フォト

« 2016年明けましておめでとうございます。 | トップページ | 世界を夢みて 21: 英国ハイランダー地方 ② (ネス湖) »

2016年1月 6日 (水)

メラトニンと睡眠の変化

今日(2016年1月6日)のFMレキオは年頭の番組でしたので、時間と睡眠について話をしました。

人(動物)は何故眠くなるのでしょう? さあ皆さんはどうして眠くなるのかご存じですか?・・・・

そうですね、疲れたから眠くなる眠くなるから眠る・・・どちらも正しいのですhappy01

眠くなるメカニズムは二つに大別されます。疲れたから眠るとは運動や作業した後に肉体的な疲れをとるために、また日々の色々な活動の中では脳も活発に活動していて、体や脳の疲れをとるために眠くなります。  普通の筋肉の疲労だけなら、少し横になれば回復します。(スポーツなどの場合は筋肉の挫滅が起こりますのでそれを回復するには時間がかかります。) 心臓や呼吸筋ななどは私達が一生を終えるまで動き続けていますが、疲れたから休むことはしませんね・・・coldsweats01

脳は覚醒している時、私達が想像している以上に活発に活動し、全身に比べたらはるかに小さい脳が血液の1/4、酸素消費量もカロリー消費量も1/4を使うほど過酷に働いています。 体の筋肉を休めるためではなくて、脳の疲れを回復させるために私達は1日の1/3〜1/4程度の時間を睡眠に費やしているです。

眠くなるもう一つの要因は、眠くなるから眠る(夜になると眠くなる)仕組みが人間の体には備えらているからです。 これが皆さまの聞いたことのある「体内(生物)時計」によるものなのです。地球で生まれた生物はやはり太陽と密接に関係しているはずです。日が昇ったら動き出して、日が沈んだら眠るという行為はごく当たり前の備わってきた機能だと思います。

生活のリズムを保つために、セロトニンメラトニンの重要性が解って来ています。セロトニンは神経伝達物質でメラトニンはホルモンになります。

皮膚の色を司るホルモンのメラニンを調べている中で偶然、(牛の)脳の中ににある松果体という部分で作られるメラトニンと言うホルモンの存在が発見されます。後に人間にもあることが解りました。そのホルモンを抽出し、ボランティアの方に投与したところ皆眠くなったことが判明しました。そのためメラトニンが「眠りのホルモン」と呼ばれる様になったのです。

メラトニンがセロトニンから分解合成されることも解るようになって来ました。

私達の自律神経には交感神経と副交感神経が強調して体のバランスを保っています。交感神経は体や脳の細胞を刺激し活動的にさせますし、逆に副交感神経は休んだり、リラックスする時に関与します。

Th__2 朝起きて、光を浴びるとセロトニンの分泌が上昇し、その為交感神経が刺激されて活動性が増して、日中の行動がスムーズに出来るようになっています。そしてセロトニンは夕方になると減少してゆきます。 セロトニンが上昇しそれを材料としてメラトニンが生成されますが、時間差がありセロトニンが低下していく頃にメラトニンが増えてゆきます。その為日没後暫くすると増加したメラトニンの作用によって私達は眠くなっていきます。真夜中にピークになり次第に体内で分解されて朝には減少し、寝覚めの準備状態となります。そして夜が明けて、光が入ってくると、セロトニンの分泌が盛んになり・・・それを繰り返して私達は生きてゆくわけです。

ではメラトニンの具体的な作用としては、メラトニンが増えてゆくと、私達の体は「脈拍」「体温」「血圧」などが、低下してゆきます。それを感知した脳内で寝る準備が整ったと判断し、眠りにつくのです。

このメラトニンは1〜5歳頃がピークで年齢と共Th__4 に減少してゆきます。子供はコロッと寝てしまうのに、年齢を重ねると睡眠障害も増えてしまうのです。

高齢になるとメラトニンの減少のため入眠しにくくなったり、途中で覚醒したり,朝早く目が醒めてしまいます。

上記のことを踏まえて、私達の良眠を得るための対策を考えたら理解しやすいと思います。

一定のリズムで起床、入眠出来るようにする。朝起きたら日を浴び、日中の適度な活動や運動を行い、セロトニンを増やしておきます。夜になると(少なくとも入眠前は)パソコンやスマホなどの強い光の影響を受けないようにし、リラックス出来る環境を整えます。入浴も体温を上げたあと、体温が下がってきますので、脳はメラトニンと似た効果を感じて眠る準備が出来たと思うわけです。 可能な限り寝るときには部屋を暗くして、光刺激を避けて方がいいでしょう。

まあ外科医の話す内容ですので大雑把で間違っている部分もあるかも知れませんがお許しをrun

« 2016年明けましておめでとうございます。 | トップページ | 世界を夢みて 21: 英国ハイランダー地方 ② (ネス湖) »

医療 FMレキオ」カテゴリの記事

コメント

omromachi様、ご無沙汰しております。
遅ればせながら、新年あけまして
おめでとうございます。

旧年中は色々と示唆に富んだ
ブログを拝読し新たな発見も
ありました。

睡眠のメカニズムがとても分かりやすく
参考になりました。私も昔と
比べて眠りが浅くなった気が
していましたが毎年減ってゆく
メラトニンのせいだったのでしょうか?

図もご自身で書かれていると
思いますが、素人にも分かりやすい
です

今年も為になるブログを続けて
頂きますようにお願い致します。

ツクシンボさん、こんばんは。改めて新年のご挨拶をさせてもらいます。

旧年中は私こそお世話になりました。沖縄は特に昨日は例年以上に温かでとても1月とは思えない陽気でした。今年の京都はいかがでしょうか?

睡眠についてや脳については外科医の私も楽しく勉強させてもらっています。メラトニンに関しては色々な研究報告もあり治療薬としても注目を集めています。
文書力のない私の説明よりも図を書いた方が分かりやすいと考えて書いてみました。ご理解頂けたら嬉しいです。

今年もどうか宜しくお願い申し上げます。

本年もよろしくお願いいたします。
早速私の関心事を教えて頂きありがとうございます。
朝が起きづらく、夜はいつまでも起きていられるということは、ホルモンが狂ってしまっている頭のようですね。なんとか正常にもどそうと、パソコンは、夜は10時には打ち止めにしています。しかしそれからも文字を書いたり読んだりしていると寝るのは12時になります。こんな生活がいけないのでしょうね。今年はなんとしても(早寝早起きは無理としても)普通の人のように6時、7時には起きたいものです。規則正しい勤務についているとこんな怠惰な生活はできないのですが、時間に追われることのない生活になると自分で生活を律していかなければなりませんね。眠りのしくみがわかりやすく理解できました。

はるかさん、こんばんは。

以前よりはるかさんは朝が弱いとブログのやり取りで書いていらしゃいましたね。メラトニンも周期がありますので、寝る直前までパソコンなどの光刺激を与えていてはセロトニンが出っぱなしかも知れませんね。

まあ睡眠はブログに書いた様な単純なものではなくて色々なことが影響していますので、簡単に解決出来る問題ではないかも知れません。

朝弱い方の場合、低血圧や貧血などの原因もありますのでチェックしてみて下さいね。

私は朝は弱くないのですが、ついつい色々なことをしたくて眠る時間が遅くなることがよくあります。

まだまだ臨床をしていますので夜中でも呼び出されることはありますが、私も出来るだけ規則正しい睡眠を心がけたいと思います。 

今年はその辺りではるかさんと勝負しましょうかheart04

おはようございますsun

セロトニンとメラトニン・・・
あいまいにわかっていたつもりで
いましたけど、先生のわかりやすい
解説で、よくわかりました。happy01

夜、寝ながらスマホを見ていた自分に
反省・・・どうりで寝つきが悪いと思っていました。
寝しなにはスマホで本を読むより、
紙製の本をの読むのがよさそうですね。

monnaさん、こんばんは。

睡眠については奥が深いです。私の様な大雑把な外科医にとっては難しいのですが、自分の分かる範囲で書いてみました。

現代社会は一日中光が溢れていますし、特にパソコンやスマホの光は強いですので目も疲れますし、セロトニンも出た状態となりますでしょうか? 熱中もしますし時間的にキリがありませんので、ついつい夜中まで起きてしまいます。

やはり寝る前はゴロゴロとのんびりしながら紙の本を読んでいる方がいいでしょうねhappy01

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/590699/63007117

この記事へのトラックバック一覧です: メラトニンと睡眠の変化:

« 2016年明けましておめでとうございます。 | トップページ | 世界を夢みて 21: 英国ハイランダー地方 ② (ネス湖) »