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2016年4月27日 (水)

ビタミンの種類と命名法

今日のFMレキオはビタミンの種類や発見の歴史について話をしました。

ブログではビタミンの種類や命名法について書いてみます。ビタミンはまず大きく分けると脂溶性と水溶性に分かれます。よく水と油と言うように、2つは混ざり合わないない性質を有しています。ビタミンを始め食事や薬などを分類する場合、油への溶けやすい物質を「脂溶性(疎水性)」と呼んでいて、当然水には溶けにくい性質を有しています。逆に水へ溶けやすい状態を「水溶性」と呼んでいます。

Th_dsc01255_2 ビタミンを吸収すると、脂溶性のビタミンは私達の体に蓄積されていきます。蓄積されていますので、足りなくなればそこから放出して補うことが出来ます。そのため急な欠乏症は起こりませんが、過剰摂取では蓄積されて過ぎて過剰症の心配が出てきます。

水溶性は血液の中を循環し、水に溶けますので過剰でいらなくなったら、血液から尿の中に出てしまいます。 よく栄養ドリンクなどをとったあと、尿の色が濃くなったり臭いが変化することを経験されたと思いますが、あれは余った水溶性ビタミンがオシッコに流れたためなのです。女性の方でビタミンCなどを多く摂ったら、余計に綺麗になるのでは(coldsweats02)ないかと期待して多く摂る人がいますが、単にオシッコに流しているだけですweep

現在、ビタミンは13種類があります。脂溶性ビタミンとしてはビタミンA,D,E,Kの4種類があります。水溶性ビタミンはビタミンB群、ビタミンC,葉酸、ビオチンがあります。

ビタミンBに関してはB群とまとめて書いてあることが多いですね。現在ビタミンB群はB1,B2,B3,B6,B12が知られています・・・なんで飛び飛びの番号なのよ・・と言いたくなりますpout

さてこの辺りの話をしましょう。ビタミンを初めて発見したのは日本人です。鈴木梅太郎博士は1910年(明治43年)に脚気の研究の際に「オリザニン」を発見します。それが後のビタミンB1となります。 1912年にポーランドのフンク博士も米ぬかから同成分を分離し、生命(vital ) の意味と窒素化合物のアミン(amine) をかけてビタミン(vitamine)と命名しました。

その後ビタミンには脂溶性と水溶性があることが分かり、前者をビタミンA,ビタミンBと名付けたのですが、更に幾つか発見されたため、アルファベット順に命名することになったのです。

ビタミンA,B,C,D、E,F,G,H・・・と命名したのはいいのですが、その後色々なことが判明するようになり消えていった名前も出て来たのです。例えばビタミンFはビタミンではなくて脂肪酸の中のリノール酸と分かり消去、ビタミンG,Hは新たなビタミンではなくてBに近くその中の1つとしてB群の中に取り入れられ名前は消滅しました。 血液を固める凝固因子と関連の高いビタミンも発見され、凝固(Koagulation)の頭文字をとってビタミンKと名付けられました(納豆にはその成分が多いため、抗凝固薬のワーファリンなどを飲んでいる方で納豆などが制限される理由です)。 元々ビタミンI.Jは存在しません。          Th__2

ビタミンBはその後、複数の化合物であることが分かり、発見順に番号を付していきました。ビタミンB1,B2,B3・・・・・B12となったのですが、あとでビタミンではないのも分かり、消去され、現在はビタミンB群はビタミンB1,B2,B3(ナイアシン),B5(パントテン酸),B6,B12の6種類となっています。

・・・覚えられるものではありませんが、ビタミンにも色々な歴史があるわけです。

私としては、風邪をひいた時などに飲むビタミン愛(I:アイ)入り栄養ドリンクを開発してみたいと考えております・・・嘘ですcoldsweats01・・heart04

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医療」カテゴリの記事

コメント

院長先生
 こんばんは。いつもありがとうございます。
ビタミンの成り立ちなど良く分かりましたが、
知らずに過剰摂取していたかも?とちょっと心配になりました。
それは「サプリメント」です。
内容をしっかり確かめる必要がありそうです。

 是非、是非「ビタミンIheart03」を発明なさってくださいませ。
不足していますので出来たら早速、摂りたいと思いますので
お待ちしておりますhappy01

こんばんは。

今日のお話、とってもワクワクしながら読ませていただきました。
ビタミンを始めて発見したのは、日本人だったのですね!
しかも、ビタミンのアルファベットが、このような理由でついていたなんて…
知りませんでした。

多く摂取しても体の外に出てしまうとは聞いていたので、健康維持の為、
わたしも毎日少しずつですが摂っています。
理由はわかりませんが、ビオチンを飲むとお肌の調子が整います。

最後の「ビタミンI(愛)入りドリンク」、一瞬 「へぇ~☆」と真面目に受け止めてしまいました(笑) もし出来上がったら教えて下さい!!(笑)

マコママさん、こんばんは。

ビタミンと言う言葉を聞かない日はないぐらい巷に溢れていますが、ビタミンの定義は難しく、発見されてまだ100年しかならないのです。

水溶性ビタミンは取りすぎても尿に出るだけですが、脂溶性ビタミンは蓄積して過剰症の報告もありますので注意が必要ですね。

ビタミンI(愛)を発見できるように頑張りたいと思います。過剰摂取はないと思いますので、大いに売れ込みたいと思いますhappy01

アケさん、こんばんは。

ビタミンの命名の仕方は面白いですよね。後付の感もあって消えていった名前もあるので飛び飛びだったりします。

いつも言うように何事もバランスよくが一番だと思っています。毎日少しずつ補って下さいね。

ビオチンはビタミンの定義の1つに欠乏症が確認されていることもあり、ビタミンB7とかビタミンHと呼ばれることもありますが、正式なビタミンB群には入れず、別分類となっています。

皮膚や髪の毛などの代謝や抗炎症作用などもあるとのことでよくサプリメントなどでも効能がうたわれています。アケさんのお肌も綺麗になったのですね。

もっかビタミン愛を開発中ですので、出来上がったらこっそりと大々的に報告したいと思いますheart04

確かによく聞くビタミンの名前が飛び飛びだなあと思っていましたが、ただ有名でないだけで、間のビタミンも存在しているのかと思っていたら、ビタミンではないことがわかり消えていったのですね。
この記事にはビタミン愛があふれていて大変参考になりました。

omoromachi様おはようございます

ビタミン大好きririkaですhappy01
何となくお肌にいいからと思って
ビタミンと書いてあると
ついつい買ってしまいます

ビタミンの名前の付け方に
こんな歴史があったのですね

いつもためになる話題
有り難うございます。

ビタミン愛・・是非欲しい
ドリンクですheart04

Khaawさん、こんばんは。

お返事遅れて済みません。今日は少し忙しくて今しがたの帰宅となりました。

ビタミンの種類は余り多くないのですが覚えることは結構難しく、その理由が順番良く並んでいない点です。元々あった名前が消えてしまったことが多くの理由となっています。

ビタミン愛はいくらあってもいいのですが、ビタミンも過剰症もあること、飲み過ぎても尿に流れるだけというのも覚えてひしいですね。

ririkaさん、こんばんは。

お返事遅れて済みませんでした。

ririkaさんもビタミンに関しては世間と同じように、お肌にいいというレベルだったと思います。
私の方もドリンクなどにビタミンが入っているとつい買って飲んでしまいます。

ビタミンの歴史において、日本の明治・大正時代の脚気(ビタミンB1欠乏)や、大航海時代の壊血病(ビタミンC欠乏症)などは有名な話となります。

ビタミン愛が出来上がったらririkaさんにも1本贈呈致したいと思います。ご期待していて下さいねcoldsweats01

こんにちは~

大学の生物か栄養学かなんかの講義で、講師が、
「ビタミンCは構造が糖によく似ているので、合成しやすいしコストもかからない」
と、言っていたのですが本当ですか?

確かに、ビタミンC入りの食べ物やサプリメントやドリンクってあちこちで見かけるなぁ…
と思って納得してたんですが。

yuukiさん、おはようございます。

今日の沖縄は良く晴れた連休の初日を迎えています。私の方は昨日手術した患者さんなどをみて、今病院でのんびりしているところです。

yuukiさん、真面目に講義を受けていたのですね(笑)。確かにビタミンC(アスコルビン酸)は構造式が単純で糖にも似ていますので、糖分と同じ輸送路を介して細胞に取り込まれます。 

yuukiさんが覚えているように合成しやすいのですが、すぐに酸化還元を受けますので保存方法は難しく、1〜3年以上保存するのは困難かも知れません。

恐らく製造コストがやすいのと、飲み過ぎても尿にほとんど出ますので過剰症がないことも色々なサプリメントやドリンク剤に入れ易い成分かも知れませんね。

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