世界を夢みて 43 ; ラドビア:リガ市内観光No2
ラドビアの首都リガは70万人が暮らすバルト三国の中では1番人口が多い都市です。バルト海に注ぐ 川の交通の要所に出来た街で、ハンザ同盟の貿易拠点として13世紀より急速に発展します。旧市街はその頃の建物が再建保存され、街自体が世界遺産となっています。
前回リガの市内観光をまとめようと思ったのですが、有名な場所を紹介していませんでした。
街自体はコンパクトで美しく、石畳の道路も塵一つ無いほど綺麗です。何処を撮っても絵になる風景です。
全体像が分かる様に、上に聖ペテロ教会からの旧市街の眺めを載せました。聖ペテロ教会は13世紀の建物ですが、何度も火災などに見舞われその都度立て直され、第二次世界大戦後もまた修復されています。高さが123mの鐘塔からリガ市内を一望出来ます。
教会の裏手の広場にはブレーメンの音楽隊の像が建っています。グリム童話に出てくる音楽隊ですが、本拠地(?)ドイツのブレーメン市以外にもリガにその音楽隊像があります。下からロバ、イヌ、ネコ、ニワトリの順となっていますがロバの前足を撫でながら願い事をすると叶うとのことで、光っています。その足以外にも突き出た顔面も触るためその部分が皆光っています。多くの方がより高くジャンプしてそれぞれ触っていますが、ニワトリに届くのは余程ジャンプ力がないと出来そうもありません。
三人兄弟の家はリガでは有名な観光スポットのようですが、説明がないと通り過ぎてしまいそうです 向かって右の建物は15世紀のリガ最古の石造住宅でゴシック様式の建物、真ん中が17世紀のオランダのマニエリスム洋式の建物、左は17世紀に建てられた末っ子のバロック洋式の建物だそうですが、その当時になるとリガの街も密集して、3番目の兄弟の建物は手狭になってしまったとのことです。
エストニアのタリンは城壁が概ね保存されていたのですが、リガの方はこのスウェーデン門が唯一現存する城門となっています。かつてこの近くにスウェーデン兵の兵舎があったことより名付けられています。スウェーデン統治時代にリガの娘は外国人と付き合うことが禁じられていたそうですが、恋に落ちてしまいます。それがばれて、娘は罪としてこの門の内部の壁に塗り込められたと言う怖〜い伝説もあるのです。いつの間にかこの門をく
ぐると幸せになるとも言い伝えられていましたので、一応通ってみました(手前が旧市街)。
かつて城壁のあった場所にベージュ色の落ち着いた雰囲気の国会議事堂が建っています。そこを通り抜けると、かつての城壁の塔の一部が火薬庫として使用され、現在は博物館となっている塔が見えて来ます。沢山の名所があり、個々を説明出来ません
中心部のリーブ広場に面して「猫の家」と呼ばれる建物があります。1階がレストランとなっているのですが、昔はラドビアの商人の邸宅だったようです。今ではネコが向いている道向かえにギルド会館があります。 実は昔この商人がドイツ系の商人が支配的だったハンザ同盟の大ギルドに加盟することを拒否された為に、腹いせとしてこの屋根のネコの象を、わざとお尻がギルド会館に向けるように設置したそうです。その後ギルドに入会出来たために、ネコの顔の向きをギルド会館に向け直したそうなのです。
おそらく、ヨーロッパの観光地はライトアップされて昼とは違う美しさを携えていると思います。今回は治安もよく(よいと聴いている)リガの街をゆっくりと散策出来ました。この街自体の美しさに加えてバルト諸国の国民の生真面目さや街を綺麗に保とうとする気持ちが旅行者である私達にも伝わってきました。 今後観光地化が進んでも、このままの状態であって欲しいと願う気持ちになった国々でした。
灯りが点ったカフェでくつろぐ人々、パブでゆっくりとお酒を飲んでいる方々、ミュージシャン達の奏でる音楽が聞こえる広場・・・・この空間に身を置くことが出来た幸せを感じながらホテルへ帰りました。
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