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2015年8月30日 (日)

世界を夢みて13:ウィーンとコーヒーの歴史

前回http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-8996.htmlの続編です。

Th_d7d02b50bca7ba31730e49964e93004b コーヒーは元々噛んで味わうものでイスラムの修道者が秘薬として使用したのが始まりだそうです。その後飲料として飲まれるようになり、イスラム世界では16世紀になるとコーヒーハウスが誕生し、広く飲まれるようになりました。オスマン帝国の首都になったイスタンブールでは沢山のカフェが誕生していましたが、ヨーロッパ世界ではコーヒーは一般的ではなかったようです。

現在、ウィーンには沢山のカフェが並んでいますし、おそらく世界有数の多さと歴史があると思います。ウイーンでコーヒーを飲む習慣が出来た訳を書いてみます。

16世紀にはオスマン帝国が西へ勢力を伸ばし、ウィーンを囲んだ攻防戦が起きてしまいます。当時のウィーンは強固の要塞都市でオスマントルコ軍と猛攻をうけていて、援軍が必要だったのです。しかし周囲を30万人のトルコ軍に囲まれているため、トルコ兵士に気づかれないように援軍を要請するのは困難は状況でした。 

その中で一人の男(コルシツキー)が手を挙げます。彼はトルコ人と生活を共にした経験があり、彼らの言葉や習慣に詳しかったのです。コルシツキーはトルコ風の衣装に身を包んで、ウィーンから脱出し、ポーランド軍への連絡に成功します。その後 ポーランド軍は、ウィーンを脱出していた皇帝の軍と合流し、トルコ軍への攻撃を開始することになります。ウィーンの城壁の外と内からトルコ軍を挟み撃ちする総攻撃を仕掛け、トルコ軍は敗走し、ウィーンは解放されることになります。

トルコ軍は一目散に逃げ去ったため、さまざまな物資が残されていました。その戦利品は功績のあった者から分配されることになったのです。

金品から先に分けられ、当時のウイーンの人々が見たことのない「奇妙な豆」だけは最後まで残ってしまいました。それがコーヒー豆だったのです。その価値を知っていたコルシツキーはこの多量の豆を貰い受けることになったのです。

彼はこの戦利品のコーヒー豆を使って、ウィーンに初めてのトルコ風のコーヒーハウスをオープンしました。 その後、瞬く間に西洋人にもコーヒーを飲む文化が定着します。

ウィーンの街並みには沢山のカフェが並んでいます。私が30年前に初めて旅行したヨーロッパはウィーンでした。そのウィーンでの初めてのカフェは、老舗のカフェ・モーツァルトでした。重厚な店内で緊張して味は忘れましたが、その雰囲気は今でも良く覚えています。

Th_dsc00520 その後3回ほどウィーンに行ったことがありますが、コーヒーの味を知らない私もカフェには立ち寄ることにしています。

余り格調が高いと緊張してしまいますので、感じが良くて入りやすいのは、美術史美術館内のレストラン(Cafe Kunsthistorisches Museum)でした。 ここは「世界で最も美しいカフェ」とも言われています。 王宮のような豪華な建物の中でコーヒーが飲めるのはとても有難いことですし、値段もリーズナブルです。皆様もウィーンに行く機会があればコーヒーを味わってみて下さいね。

勿論、美術史美術館のコレクションも素晴らしいですよ。個人的にはブリューゲルの「バベルの塔」もあります。子供の頃、大好きだった横山光輝さんの「バビル2世」のマンガのせいで「バビルの塔」は1度みたい絵画でした。なんたってバビル2世の三しもべ「ロデム」「ロプロス」「ポセイドン」が格好良かったですhappy01

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コメント

院長先生
こんにちは。
いつも有難うございます。

ウィーンでのcafeコーヒーの由来がよく
分かりました。
美術史美術館内のカフェには入らず・・・残念!
ツアーで時間の制約もありましたし、
でも沢山の素晴らしい絵画に出会えたのは最高でした!
「バベルの塔」は確か2点、展示されてましたね?

マコママさん、こんにちは。

ウィーンのコーヒー文化にはこのような長い伝統があったのですね。初めてのヨーロッパの地がウィーンでしたのでコーヒーには興味があったのです。

美術史美術館のカフェーは本当にきれにな場所ですよ。ツアーだと時間がありませんね。残念です。

バベルの塔はブルーゲルの作品では、おそらく美術史美術館には私は1枚しか知りませんでした(他の画家の絵もあるのでしょうか?)。 ブルーゲルのもう一つの「バベルの塔」はオランダのブーニンゲン美術館に所蔵されていると思います。

ヨーロッパは史跡周りも美術館周りも最高ですね。マコママさんはお体をこわされて遠出できないと言っていたので残念ですね。

こんにちは~
先生 お久しぶりです。
いつもブログを心待ちに読ませていただいております。
身体の不思議シリーズ(私の言葉です^^;)では毎回勉強になっていますpcbookpen
”ウイーン”行きたいですairplane
憧れていますhappy01
ヨーロッパの歴史は日本とまったく異なる世界ですね。
ウイーンのコーヒーの歴史、興味しんしんで読みましたnotes
歴史が大好きで、いろんな本読んだり、世界遺産集を買ったり、
世界遺産のビデオを見たりしてその中で旅をしています(ノ∀`)ー
コーラスの先生の娘さんがウイーンで音楽活動をしておられ
先生もピアノ伴奏のお手伝いにしょっちゅう渡欧しています。
その コーヒーのこと 多分知っておられるでしょうcafe
あ~~ 行きたいな~happy01
行けた時は ぜひお勧めのレストランでコーヒー飲みますgoodnotes

ん~んomoromachiさんコーヒーにもくわしいんですね。
バベルの塔、ってあの天までもとどく塔のことでしょうか?
昔、テレビアニメで見たような、もしかして見当違いかな。
私が初めてコーヒーなるものを口にしたのは、叔父が外国航路
の船長をしていたので、まだその辺にはでまわってない頃でした
第一印象は、なんてまずいんだ!苦くて飲めなかったです。
いっしょにもらったココアパウダーは、チョコレートの粉だ!といって
よろこんだのを覚えてます

愛さん、こんばんは。

いつも読んで頂き感謝ですheart04

私も愛さんと同じく、ヨーロッパの歴史や文化に興味があって、本を読んだり世界遺産のビデオを観たりして旅行に行った気分になっておりますhappy01

コーラスの先生の娘さんは音楽の都ウイーンで活動されているのですね。音楽をなさっている方にも憧れの地ですよね。

何度が行きましたが、ウイーン、プラハ、ブタベストの三角地帯は何度でも行きたくなってしまいます。

もしウイーンへ出かける事があれば、ゆっくりとコーヒーでも飲んで下さいね。

フーミンさん、こんばんは。

私は余りコーヒーに詳しくないのです。だって初めてウイーンに行った時も、日本で飲んでいた泡が沢山のっていたのがウインナーコーヒーと思っていて、本場で飲めることを期待して注文したら、あっさりとウインナーコーヒーなるものはないよと言われたぐらいですから・・・weep

初めて飲むコーヒーを美味しいと感じるのは(特に子供の頃は)少ないと思います。 本来、動物の味覚からすると苦みは毒と感じてしまうので、嫌うはずですが次第に慣れるのと経験値が勝ってくるのですね。 アルコールもそのたぐいですbearing

フーミンさんの反応を見ると、きっと今でもチョコレートは大好きなのでしょうねshine

院長先生
失礼しました。
「バベルの塔」のもう1点は私は02年に行ったベルギー王立古典美術館で「ブリューゲル特別展」で観ました。
もう海外旅行は出来ない身ですが、
行った国々の思い出を大切にしていきたいと思っております。

院長先生の海外旅行記、楽しみにしております。

マコママさん、こんばんは。

そうでしたか、ベルギー王立古典美術館でもう一つのブリューゲルの「バベルの塔」を観たことがあったのですね。

旅行は行く前も楽しいですし、現地でも楽しいですし、終わってからも楽しく、一回の旅行で3回楽しめますよねheart04

これから私も少しずつ出かけた場所での旅行をまとめながら書いて行きたいと思いますので、マコママさんの出かけた場所と重なるかも知れませんよ。その場所が出たら思い出して写真を見返して下さいねhappy01

こんにちは(^_^)
「そお~なんですねぇflair」と読ませていただきながら
美味しそうなケーキを見て(^^ゞ
素敵なカフェをイメージしていたら
最後の「バビル二世」で笑ってしまいましたhappy02
note「す~なの嵐に 隠された~ バビルの塔~に住んでいる・・・」ですね!
1番は見ないで唄えます(笑)
ヘンなところに噛みついてしまいましたね(^^ゞ
楽しい お話をありがとうございます(*^_^*)

モカラテさん、こんばんは。

美味しそうなケーキでしょう? コーヒーだけのつもりがついケースの中にあったケーキに目がくらみついでに注文してしまいました・・・・・美味しかったで〜スhappy01

モカラテさん、凄いです。主題歌を覚えていたのですね。2番の歌詞は「コンピューターに守られたバビルの塔に住んでいる・・・」と続きます。あの当時からコンピューターに守られたなんて先見の明がありますね。 クロヒョウに変身するロデムが好きでしたhappy01・・・色々と記憶が蘇って来ました・・・話題提供有り難うございますshine

ウィーンのコーヒー美味しそうですね。
ウィーンには25年くらい前でしょうか、一度だけ訪ねたことがあります。
どこかのカフェでザッハトルテとコーヒーは飲んだ覚えがありますが、ザッハトルテの甘さの記憶の影でコーヒーのほうは・・・
その時は美術史美術館は行かなかったと思います。
ウィーンを訪ねた5年ほど前に(つまり今より30年以上前)に、東京であった美術史美術館展に行った記憶があって、本棚を見てみると、その時のカタログがありました。残念ながらブルーゲルのバベルの塔は、来ていなかったようです。カタログを見返してみると、その時は、ティツィアーノの刺客という絵に感心した記憶がよみがえってきました。
できれば、またウィーンに行ってみたいです。ワインの新酒の季節がいいですね。

khaawさん、こんばんは。

25年前前に行かれたのですね。ザッハトルテは食べた記憶がなくて、コーヒーを飲むのに緊張したとことは覚えています。私の方は丁度30年前になりますでしょうか?

この後3回ぐらいウイーンには行ったと思いますが、旧市街地は殆ど変わっていませんが、中央駅付近はだいぶ変わって昔の記憶はありませんでした。

khaawはお酒が飲めるのであれば、新酒が出るシーズンはいいかもしれませんね。あっちこっちで感謝際があって色々な味を頂けるかも知れませんね。

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