日本人にお酒の飲めない下戸がいる理由
今日2016年4月6日のFMレキオは急性アルコール中毒に関して話をしました。毎年この時期に話をしています。この時期は新入職員の歓迎会など色々な催しもあり、お酒を飲む機会も増えると思われます。そしてまだお酒になれない新人さんやら、場の雰囲気がわからずに危険な飲酒をする方も多く、毎年の様に急性アルコール中毒で若い人が亡くなっています。
お酒の強いかどうかはアルコールが分解される過程のアセトアルデヒドを体内で如何に分解出来るかにかかっています。この分解に関わる酵素(アセトアルデヒド分解酵素)は遺伝によって強弱が分かれています。
日本にいると子供の頃より,大人でもお酒が飲める人もいれば全く飲めない人もいて、人それぞれだと思ったのです。結婚式やパーティなどでもお酒を飲む人もいればそうでもない方もいっぱいいました。
子供の頃、外国の映画や旅行番組を観ても、老若男女とも皆お酒を、それも昼間からも飲んでいたりするのをみて何となく不思議に思えていました。その疑問を解決したのがアルコールの分解酵素が遺伝で決まっていることでした。
この酵素は遺伝によって作られ方が決まっています。遺伝ですので両親からこの遺伝子も1つずつ受け継いでいます。処理能力が高い遺伝子が○で、低い遺伝子が×としましょう。
両親から一つ一つ貰うので 「○○なら処理能力が高く」、「××なら弱い」、「○×なら普通」となります。
ここまで読んでくれた方のために・・・・白人や黒人は○○しかいません。ですから皆飲める人々です。 日本人が「飲めない人もいる」と言う常識は世界では違うのです(実は日本人の方が小数です)。
人間はアフリカ起源と言われていて、黒人が北に向かい白人になり、更に西に向かい黄色人種に分かれます。 これまで人間は○の遺伝子しか持っていなかったのですが、モンゴルあたりまできた頃に、突然変異で×の遺伝子(アルコールの分解能を失ってしまった遺伝子)を持った人間が生まれたと考えられています。 きっとその頃はアルコールを飲んでいなかったのかも知れませんが・・・。その遺伝子を持った子孫が中国から日本にも入ってきたのです。
ですので世界中の多くの人種は○○の遺伝子を持って、お酒に強いのですが、黄色人の一部には×を持った人間(私も○×でしょうか)が出現してしまった訳です。両親から飲めない遺伝子を受け取った××の下戸の方は本人が努力してもアルコールは飲めないのです。まあ世界中で選ばれた人間だと誇りに思いましょう・・・いわゆる新人類です(笑)。安上がりに出来ていると割り切りましょう。
歓迎会などで主賓でも全く飲めない人もいるので、周りの方も気を使って下さいね
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私は××でした。
酒という字のサンズイを見ただけで、顔が赤くなりましたよ (笑)
新人類の分野に入りますかね。 (聞こえがよろしいようですが・・)
一人で飲めば安上りですが、グループで飲みに行った時の割り勘は、元が取れません。
損した気分になります。
でも、コップ一杯で皆さんの飲んだペースにはまるタイプですから・・やはり、これも新人類ですかね・・?(苦笑)
投稿: yasu | 2016年4月 6日 (水) 23時20分
yasuさん、こんばんは。
yasuさんは××だったのですね。氵を観ただけで、顔が赤くなる・・スーパー下戸ですね(笑)。
確かに、皆との飲み会では損した気分になりますね。私の方もお酒の分を取り返そうと食べ過ぎて、体重が増加します
酒の量よりも雰囲気を楽しみたいものですね
投稿: omoromachi | 2016年4月 7日 (木) 00時24分
院長先生
こんにちは。
いつもありがとうございます。
我が夫は下戸!私の父も下戸!
でも私は○○ですが今はお薬の関係で×に・・・。
お花見で急性アルコール中毒で救急搬送された方々
多数!と報じておりましたね。
そろそろお花見も終わりに近づきました。
投稿: マコママ | 2016年4月 7日 (木) 12時32分
マコママさん、こんばんは。
ご主人は下戸でしたか。 マコママさんは内服中でアルコールは飲めないのですね。 マコママさんが毎日飲んでいたらご主人が怒るかも知れませんので、アルコール以外の美味しいものを二人で仲良く召し上がって下さいね。
私はこの時期に急性アルコール中毒の話をしています。今でも急性アルコール中毒で若い命が奪われています。お酒は競争ではなくて楽しんで飲んで欲しいですね。
綺麗な桜ももう見納めの時期となりますか? 私も桜吹雪の舞う道を歩いてみたいです。
投稿: omoromachi | 2016年4月 7日 (木) 19時52分
こんばんは(^^♪
為になるお話ありがとうございます。
はなのいろは○×でしょうか・・
ということは、もう少しいただけるということなのですね(笑)
投稿: はなのいろ | 2016年4月 7日 (木) 22時12分
はなのいろさん、こんばんは。
はなのいろさんの遺伝子は○×なのですね。私の父は上戸で母は下戸で、私は仲良く二人の性質を引いて○×です。
○×はお酒は強くはありませんが、多少は飲めますし飲める範囲にも幅があります。自分の遺伝子以上に飲むと他の酵素の誘導でもう少し飲めるようにはなれますが、余りいいことではありません。
はなのいろさんももう少しはいただけるのでしょう。ところで「」と書いてありますが、ワインもビールも日本酒も何でもござれと言うことでしょうか(笑)。
投稿: omoromachi | 2016年4月 7日 (木) 22時47分
こんばんは。これで飲めない人の悩みが解決しました。飲めない人は特に男性は飲めないことにコンプレックスを感じている場合もあります。夫は若い頃全く飲めないのに付き合いのためだと一生懸命練習をして、オェ・オェッとやっていました。いくら練習しても飲めませんでした。私は少し飲めるので、一緒に飲めたら楽しいだろうなあと思いましたが、飲めない理由もわかり、これですっきりと自分一人で飲みます。
投稿: はるか | 2016年4月 7日 (木) 23時06分
はるかさん、こんばんは。
悩みが解決してよかったです。若い頃ご主人大変だったと思いますよ。飲めないのは遺伝で決まっていますのに、それを理解できないため、やれ付き合いが悪いなどと揶揄されたりすることもあったと思います。
私は丁度職業柄、飲まない理由もつくれましたのでよかったかも知れません。 ただ普段はいいのですが、旅行などで海外に行くとやっぱり飲めた方が楽しいなと思いますが・・・遺伝ですので仕方ないです。
はるかさんは飲めるタイプのようですので、楽しくお酒を召し上がって下さいね。
投稿: omoromachi | 2016年4月 8日 (金) 00時23分
先生こんばんは。
今回のお話を10年余り前に知っていれば、息子は苦しい思いをしなくてすんだことでしょう。
成人した息子と一緒に呑めるのを楽しみにしていた夫が、息子にいろいろ練習(?)させましたが、全くダメでした。
吐くだけでなく、倒れたことも。
大学時代の下宿先では、小さい缶ビールで”救急車”のお世話になったこともあります。
夫も父親もお酒に強く、遺伝子◎◎なのでしょうね、しかし私の父親が1滴もダメな超下戸でしたから、遺伝子××だったのですね。
私は少し(?)飲めるので、遺伝子○×かしら~?
生物の授業で習った「メンデルの法則」を思い出しました。
息子は飲む機会の多いこの時期に、苦労しているのでは・・・と思いますが、以前「泡盛と水はグラスに注げば、見た目は同じだから水でも酔える」って冗談を言っていました。
酒豪の沖縄に溶け込んでいる息子が不思議です(笑)
神戸では、昨日の雨で桜も終わりです。
投稿: 神戸のomoroおばさん | 2016年4月 8日 (金) 23時40分
神戸のomoroおばさんさん、こんばんは。
息子さんの様なケースは多いと思います。家庭ならいいのですが、以前なら仕事上で付き合いが悪いとか努力が足りないと思われたのかも知れません。
飲めるかどうかは後天的な要因よりも先天的なことが大きく影響しています。
息子さんは飲めない出ようですが、私も余り飲めませんので泡盛も超がつくほど薄めて皆と付き合っています。
神戸も桜は見納めでしょうか? 那覇市は今、大雨と雷が凄いです。ピカピカと光っています。 お孫さん怖がらなければいいのですが。
投稿: omoromachi | 2016年4月 9日 (土) 00時57分
Hi, this is Jenny. I am sending you my intimate photos as I promised. https://tinyurl.com/y3vrp2x6
投稿: rip | 2022年5月 8日 (日) 08時51分