今週の生け花(平成28年11月第2週)
11月に入ると日に日に冬の気配を感じるようになりました。この南の沖縄でも僅かながら四季はあります 長い夏と、短い秋・冬・春といった感じでしょうか。
11月に入って好天に恵まれ、晴れの日が続いています。
沖縄は高温多湿なのですが、ずっと乾燥した日が続いています。仕事場の私の部屋の湿度計が34%を指しています、この様な湿度は余り経験がないほどです。気持ちいいのですが、喉を痛めないようにしないといけません。この乾燥のためでしょうか、沖縄では例年より早くインフルエンザの流行が起きています。余りに早い流行ですと、1度下火になってその後寒い時期に再度流行が起こる2峰性のパターンがありますので、今期は気をつけないといけないかも知れません。
今週も2階のいつもの場所に、生け花クラブの皆様がお花を活けてくれていました。今週の生け花も美しいです。凛として大人の女性のような美しさを漂わせています・・・・この様な表現をすると女性から男目線で花をみている〜と怒られそうですが・・・はやり10代20代の可愛い女の子ではなくて、気品さを伴った大人の女性に思えるのです。
細面の様子で、縦に長いのですがバランスがいいためにぐらつく気配がなくて、真っ直ぐに安定しています。
上方の黄色の花を咲かせているのは、アニゴザントス(カンガルーポー)というオーストリア原産の多年草です。私は初めて見ました。 先端の開いた筒状の花の表面には細かい毛が密生していて、その姿がカンガルーの脚に似ていることより、カンガルー・ポー(ポーとは「脚」の意味)の名前がついているそうです。色も赤、ピンク、黄色、グリーン、オレンジなどがあるそうです。開花の時期は主に春から初夏にかけてだそうですが、秋に咲くのもあるとのことで、今回生け花に使われているのは秋咲きの品種なのでしょうか?
正面から見ると細い花器の上に、緑のハラン(葉蘭)の幅広の葉が羽を広げているようです。ハランの葉形を上手く使って表現していますね。その中心に紺色のカーネーションと青紫のリンドウがさりげなく花を開いています。
今回は正面以外に、横と上から見た写真も添えてみました。正面と比べて斜めから見るとだいぶ印象が違うと思いました。 皆様方も、「あれ・・花器はこんな形をしていたの」と気がつくと思います。本来の生け花はこの様に三次元でみた方が楽しいかも知れませんね。
本土に住まいの皆様方は急に寒さが厳しくなったと思います。温かくしてお過ごし下さい
<花材:カンガルーポー、ハラン、リンドウ、カーネーション>
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こんばんわ
今週は可愛らしい作品ですね。
先生は「大人の女性」と書かれていますが、
私には20代の若い女性に見えています。
それは無いものねだりでしょうか…
お花もステキですが、いつも花器が気になります。
何年も続いてらっしゃる生け花クラブさんの作品は、
。
何か写真集のようなものがあるのでしょうか?
あったら是非拝見させていただきたいと思います。
次回、何流なのか聞いてみてくださいねー
投稿: 由津子 | 2016年11月11日 (金) 23時33分
由津子さん、こんばんは。
そうでしたか、由津子さんからみると20代の女性のようなのでしょうか?
中高年の男性の私からみると20代の女性はもっとキャピキャピと跳ねているような気がしますが・・・
生け花クラブについては、職場で行っていますし場所も提供していますが、私自身が皆がクラブ活動している時にその場所を覗いたことがないのです。側を通ったりすると楽しい笑い声も聞こえて来ますので、楽しく真剣に取り込んでいるのでしょう。
・・・ですから私の方は職員1人1人はよく知っているのですが、何流なのか、写真集のようなのがあるのかも分かりません。
素人の私が自由に写真を撮って勝手に説明をしていますので、色々と聞くと流派の人から怒られそうですし、のびのびと活動出来なくなったら困るののではないかと考えてあえて聞いていないのです。
投稿: omoromachi | 2016年11月12日 (土) 00時37分