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2016年5月18日 (水)

世界を夢みて 30 :バース(Bath)

3回目のイギリスで初めて訪れたのがお風呂の語源にもなった世界遺産も街バースです。

バースもロンドンと同じでローマ人が築いた町で、Th_ 西暦65年頃に建設が進み2世紀頃には一大スパ・コンプレックスとして賑わったそうです。車ではロンドンから3〜4時間でいける場所にあるため18世紀頃より今度はロンドンの貴族や富裕層の保護地として大規模再開発されています。その時に近隣の土地から産出する蜂密色の石灰岩(バースストーン)を使って建物が建築されたためにバースの町は全体が明るく落ち着いた町になっていました。

何年か前に漫画や映画で有名になった「テルマエ・ロマエ」の世界を彷彿させるRoman Bathの施設を見学出来ます。 数年前にイタリア旅行に行く前にと「テルマエ・ロマエ」の漫画と映画を買って観たのですが、ローマよりもこのバースのローマ浴場博物館の方がその世界観をよく表しているようにも思えて不思議でした。古代ローマ人は本当に浴場が好きなようで、町を作れば一緒に浴場も併設しています。この町もローマ人が巨大な温泉施設を作ったことで知られバース「風呂」を意味するバスの語源ともなっています。

Th__2 入り口で料金を払って、左右に入り口があるのですが、左側に向かい日本語のイヤホーンガイドを無料で貸してもらえますので、施設を廻りながら番号が書いてある場所で説明が日本語で聞けるようになっています。かなり広い施設ですので、早足で古代ローマの遺跡群を観ながら1時間程度で廻ることが出来ます。今でも源泉が流れている場所もあり、触ることは出来ますが衛生管理は出来ていませんので注意が必要かも知れません。最後は小さなお土産店もあり、手頃な値段のお土産をそろえていますので、私も幾つか買いました。

その隣には正面のファザードが印象的なバース寺院(Bath Abbey)もあり、ステンドグラスがとても大きく、その美しさも素晴らしかったです。Th__3  なによりも天井の扇形のアーチは繊細で気品がありました。

イギリスの教会でよく経験することに、入場料金がないことがあります。おそらく何も払わないでも通れるのかも知れませんが、寄付(donation)という名目の入場料となります。日頃このような習慣のない日本人旅行者には戸惑ってしまうことも多いので、入場料・・ポンドと記載してもらった方が有難い気がします

Th_img_2716 バースの入り口には近年のバースの街並み建築にも影響を与えた建築家のジョンウッド親子の作品のロイヤルクレッセントを観ることが出来ます。30軒以上の邸宅を弧状に配列した建物は広い庭と相まって世界で最も美しい集合住宅と呼ばれているようです。 これまでヨーロッパの広場は四角形(スクエア)が主流だったのが、この2人の影響でその後のヨーロッパ各地の街並みは丸いサーカスとロイヤククレセンのなだらかな曲線によって都市計画が進められたぐらい影響を与えたようです

見所が沢山在りもっとゆっくりと眺めたい街でした

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コメント

院長先生
 こんばんは。いつもありがとうございます。
御地は梅雨入りとなりましたね。その代り?梅雨明けも早いですものね。
 バース、私は行っておりませんがTVなどの旅番組で観ました。
現地でご覧になられるのが一番ですね。
バース寺院のステンドグラスも素敵
 イタリアへ行った折、ポンペイにも浴場がありましたね。
本当にお風呂好きだったのですね、古代ローマ人は・・・。

マコママさん、こんばんは。

返事を書いたのですが、送るのを忘れていました。失礼しました。
バースは初めて行ったのですが、半日観光ではもったいないぐらいでした。見所もいっぱいありましたが、ローマ浴場とバース寺院、それに市内を少し回っただけで次に移動になりました。

ポンペイには行かれたことがあるのですね。本当に古代ローマ人はお風呂が好きだったのでしょうね。一種の社交場として使用して反面もありますが、本当に立派な建物が多いですよね。

ローマ人と日本人はお風呂大好きな東西の代表ですね。

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