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2015年7月12日 (日)

裸の王様はどこに行くのか

アンデルセンの児童文学に有名な「裸の王様」があります。今の日本と重なって思い出されます。

1837年アンデルセン「裸の王様」 (新しい服が大好きな王様の元に、二人組の詐欺師が布織職人という触れ込みでやって来る。彼らは何と、馬鹿や自分にふさわしくない仕事をしている者には見えない不思議な布地を織る事が出来るという。王様は大喜びで注文する。仕事場に出来栄えを見に行った時、目の前にあるはずの布地が王様の目には見えない。王様はうろたえるが、家来たちの手前、本当の事は言えず、見えもしない布地を褒めるしかない。家来は家来で、自分には見えないもののそうとは言い出せず、同 じように衣装を褒める。王様は見えもしない衣装を身にまといパレードに臨む。見物人も馬鹿と思われてはいけないと同じように衣装を誉めそやすが、その中の 小さな子供の一人が、「王様は裸だよ!」と叫んだ。ついに皆が「王様は裸だ」と叫ぶなか、王様一行はただただパレードを続けるのだった。「やっぱり何も身に着けていなかったんだ。自分はバカで愚かでない」と気付いた観衆は口々に「王様は裸だ!」と叫びましたが、王様一行はパレードを続けるほかありませんでした)、という話です。

Th__2 王様のように何でもできると勘違いし、配下には絶対服従のしもべ達に囲まれた生活。 ある意味狂信的な崇拝にも似た考えで、その他の意見に聞く耳を持たない。これが(俺が)正しいのだと盲目的に信じて、自分が創りだす理想郷をなにも判らない下衆にも享受させ、なにも言わなければ甘い蜜を分けてやると考えている。 民衆は今は判らなくても自分が歴代の王の中でも最高の王様であることがわかると思っている。 ポジティブシンキングもそれを逸脱してしまうと、周りが見えず自分が全ての王になった気分になってしまうのです。

ドイツの初代宰相ビスマルクは「遇者は経験に学び,賢者は歴史に学ぶ」を書いています。他人や歴史に目を向けずに自分の狂信的信条で国を動かされることに恐怖を抱く人も多のではないかと考えてしまうのです。

アンデルセンの「裸の王様」は色々な教訓を教えてくれましたが、実害はなく滑稽な喜劇で済んだかもしれません。しかし私達の国では「王様は裸だよ」と叫んだ少年はやがて戦場に送られるかもしれないのです。

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コメント

omoromachiさん、こんにちは。
裸の王様か?操りキングか?
言いたいことはもっとあるようですね。
若者の未来が心配です。

めいぷるさん、こんばんは。

いつも話をしているように、色々な多様な意見があっていいと思うのですが、少なくとも人の意見に耳を傾け誠実に答えるのが人間としての努めだと思うのです。

いつも肝心な所ははぐらかして、自分の主張だけを言うものですから、よく聴いていても意味がわからないのです。一見まともそうな話ですが、なにも答えになっていないと思うことが多いのです。

時間稼ぎをしても理解出来ないのですから、判るように説明して欲しいです。アンデルセンの童話の王様と誰かがだぶってしまうのです。

omoromachi様、おはようございます

「裸の王様」が暴走しそうで怖いです
後で振り返れば
あの時がターニングポイント
だったと後悔しなければ
いいなと思っています
昔の政党はこんな時も自分達で
調整能力があったのですが、
今は独裁者を生みだす
素地ができつつありそうでこわくなります

子や孫が戦争に行く時代になってしまうのでしょうか
国民の多くが駄目と声を上げても
聞く耳を持たないのは、民主主義ではありません。

このたとえ話、とても参考になりました。
やんわりとですが、信念をもって抗議したいと
思いますね。子供達のためにもね・・

以前、書き込みをしました、長野の隠居老人です。

今の日本の政治は私が現役の頃より自由度がなくなったと思われます。
裸の王様のたとえ、解り易く、多くの国民が漠然とした危機意識を共有して
いるものと感じております。

いつか来た道をまた日本が繰り返すのではないかと
心配しております。のんびり隠居できない状況です。

ツクシンボさん、こんばんは。

この政権はとても怖い気がしてなりません。安保法制も国民の多くが、反対し、ろくにまともな返答もしていないのに、100時間超えたからもう議論が十分と強行採決をしそうな感じです。

今の政権は独裁者を出す素地をいつの間にか作り出したのでしょう。今までのこの政党は少なくとも余りに行き過ぎた場合には修正が効いたし、連立を組んでいる某政党も平和といっている割には権力にしがみついて理念を忘れてしまったようです。 権力に付くとこれから離れたくなくなるのでしょうか。 周囲が皆イエスマンになると国民の意見がみえなくなるのでしょうか。

知らず知らずに戦争ができる国家になるようで怖いです。

隠居老人さん、こんばんは。

そうですね。何か政治に絶望してしまいそうです。絶望することは簡単ですが、少なくとも自分の子や孫に嫌な日本では渡したくはないです。

いま政治が変わろうとしています。悪い方に急速に舵を切っています。政治離れした国民、若者たちの中にえたい知れない恐怖心が湧いてきていると感じます。

国の最高法規である憲法を無視するようではもう民主主義はお終いなのです。憲法は権力者を縛る法律です。この一線を越えたら怖いと思うのです。 

隠居老人さんものんびりと隠居できる状況ではなさそうですね。「私達が1番いい時代を生きていた」なんてないようにしたいですねscissors

omoromachiさん、わたしも同じような思いで「裸の王様」のことブログに載せたことあります。その時より事態は悪くなってきています。王様ももっと深刻な状態になってきていると思われます。もう異常です。常識を逸脱していることをどうどうとやっています。およそ責任ある人なら、また人から給料をもらって上に立つ人ならもっと考えてやるべきことやってはいけないことがあるはずです。このままいったら多くの犠牲者が出ます。そのときになって責任を追及してもこの人は病院に逃げるでしょう。あの時は責任能力がなかったのだとか言って。こんな人にわたしたちの未来を決めてもらっては大変です。特に若者や子どもたちの未来にかかわることです。ごく周りの人は気づいているはずです。彼の異常に。早く対処して最悪の事態を避けてください。これは気づいた人の責任です。国民はいつまでも王様の裸体を見ていたくありません。きつい言い方になりましたが、それほど事態は深刻だと思います。

はるかさん、おはようございます。

私の様な鈍感な人間でも感じるのですから、多くの方は判っていることだと思います。今の政府は普通の民主主義国家を逸脱して独裁国家へと進んでいます。

最高法規の憲法を自分の都合のよいように変更解釈したら法律はないにひとしくなります。国民はなにも大げさなことを望んでいるわけではなくて、普通の民主主義国家であって欲しいと希望しているだけです。

単純な思考回路で、単に歴史に名を残したい裸の王様に荷担する必要はありませんね。子や孫のために国民の踏ん張りが必要なのでしょう。

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