今週の生け花(平成28年2月第3週)
暑いのか寒いのかこの頃の気候の急変に体がついて
行けなくなります。また低気圧が近づき、全国的にも荒れ模様となりそうです。
今日もいつもの2階の場所に、お花が飾られていました。写真を撮るときには気がつかなかったのですが、今日の生け花はみようによっては、冬と春のせめぎ合いのような気にもなりました。
こんなことをしたら生け花クラブの方に怒られそうですが、解り易いように生け花にラインを引いてみました。向かって左上方は、レッドウイローの葉のない細い茶色の枝が少し冷たい風を感じてしまいます。 一方ラインの右下方は薄いピンク色の啓翁桜、橙色のガーベラ、赤紫の小菊は春の太陽で輝いているようで、モルセラやキキョウランの緑も早春のを感じさせます。
赤い花器を前後にずらす構図も奥行きを感じさせてくれます。花を生ける方々のセンスの良さが伺えます。
啓翁桜(ケイオウザクラ)のことは初めて知りました。
昭和5年頃中国系のミザクラを土台にして、ヒガンザクラを接ぎ木して人工的に作った桜のようです。12月の後半からは咲き始めることもあり、迎春用の花材として重宝されているそうです。名前はそれを作った良永敬太郎さんから名付けられたそうですから、ネーミングも面白いです。
もう少し冬と春のせめぎ合いの季節が続くでしょうが、確実に春は近くに在るのでしょうね。良い週末を
<花材:レッドウイロー、啓翁桜、モルセラ、ガーベラ、小菊、キキョウラン>
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院長先生
こんばんは。いつもありがとうございます。
今週の生け花も先生のご説明でなるほど!
と納得して拝見させて頂きました。
啓翁桜も初めて知りました。
いつもながらお花の取り合わせが素晴らしいですね。
気温の変化が大きくて私には堪えていますが、
気をつけたいと思います。
投稿: マコママ | 2016年2月19日 (金) 22時31分
マコママさん、こんばんは。
生け花を知らない私が考えたことですので、このように全体を斜めに切り取るのはよくないかも知れません。ただ何となく今日の生け花を眺めていると、この季節特有の冬と春のせめぎ合いのようなことを感じてしまいました。
私も啓翁桜については初めて知りました。淡いピンク色の花びらで可愛らしいですよ。
また明日も大荒れの天気になりそうです。どうかお体気をつけて気温差のあるこの時期を乗り切って下さいね。
投稿: omoromachi | 2016年2月19日 (金) 23時26分
omoromachiさん、こんにちは
生け花にラインでの説明、とてもわかりやすくて
なるほど~と頷きながら拝見しました。
なんだか、絵画の構図の解説のようで、おもしろかったです。
いつもながらに、生け花クラブのみなさんのセンスは
素晴らしいですね!
これからますます、春が一歩一歩確実に近付いているのが
感じられる季節になりますね。
投稿: hanano | 2016年2月21日 (日) 14時48分
hananoさん、こんばんは。
生け花をゆっくり観ると、この季節のように寒い冬と暖かな春が混在する気がしました。美的感覚は私にはありませんが、絵画の構図と言われればその様な気にもなります
たぶん生け花クラブの皆様は美しい形が分かっているのだと思うのです。
春先は天候が変わりやすく荒れやすいですね。それでもこれを繰り返してながら確実に春が訪れるのでしょう。
染井吉野が咲く季節ももう少しですね。
投稿: omoromachi | 2016年2月21日 (日) 22時15分