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2017年2月 1日 (水)

体の柔軟性

今日のFMラジオは私達の関節について話をしました。骨と骨の間をつなぐ部分を関節と呼んでいます。人間の体にはおおよそ265個あります。 骨格を支える骨に関節がなければ人間は自由に動けません。 Th_ この骨と骨の間に複数の筋肉が付いていて、その始点と終点を筋肉が収縮することで骨が動き、付随して体が動くことが出来るのです。

この関節の可動域が広いといわゆる、「体が柔らかい」と言う状態になります。
立って前屈をしても手が全く床に届かない方もいますし、手の甲まで届く方もいます(もう長い間運動はしていませんが私もまだ手の甲が着きます)。

人間の関節には色々なタイプがあります。肩関節などは、上腕骨と肩の関節が丸い球状となっているため、左右上下あらゆる方向に回すことが出来ます。
肘や膝などは一方向に曲げることは出来ても反対方向には曲がらないような、蝶つがいのような構造になっています(車軸関節と呼んでいます)し、手首や足首などは鞍馬のような形になっているため「鞍関節」と呼んでいます。

体が柔らかいのは、骨が硬い訳でも、関節が硬いわけでもありません。関節自体が私達の骨格を支えて動かしているわけではありません。関節の前後を支える靱帯と筋肉の問題なのです。
関節の付着部の骨には筋肉と筋肉の延長上にある靱帯があります。実は関節が柔らかいのはそれに着いている筋肉の伸びがよい状態なのです。

基本的に関節の骨と骨の間に付着した筋肉が収縮することで体が動いてゆきます。 筋肉は縮む方へと自然に流れてゆきます。 例えば寝たきりになって、何もしなければ、関節は拘縮し、筋肉も弾力を失って、縮む方向に向かいます。そのため、手や足は体の方に縮む状態となって固まってしまうのです。

体を柔らかくするためには、この筋肉をゆっくりとストレッチして、十分に伸びるようにしてゆきます。これで人間の生活上は十分な可動域が得られます。

Th_3bfc1042b896efe7f566d1b82f2d33a1 これ以上に伸ばそうとすると、今度は関節周囲を被っている強靱な靱帯まで伸ばす必要があります。靱帯は関節の移動を必要以上にならないように抑えています。この靱帯が必要以上に伸びてしまう場合は、脱臼が起こりやすい状態となります。習慣性の肩関節の脱臼やチョッとした欠伸などでも顎の骨が脱臼したりしてしまう状態となってしまいます。

日常の動作では筋肉の弾力を保つことで十分な可動域が保てます。これ以上なると例えばバレリーナのような通常を越えた可動域となります。ほぼ180度に近い股関節の開きとなるのですが、これは筋肉の伸展性に加えて、更に股関節を固めている靱帯も伸びる程の訓練した結果なのです。

・・・と言うわけで、私達並の人間が脚が必要以上に広がった瞬間は股関節の脱臼や骨折などの緊急事態となりますので、無理はしないでおきましょう・・・

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コメント

omoromachi様、おはようございます。

「体が柔らかい」=「骨が柔らかい」と勘違いしてしまいました
言われてみたら当たり前ですが骨が柔らかければ軟体動物ですね

私は体が硬い方ですので、ストレッチしようかと考えているのですが・・・
いつも三日坊主ですので・・・続くかどうかがやる前から?です

いつも分かり易い記事有り難うございます。勉強になります

ririkaさん、こんばんは。

日常の会話でも時々「あんた骨柔らかいね」ということがあります・・・確かにririkaさんの言うようにそうなると軟体動物ですね

なかなか習慣化することは難しいと思いますが、寝る前に少しストレッチをしてみてはいかがでしょうか。無理な運動は逆に興奮して眠れなくなりますので、ゆっくりを身体を伸ばしてみて下さいね。

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