フォト

« 世界を夢みて35: ロンドン・アイ | トップページ | 今週の生け花(平成28年10月第1週) »

2016年10月 5日 (水)

喫煙と肺癌の関係

今日のFMは肺がんについて話をしました。

ブログでは肺がんと喫煙の関係について書いてみます。

皆様方もご存じのように、日本における死亡の原因のトップは悪性新生物いわゆるがんによるものです。癌の種類別の死亡率は高い順に男性では肺がん、胃癌、大腸癌、肝臓癌、膵癌となり、女性では大腸癌、肺がん、胃癌、膵臓癌、乳癌の順位となっています。男女併せても肺がんが死亡率のトップになっています。

 

Th_ 肺癌の原因としては喫煙が最も多く、肺癌全体の約85に該当します。全喫煙者(過去現在を問わない)の約10%が最終的に肺癌になり、喫煙したタバコの本数と喫煙年数のいずれも肺癌になるリスクの増加に関係しています。


 この指数として日本ではよく喫煙指数(ブリンクマン指数)が用いられています。

ブリンクマン指数は1日の喫煙本数×喫煙年数であらさせれます。例えば20年間、毎日20本吸っている場合は、20×20400と計算します。 400から600では非喫煙者と較べて、肺がんになるリスクは5倍以上となります。600以上では20倍以上なります。

・統計上、肺がんは50歳以上で急激に増加します。非喫煙者に比べると、喫煙者が肺がんになるリスクは男性で4.4倍、女性では2.8倍と言われています。 

喫煙年齢が若いほど、喫煙量が多いほど肺がんのリスクは高まります。同じ肺がんになった方を対象としても、17歳未満で喫煙を始めた方は男性で1.5倍、女性で8倍ありました。

・肺がんの原因として喫煙が非常に大きいのですが、Th__2_2 残念ながら肺癌になった患者の約15%は、まったく喫煙したことのない人です。 まだタバコを吸わない方に肺癌が発生する理由は明らかではありません。

・喫煙以外の肺がんのリスクとしては、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)、や職業的暴露(アスベスト、放射線、ヒ素、クロム酸塩、ニッケル、クロロメチルエーテル、などの発癌物質)があります。

・また注意が必要なのは、近年肺結核が増加しています。肺結核の診断後2年以内に肺がんリスクは約5倍増加し、その後も1.53.3倍の増加が持続すると言われています。

しかしなんと言っても、禁煙以上に肺がんを予防する効果はありません。

・禁煙した場合は、肺癌になるリスクが低下しますが、禁煙して経年的に肺がんのリスクは低下して行き、禁煙して20年ほどすると非喫煙者と同じリスクになると考えられています。

・また禁煙年齢が低いほど、その効果は大きいとされています。

・自分は吸わなくても他人のタバコの煙を吸う(受動喫煙)の機会の多い方では1.3倍にリスクが増加します。この様なデーターからも早くから欧米では分煙化が進められた訳です。日本ではやっと、吸わない人の権利が主張されてたすぎません。

・喫煙者も権利を主張したいでしょうが、明らかに受動喫煙はがんのリスクを増やすわけですので、自分が吸ったお陰で他人のがんを増やしていることをまず自覚して、他人に煙がかからないように注意が必要と思われます。

・先進国では色々な啓蒙活動などで喫煙者は減少傾向になりましたが、女性の喫煙者の増加により、女性の肺がん患者が相対的に増えて来ています。

・肺がんは先進国では喫煙者の減少により減少傾向に転じてきています。喫煙に関しては先進国の中ではまだまだ遅れた国となっています。


今回は喫煙者には厳しい内容となりましたが、ご理解をhappy01

 

« 世界を夢みて35: ロンドン・アイ | トップページ | 今週の生け花(平成28年10月第1週) »

医療」カテゴリの記事

コメント

院長先生
 こんばんは。
台風は被害もなくて何よりでございました。

 喫煙smoking夫はとっくに「慢性肺気腫」です。
よって私も受動喫煙ですよね?
いくら言っても聞き入れません。
「腎臓がん」で右を摘出。その際も手術時間が
かなりかかり心配していましたが、主治医のお話では
「タンを取るのが大変だった。せめて手術前1週間でも
禁煙してくれたら・・・」とおっしゃられたのですよ。
入院当日の朝まで吸っていましたから、まったく!!
入院中に「急性心筋梗塞」で緊急手術で退院が延びました。
その間、禁煙ですから私が見舞いに行くとイライラで当たるのですよ。
途中で何度も帰ろうと思ったか知れません。
現在も日に10本は吸っていると思います。
今ここで禁煙となったらストレスと私への風当たりが強くなり
私には耐えられないと思います。よって夫が亡くなるまでは仕方なし!
私の方が先に逝きたいくらいですよ。長くなりすみません。

こんばんは

私は吸いませんが
けっこう減ったとはいえ、
まだまだ、喫煙者の方は
いらっしゃいますね。
雑誌の記事で、
お医者さんが、この病気では死にたくない
と思う病名の中に
「肺がん」が挙げられていました。
私の知り合いの方でも、
肺がんで亡くなられた方の
最期の様子を見て、きっぱり
禁煙をされた方もいます。

タバコは百害あって一利なしですね。


マコママさん、こんばんは。

今回の台風は範囲が狭いお陰で那覇は直撃を受けずに済みました。

ご主人さんの喫煙の件は何度がお話されていましたね。今回は喫煙者にとっては耳の痛い話でしょうが、喫煙はあらゆるがんのリスクを増やしますし、心疾患、脳疾患も増加させます。 医学的には何一つ良いものはありません。 

ブログで書いていたのは統計で明らかなことです。日本はまだまだタバコ業界にも甘いですし、喫煙者にも甘い国です。 このようにタバコは他人にも害を与えるものだと知らないといけないと思いますね。

ご主人さん、困ったものです。禁煙外来などで上手くタバコより離脱出来ればいいのですが・・・これだけは本人次第ですので、努力して頂ければ私も嬉しく思います。

monnaさん、こんばんは。

喫煙者は減少傾向にありますが、まだまだ多くの方は喫煙をされています。ブログに書いた通りの現状です。これを見ても肺がんは他人事と思い禁煙できていない方が多いのが残念です。

肺がんは現在の日本人のがんの中で一番多くの方が亡くなる疾患です。それ以外にも酸素療法が必要な方の多くも喫煙の影響が大きいです。心筋梗塞も脳梗塞も高血圧も全て喫煙者のリスクは高まります。

極端な言い方をすれば、医療費を本気で削減したいのであれば真っ先に禁煙を進めるべきだとも言えます。どの対策よりも効果的です。

日本はまだまだタバコ業界に甘い天国のような国です。

先生、こんにちは。

わたしの親戚に、若くして肺がんで亡くなった叔父様がいました。
やっぱりヘビースモーカーでした。。。
そんなこともあって、タバコを吸う友人にも禁煙をうながしてはいるのですが、
なかなか大変みたいですね、やめるのは。。。
もちろん、吸わないわたしも受動喫煙状態だと思うので、
(友人関係にヒビが入らない程度に、でもしっかりと)地道に禁煙推奨活動(?)を
してゆきたいと思います。 (先生のブログを、友人にも読んでもらおうかしら!)

アケさん、こんばんは。

叔父様を肺がんで亡くしたのですね。現在の日本人の癌の死亡の順位では1番となっている病気です。特にタバコと関連が高い病気ですので、タバコを吸わなかったら防げたのかも知れませんね。

タバコを止めるのはなかなか大変のようですので、病院での禁煙外来などを試すのも一つですね。 確かに友人が喫煙者の場合、嫌な顔をするのも難しいですね。 

今回のブログの内容は日本人のデーテーを基にした情報ですので、友人にも見てもらった方がいいかもしれません。 これが禁煙のきっかけになって禁煙できたら、いつの日が絶対感謝されることと思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/590699/64300505

この記事へのトラックバック一覧です: 喫煙と肺癌の関係:

« 世界を夢みて35: ロンドン・アイ | トップページ | 今週の生け花(平成28年10月第1週) »