世界を夢みて 36 : 久々のヘルシンキ
フィンランド航空AY74便は成田を11時に発って、ヘルシンキ到着は定刻通り同日の15時20分到着となりました(日本とは時差が7時間)。 ヘルシンキ空港は北欧らしくとてもシンプルで機能性に溢れた空港で、バブ空港としても脚光を浴びています。 入国審査もスムーズで荷物も直ぐに出てきました。
今回はヘルシンキ駅の近くのホテルでしたので、ホテルに着いてチェックインした直後から行動開始です・・
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以前ヘルシンキに来た時に市内の主要な場所は歩いていける距離だったのと、この時期は日没までに時間があること、夜中歩いても歩行者も多く治安もよかったことの記憶がありました。ヘルシンキは1日で主な観光地が歩いて回れるコンパクトにまとまった街です。
ヘルシンキの滞在はこの日だけでしたので、寸暇を惜しんで歩くことにしました。8月の後半ですが既に気温は20度を切って涼しい風が頬を通り過ぎます。歩くにはとても気持ちのよい気温で久々に北欧の香がします
ホテルの近くにトラムの駅があり、使ってみることにしました。駅近くの券売機から2.2ユーロでシングルチケットを購入出来ます(他にも色々なチィケットがありますが、今回は1回限りですのでこのチケットで十分です)。これは乗り継いでも1時間有効です。ここから5駅ほどでヘルシンキの中心地のヘルシンキ大聖堂に到着しました。
今回は子供達の催しのため賑やかに飾られた元老院広場があり、長い階段の上に立つヘルシンキ大聖堂の威風堂々とした姿が見えて来ます。市の中央にあるランドマーク的な白亜の教会で、1812年にロシアよって首都がヘルシンキに移った後に建築が始まったそうです。眺めもよく広大なこの階段は市民の憩いの場として多くの方が腰を下ろしてのんびりとしていました。
内部も綺麗なステンドグラスやパイプオルガンがあり、26年前と殆ど変わらない状態でした。丁度外壁工事中で網が張られていましたので、以前の写真も載せておきたいと思います。
この階段を降りてこのまま正面の通りを真っ直ぐ向かうと、
次第に塩の香りと共に海鳥の鳴き声が聞こえて来ます。 そこは、色々な新鮮食材から民芸品まで揃う青空市場が建ち並ぶ港の広場でヘルシンキでも有名な観光スポットです。私が到着した時には店じまいの方が多かったです。前回は朝早く起きて朝市を訪ねました。北欧の見慣れない魚や色々な魚のキャビア(?)の缶詰などが売られていました。チョウザメではなくて、違う魚の安いキャビアの缶詰を買って帰った記憶があります。今も売られているのでしょうか?
マーケット広場から直ぐに西側にはエスプラナディ通りが伸びています。幅広い通りはまるで公園の中を歩いているような雰囲気で、ベンチもありのんびり出来ます。その両サイドには高級ブテックやカフェやレストラン、ライブ会場などが軒を連ねます。
通りの端から北へ向かうと直ぐにヘルシンキ中央駅が見えて来ました。こちらも外観が素敵です。
人の出入りの多い駅の入り口ですので殆どの国ではドアは
解放されているのでしょうが、ヘルシンキ中央駅の入り口には木製の大きな扉があります。 そのドアを開け閉めして出入りしている人々がいるお陰で駅と判るほどです。 折角なので駅の中やプラットホームを散策。 駅内にウインナーを挟んだホットドッグのような(食事に疎い私は説明出来ません
)お店がありましたのそこで夕食。食事より街歩きの好きな私は食べたら、またまた街歩き
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この時期でフィンランドの街歩きで楽しみなのが、市場や道端でベリーやイチゴなど新鮮で色鮮やかな果物が売られている風景です。 色が綺麗で街に溶け込み絵になります。 生ものですので沢山は買えないのですがホテルに帰ってからの楽しみです。
流石のヘルシンキも22時頃になると薄暗くなって来ました。街歩きの最後に、閉まっているのは判っていたのですがヘルシンキの観光スポットにもなっている「石の教会(Tenppeliaukio Kirkko)」まで歩いてきました。ここも26年ぶりの再会です(26年前の内部の写真も載せておきます)。
短時間のヘルシンキ滞在でしたが思い出が蘇ってきました。地図を何度が見ているうちに昔こんな感じで歩いたななどと想いを寄せながら、遠い異国の空気を胸いっぱいに吸うのでした。
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