るのは体重60〜70Kg の人で、1時間に5〜9g程度となります。アルコールの90%以上は肝臓のアルコール脱水酵素(ADH)によってアセトアルデヒドになります。このアセトアルデヒドがお酒を飲んだときに顔が赤くなったり、動悸や吐き気、嘔吐、頭痛の原因となります。 この酔いの原因となるアセトアルデヒドを今度はアルデヒド脱水酵素2(ALDH2)により、無害な酢酸に変化し、いずれ水と炭酸ガスとなって体外に排出されます(オシッコと呼吸により排出)。

このALDH2欠損や少ないのが御先祖のモンゴロイドを継いだ方々となります。そのような方は酔いの原因なるアセトアルデヒドが体内に長らく留まりますので、酔いもひどくなるのです。

さて話を戻して、血液のアルコールを通常の処理出来たとしても、アルコールが体内から抜けるには、相当量時間がかかります。アルコールを分解出来る量は1時間で5〜9gと書きました。

では具体的にどれぐらいなのでしょうか?

通常のビール大瓶のアルコールは22gです(ウイスキーならダブル1杯(60ml)、日本酒なら1合(180ml)、焼酎なら0.6合(110ml)、ワインなら1/4ボトル(200ml)・・・)

例えばお酒に強い男性がビールを大瓶を1本飲んだ場合、約3時間排出にかかり、2本なら6時間かかります。3本飲んだら9時間かかります。ビール党ではない方は上記の量で計算して見て下さい。

どうでしょう・・・けっこうお酒に強い方でもアルコールが体内から抜ける(分解処理)には時間がかかっています。お酒の弱い方や体の小さな女性などは更に時間がかかるわけです。

・・・夜中まで深酒して、真面目に車は代行で帰って来きても、翌朝早く車で出勤やゴルフに出かけてた場合は、飲酒運転で捕まることもあるのです。

今日は、以外とお酒が体外から分解されるまでには時間がかかることを説明しました。

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医療」カテゴリの記事

コメント

色々と有難うございます。
お酒を飲む機会の多い俺にとっては、勉強させて頂きました。
秋田県は酒のくに、一人あたりの酒の消費量も日本一でしょう。
飲むことは悪いことばかりではないものの、飲みすぎてトラブルを起こしたりすることも聞きます。飲み過ぎに注意します。

でんでん大将さん、おはようございます。

大将さんは呑めるタイプですので、良好なアルコール分解酵素を持っていらしゃると考えております。
それでも意外と体内からアルコールが抜けるには時間を要します。

飲む機会も多いと思いますが、楽しいお酒を飲んで下さいね。

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