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2016年3月25日 (金)

今週の生け花(平成28年3月第4週)

日本各地で桜の開花が宣言され、本格的な春の到来と思ったらまた寒が戻ったところもあるようですね。この様なことを「花冷え」と呼んでいますね。Th_img_4335 とても綺麗な言葉です。こんな時ふと日本語っていいなと思ったりします。

今週もいつもの2階の場所に、生け花クラブの皆様がお花を生けてくれいました。今週の生け花はこの季節の春と冬のせめぎ合いのようにも感じます。あえて桜の枯れた木を花器からはみ出るように斜めに使って冬の寒々しさを表しているかと思ったら、吉野桜がチラホラと咲きほこり早春の匂いが漂ってきます。不思議な空間になっています。

Th_2834 荒涼とした枝の間から、緑の葉を伴った黄色いの花が上を向き、スターチアのピンクの花々が温かさを与えています。花器も落ち着いた色で、ドラセラの葉も渋い色で枯木と対をなしているようです。

今日の生け花は「花冷え」の時期を象徴しているような印象を受けました。まだまだ気温が変化することが多く体調管理も大変と思いますが、「花冷え」の季節、お風邪などには十分お気をつけてお過ごし下さいね。

<花材:吉野桜、菊、スターチス、ドラセラ、枯木(桜)>

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コメント

こんにちは、確かに花冷え、今の季節にぴったりの言葉ですね。
最近は花粉症の方が増えたので、マスクをしているだけでは、風邪をひいた方なのか、花粉症の方かはわかりませんが、でも確実に風邪の方も含まれているように思います(私も含め・・)。
ただ花冷えになると、その分、桜を長く楽しめるので、嬉しくもあります。
確か、北海道にはリラ冷えという言葉もあって、その言葉も素敵な響きです。

khaawさん、おはようございます。

春の時期は花粉症の方にとっては辛い時期でしょうね。気温の変化も厳しくて風邪をひいている方も多いのでしょうから、町中マスクをかけた方を多く見ますね。

桜が全国的に例年より早く咲いているようですが、この花冷えで開花のスピードが鈍り、長らくお花が楽しめるかも知れません。

「リラ冷え」これも綺麗な言葉ですね。確か渡辺淳一の小説の「リラ冷えの街」というタイトルで有名になりましたでしょうか? 

この時期は寒さが戻ることもありますが、その様にして次第に春になってゆく期待や喜びもありますね。

omoromachiさん、こんにちは。
「花冷え」、本当にきれいな言葉ですね。
日本語には、季節折々の素敵な表現がありますね。
生け花の枝は、桜の枯れ木なのですか。
スッとした線が日本画のような風情を感じます。
こちらでいつも紹介していただいている生け花クラブの
方々の作品で、季節を感じるのも楽しみになっています。

hananoさん、こんばんは。

日本語の色の表現や季節を表す言葉に思わず繊細さと美しさを感じることがあります。先人達の自然と一体化した美意識を感じることが出来ますね。

今回の生け花は、桜の枯れ木を使用しています。その為にいつもと違う雰囲気がありますね。沖縄は季節感がないのですが、2階のこの空間は季節折々の風が吹いてきます。

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