2026年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 2015年8月 | トップページ | 2015年10月 »

2015年9月

2015年9月27日 (日)

ジェットストリームと異国への憧れ

異国へ憧れ、旅をすることへの渇望みたいなものが時々顔を覗かせます。

高校卒業まで1度も小さな沖縄を出たことがなかった私にとっては、子供の頃にテレビで見た兼高かおるさんの「世界の旅」とパーキンス教授の「野生の王国」が世界への憧れの扉でした。  

外科医になっても、世界への憧れは消えませんTh_e7792f8e8313858416826288513808_2でしたし、旅への憧れも消えませんでした。 20代30代は朝6時に家を出て、城達也さんの「ジェットストリーム」を聴きながらの帰宅でしたが、年に1回は旅に出ていました。40代はもっと多量の仕事が待っていて旅に出ることも出来ませんでした。

「ジェットストリーム」のオープニング曲は「ミスター・ロンリー」で始まりました。オープニングもエンディングも城さんのナレーションが本当に素晴らしかったです。今でも城達也さんの声と詩の美しさを思い返すと涙が溢れそうになります。

<オープニング>

遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。 満天の星をいただく、はてしない光の海を ゆたかに流れゆく風に心を開けば、きらめく星座の物語も聞こえてくる、 夜の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。 光と影の境に消えていったはるかな地平線も 瞼に浮かんでまいります。

<エンディング>

夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは遠ざかるにつれ次第に星のまたたきと区別がつかなくなります お送りしております、この音楽も 美しく、あなたの夢に、溶け込んでいきますように・・

Th_bc0e746a417c0b3c6743a8e61ded8641 ・・・・・皆様の中にもこのナレーションを思い出す方がいらっしゃるのかも知れません。

満天の光輝く星空は物音ひとつたてませんでしたが、疲れて帰る私に、旅への憧れを饒舌に語りかけてくれました。そして沢山の夢を与えてくれました。その美しさに励まされて、また旅に出るまで頑張ろうと思えたのでした。

2015年9月25日 (金)

世界を夢みて14 : いよいよ英国へ

30年前に初めてのヨーロッパはウィーンとロンドン巡りでした。

ロンドンはやはり近代都市でした。ロンドン起源はあのローマ帝国の最遠の居留地の名前から来ているそうです。紀元前にはもうすでにローマ人が交通の要所であるブリテン島に侵入し、先住民族のケルト人に対して砦を築いています。ケルト語で「沼地の砦」を意味するロンディニウム (Londinium:現在のシティー辺り)がロンドンの名前の由来になっているそうです。 古代ローマ帝国恐るべしです

Th_img_3260ウィーンと違い近代的で高層階の建物が多く、シティなどを歩いていると人の多さにビックリしました。そのはずでロンドンの人口は1200〜1400万人で推移し、東京には及びはしませんが、ヨーロッパで最大の都市だそうです(納得)。

イギリスへは、30年前のロンドン、20年前のイギリス周遊、今年の旅行で3回目となりました。少し変わった部分、変わっていない部分、変わったのかどうかさえ記憶にない部分()がありました。

さて今回からは、イギリスについて書いてみたいと思います。私の感じた魅力は、街並みが洗練され、沢山の人種が整然と生きている。交通公共機関が整備されている。やはり紳士の国だけあって、旅行者にお節介も焼かないけど、困っていたら声をかけて手伝ってくれる。音楽や芸術に長けていて、ナショナルギャラリーやTh_img_3071 大英博物館などが外国人に対しても無料、近代的な都市づくりの中にもイギリス人が文化や歴史に誇りを持ち頑固に変えない部分を持っていることなどなどでしょうか。

日本と違い、非効率でも変えないで、不便を不便と感ぜずに手間暇かけることを楽しんでいる気がします。

家賃や交通費、食事など物価や税金が高いけれど、福祉がしっかりしていて医療や老後の心配がないのことを、ロンドン永住の日本人から聴いたことがありました。 そういえば、福祉国家については北欧のことかと一瞬勘違いしていましたが「ゆりかごから墓場まで」のスローガンはイギリスが発祥でした。

財政再建と医療崩壊の現実はあってもやはり議論をしながら自国の方向性を決めて行くイギリススタイル、日本も学ぶところが多い国でもありましょうか。

2015年9月20日 (日)

死んだ男の残したものは

「死んだ男の残したものは」・・・まさか今時この歌を思い返すとは・・・

この曲は1965年に当時のベトナム戦争に反対して、詩人の谷川俊太郎さんが歌詞を書き、武満徹さんが曲をつけました。当時沖縄から、多量の弾薬を積んで、B-52爆撃機がベトナムへと飛んで行くのを見ていました。 この歌を聴いたのは小学生の時で、何となく怖く暗い曲だなとの印象がありましたがその意味を知るよしもなく、既に忘れかけた曲でした。

Photo 今、人を殺さない、殺させないを守り続けた国の形が変わろうとしています。

300万人の尊い犠牲の上に、権力の暴走から国民を守るために日本国憲法は制定されたのです。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義・・・これは米国から強制させた訳ではないと考えています。

「戦争は政治の失敗から起こる」教訓から、憲法は権力者を野放しにしないため定めた国の最高法規で暴走への歯止めなのです。 

危機を煽って集団的自衛権を含めた安保法制を中身がなんなのかも判らないまま制定されました。ここまで急ぐ必要がどこにあるのでしょうか? ここ1年2年で他国が攻めてくるのでしょうか? 世界第2位・第3位の経済大国同士が今にでも戦争を起こすのでしょうか?

自分達を縛る憲法を無視して政治を操る方、そしてなにより国民の代表と言いながら一人の意見に何も言わずに服従する政治家の姿勢が今の日本ではより深刻な脅威ではないかと考えるのです。

現状では周辺の不測の事態で日本が攻撃されたら反撃も出来ないと勘違いしている方がいるようです・・・日本が攻撃を受けたらこれまで同様の個別自衛権で対応出来ます。わざわざホルムズ海峡まで出かける必要はありません。 卑怯な手段を使うのではなく、本当に変えたければ主権者の国民の意見を聞くために、憲法改定や衆議院を解散し民意を問えばいいとだと思うのです。

もう一度日本の立ち位置を個人個人が冷静に考え、これからの日本の若者が戦争に巻き込まれないためにどうするべきかを改めて見つめ直す必要があるのかも知れません。

昨日、「死んだ男の残したものは」を録音してみました。半世紀ぶりにこの曲を思い出しました。もちろんギターで唄うのも初めてです。よろしければお聴き下さい。

">

2015年9月16日 (水)

9月はちょっと苦手

私にとって1年のうち9月はもの悲しくて、泣きたくなるような衝動に駆られる月でもあるのです・・・・あらまあ、こんないい月だのにと仰る方も多いのかも知れませんが・・

子供の頃、7月25日から8月31日までの長い夏休みは本当に楽しくて待ち遠しい期間でした。なんて素敵な月だと思いました  夏になると近所の皆と海に出かけ、釣りをしたり泳いだり、大体夏休み初日から泳いで,その日から日焼けで、背中が水ぶくれとなり、痛みに耐えながらまた遊ぶに行くのです。 今のように日焼けがどうのと気にすることはなく、紫外線を浴びていました。その結果おおよそ夏休み中に2回程度背中の皮が剥ける経験をしました。

Th_img_3731 毎日のように子供達の笑い声が響いていた海岸沿いも、9月に入るとぴたりと人影がなく、賑やかだった8月と同じ場所に立つと寂しくなりました。風の匂いも変わり、暫く岸壁に腰掛けていると波の音だけが聞こえて人の声が消えているのです。

高校卒業後、初めて沖縄を離れて予備校生活が始まりました。春、夏と必死になって勉強してもなかなか成績が伸びず、秋へ向かって行くのです。受験時期が近づく秋、そして予備校からの帰り道、同じ時間帯なのに次第に日が落ちるのが早くなり、寒さと暗さが共に進んでいくことへの孤独感と不安感。そして子供の頃に感じた秋へ向かう寂しさも同時に波の様に押し寄せてくる季節・・それが私の若い頃に感じた9月への想いでした。 

あれから何十年たって耐性は出来ましたが、やはり9月の名前を聞くとなんとなく悲しくなってしまうのです。皆様方もこの様なことありますでしょうか?

2015年9月 9日 (水)

人間は何故痛風になってしまうのか?

今日のFMレキオは高尿酸血症について話をしました。前回書いた尿管結石とも関係が強いのですが、どちらかと言うと高尿酸血症は糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病に近い病態です。

健康志向もあり、ビール会社もプリン体ゼロとか糖質ゼロとかを売り込んでいます。このプリン体と関係が高いのが高尿酸血症・痛風、糖質と関係が深いのは糖尿病となりますが、いずれも動脈硬化を進めるために種々の合併症が出て来ます。

高尿酸血症は血液の中の尿酸値が高くなる病態です。では尿酸は何処で作られ処理されるのでしょう。 尿酸の元になるのはプリン体という物質です。

Th_118c0a8afe25753e633d3a3322166917 プリン体は二つのルートで発生します。①人間の体は常に新陳代謝を繰り返しています。古い細胞が壊れる時に細胞の中の核酸が壊れ、プリン体ができます。 ②食品(肉類や卵、ビールなどには多く含まれます)から入って来ます。

体に生じたプリン体はキサンチンオキシダーゼという酵素によって分解されて尿酸になります。

体に貯まった尿酸は腎臓から尿と共に排泄されます。尿酸が高くなるのはプリン体が必要以上に多くなるか、腎臓から排出されにくい場合です。

血液中の尿酸が高くなる高尿酸血症になると動脈硬化を早めたり、関節の中に析出して痛風の原因になったりします。

さて皆さん如何でしょう・・・・・もしプリン体の分解が尿酸に止まらずに、更に分解して処理されたら、痛風にならなくて済むと思いませんか?

実は、動物界にも尿酸までしか分解できない動物達(私達人間を含める霊長類、鳥、昆虫、爬虫類など)と更に尿酸を分解するTh_070a0926723e00d38e35087473e6e505 酵素ウリカーゼ(尿酸酸化酵素)を持っていて尿酸を尿素やアンモニアまで分解出来る動物達(多くの哺乳類、魚など)に分かれるのです。

人間(霊長類)以外の多くの動物は「ウリカーゼ」という酵素を持っていて「核酸→プリン体→尿酸(人間はここまでしか分解出来ません)→ヒドロキシイソ尿酸→アラントイン」まで分解できるため、肉だけ食べても尿酸が貯まらないのです。

どのような進化の過程でウレカーゼを消失したのか,あるいは獲得したのかは私には分かりません。しかし肉しか食わない極端な偏食家のライオンやトラ、チーターなどが高尿酸血症のため痛風になって走れなかったら大変で、すでに滅びてしまったのかも知れませんね。 種の多様性は不思議で素晴らしいです。

(*今週は色々あって直ぐに返事を書けないかも知れませんが、ご了承下さい*)

2015年9月 2日 (水)

結石の痛みは癪に障る

今日のFMレキオは尿路結石について話をしました。

私達の多くが自分の体の中に出来た石のために苦しい思いをすることがあります。 結石で一般的なものが、胆道結石(胆嚢結石)と尿路結石(尿管結石)で、胆石は国民の15%尿管結石は10%程度の方が持っています(必ずしも症状が出るわけではありません)。今日はこの痛みの性質について書いてみます。

胆嚢は胆汁を貯めて、食事が入って来ると収縮して胆汁を多めに十二指腸におくり、食後の消化を助けます。腎臓で出来た尿は尿管を通り膀胱へと送り出されます。 胆嚢(胆管)や尿管には薄い筋肉があり収縮拡張を繰り返して、胆汁や尿を送り出しています(蠕動運動:胃や腸の運動もそうです)。 

Photo もしも石が胆嚢の出口で引っかかった場合、胆嚢は収縮して胆汁を送り出そうとします。その時激しく痛みを感じます。胆嚢の筋肉の収縮がいったん収まると痛みが取れます。しかしまた収縮すると痛み出す。それが疝痛発作と呼ばれる症状で、「ギュッと痛みが激しくなり、フワッと遠のく」を繰り返します。 

尿管結石も同じように、石が引っかかりそれを膀胱に向かって押し出そうと尿管の筋肉が過収縮すると疝痛発作が起こるのです。

時代劇などがお好きな方は、「差込」とかいって急な激痛で倒れ込んだりするシーンをご覧になったことがあるかも知れません。その多くが石に因る発作か胃けいれんなどと考えられています。(芝居などでは女性が倒れ込む場合が多いので尿管結石よりも胆石が多いのかも知れません)

今でこそ、それぞれの痛みの診断が出来ますが、近代医学以前では急激な腹部や胸部の痛みをまとめて「癪(しゃく)」と呼んでいました。

それから派生して、腹だった時に胸や腹が痛むことから「腹が立つこと。不愉快で腹立たしいこと」と言う意味にも使われるようになったと言われています。(「いちいち癪に障るな=いちいち腹が立つな」と同意語で使っていますね)

尿管結石は生活習慣病の高尿酸血症や糖尿病などとも関わりがあり、脱水で尿が濃縮する夏場は多くなりますので、特に中年男性に多いので気をつけてください。 尿管結石になり「癪」の痛みを感じても、癪に障わって私を怒らないで下さいね

« 2015年8月 | トップページ | 2015年10月 »