フォト

« 2016年10月 | トップページ | 2016年12月 »

2016年11月

2016年11月30日 (水)

萎縮性胃炎は胃が小さくなるわけではありません

タイトルにも書いたように、長年のピロリ菌による胃の変化の中で、萎縮性胃炎という状態があります。 これを患者さんに説明すると、多くの方が胃が伸びずに小さくなると勘違いしていることが分かります。そのことについて少し触れたいと思います。                               Th_img_4327

私達の胃壁の構造は内腔から見ると、粘膜(粘膜下層)、筋層、漿膜(外膜)となっています。胃液やガストリン、内因子などはその粘膜で作られ、自らの胃壁を守るために粘液を産生して胃酸からの攻撃を防いで、自分の胃の粘膜が消化されないようになっています(この均衡が破綻すると潰瘍になったりします)。

胃炎は粘膜の炎症ですが、急性と慢性に分けられ、アルコールの多飲や薬物などで急激に粘膜が炎症を起こす場合が急性胃炎と言われ、それ以外の胃炎は殆ど慢性の胃炎の状態です。

更に慢性胃炎のうち粘膜が一部えぐられたびらんを伴うびらん性胃炎と萎縮性胃炎に別れます。特殊な胃炎を除いて、慢性胃炎と萎縮性胃炎はほぼ同じと考えてよいと思われます。

この萎縮性胃炎はヘリコバクタ・ピロリ菌の慢性の感染症に因って引き起こされます。正常な粘膜は胃酸を始め多くの胃液を分泌する組織で、丈の高い絨毛のようなヒダで出来ています。ピロリ菌が長年感染して炎症を起こすと、この粘膜は萎縮して厚みが失われてしまいます。

Th__2 粘膜の厚さが萎縮して薄くなる状態を「萎縮性胃炎」と呼んでいます。決して胃の全体的な大きさが萎縮して小さくなるわけではありません。内視鏡で観察するとピンク状の粘膜が萎縮のため白っぽく見えて、血管もすけて見えやすくなるため、見た目で萎縮性胃炎と診断します。

内視鏡では見た目の判断ですので、初期の場合は萎縮がわかり難い場合もあります。必ずしも正確に萎縮を判断出来ない場合もあり、調べてもピロリ菌はいない場合もあります。

慢性の炎症はがんの発生の素地にもなりますので、医学的にも胃癌との関連の研究が多く発表されていて、胃癌の予防にピロリ菌の駆除(除菌)が行われる機会も増えているのです。

ピロリ菌のいない胃で胃癌が発生する頻度は極まれです。除菌を成功しても、萎縮が元の戻る訳ではありませんので、除菌の後に内視鏡を行っても「萎縮性胃炎」と診断されることが殆どです。しかし萎縮がこれ以上進行しませんので、胃癌の発生頻度も減少します。

さあ明日から12月です。暴飲暴食の胃には厳しい季節がやって来ますが、自分の胃もいたわって下さいね。

2016年11月27日 (日)

世界を夢みて 39:タリン旧市街観光

朝早く、フィンランドのヘルシンキよりフェリーでエストニアの首都タリンへ向かいました。船で2時間半で到着、古代よりフィンランドとの結びつきは高く、またソ連邦崩壊後いち早く独立し、エストニアの経済発展と西欧化にはフィンランドの関わりがあったからと言われています。

フェリーがタリンが近づくにつれて旧市街の尖塔が見えて来ました。船の上からも赤瓦の街並みが綺麗です。入国後まず向かったのは、旧市街が一望できるコフトヴィツァ展望台です。タリン市内を見渡せる有名な観光スポットとなります。タリンの旧市街が一望でき、フェリーからも見えた大きな尖塔の建物が聖オレフ教会です。時間があればその塔からの眺めも素晴らしいとガイドブックには書いてありましたが、時間がなく登れませんでした。

Th__6

尖塔と赤い瓦の街並み、緑の公園、遠くにはバルト海が眺められます。映画のシーンにでてきそう落ち着いた街並みです。晴れていたらもっと綺麗だったと思いましたが、あいにくの曇り空でした。

Th_dsc03585 そこから旧市街に続く石畳の道を降りてゆきました。タリンの人々は通りの名前や、街の建物などに色々なアダ名をつけて楽しんでいるようです。たとえは、長い足通り、短い足通り、のっぽのヘルマン(トーンペア城の高い塔をそう呼んでいます)、太っちょマルガリータ(城壁の角にある横に広い塔)。

この展望台に昇るときには細い急峻な「短い足通り」を通り、帰りは少しなだらかな「長い足通り」を降りて行きました。             Th_

玉ねぎ型の3つのドームを持つ大きな教会がアレクサンドル・ネフスキー大聖堂でロシア正教会の教会です。内部も荘厳でしたが、写真撮影は出来ませんでした。1900年にロシアのアレクサンドルⅢ世に代って建てられたのですが、ソビエト時代の暗い歴史からエストニア人には余り歓迎されていなかったようです。それでもエストニア国内には信者も多く少しずつロシアアレルギーは解消されて来ているとガイドさんがお話されていました。

大聖堂の向かいの広場には、バロック調のピンクの宮殿があり、これもロシアのエリカリーナⅡ世によって建築され、現在は国会議事堂となっています。

その奥にトーンペア城があり、のっぽのヘルマン(Pikk Hermann)の上には青・黒・白の三色の国旗がはためていました(青は空と希望と友情と団結を表し、黒は悲しい歴史を忘れないために、そして白は雪とともに明るい未来の発展を願う国民の姿を表しているそうです)。

Th__2 ここから細い路地を通り、タリン旧市街地の中心のヤラコヤ広場に出ます。四角形の広場を囲むように尖塔のあるタリン旧市庁舎があり、その他に昔の商館が周りを囲んでいます。どれも可愛らしい建物です。周りにはカフェやレストランがあり、食事をしたりお土産を買うのも便利な場所でした。

タリンは南北900メートル、東西800メートルの城壁に囲まれた旧市街が中心ですので、歩いて回れる場所です。この旧市街は13世紀から15世紀(日本では鎌倉時代から室町時代)に建てられた建築物が残ったおとぎの国のような街です。

そのためタリン歴史地区は1997年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。絵になる景色でした。

2016年11月25日 (金)

悲しくてやりきれない

音楽には様々な力があると考えます。落ち込んだ心を癒したり、優しい気分にさせてくれたり、痛みを和らげたり、心を鼓舞してくれたりします

私達は楽しいだけではありません。落ち込むことも多いと思います。こんな時に癒してくれたり、希望与え、夢を取り返してくれたりもします。 悲しい時に明るい曲を聴くのもいいでしょうが、悲しい時だからこそ悲しい曲の内容に共鳴して、自分を見つめ直すきっかけになる場合もあると考えます。

実は音楽のタイトルが「悲しい」とつく曲が沢山あります。先日「風」という曲をアップしました。その時に一緒に録音した曲に「悲しくてやりきれない」がありましたので、いつものように動画にしてみました。

Th_ ザ・フォーク・クルセダーズの有名な曲です。1968年初頭、レコードの発売が間近に迫り、その中の曲目も決まっていたそうです。このアルバムの中には南北朝鮮の分断の象徴的な歌の「イムジン河」が収録していました。しかしながら色々な政治的な圧力がかかりその曲は放送禁止になってしまいます(今では考えられませんが・・・)
そこでレコード会社が取った手段が凄いです(今では許されないでしょうが・・)。加藤和彦さん曰く、会長室に閉じ込められ拉致されたと話していました。加藤和彦さんはイムジン河の代わりになる曲を作曲するようにと、レコード会社の会長室に鍵をかけられて「3時間後にドアを開けるまでに作曲するように」と言われたそうです。 その時にイムジン河の曲を反対方向から音を抜き出して見たら、この名曲「悲しくてやりきれない」が出来たそうです・・・その時加藤は20歳・・やはり天才です。

3時間後には曲が出来上がったそうです。しかし今度は行き先も知らされずにタクシーに押し込まれ、ある場所に向かいます。 それが当時、文壇でも有名なサトウハチローのご住居だったそうです。初対面の二人は挨拶だけ済ませて帰りますが、その1週間後にサトウハチローさんから歌詞が送られてきます。校正することなく一語一句この曲にびたっと合ったそうです。 レコードの収録にも間に合い、この「悲しくてやりきれない」は空前のヒット曲として世に出たのです。

悲しいとき落ち込んでいる時に、この曲を聴くと「そうだよな、皆辛い時もあるんだよな」と自分言い聞かせながら、前を向いて歩こうと考えるのです。深い闇の中から一筋の光が見えてくる気が致しますheart04

いつものように動画にしてみました。よろしければお聴き下さい。

">

2016年11月23日 (水)

胃と貧血

今日のFMレキオは胃潰瘍や十二指腸潰瘍に関して話をしました。胃の1番大きな作用として、食事を1度の貯める貯留能と胃酸を分泌し食物を消化し蠕動運動により撹拌と十二指腸への排泄があります。

貧血には色々なパターンの貧血がありますが、赤血球を合成するために大きな役割を果たすのが、鉄分とビタミンB12があります。この二つと胃は密接に関わっています。

Th_ 胃壁の細胞には塩酸を作り出す細胞と小腸でのビタミンB12の吸収を助ける、ビタミンB12 結合タンパク質(内因子)を分泌する細胞が存在します。

病的に胃酸の分泌が少ない無酸症・低酸症や胃の手術後で胃酸が減少する場合は、食事中の鉄の吸収率が低下して、次第に鉄分が不足し、鉄欠乏性貧血となります。全く吸収出来ない訳ではありませんので、鉄剤の投与で徐々に改善することが多いです。

また胃の壁には内因子といるタンパクがあり、小腸(主に回腸)でのビタミンB12の吸収を助けています。ところが手術で、胃を部分的あるいは全部切除した場合に、内因子が減少あるいは消失してしまし、体内に貯蔵したビタミンB12は徐々に低下します。ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血(きょせきゅがきゅうせいひんけつ)になります。名前は何となく恐ろしそうに聞こえますが、一般的な貧血のパターンの一つです。

Th_dsc07433_2 このような状態では経口的にビタミンB12を飲んでも殆ど吸収されないため、ビタミンB12の筋肉内への注射の必要になります。体内のビタミンB12はストックがあり直ぐに消失するわけではなくて、胃を切った方でおおよそ2〜3年でこの貧血が起こる場合があり、1〜3ヶ月に1回ビタミンB12の注射により補充を行っています。

今回は消化器の胃と赤血球が減少する貧血は因果関係がないように思えることでも繋がりがあることを記載しました。

人間の身体は色々な所で繋がっているのでしょう。きっと何処かで私も皆様方と繋がって生きているのでしょう。読んで頂きありがとうございます。

2016年11月20日 (日)

世界を夢みて 38:ヘルシンキからタリンへ(洋上クルーズ)

Th_ 朝早くフィンランドのヘルシンキからエストニアの首都タリンへフェリーで向かいました。フィンランド湾を挟んでヘルシンキとタリンは向かい合っていて、以前より人や物の行き来が多く、バルト三国の中ではフィンランドに1番近い文化を持っているそうです。

ヘルシンキ〜タリン間は沢山のフェリーが運航されていて殆ど待ち時間はないと思われ、ヘルシンキから日帰りの観光も楽しめる距離にあります。フィンランドと比べエストニアは物価が安く、特に酒類に関しては格安だそうです。そのため車でフェリーでやって来て、観光地など目にもくれず酒店周りで、帰りには車一杯のワインやビールなどを詰め込んで帰る方も多いそうです(EU圏内なので税金もかかりません)。

Th__2 私達は「スーパースター号」と言うカーフェリーに乗り込み約2時間半の船旅を楽しみました。28年前にスウェーデンからヘルシンキへの一泊の洋上クルーズで移動したことがありました。その船は今思うといわゆる豪華客船で、世界的な有名ブランドが建ち並び、エレベーターが三基ほどあり、カジノや映画館もありました。これを想像していたのですが、今回はそとは違う実用的なカーフェリーでした。それでも船内はショッピングやリビングや子供達が遊べるスベースも充実していまし。Th__4

優雅に最上部のデッキで楽しもうかと思ったのですが、 あいにくの小雨交じり。それよりも流石に北のフィンランド海です。出航して直ぐに洋上ですので風が強いです。なによりも寒いです。体感温度は10度以下に感じてしまいます。 それでも我慢しながら優雅(?)にコーヒーを頼んで、遠ざかって行く陸地を眺めながら椅子に腰掛けて「フィンランドよさらば」などと考えていたののですが、寒くてあえなく船内へ退散。

Th__5 お土産品やお酒なども沢山売られていて、それを見学しながら前方の開けた室内デッキへ。しばらくすると前方の開けた窓から、エストニアのタリンが見えて来ました。

近づくにつれタリンの赤い屋根や高い教会の尖塔が見えて来ました。初めてのバルト三国です。いよいよ本格的な旅の始まりです。

2016年11月18日 (金)

今週の生け花(平成28年11月第3週)

11月も中旬になりました。沖縄では日中はまだ暑さが残り、病院の中ではクーラーが入っていました。 本土にお住まいの方は寒くて暖房が必要な所も多いことでしょう。先日はスーパームーンが夜を照れしていた天気のよかったせいで3〜4日はお月さんを十分楽しめました。昔の方はこの様な月を見ながらどのようなことを考えていたのでしょうか?                Th_img_5233

今週も2階のいつもの場所に生け花クラブの皆さんがお花を飾ってくれていました。優しい色合いで柔らかな光が差し込んでいる様に感じます。

横長の茶色の花器の前方に葉形が面白いクロトンの葉と深紅のアルストロメリアが落ち着いた雰囲気を醸し出しています。その部分から離れた部分が個性的に輝いています。

この時期のガーベラは艶やかで目立っていて、こちらも元気がもらえます。すらっとした茎に細い放射状の葉をしたパピルスの先には小さな細い花が咲いています。まるで線香花火の様に空に輝いているようです。 パビルスほ茎は三角形の形で、これを細かくスライスし、重ねて編むようにした状態でプレスするとあの古代エジプトの紙となります(25年ほど前にエジプトで実際に作る行程を見たことがありました)。

Th_28113 左側にはサンキライ(山帰来)の黄色い小さな実が可愛らしく連なっています。本来はサルトリイバラ(猿捕茨)と呼ばれ、昔は毒消しの実として使われたようです。つる性の落葉低木で、青い葉の時期はブドウの木と間違うような感じがする植物です。ただ茎にトゲがあり、茎の節ごとに曲がっているため、その間を通り抜ける猿でもこれに引っ掛かることより、猿捕茨の名前がついたそうです。 今回はまだ黄色い実ですが、12月頃になると赤い実となって目立つようになります。

季節は刻々と変化し、気温差も大きくなると思います。体調管理を気をつけながらお過ごし下さいね(インフルエンザも全国的に流行期に入りそうです。手洗い、うがい、マスクなどの予防策を講じて下さい。ワクチンの効果発現までは2週間ほどかかりますので、早めの接種を行って下さいね)。

<花材:サンキライ、パピルス、ガアベラ、アルストロメリア、クロトン>

2016年11月16日 (水)

ある朝の光景

毎日のように,おおよそ同じ時間帯で仕事場に出かけます。病院も移転して10年を迎え、10年間同じ景色を眺めながら通勤しています。車の流れも毎回同じ感じで信号待ちの列が出来ます。

Th_584733 その時に幼稚園生ぐらいの男の子と祖母らしい中年の女性がいつもスクールバス(?)を待っています。少し障がいをお持ちの子供さんかも知れません。祖母に手を引かれたり、抱っこされたりしながら道のそばで待っています。やがてその子も小学生になり、今では学生服を着けて中学・高校生の年齢になって来たのでしょう。祖母より随分と大きくなってきています。

もう抱っこしたり、祖母に寄り添うことはないのですが、いつも二人でバスを待っています。昨日もそのお二人を見かけました。 ただいつもより二人の距離が離れていて、祖母が階段に腰を下ろして、泣いていたのです。 喧嘩したのでしょうか、何か辛いことがあったのでしょうか?

私の心も乱れて、つい私も悲しくなってしまいます。 この二人には私が計り知れない多くのことがあった事なのでしょう。 きっと辛いことも楽しいことも私以上に感じながら過ごされていることでしょう。 向こうは私の存在さえ知らないのでしょうが、もしお二人に会えたら、子供さん大きくなりましたね、いつも楽しみに見ていますよと声をかけてあげたいのです。 

本朝、いつもの二人に戻っていました。朝の優しい風景を私に与えてくれた二人に「ありがとって」ささやいていますheart04

2016年11月13日 (日)

世界を夢みて 37:いつの間にかマリメッコ

ブランド品などの疎い私ですが、最近ヘルシンキ経由で空港の待ち時間に周りの人がマルメッコなる商品を買って帰る方も多く、私もこの独特な花柄の模様を知ることになりました。まあ今回まで、 マメッコ? マルメッコ?、マーメッコ? などと曖昧でしたが、今回の旅行で覚えた単語の1つが「マルメッコ」でもありました(やっと覚えましたcoldsweats01)。

Th_dsc07252 フィンランドを含めて北欧の製品は飾り気よりも実用的で洗練されたシンプルな作品が多いと感じていました。もちろん今でもその様に感じます。余りごたごたしていなくて好きです。

これまで、比較的色も単調だったのが多いと思っていたのですが、この10年前ぐらいから私も知る機会があったマリメッコの大胆な花柄(ウニッコ)が目立つようになりました。このデザインそのものは50年前から使用されていますが、日本で人気が出たのはここ10年程度ではないでしょうか? 日本人にもクッキリした斬新さが受けるようになったのでしょうか。

この大胆な色合いなどは北欧の長い冬に備えた落ち着いた室内を明るくし、とても似合う柄だと感じました。日本の高温多湿な風景と合うのかどうか分かりませんが、素敵な品々です。

Th_dsc03049 ここ数年フィンランド航空内にもグッズコップ、さらには乗務員の制服にもマリメッコが採用されているようです。 Marimekko for Finnair として機内のぺーバーナプキンやコップなどの柄もマリメッコが採用され、斬新だけれど違和感もなく機内に温かみを与えてくれています。このような調和の取れたコレクションに接するのも旅の楽しみです。                         Th_dsc03161

今回、成田からの飛行機の塗装はこれまで通りでしたが、ヘルシンキ空港でフィンエアのウニッコ塗装の機体を見つけました。これも写真に収めました。航空ファンの友人から写真撮ってきてと頼まれたものです。

Th_dsc07366 ついでにヘルシンキ市内のマリメッコの商店も見つけましたのでこれも写真に収めました。マリメッコ期間限定にわかファンの私(coldsweats02)の作品です。 フィンランド市内のスーパーで自分用に買ったペーパーナプキンも北欧の香がしますheart04

この大胆なデザインや色の使い方、ブランドを立ち上げて半世紀以上たっても古さを感じさせないのはやはり北欧の人々のデザイン力の高さなのでしょうか・・confident

2016年11月11日 (金)

今週の生け花(平成28年11月第2週)

11月に入ると日に日に冬の気配を感じるようになりました。この南の沖縄でも僅かながら四季はありますcoldsweats01 長い夏と、短い秋・冬・春といった感じでしょうか。

11月に入って好天に恵まれ、晴れの日が続いています。Th_img_5218 沖縄は高温多湿なのですが、ずっと乾燥した日が続いています。仕事場の私の部屋の湿度計が34%を指しています、この様な湿度は余り経験がないほどです。気持ちいいのですが、喉を痛めないようにしないといけません。この乾燥のためでしょうか、沖縄では例年より早くインフルエンザの流行が起きています。余りに早い流行ですと、1度下火になってその後寒い時期に再度流行が起こる2峰性のパターンがありますので、今期は気をつけないといけないかも知れません。

今週も2階のいつもの場所に、生け花クラブの皆様がお花を活けてくれていました。今週の生け花も美しいです。凛として大人の女性のような美しさを漂わせています・・・・この様な表現をすると女性から男目線で花をみている〜poutと怒られそうですが・・・はやり10代20代の可愛い女の子ではなくて、気品さを伴った大人の女性に思えるのです。

細面の様子で、縦に長いのですがバランスがいいためにぐらつく気配がなくて、真っ直ぐに安定しています。

上方の黄色の花を咲かせているのは、アニゴザントス(カンガルーポー)というオーストリア原産の多年草です。私は初めて見ました。 先端の開いた筒状の花の表面には細かい毛が密生していて、その姿がカンガルーの脚に似ていることより、カンガルー・ポー(ポーとは「脚」の意味)の名前がついているそうです。色も赤、ピンク、黄色、グリーン、オレンジなどがあるそうです。開花の時期は主に春から初夏にかけてだそうですが、秋に咲くのもあるとのことで、今回生け花に使われているのは秋咲きの品種なのでしょうか? 

Th_28112 正面から見ると細い花器の上に、緑のハラン(葉蘭)の幅広の葉が羽を広げているようです。ハランの葉形を上手く使って表現していますね。その中心に紺色のカーネーションと青紫のリンドウがさりげなく花を開いています。

今回は正面以外に、横と上から見た写真も添えてみました。正面と比べて斜めから見るとだいぶ印象が違うと思いました。 皆様方も、「あれ・・花器はこんな形をしていたの」と気がつくと思います。本来の生け花はこの様に三次元でみた方が楽しいかも知れませんね。

本土に住まいの皆様方は急に寒さが厳しくなったと思います。温かくしてお過ごし下さいheart04

<花材:カンガルーポー、ハラン、リンドウ、カーネーション>

2016年11月 9日 (水)

小脳の重要性

今週も先週に引き続きFMラジオ「いきいきタイム」では、眩暈について話をしました。
眩暈の原因の一番多くは内耳の障害によるものです。それ以外にも貧血や一過性の低血圧なども原因となりますし、脳梗塞や脳出血の症状として出現する場合もあります。

脳の中でも小脳が原因で起こる眩暈は平衡感覚障害と共に重篤となる場合も多くあります。

Th_ 人間は他の動物達と比べて、大脳が脳全体の80%の面積を占めるため、脳の発達こそが人間たる所以だと考えていました。そのため、小脳や脳幹などは生命維持のために必要な古い脳と言われて、憂き目をみてきました。

今回のブログは小脳の重要性について書いて見たいと思います。小脳は大脳と比べると面積では10分の1程度ですが、人間の神経細胞の約半分は小脳にあり、大脳の神経細胞数が400億個に対して小脳は1000億個あります。 その数で示す通りもの凄い機能を有しているのです。

小脳の主要な機能は、運動・平衡機能の統合とされ、体のバランス(平衡機能)や手先などの細かな作業を調整サポートしています。そのため小脳が損傷を受けると運動や平衡感覚に異常を来し、細かな運動も出来なくなってしまいます。 そのことは18世紀、19世紀の初頭の動物実験で小脳にダメージを与えると平衡機能が失われることが分かったため、その後小脳は平衡感覚だけだと考えられて、大脳より高次ではないように考えられていたのです。

その後小脳の機能が次々と解明されました。当然と言えば当然でしょうか? だってそれ程の神経細胞が集まる場所は他にありません。 小脳皮質の1平方mmあたり神経細胞が50万個あります。まだまだコンピューターが細かい作業が出来る域に達していないのも頷けます。               Th__3

小脳にはいわゆる体で覚えるという無意識の情報をストックし指令を出しています。例えば、自転車の練習をして、次第に上手く乗れるようになります。これは大脳が記憶しているためではありません。 小脳がバランスや筋肉の動きなどを調整して乗れるようになっているのです。 色々なスポーツも小脳がなければあり得ません。 よくスポーツや武道の世界で、「頭で考えるな!体で覚えろ」と教えられたりします。 これは何度も反復練習を繰り返すなかで小脳が記憶し伝達しているのです。 ですから頭で考えるなはきっと「大脳で考えるな、小脳で覚えろ」が正しいかもですcoldsweats02 

もう一つ大きな役目は、大脳が考える首座ですが、その考えを反復して記憶し、それを随時大脳にフィードバックしてお互いに情報をやり取りしているそうです。コンピューターで言えば、大脳がハードデスクに対して小脳はメモリの役割をしているのかも知れません。

この様な単純なものではなくてもっと小脳は沢山の機能を有しています。もう少し小脳は地位を挽回してもいいかもしれません。

2016年11月 6日 (日)

冬が来る前に

11月に入り、やっと沖縄も涼しくなってきました。本土の方では秋、それも晩秋となる季節でしょう。

Th_00 この時期にピッタリな曲の中で「紙ふうせん」の「冬が来る前に」があります。その前身が「赤い鳥」でした。「赤い鳥」は1969年に結成されて、「竹田の子守唄」「翼を下さい」などの美しいハーモニーを歌い上げたコーラスグループでした。
1969年の第三回ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテストに出場しグランプリを獲得します。その時に出場したメンバーにオフコース(当時はジ・オフ・コース)、チューリップ(当時はザ・フォー・シンガーズ)がいたそうです。今思えば蒼々たるグループが出ていたのですね。

ウィキペディアによるとその時のコンテストで、財津和夫(チューリップ)はオフコースを聴いて「負けた」と思い、オフコースの小田和正は赤い鳥を聴いて「負けた」と思ったそうですので、凄い実力者同士の争いだったことなのでしょうね。 山本潤子さんがあるコンサートで「小田君」と小田和正さんを「君」呼ばわりしていたのは、この当時より交流があったからなのでしょうね。 その当時が私が一番音楽を聴いていた時期かも知れません。

赤い鳥はその後、音楽性の違いから2つに分かれてしまいます。後藤悦治郎さんと平山泰代(後に後藤さんと結婚)は「紙ふうせん」を結成し、山本俊彦さん、新居潤子さん(後に山本さんと結婚し山本潤子)、大川茂さんの3名は「ハイ・ファイ・セット」を結成します。  紙ふうせんは日本的な古風な感じで、ハイ・ファイ・セットはどちらかと言うとモダンでヨーロッパ的なイメージを受けました。

後藤さんと平山さんは兵庫県の尼崎北高校の同級生で、「冬が来る前に」も兵庫の街並みや平山さんとの当初の関係もあり、曲のイメージが出来たそうです。

「坂の細い道を 夏の雨にうたれ 言葉さがし続けて・・・・・・冬が来る前に もう一度あの人と めぐり逢いたい」・・・と歌詞が続くのですが、一つ一つの情景が浮かんで来る青春時代の思い出が凝縮されたようです。 巡り行く季節の中で、私達はどれ程の方とめぐり逢うことが出来るのでしょうか? 

(自宅のICレコーダーで録ってみたのですが、ピックで弾くとギターの音はシャキシャキとしていいのですが、声量が負けてしまいました。指の腹で弾くと音量が小さくなるのですが今後は何となくボンボンとした太鼓のような感じになってしまいました。2つのマイクがあればいいのですが、素人ですので、画像で癒されて下さい)

">


2016年11月 4日 (金)

今週の生け花(平成28年11月第1週)

11月に入り、急に沖縄でも秋の気配が感じられようになりました。昨日の文化の日はとても晴れていて気温も最高が25度最低が22度で、1日中気持ち良く過ごすことができました。そろそろ長袖のシャツを出さないといけなくなりました。Th_img_5202_2  

今回も生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれていました。上方からのライトがまるで太陽の光が降り注いでいるように感じられます。

今回はお花達よりも花器が独特で目立ってしまいます。深紅が鮮やかで、形も立て長い直線的な現代建築のようです。 角張った花器の上からユーカリ、同系色で統一された糸菊パステルアスター(ヤマジノギク)の葉が広がり、花器の形や色とバランスが取れています。 白い糸菊の花やパステルアスターの小さな紫の花も主張することなく控えめです。

Th_28111 これだけでも十分でしょうが、背の高い花器を利用して、右下方に藤蔓(フジツル)を配置することより、右上方に伸びたユーカリの葉とバランスが取れています。

今回の生け花は独特な花器に対して色や形などがバランスよく配置された構図になっています。

沖縄では長い夏を終えて、少し涼しくなって来ました。オシャレ好きな女子達には待ちに待った季節になったのかも知れません。この花のように綺麗に決めて欲しいものですheart04

<花材:ユーカリ、糸菊、パステルアスター、フジツル>

2016年11月 2日 (水)

宇宙酔い(眩暈)

今日のFMはめまいの第一弾として話をしました。

めまいを経験された方は多くいらっしゃると思います。簡単に言うと「めまい」とは自分、あるいは周りが動いていないのに、動いているように感じ、平衡感覚を失って不快を感じる状態を指しています。めまいの症状も様々で原因も多種にわたります。

Th_ 一番多くの原因は私達の耳の中、内耳の異常に因ることが多いです。耳の一番奥の内耳には聴覚を担当する蝸牛(かぎゅう)と平衡感覚を司る前庭(卵球嚢、球形嚢、三半規管)があります。

卵球嚢や球形嚢には耳石系と呼ばれる細胞があります。顕微鏡で見ると短い毛のような細胞の上に小さな小さな石が乗っています(不思議です)。 私達が動くとこの小さな石も動くのです。この石が乗っていて動くのを細胞がチャッチして、直線方向の動きや重力・遠心力を感知することが可能なのです。

人間のもう一つの動き、回転運動に関しては三半規管が感知します。この三半規管は3つの半円形のチューブで出来ていてお互いに90度の角度を有した三次元の構造をしています。少し数学の時間を思いだしてみましょう。一次元なら直線しか表現できません。二次元ならX軸、Y軸があって平面を表すことが出来るようになります。それにZ軸が加わると三次元となりあらゆる方向の回転運動をキャッチできるようになるのです。

私達は目をつぶっても、内耳の前庭があるお陰で加速や回転、自分の傾きなどを感知出来る訳です。                                Th__2

少し話を戻します。耳石系と言われる、小さな石も重さがありますので、常に重力の力を受けています。常に耳石が重力に引っ張れているために位置関係がずれずに平衡感覚を保つことが出来ています。

やっとタイトルの宇宙酔いです。どんなに鍛えられた宇宙飛行士でも、重力のある地球から無重力の世界へ飛び出した瞬間にめまいに襲われます。なぜって? もうお解りでしょう・・・前庭器官にある細胞の上に並んだ耳石が重力がないため方向性を失い、細胞は位置関係を正常に伝えられなくなります。 細胞は位置関係を混乱して脳細胞に伝えてしまうため、めまいが発生するのです。

人間は重力のある地球で進化してきたのですね。無重力の世界で暮らすには何十億年かけて進化しないいけないのかも知れません。 私達の体の仕組みは素晴らしいですshine

« 2016年10月 | トップページ | 2016年12月 »