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2016年10月12日 (水)

高尿酸血症の方の運動の注意点

今日のFMは高尿酸血症の話をしました。このブログでも高尿酸血症の結果起こる痛風の病態や生活習慣病との関連について書いたことがありました。

高尿酸血症は糖尿病や高血圧と同じように動脈硬化を進める因子となります。特に糖尿病と合併すると心筋梗塞な脳梗塞、腎機能障害の頻度が増すと言われています。 

Th_ このような生活習慣病の治療や予防に関しては、食事療法と運動療法の重要性が叫ばれています。特に肥満を解消することは重要と思われています。

ドックや病院で指摘されて初めて運動療法に取り組む方も多いと思います。最初の頃はついつい食事療法や運動療法にも熱が入り、必要以上に減量を急いだり強度の運動をしてしまう場合があります。

運動は肥満解消や生活習慣病にも重要となり、尿酸値を下げるにも効果があります。体を動かすためには、細胞のエネルギー源となるATP(アデノシン三リン酸)を利用します。 しかし息が切れるようなきつい無酸素運動では、グリコーゲンを酸素を使わずに乳酸に分解してATPを産生してしまい、脂肪などは燃焼されずに、血液の乳酸や尿酸が増加しまいます。 糖尿病、高血圧、高脂血症の原因ともなる肥満細胞(脂肪細胞)を消費するためには有酸素運動を取り入れて、毎日少しずつ行う方がよいとされています。 

過度の運動は高尿酸血症を持っている方ではTh__2 尿酸値を上昇させ痛風発作の引き金にもなります。乳酸の増加も尿酸を上げる作用があります。何のための運動か分からなくなります。

また食事療法でも注意が必要となります。摂取カロリーが足りなくなり体内でエネルギー源として脂肪が利用されます。 ゆっくりならいいのですが、減量を急ぐ余り、過度の食事制限をすると脂肪が分解され過ぎてケトン体という物質が蓄積されてしまいます。血液中のケトン体濃度が高くなると尿酸は尿の中に排泄されにくくなり、尿酸値の上昇を来してしまいます。脂肪細胞が極端に壊されると、細胞の中にある核酸が放出され、そのため更にプリン体の上昇もきたします。

高尿酸血症(痛風)のある方は、食事療法も運動療法も軽めから徐々に始めることをお勧めします。

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