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2015年12月20日 (日)

クリスマスの季節に

クリスマスの季節となり、街は華やいでいると思います。

このクリスマスの季節になるとオーヘンリーの「賢者の贈り物」やトルーマン・カポーティの「クリスマスの思い出」を思い浮かべます。

私は世の中が華やかになればなるほど、いつもその輪に加われない人のことを考えてしまいます(何か出来るわけでもなくただ考えているのです)。

Th_87a1454e218bf77e1df405770d8539c4 街では子供達や家族のために沢山のプレゼントを抱えた方を見ます。その人達が大切な方の喜ぶ姿を想像しながら歩いていらっしゃるのだろうと思うとこちらも嬉しくなります。

プレゼントは当然のことですが高いから良いものではありません。高価なものを買える方は買ったらいいでしょう。しかし高価なプレゼントしか気に入らない人は嫌いです。

「賢者の贈り物」も「クリスマスの思い出」の中に出てくるささやかなクリスマスプレゼントは心温まる本当に素敵な贈り物です。

これを書きながら昔のことを思い出していました。今でも心に残っている母の言葉です。私の子供時代は周りも皆貧しかったですし、余り贅沢なものはなかったと思います。

このクリスマスの頃は沖縄でも寒くなります。子だくさんの家庭が多く、皆お下がりを着けていました。 その子も沢山の継ぎはぎだらけの服を着けていて、穴の開いたところには全然違う布があてがわれていました。 裾のあたりもちぎれそうでした。

その時、母が言ったのです。あの子の服は綺麗だね。少し考え込んでいた私に、「綺麗に洗濯してあるのが一番」と。「どんなに高い服よりも、綺麗に洗濯されている服が綺麗なんだよ」と教えてくれたのです。

このことはよく覚えています。子供の頃、自宅に何故か1個だけ配達された小さなヤクルトを大人になったら大きなコップに数本まとめて入れて一気飲みするのが夢だった少年は禿げたオヤジになってもまだ夢を実現していません

夢は大切に取っておこうと思うこの頃です。そしてどうかこの世の中で夢を持てない人々がいない世界になることを祈りたいのです

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

院長先生
こんばんは。
いつもありがとうございます。

 クリスマスはすっかり日本に根付いてしまいましたね。
今や一大イベント化してあちらこちらでイルミネーションが
輝いています。
 先生のお母様は何と素晴らしいお方でしょう。
そのような方に育てられた先生も同じように素晴らしいお医者様と
思います。
 いつの世でも貧しい方々(私も母を早く亡くし父が入院手術の時は高校をやめようかと思った事がございます)がおりますしそれを恥じることもありませんね。
心豊かに暮らせたら一番と思っております。
 先生のヤクルトですが、きっとコップ1杯だと美味しくないかも知れませんね。
あの大きさだから美味しいと思いますが・・・。

はじめまして、niinaと申します。

以前先生の診察を受けたことがありました
とても穏やかで、お叱りを受けるかもしれま
せんが、外科で院長の外来を案内
された時には正直怖い気がしました。

エコーの検査後に分かりやすく説明を
うけ、手術の必要はなく心配ないことを
言われてホッとして帰りました。

不安で一杯で診察を受けましたので
先生の説明は本当に神様のように
感じました。

おもろまちメディカルセンターで検索を
しましたところ、このブログを偶然みつけ
あげ、こんな素晴らしいブログを先生が
お書きになっていること知りました

今日のブログの内容も本当に素敵です。
読みながら涙が溢れました。
先生のこの優しさは子供の頃からの
お母さんの教えの賜なのでしょうか

改めてお礼申し上げます。
これからも私達の住む地域の医療を
支えて下さることを切にねがっております

大変な重責を担っておられると思いますが
どうかご無理なさらずに頑張って下さい

突然のメールを差し上げ失礼致します。

マコママさん、こんばんは。

私は幼稚園が近くの教会でしたので、子供の頃から年中行事としてクリスマス、そして正月と続いていました。

母はどちらかと言うと保守的で男尊女卑、長男優遇の戦前生まれの考え方でしたが、このようなことや一生懸命に働く姿勢は学んだと思います。

マコママさんも青春時代ご苦労なされたのですね。どうにか心豊かに過ごしていけたらいいですね。

たしかに、ヤクルトはあのサイズだから良いのでしょうね。あの小さなヤクルトを時間をかけてちびりちびりと飲んでいた思い出もいいものです。

niinaさん、こんばんは。

私の外来を受けたことがあったのですね。余り変なことをしなかったようで安心しております

私のブログは私的なことも多く書いてありますので、職員も殆どは知らないと思います。今はブログも二つに分けて「FMレキオ」の内容と「生け花クラブ」のお花の件はホームページ上でも読めるようにしています。

過分にお褒頂き、恐縮です。私が職員の足を引っ張らないようにこれからも頑張ってゆきたいと思います。

どうかこれからも宜しくお願い申し上げます。

omoromachi様
おはようございます。クリスマスプレゼントの
お話,感動しまし人のこと,優しくあたたかく
感じること,大切ですね。私も大切にしていきます。

nadoyamaさん、おはようございます。

この季節はやはり寒くなる時期ですので、人の心が温かくなって欲しいと祈る季節ですね。

いま寂しいと感じている方も、何処がで誰かと繋がっていて、1人ではないことを分かって欲しいと思います。

私もnadoyamaさんが書いていることを大切にしてゆきたいです。

こんにちは(^_^)
クリスマスに とっても素敵なお話が聞けて嬉しくなりました(*^^*)
ちょうどブログに「リトルドラマーボーイ」という
クリスマスソングを貼ろうと思っていたところでした(^^ゞ
夢はいつか あきらめてしまうもの。。ではなく
大切にしまっておけるようになりたい。。と思います
あ でも まだまだ追いかけていきますヨ~(笑)
院長先生のお言葉のように たくさんの方々が
明るい気持ちで過ごしていけたらいいですね

こんばんは。

ステキなお話に、胸がいっぱいになりました。
お母様はとても慈悲深く、お心がお優しい方でいらっしゃっるのですね。

さまざまな人生が交差する街中で、感じることは多々ありますが、
みんなが心健やかに新しい年を迎えられるよう、祈るばかりです。

ヤクルトの夢… お気持ちなんとなくわかります(*^^*)
大切に大切に、宝物箱に夢をしまっておくのも、いいのかもしれませんね

モカラテさん、こんばんは。

今では宗教に関係なく皆が楽しめるクリスマスですね。モカラテさんのブログのK&Kさんの「リトルドラマーボーイ」早速聞かせてもらいました。この時期に優しくなれる曲ですね。

私は夢はいつも人間の生きる力になると思っています。夢は実現しなくてもいいのです。心の中で大切にしまっておけばいいと思うのです。

私もヤクルトの一気飲みは暫くお預けしておきたい考えています

アケさん、こんばんは。

母はおばあちゃんより古めかしい考えの人ですが、何事も一生懸命する大切さを学ばせて貰った気がします。

沢山の人々が交差する中、勿論人の心は読めませんが、どうかこの時期に辛い思いはして欲しくないと考えながら街を歩いています。

あの小さなヤクルトは兄弟での争奪戦でしたが、末っ子の私が泣きべそをかきながらも一番多く飲んでいた気がします。

これからも大切に大切にこの夢は宝箱にしまっていますね。

 先日、新聞で今は6人に1人が貧困家庭だという記事を読み、まさかこのような事態になっていると思っていなかっただけに唖然としました。
クリスマスプレゼントをもらえない子ど達も世の中にいるんだと思うと切ない気持ちで一杯になります。

この貧富の差は何でしょうかね・・憂える気持ちを抑えながら、先生の書かれたクリスマスプレゼントを読み胸が熱くなりました。

私も子供時代はお下がりが多く、継ぎ接ぎした衣類をまとった覚えもありましたが、洗濯をすれば綺麗になる。
お母様のその言葉が亡き母の行動と重なりました。 

yasuさん、こんばんは。

6人に1人の子供が貧困の状態、これが日本の現状です。先進国の中でひどい状況だと思います。今の日本の政策は富めるものをもっと富めさせて、余ったおこぼれを皆に分けようとしています。
私はこれより先にまず全体の底上げすることで、優秀な人材が育ち今後の日本を支えてくれるものだと考えています。

私は何も出来ないのですが、いつもそのような方々のことを考えています。

yasuさんもお下がりを着けていたのですね。私も末っ子でしたので皆のお下がりを着けていました。それでも綺麗に洗った服を着けていたので貧しくなかったのです。

yasuさんのお母さんもこのように考えていたのでしょうね

こんばんは。

きれいに、大切にしている事に、きっとお母さまは、その子供が母親から愛情を注がれている事を知っていたのですよね。
それは自分の子供であるomoromachiさんへ注ぐ、母親の愛情と変わらないからだと思います。
素敵なお話しです。

MerryChristmas

こんばんは

素敵なお母様ですね。
私の母も同じような事を言っていました。
子供の頃は理解しにくい事でしたが、
今はそれがどんなに大事か
omoromachiさんのブログを見て
あらためて気付かされました。

ヤクルトは私の家も取っていなかったので、
友人の家でごちそうになった時の美味しさは
衝撃でしたね。
omoromachiさんと同じように、あの頃は
コップ一杯のヤクルトを一気に飲むのを
夢見ていましたが(あと、ボウルいっぱいのプリンを食べるとか)
今はカロリーが気になって、残念ながら
出来ません

ケンシロウさん、こんばんは。

そうなんでしょうね、同じ母親として子供への愛情を感じていたのでしょうね。これはおそらく父親とは違うことなのかも知れません。 そう言えば昔、母が姉などと喧嘩をしたときに「あなたも母親になれば分かるよ」と言っていたことも思い出されます。

ありがとうございます。皆にMerryChristmasですね。

monnaさん、こんばんは。

monnaさんも同じような思い出があるのですね。あの当時あまりピンと来なかったことが、大人になって心に染みてくることって沢山ありますよね。それでもその様なことを子供ながらに聞いて育ったのは意義があると思っています。

monnaさんの方はボウル一杯のプリンですか私より夢が大きいです。負けました

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