世界を夢みて 48 :リトアニアの首都ヴィリニュス(1)
フィンランドのヘルシンキからバルト三国を南下し、ラドビアの国境を超え、リトアニアの精神的な聖地である十字架の丘を通り、リトアニアの首都ヴィリニュスに入りました。同国の最大の都市で人口は56万人程度だそうです。バルト三国で唯一の海に面していない首都ですが、ヴィルネ川とネリス川沿いに位置し、かつては船による交通の要所でありました。
多くの首都は国の中心部にあるのですが、ヴィリニュスは国の東南の外れに位置しています。ただこれは現在の国境が変わったからで、かつてはリトアニア大公国の時代にはやはり国の中央にあったとのことです。各国が国境を接するヨーロッパ、特にバルト三国を始めかつての東ヨーロッパ諸国の運命は複雑です。
さてこのヴィリニュスも見るべき場所が沢山でした。1994年に旧市街は
ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され、2009年には欧州文化首都にも選ばれた美しく文化に溢れた都市でした。見所も満載で2日間滞在しましたが、それでも全然足りませんでした。
街の外れの小高い丘にはかつてのヴィリニュス城の城壁と西の見張りの塔(ゲディミナス塔)が残っていてます。小さなケーブルカーで昇って行けますが、高くありませんので徒歩でも大丈夫です。 ここは特に旧市街を一望できる絶景ポイントでもあり、後方には新市街も見渡すことが出来るため、初日の観光では街全体を把握するためにも先に訪れる方がいいと考えます。
城壁から旧市街を見渡すと、木々の緑と赤い瓦の屋根、教会の尖塔があり、他のバルト三国の景色に近いと感じられました。しかしタリンやリガのようなハンザ同盟の影響は受けていない文化圏であるとされています。
旧市街地にはゴシック、ルネッサンス、その後のバロック建築の様式の建物が所狭しと建っています。 そこから東側の山の斜面に大きな十字架が立っている、「3つの十字架の丘」があります。昔フランチェスコ修道会の僧侶が殉職したことに対して17世紀に建てられたそうですが、この十字架もスターリンによって破壊されてしままいます。しかし独立後1989年に祈念碑が再建されています。
ゲディミナス塔の眼下にある大きな教会が、街の中心のヴィリニュス大聖堂です。13世紀に当時の王様がキリスト教を受け入れた時に最初に建造された主教座教会だそうです。かなり大きな建物で、広場も大きく尖塔も建っています。内部も美しい装飾があり見学か可能です。
ヴィリニュスには沢山の教会があり、有名な大学や博物館もあります。今日はまとめることが出来ませんでしたので、何度かに分けてブログに記載したいと思います。
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素敵な街ですね。
今となっては、なかなか出かけることができませんが、
もう一度、世界を自分の目で見たいものです。
投稿: しげまる | 2017年4月 2日 (日) 18時25分
しげまるさん、こんばんは。
なかなか海外へ出かけることは難しいですよね。仕事で海外に行く機会があれば色々な国を回ることも可能と思いますが、それはそれで大変だと思います。
私も若い頃に年に一度海外に行っていたのですが、38から55才までは出かける事さえ難しいほど忙しくなり、もう海外旅行は無理かと思っていました。ここ何年か無理して海外旅行を復活させてよかったと考えています。
しげまるさんにも機会が巡ってきたらいいですね。
投稿: omoromachi | 2017年4月 2日 (日) 19時34分
こんばんは

。
リトアニア
あまりなじみの無い
国名ですが、素敵な所ですね
形の違う教会を見て回るだけでも
見ごたえがありそうです。
足腰の丈夫なうちに
小旅行でもと思っていますが
なかなか難しいので
omoromachiさんの旅行記で
雰囲気だけでも楽しみたいです
投稿: monna | 2017年4月 2日 (日) 21時35分
monnaさん、こんばんは。
リトアニアを含めたバルト三国は余りなじみのない国ですね。
沢山の世界遺産があり、想像した以上に素敵な国々でした。
旅行はそれこそ時間とお金がかかりますし、元気でないと行きにくいこともありますね。特に足腰が弱くなると通常の旅行は難しくなります。
無理してでも今のうちにいっておくべきかと年々思っています。これまで訪ねたことのある場所を自分の記録としても書いて行く予定ですので、宜しければみて下さいね。
投稿: omoromachi | 2017年4月 2日 (日) 22時42分