今秋の生け花(平成28年3月第1週)
さあ三月に入りました。雛人形を飾って子供の成長を願った方々も多かったと思います。子供達が伸び伸びと心豊かに育って欲しいと祈っています。
今週もいつもの2階の場所に生け花クラブの皆様方が生け花を飾ってくれていました。
今回のお花をみて感じたのは、可愛らしさとたくましさでした。相反する感情が出てきたのは。お花の中心をなす、エピデンドラムのピンクの可愛らしいお花たちで、まるで綺麗な蝶が舞っているように感じたのと同時に、雲竜柳の蛇行した枝振りがゴッホの絵の中に感じる情念に近い印象を受けてしまったのです。
花器やドラセラ、ソリダスター、そして力強く咲く小菊も上方にあるエピデンドラムと雲竜柳のぶつかり合いを静かに支えている様にしか思えなくなってしまいました。
エピデンドラムは中南米に咲くランで、約1000種類の原種があるそうです。日本では品種改良を重ねたお花が栽培されているようです。ひとつひとつも可愛らしい花が次々と花を咲かせてボール状になって行くようですが、水切れなど管理が悪いとボール状になる前に最初の花が散ってしまうようです。
エピデンドラムの学名Epidendrumはギリシャ語の上を意味する「epi」と樹木をいみする「dendron」からなり、樹上に着生することより名付けられたそうです・・・・・でもでも・・・・日本語の漢字の呼び名はもっと素敵ですよ!・・・「虹手毬蘭」と呼ぶそうです。
生け花クラブが飾ってくれたなかでも雲竜柳は出てきたのですが、なぜゴッホが浮かんで来たのでしょうか? なぜかわからずに写真で摂った生け花を見返したら、小菊の黄色い花がゴッホの描いたヒマワリの様に感じあのヒマワリの曲がりくねった炎の様な描き方が雲竜柳の屈曲した枝に重なったのかも知れません。 皆様方はどうお感じでしょうか?
まだ冬と春のせめぎ合いが続きますが、もう勝負は決まったことのように春がやって来ます。季節が巡るゆくことに感謝です。
<花材:エピデンドラム、雲竜柳、ドラセナ、ソリダスター、小菊>
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