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2015年11月11日 (水)

セカンド・オピニオン

今日(平成27年11月11日)のFMレキオは「セカンド・オピニオン」について話をしました。

この言葉は以前と比べて聞き覚えのある身近なものになったのかも知れません。
セカンド・オピニオンとは直訳すると「第2の意見」と言うことで、何か病気が気になった時にその診断や治療方針などについて、今みている担当(主治医)以外の医師に意見を求めることを呼んでします。

ある医師の診療を受けている患者さんが、Th_dscf0075 医療上重要な意思決定を行う場合(例えば癌などを宣告された場合に手術をすべきかどうかなど)、自分では判断出来ない、あるいは迷ってしまう場合も多いと思います。

多くは素人ですので、判定する十分な知識もありません。他の病院の医師(専門医)の意見・所見を求めることで、同じ治療法でも納得して治療に専念できたり、より適した治療法の選択を決める参考になると思うのです。それがセカンド・オピニオンの考えなのです。

ですので、「主治医には質問しにくいので、別の医者に聞きたい」「主治医がいやなので転院したい」「主治医や病院の善し悪しを評価して貰いたい」「既に行った治療や手術が適切であったかどうかを知りたい」「家族の死因は医療ミスではないか知りたい」・・・この様な相談はセカンド・オピニオンではないのです。

セカンド・オピニオンを求めるには、まず主治医に話をして、他の病院、医師への診療情報提供書(セカンド・オピニオン意見書)を作成して貰う必要があります。意見を求められる医師にとっては、これまでの経過や症状を把握しないことには、適切な助言をすることが難しいからです。多くの場合は採血やレントゲンや内視鏡のデータなども添えて貰う必要があります。

主治医に気兼ねする必要はありません。「迷っているので、他の先生の意見も参考にしたい」と仰れば問題ありません。それで態度が変わるようならこの先生を頼らなくて良かったと思うはずです。 ただ時間的な制約(治療を急がないといけない)こともありますので、ゆっくりしていられないこともあります。

医師はスケジュールが決まっていることが多いので、直ぐに意見書を書いて下さいと言われても書けないこともありますので、少し時間を頂くこともあります。先方の病院の予約も必要となりますので、多くの場合は地域連携室や医療相談室でその予約時間などを調整して頂きます。

Th_img_3748 セカンド・オピニオンを受けるにしても、自分達がなにが聞きたいのかどうかを明確にしておくことが重要です(メモをしていた方がいいでしょう)。そして意見を求めて、分からないことは納得ゆくように再確認することが必要です。闇雲にセカンド・オピニオンを求めても上手くゆきません。

またセカンド・オピニオンが全て良いわけではありません。時間や費用がかかっただけで、かえって迷ってしまったという方もいらっしゃいます。また自分よがりの解釈で、自分に都合の良い意見を聞けるまで色々な医療機関を受診し直す方も問題となっています。

医療はものではありません。信頼関係でなり立っていますので、信頼出来る先生を見つける目を持つことも私達には求められていると思います。最近やたら「名医」などの言葉を聞くことがあります。確かに皆優秀で素晴らしい先生方です。 

日本で何例しかないような特殊な病気に対しては、何々先生でいいと思います。私達が経験する多くの病気に対しては、あなたのことを一番心配して最大限の努力をしてくれるのが「貴方にとっての良医だあり、名医」であると考えています。政治的なことや口上手な医師ではなく、コツコツと誠実な医師に巡り会えることが重要ではないかと考えています。

私が言うのもおかしいのですが、皆様にとっても「医者との出会いも一期一会です、信頼出来る良医と巡り会えたらいいな」と思えるのです。

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医療 FMレキオ」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
私は、主治医のススメでセカンド・オピニオンを受けましたが。。。。。
それが、良かったのか、悪かったのか、いまだに答えはみつからないままですconfident

院長先生
今晩は。
いつもありがとうございます。

お医者さまとは勿論、信頼関係が不可欠ですが、
「相性」も絶対にあると感じています。
これまで私は何十人もの先生方にお世話になりました。

振り返ってみますと「名医」→「迷医?」と
感じた先生もいらっしゃいました。(失礼をお許しくださいませ)
電子カルテの時代、PCばかりに向いて患者の話を聞く先生。

幸い現在の主治医はまだ研修医でいらっしゃるのですが、
丁寧にお話を聞いてくださるので心より安心して診て頂いております。

そして今日の院長先生のこの記事を拝見して
私は少なからず「セカンド・オピニオン」の解釈が違っていた事を
教えて頂きました。ありがとうございました。

ターコイズさん、こんばんは。

そうでしたか、セカンド・オピニオンに関してはそれが結果的には良かったか悪かったかは難しいですね。

セカンド・オピニオンは難しい判断を迫られた時に、1つの意見だけでなく他の意見も聞くことで、その治療法がスタンダードのものなのかの確認もあります。ただ治療法が確立されておらず見解が分かれている場合には患者さんが混乱する原因にもなり得ます。

答えが見つからない場合もあるのでしょうね。それでもこれまで歩んで来た自分の道のりを信じて歩むしかないかも知れませんね。前を向いて歩いてゆきましょうscissors

マコママさん、こんばんは。

医師ー患者関係はまずはお互いが信用出来るかにかかっています。 それに関しては人間同士ですのでやはり相性があると思います。

名医ではなくて迷医ですか(笑)。私も後者にならないように頑張らないといけませんねcoldsweats01

電子カルテの時代になり、パソコンの入力だけで必至になる医者もいますね。もう少し医学教育で対人関係を学ばせる必要があるのかも知れませんね。

セカンド・オピニオンは病院を変わりたいとか、その医師の評価ではなくて、あくまでこれまでの検査の結果を担当医以外で再評価して貰うことにあります。

医療を提供する私達は正確な情報を提供し、もし選択肢が幾つかあれば一緒に考えて治療方針を決定してゆきます。その時に患者さん側も自分自身で医師の技量や考え方をチェックする必要があると考えます。その時におそらく相性にも気が付くと思うのです。

こんばんは。

omoromachi先生の今日のお話、伺えて良かったといま感じています。

わたしの母は昔から病気もちで、その付き添いなどで
さまざまな先生にお会いする機会も昔ありましたが、
残念ながら、なかなか心をわって話せる先生に出会えないのが現実で、
わたし自身も、健康診断の2次検査等で、
なぜか大学病院の先生に叱られた経験などあり(笑)
患者であるわたしたちが、いつも先生に遠慮しながら?気を遣いながら?
診察を受けたりしてましたcoldsweats01

でも、これからは遠慮などせず、言うべきことは伝え、
またわたしたち自身もセカンドオピニオンなど、その本当の意味を理解し、
そうして、信頼関係を築ける主治医の先生に出会えたらいいなと思います。
(もちろん、健康第一なんですけどね。)

omoromachi先生が東京にいらっしゃったら、絶対わたし、先生のところへ
伺いますのに!(笑)

omuromachi様
おはようございます。私の場合、セカンド・オピニオンを受ける
必要な病気になったことがありません。お医者様との信頼関係が
きちんと確立し、安心して医療をうけたいと思っています。
院長先生の医療に対する真摯な姿勢、いつも感銘を受けています。
今後とも、地域医療、よろしくお願いします。

アケさん、おはようございます。

お母さんやご自身のことで病院へ通ったことがあるのですね。医療は患者と寄り添ってと思うのですが、日本の医療はマンパワーが全然足りませんので気が回らないことも多いと感じています。

私も若い頃にスタッフにも患者にも怒鳴り散らす先生がいました。体を治すために入院したのに萎縮してしまう患者さんをみて実力はなくても患者さんの気持ちを理解出来る医者になりたいと思いました。

医療は提供する側と受ける側がお互い頑張って初めて良くなると思います。 共に歩むのです。

ブログと実際は違うと思いますので、私の患者さんになったら逃げるかも知れませんよcoldsweats02

nadoyamaさん、おはようございます。

セカンド・オピニオンを受ける機会が無いのはある意味いいことですし、病気になったら必ず受けるべきものでもありませんね。

医療は本当に信頼関係があって初めて成り立つと常々思っています。 私は患者さんから沢山のことを学ばして貰っています。 
きっといつかは私も受ける側になるかも知れません。 

やれることをコツコツとこれからもやっていけたら良いなと思っています。

こんばんわ!
セカンド・オピニオンとは違う話ですが・・・こんなことがありました。
肩が痛くて、それも寝ると引きちぎられそうな痛みでした。大きな病院に行き、MRIも撮りました。ただし、そこでも痛くて30分ほどで中断したのでした。画像を見て先生は、原因は分からないとのこと。そのあとも通院しながら検査でした。一時は膠原病?リウマチ?とも言われ薬の投与もありました。後日になって、確かに切れてはいるが小さくて、これでそれほどの痛みがでることはないだろうとのこと。温泉に行ったり、玉川温泉にも行きましたが改善しませんでした。ある日、他の病院に行かせてもらいました。そこでも?また次の病院も?4度目の病院で「腱盤断裂」と診断され、手術を受けたことがありました。術後は24時間の装具の装着、それが約1ケ月、後退院しリハビリ・・・
痛みは人それぞれで違うのだと思いました・・・それを先生からは理解頂けなかったことが残念でしたね・・・

でんでん大将さん、こんばんは。

大変な思いをされた経験があったのですね。残念ながら現代の医療でも分からないことは沢山あります。

調べても分からないだけで何らかの原因はあると思って経過をみることにしています。痛みの根拠を示す検査値はありませんが、痛いとか不安があると訴えているのであれば、安易に否定しないことも医療者にとっては大切なことだと思っています。

転倒して大腿部を打った患者さんが、救急病院を受診しレントゲンで問題なく、その後痛みが続くため近医の整形外科受診後し検査するも原因分からず私の所へ受診しました。高齢のため血管の病気なども心配して私の所に受診したとのことでした。血管等の異常なく、大腿頸部骨折を疑うも、整形外科の2カ所を受診後でしたので検査するか迷いました。念のためMRIを施行したところ殆どズレのない頸部骨折でした。

やはり患者さんの訴えを聴いて、経過を慎重に追うことはとても重要なことだと認識しました。

 先生こんばんは。
先週末から4日間沖縄へ行っていました。やはり11月ですね、気温28~30度と聞いても、孫たちの保育園の運動会が行われた末吉公園では、清々しい風で汗かくこともなく楽しみました。
これから4,5月頃までは、緑も色花もあり暖かくて沖縄は最高ですね。

 28年前に大病した私は、先生のおっしゃるように良いお医者様と一期一会の出会いをさせて頂きました。
転勤族の夫とともに、神戸から千葉県へ転居して半年という時に「肺に影が・・・」。
慣れない所で初めて診察して頂いた先生が、沖縄出身の方でした。
その出会いが、今息子が沖縄にいることにつながるのでしょうか~。
気さくな先生だったので、世間話は勿論どんな質問・悩みにも対応して貰えました。
息子が大学卒業後「沖縄の病院へ」と言った時、遠方へ?と驚きとともに、未だ何が出来るでもないけれど、私が元気にして頂いた恩返しをしてくれれば・・・と送り出しました。
そして年月が経ち、現在omoromachi先生の傍でリハビリ(作業療法士)の勉強をさせて頂いています。 ご挨拶が遅れ失礼しました、お世話になっております。
先生の患者さんへの接し方等々学んでくれると嬉しいですが・・・。
今後とも宜しくお願いします。

神戸のomoroおばさんさん、こんばんは。

沖縄と本土との気温の差が出てくる季節ですね、寒いのが苦手な人にとっては沖縄は有難いです。

28前に大病を患って担当だった医師がたまたま沖縄出身だったのですね。

医療もそうですが人の出会いは何時どのように起きるか分かりませんね。結婚もそうでしょうが沢山人間がいる中で出会うのでしょうから人との出会いは大切にしたいです。

病気を患ったお母さんの分、今度は息子さんが医療の世界で頑張ってくれているのですね。 私はまだまだ人の目標になれる人間ではありませんが、少しでも若い人に負けないように頑張ってゆきたいと思っています。

医療人としてそして人として成長して欲しいですね。

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