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2015年7月

2015年7月31日 (金)

今週の生け花(2015年7月5週)

Th_img_3763 7月も最後となり、本当に暑い日が続いています。ただ私の方は毎日13〜14時間ぐらいは病院の中にいますので、夏でも冬でも空調の効いた屋内でひ弱に育てられていますcoldsweats01 そのため暑い日が続いても余り夏を感じないことが多くなってしまっています。

この様な中でも、季節を感じさせてくれる一つに生け花があります。Th_201574_2 今週も生け花クラブの皆さんが,2階のいつもの場所に花を飾ってくれていました。

今週の生け花は重心が低く、堂々としています。  青紫色の花器がどっしりと構えて、左右にゴムロの深緑の葉が伸びています。 中央にワンポイントの黄色の小菊があり、そこから太陽に向かって伸びるように、淡いピンク色のユリが咲いています。もう一つも咲きそろうとまた違う印象になると思います。

Th_img_3748 もうすぐ8月ですね。外では子供達がはしゃぎ回って楽しい夏休みを過ごしているのでしょうか。 当院の職員食堂からスマホで写真を撮ってみました。大きなクルーズ船も那覇市に寄港しているようですし、遠くには那覇空港の飛行機の離発着も見えます。眩しい夏の青空ですsun  こんな景色を眺め、何処か遠くへ行きたい思いつつ・・・・なにをボオッとしているのと職員から怒られそうですweep

さあ仕事に戻ることにしましょうscissors

<花材:ゴムロ、百合、小菊>

2015年7月29日 (水)

紫外線と皮膚・目の病気

今日のFMレキオは紫外線と皮膚および目の病気について話をしました。両方とも私の専門ではありませんので、調べた範囲内で説明しました。

紫外線は可視光線より短い波長の光で、私達が目で見ることは出来ません。しかしそれから受ける影響は確認出来ます。紫外線は波長の長い順にUVA,UVB,UVCに分けます。 紫外線も光の波ですので、波長の長い程、物質の奥まで達する性質を持っています。 

Th_5e6b8a2234d1c6c5bf54ca3680c17149 紫外線が影響を与える部位には皮膚と眼があります。 皮膚への対策としては日傘などをさして直射日光を避けたり、UVカットを塗り対策を講じることができます。 

UVAは皮膚の表面だけでなく真皮と言われるコラーゲンなどの皮膚の弾力と関わる部位まで達するため、その影響によりシミやシワが出来ます。 UVBは皮膚の表面に達して皮膚のやけど(日焼け)を起こし、皮膚を黒くします。UVCは通常は大気圏のオゾン層で吸収され地上には達しません。

では目に関して紫外線はどのように影響するのでしょう。 UVBは主に眼球の表面に影響し、角膜炎や結膜炎を起こします。 沖縄の私達にとっては余りなじみのない「雪眼(せつがん)炎」は雪山や氷上での紫外線の暴露で発症し、目の異物感、なみだ目、眼瞼けいれん、Th_0852ba20a32ac4bfc01fe1310783c5_2 羞明(しゅうめい)、眼痛などの症状がおこります。UVAは目の奥の水晶体に影響を与え、長年の紫外線の暴露で、水晶体が濁る白内障翼状片(よくじょうへん)が起こりやすくなります。翼状片は白目を被っている半透明な膜である結膜が目頭(めがしら)の方向から黒目に向かって伸びて来る病態です。自覚症状は充血や異物感などがあります。

流石に眼にはUVカットのクリームを塗る訳にはいけませんので、無防備に太陽光線を浴びないことやサングラスなどで対策をとる必要があります。

これから長い夏で屋外で過ごされる方も多いともいますが、紫外線対策も講じながら夏を楽しんでくださいねyacht

2015年7月26日 (日)

ほおずき:グレープ

昨日のブログ「今週の生け花」の中で話したグレープ(さだまさし)さんの「ほおずき」を昨夜は唄って、録音してみました。

Th_img_3739 ほおずきは漢字で「鬼灯」と書くそうです。とても怖そうな感じがしてしまます。ナス科ホオズキ属の多年草で東南アジアが原産で、観賞用と食用で栽培されているそうです。 

東南アジアが原産ですので、私の住んでいた沖縄の田舎にもあったかも知れません。ただ私の場合はグレープの「ほおずき」の曲で初めてその名前を知りました。グレープは「さだまさし」さんと「吉田正美」さんの二人のディオで1972年から1976年まで結成されて「精霊流し」「追伸」「ほおずき」「朝刊」「無縁坂」「縁切寺」など情緒溢れた歌(ちょっと暗い)を唄っていました。私は殆どテレビを見ませんが、最近さださんの若い頃の自伝ドラマをやっているようで知人からも楽しい番組とのことでした。

当時バイオリンが伴奏に使われるなんて斬新でした。あの綺麗なメロディーはクラッシックをやっていたから生まれたのでしょうか? 

「ほおずき」を見たことのなかった私にとってはTh_ グレープの歌詞でこのお花のイメージが出来てしましました。歌詞全体からはか細く淡く切ない赤色の花のイメージですし、「ほおずきをかんで」と言う歌詞の部分では「ホオズキを噛む?」とはいったいどんな仕草なのか? これは食べ物か?と考えてしまいました。 初めてホオズキをみたときには「エッ〜、こんなでかい花(花が咲いた後の萼のこと)なの」と感じてしまいました。だいぶイメージとはかけ離れていましたが・・

40年以上前の曲ですが、唄ってみました。よろしければ聞いてください。更に「ほおずき」のイメージを落とさなければいいのですが・・・coldsweats01

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2015年7月25日 (土)

今週の生け花(2015年7月4週)

台風12号の動きを見ながらの活動となります。この台風の予想がなかなか掴めずに、休診にするかどうか迷いましたが、那覇市は直撃は避けそうですので、通常のように開院です。 今後の動きが心配です。

こんな気持ちの中でも、いつもの2階のTh_img_3733_2 スペースは元気です。今週も生け花クラブの皆様が生け花をいけてくれました。

今日の生け花は、やはり橙色のホオズキと紫色のリンドウが目立ちます。そしてニューサイランの屈曲した葉形と花器のツタ状の曲線がマッチしています。全体的にはスーッと立っている感じです。

今日はなんたってホオズキですね。ホオズキは観賞用と食用があるそうです。どちらも沖縄でも最近は見かけるようになりました。 浅草の「ほおずき市」りのように伝統的な催しも多く、日本各地でお盆の頃に欠かせない風物詩のような気がします。

私がホオズキなるのを知ったのは、グレープ(さだまさし)さんの「ほおずき」を聞いた時でした。歌詞も曲もしんみりとした素敵な曲です。この曲の2番に「僕はほおずきをかんで」と出てくるのです。ホオズキその物を知らない少年にとっては、この表現がホオズキを食べているのか、ただ咬んでいるのかと・・・どおしても理解出来ない場面でした。 そのあと20年ほど経ってホオズキの中の種の部分を取り出して、音を鳴らしていた子供を見た時に、この曲のホオズキは食べたのではなくて音を出していたのではないか、その為に風鈴の唄(音)と合わすことが出来たのではないかと勝手に解釈をしてしまいました。本当はどうなのでしょ?

Th_ほおずき」作詞・作曲;さだまさし(グレープ:1975年)

走馬灯に照らされて 僕はほおずきをかんで
風鈴の唄に合
わせてきみが 団扇でそっと風をくれた

僕の肩越しに 子供の花火をみつめ
きみは小さくつぶやいた 消えない花火があるなら欲しいと


たわむれに刻んだ 二人のたけくらべ
背のびして背のびして つま先立ってもとどかない


あの日のお祭りに 今夜は一人で行ったよ
想い出のほかにひろったものは 誰かが忘れたほおずきをひとつ

今のところ那覇市内では台風12号の影響はあまりなさそうです。ほおずき、りんどうを眺めながら、この夏を楽しみたいと思います。今日の夜はゆっくりとさだまさしさんの曲でも唄ってみようかと考えていますhappy01

<花材:ほおずき、りんどう、ニューサイラン>

2015年7月22日 (水)

灯りの変遷:紫外線を利用した蛍光灯

今日のFMレキオは夏の特集として、紫外線と皮膚疾患について話をしました。以前ブログにも書いていますのでここを参照して頂けたら嬉しいです(太陽光線と褐色の肌:http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-3e35.html 、日光が体に与える影響:http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-abe2.html

光というのは波(波長)を持った光粒子のことです。太陽光線のうち私達の目で見える範囲を可視光線と呼び、波長が長い順番で赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の色として確認出来ます。それより長い波も短い波もありますが、私達の目のセンサーでは色として捉えることが出来ませんので、赤い色より更に波長の長い波を赤外線、今度は紫より短い波長の光を紫外線と呼んで区別しています。赤外線は熱として感じますが、人体には殆ど影響しませんが、紫外線は細胞レベルで反応を及ぼし、日焼けや、シミ、皮膚癌や目の白内障、翼状片などの疾患を惹起します。Photo

このようなことを考えながら、なぜか子供の頃のことを思い出していました。今回は医療とは関係のない話題になってしまいます。

私達は日常の光源としては、昔は蝋燭やランプなど直接火を燃やして得ていたのが、電気が発明されると白熱球が開発され、更にそれが蛍光灯にかわり今ではLEDに変化しました。 この蛍光灯は紫外線を利用しているのはご存じでしょうか?

家庭で使う光の変遷を経験されたた方は次第に少なくなってきたと思います。 私は沖縄の田舎の出身で、私の生まれる少し前にやっと電気が通った地域に住んでいました。子供の頃、以前使用された沢山のランプが自宅に置いてあり、時々台風の停電時に活躍していました。 私が覚えている照明は白熱電球でした。白熱電球は電球の中央にフィラメントと呼ばれる螺旋状に捲かれた部分に、電気が流れることによって原子の振動が起こり、これにより熱と電磁波(これが光ります)が発生します。ですから白熱電球は熱くなるのです。

Th_ 蛍光灯は直接フィラメントを電気が流れるのではなくて、放電現象を起こすことで、蛍光灯の中にある薄い水銀ガスに電子がぶつかり、紫外線が発生します。 紫外線は目に見えないし有害です。蛍光灯のガラス管には白い蛍光塗料が塗られています。それが内部で発生した紫外線を吸収し、可視光線に変換して光っているのです。

子供の頃は白熱電球で育ったので、この光の強さが当たり前だと思っていたのです。その後、小学生の頃に蛍光灯が私の家にも備え付けられることになりました。

白熱球から蛍光灯に変わった瞬間、家の中が「昼になった」と叫んだことを今でもはっきりと覚えています。それほど衝撃的な明るさの違いでしたshine

今の若い方には蛍光灯がLEDに変わっても消費電力が変化したことは理解しても光量そのものへの感動は少ないかも知れません。

これからも科学は進んでゆくと思います。このような楽しい変化が私達の未来にも待ち受けて欲しいと願っています。

ラジオでは紫外線と皮膚疾患について話しましたが、ブログの内容は昭和レトロの話しになってしまいました。来週はまじめに健康について書く予定です。お許しをcoldsweats01 

2015年7月20日 (月)

世界を夢見て12:ウィーン包囲網

ヨーロッパ各地を旅行すると、色々な国で対オスマン帝国とのいわゆるキリスト教とイスラム教との戦いに関することを見聞きすることがあります。またトルコを旅行すると東西の文化やイスラム教とキリスト教の色々な建造物を見ることが出来ます。

ヨーロッパの国々を旅するとオスマン帝国との戦いの場面を描いた絵画などを見ることがあります。以前ポーランドの田舎の教会の壁にもこの地域の誰々がトルコとの戦い出かけたなどの記述が残っていたりしていました。

これまでウィーンについての旅行記を書きましたので、これに関わる話です。 前回もウイーンとコーヒーに書いたのですが、何となくヨーロッパと言えば一般的な飲み物としてはコーヒーが一番ではないかと考えてしまいます。何となくウィーンの飲み物といえばコーヒーでしょうと私も考えてしまうのです。今回はその歴史について書いてみたいと思います(非常に大雑把ですので、間違いがあると思いますのでご了承下さい)。

Th_ 紀元前・後を挟んでヨーロッパの中心と言えば、ローマ帝国となり、その国教がキリスト教となることより全ヨーロッパがキリスト教の文化圏になるわけですが、4世紀に最後のローマ帝国の皇帝となるテオドシウス1世が息子二人に領土を分割し、長男が西ローマ帝国、次男が東ローマ帝国を統治することになります。 今ではイスタンブールと言えばトルコの首都で昔からイスラム圏のような気がしますが、それ以前は東ローマ(ビザンチン)帝国の首都コンスタンティノープルだったのですから、キリスト教の東の中心だったのです。15世紀にオスマン帝国がコンスタンティノープルを征服し、このイスラム教の首都になったのですね。

オスマン帝国は、これまであった大きな教会などは破壊せずにそのまま使ったため、今でもその当時の建物を見ることが出来ます。 イスタンブールでもひときわ目立つアヤソフィアも初めは教会として建てられ、壁画もモザイクでキリストなどが描かれていました。その後イスラム教のモスクとして利用されることになります。偶像崇拝を禁止するイスラム教のために壁のキリストや聖人画は漆喰で被われてイスラム様式の装飾により隠されてしまっていました(現在ではその漆喰が剥がされ、鮮やかなモザイク画を私達は堪能で来るのです)。 

Th__2 次第にオスマン帝国は勢力を拡大し、西へ西へと領土を拡大します。この巨大なイスラム帝国に立ち向かうため全ヨーロッパ(キリスト教者:厳密にいえばカトリックが主)の大きな砦となったのがオーストラリアのウィーンだったのですね。当時のウィーンは頑丈な城壁で囲まれた要塞都市で、オスマン軍をくい止める最前線だったのです(今ではこの城壁を壊してた後に出来たメイン道路のリングの上をトラムが走り、旧市街地を囲んでいます)。

その戦いは17世紀ですのが、今でもヨーロッパ各国でその戦いの足跡をみることが出来ます。逆に言えば如何にオスマン帝国(トルコ)が強大な国家だったのかが判ります。いまでもトルコの前進のオスマン帝国憎しの歴史観は中東欧諸国を中心にヨーロッパに残っているように感じることもあります。

それでも私が若い頃にヨーロッパ、エジプト、トルコを訪ねた後に感じたのはやはり文明は繋がっていて、お互いに影響し合っていたのだということでした。キリスト教からイスラム教への支配となったトルコ、その逆となったスペインなど、支配する前の遺産を破壊せずにいたおかけで沢山の世界遺産を私達はみることが出来ます。最近は全てを破壊尽くす対立も多くなっている気がします。以前の方が他の宗教にも寛容であったのでしょうか?支配した地域の文明にも敬意を払っていたように感じます。

ウィーン攻防戦の後に残った文化の1つがコーヒーだったのですが、余計なことを書きすぎて、書きたいと思っていた部分に辿りつけませんでしたweep

次回はきっとウィーンのコーヒー文化の発祥について書けると思います。よろしければ次回まで(?)ウィーンの旅行記にしたいと思いますので、どうかお付き合いください。

(トルコに行ったのは、かれこれ25年も前だったのですが、観るところも沢山で人々もフレンドリーでした。あれからずいぶん変わったでしょうか? また行きたくなる場所です)

2015年7月18日 (土)

今週の生け花(2015年7月3週)

海水温の上昇のためか相次いで台風が発生しているようです。先週は沖縄に台風9号が、今週は四国を本州を通過しました。各地での被害は如何だったのでしょうか? 心配です。

さて今週も2階のいつもの場所に、生け花クラブの皆さんがお花をいけてくれていました。有り難いことですheart04     Th_img_3718

今週の生け花は落ち着きと気品さがあります。花器が白地に茶が溶け込んだ色合い横長の形も落ち着きがあります。その上にソテツの青い葉と小菊の葉が下方に密集し、その根元を中心とするように扇形にリアトリスとヤリケイトウの細く愛らしい花が伸びています。

リアトリスは北米原産の球根植物で、夏に花を咲かせるそうです。花穂のさきから根本に向かって開花してゆきます。今回の生け花は紫ですが白もあるそうです。色が違うとだいぶイメージも違うような気がしますね。別名を百合薊(ゆりあざみ)、麒麟菊(きりんぎく)と呼ばれるようです。

Th_201572 Liatoris(リアトリス)は今何かと話題のギリシャ語の「leios (無毛)iatros(医者)」が語源となると書いてありました・・・・なに!毛のない医者!・・・俺のことかと思わず我が髪の毛を観てしまいましたweep 悔しかったのでリアトリスのことを調べてみたら、リアトリスはアメリカ先住民や開拓時代の医師がヘビ咬傷(ガラガラヘビ?)の治療薬として使ったことに由来する名前のようです・・・よかったです私のことでなくて・・・

気を取り戻して・・・ 左に伸びているピンク状の花序がヤリケイトウです。ユリ科の植物で、これはアジアやアフリカが原産のようです。鶏頭の種類は花の部分とみえるのは茎の上部が変形してトサカ状になったものだそうです。この花序の形によって扁平な形のものをトサカ鶏頭、槍状のものはヤリ鶏頭、羽毛状のものはフサ鶏頭と呼んでいるようです。 ヤリ鶏頭の先の曲がり具合からすると、猫とも遊べそうですhappy01

今週の解説も変なコメントになってしまいましたが、生け花クラブの皆様怒らないで下さいね。

<花材:リアトリス、ヤリケイトウ、ソテツ、小菊>

2015年7月16日 (木)

立憲国家の崩壊

私達は戦争という沢山の犠牲の上で、立憲主義に基づく民主主義国家としてそして世界に冠たる平和国家として歩んで来たと思います。

ある政治家の集団は立憲国家を否定し、無法国家として歩み出すという決意表明を行いました。 国の最高法規である憲法違反の法律が白昼堂々と通るとなればもう立憲国家ではありません。数が揃えば意味不明な難癖をつければどんな法律でも通すことが可能となりました。

Th_ よく「相手が日本に攻めて来たら反撃もしないで服従するのか」のような子供じみた例を出す人がいますが、日本に攻めてきたら当たり前反撃します。自衛権があるのは当然です。これは集団的自衛権とは別の話です。 

日本から幾つもの国をまたぎ、幾つも海峡を通過しないとたどり着けないホルムズ海峡なるとこまで、他国の後ろをペコペコとついて行って、国民の命を賭ける必要はないのです。 以前、多量破壊兵器があるとのことでイラク戦争に派遣したのに、なにも見つからなかったのです。この総括もまだ行われていません。

ホルムズ海峡が日本の生命線というのなら、それ以外から石油を運ぶルートを確保し、そこがだめになってもリカバリーが出来るようにするのが国の勤めだと思います。 我が国のトップは自分が他国の議会で演説できると舞い上がり、国内でも決めていないことを表明してしまった。自分が嘘つきと言われないため、自分のプライドが傷つかない為に自国民がどうなろうが、憲法がどうだろうが構わないと思っているのか知れません。

戦前ナチス党が選挙で用いたスローガンはTh__2 「落ち込んだ経済を回復し、ドイツ民族の尊厳を回復し、国益や国民の安全を守り、公の秩序を回復させ、強い ドイツを取り戻す」と言うことでした・・・その結果どうなったのだろう。このスローガン、誰かと似ています。 「日本国憲法」よりも「我が闘争」が愛読書ではないかと勘ぐりたくなってしまいます。 

経済が落ち込んだ時、強いプロパガンダの発信に、私達国民もうまく乗せられたと思うのです。しかし思い込みは正しい判断を妨ぐことになることを歴史は証明しています。

もう一度なにが正しいのか,熟考したいと思うのです。いま私達が感じている「何かおかしいのでは」「なんかいやだよね」・・という感覚をずっと持ち続けなければ相手の思うつぼです。 

この安保法案の採決から目をそらすように、今まで出来ないと言っていた、新国立競技場の見直しを表明しているようです。見直しには大賛成ですが、強行採決後の表明にはうさん臭さを感じてしまうのです。きっと強行採決をした方々も「私達だって国民の意見には耳を傾けていますよ」と言いたいのでしょうか?

2015年7月12日 (日)

裸の王様はどこに行くのか

アンデルセンの児童文学に有名な「裸の王様」があります。今の日本と重なって思い出されます。

1837年アンデルセン「裸の王様」 (新しい服が大好きな王様の元に、二人組の詐欺師が布織職人という触れ込みでやって来る。彼らは何と、馬鹿や自分にふさわしくない仕事をしている者には見えない不思議な布地を織る事が出来るという。王様は大喜びで注文する。仕事場に出来栄えを見に行った時、目の前にあるはずの布地が王様の目には見えない。王様はうろたえるが、家来たちの手前、本当の事は言えず、見えもしない布地を褒めるしかない。家来は家来で、自分には見えないもののそうとは言い出せず、同 じように衣装を褒める。王様は見えもしない衣装を身にまといパレードに臨む。見物人も馬鹿と思われてはいけないと同じように衣装を誉めそやすが、その中の 小さな子供の一人が、「王様は裸だよ!」と叫んだ。ついに皆が「王様は裸だ」と叫ぶなか、王様一行はただただパレードを続けるのだった。「やっぱり何も身に着けていなかったんだ。自分はバカで愚かでない」と気付いた観衆は口々に「王様は裸だ!」と叫びましたが、王様一行はパレードを続けるほかありませんでした)、という話です。

Th__2 王様のように何でもできると勘違いし、配下には絶対服従のしもべ達に囲まれた生活。 ある意味狂信的な崇拝にも似た考えで、その他の意見に聞く耳を持たない。これが(俺が)正しいのだと盲目的に信じて、自分が創りだす理想郷をなにも判らない下衆にも享受させ、なにも言わなければ甘い蜜を分けてやると考えている。 民衆は今は判らなくても自分が歴代の王の中でも最高の王様であることがわかると思っている。 ポジティブシンキングもそれを逸脱してしまうと、周りが見えず自分が全ての王になった気分になってしまうのです。

ドイツの初代宰相ビスマルクは「遇者は経験に学び,賢者は歴史に学ぶ」を書いています。他人や歴史に目を向けずに自分の狂信的信条で国を動かされることに恐怖を抱く人も多のではないかと考えてしまうのです。

アンデルセンの「裸の王様」は色々な教訓を教えてくれましたが、実害はなく滑稽な喜劇で済んだかもしれません。しかし私達の国では「王様は裸だよ」と叫んだ少年はやがて戦場に送られるかもしれないのです。

2015年7月10日 (金)

今週の生け花(2015年7月2週)

台風9号がほぼ沖縄全域を巻きこみながら過ぎ去ろうとしています。那覇市内は直撃は避けたのですが、それでも風と雨が強く、午前の時間帯は全ての業務を停止しなければならず、大変でした。

台風が近づくと病院を休診にするかTh_img_3698_2判断をしないといけません。気象庁の台風情報、公共機関の運休の状況などを調べ、朝の6時までに決定し、ホームページを書き直して開院か休診の情報を載せるのが私の役割となっています。

朝6時は職員からの要望で、それまでに休診と判れば、無駄に台風の中を出勤しないでも済む職員がいますし、患者さんにも早めに伝わるとのことです。 休診になると予定の手術やCT.MRI,内視鏡等の検査、外来や透析、人間ドック、リハビリ、フィトネスなどを新たに組み直すことになり大変なのですが、無理な開院は患者さんや職員の怪我にも繋がりかねません。

子供の頃は学校が休校になると嬉しかったのですが、今はやはり来て欲しくないです。寝不足にもなってしまいますweep

そんな時にもこの場所に来るとにっこりhappy01としてしまいます。今週も生け花クラブの皆さんがいつもの2階の場所に花を活けてくれていました(写真は木曜日に撮ったものです)。

Th_ 今週の生け花も素敵です。花器に合わせてトーチジンジャーの太い茎が上方に真っ直ぐに伸びて、台風の風にも負けないぐらいの力強さです。その茎の色を更に濃くした深紅の千年木の葉がシンクロしています。

ニューサイランの葉の使い方が独特です。今回は手を加えてシャープに折り曲げたり、曲げながら葉の間を通してクロスすることで三次元を意識した構造となっています。

同系統のバラの葉が周りと溶け込みながら、その先に可愛らしいピンクの花を二輪咲かせることで柔らかみが出ています。

風は少し収まりましたまだまだ雨も強く降っています。台風の中でもこの空間には心地よい空気が流れているのですheart04

<花材:トーチジンジャー、ニューサイラン、バラ、千年木>

2015年7月 8日 (水)

夏カゼにご用心

きょうのFMレキオは夏カゼについてお話をしました。

風邪と言えばなんとなく寒い時期の冬場にかかるイメージがありますが、5〜8月の暑い時期にかかる風邪も多く、夏カゼと一般的には区別しています。 医学用語上の区別はありません。 まあ風邪と言う医学用語自体もありませんが、鼻から喉の上気道に起こった急性炎症を上気道炎と呼び、症状として「クシャミ、鼻水、鼻づまり、喉の痛み、咳、発熱、頭痛、倦怠感」などの諸症状を風邪症候群と医学用語として使用しています。

これらの諸症状を起こすのはウイルス感染が多いのですが、そのウイルスも寒い時期と暑い夏では流行に違いがありますし、症状の違いも当然ウイルスによってあります。

例えば、日本の冬は低温、低湿度(乾燥状態)Th__2 の気象条件ですので、冬場に流行る風邪の原因はコロナウイルスやRSウイ ルスなど、低温・低湿度で増殖しやすいウイルスが一般的です。(風邪とは区別していますが、インフルエンザを例にとるとわかりやすいかも知れません。冬の 寒く、乾燥した時期にインフルエンザウイルスが活動しやすく流行しやすくなるのは皆様のご存じと思います)

では夏場はとなると、高温・高湿度の環境で増殖しやすいウイルスが原因となります。 罹るウイルスが違いますので同じ風邪でも性質が違ってきます。
皆様も経験上、夏のかぜは「
お腹にくるよね」とか「喉が痛くなるのよ」とご存じの方も多いと思います。

夏カゼの原因となるウイルスは主にエンテロウイルスとアデノウイルスが あります。  エンテロとは大腸や小腸などの腸の意味です。ですのでエンテロウイルスにかかると上気道炎症状と共に腹痛や下痢を起こすことがよくあります。 「夏カゼはお腹にくるよね」というのはウイルスがそのような性質があるからです。クーラーでお腹を冷やしたからとか、冷たいものを飲むから腹部症状が出るわけではないのです。

もう一つのアデノウイルスのアデノとは喉という意味ですので、アデノウイルスかかると喉の痛みが強く、食べ物や飲みのものが喉を通りにくいなることと、夏の時期にかかることもあり脱水になることに注意が必要です。

一般的に冬の風邪はクシャミや咳による飛沫感染が中心ですので、マスクに手洗い、部屋を暖め加湿などをします。 それに対し夏の風邪はウイルスの付着したものを触るなどして、口を介して感染する機会が多いので、マスク、手洗い、特にトイレや洗面所のタオルの使い回しは避けるようにします。

Th_dsc00089 こんな暑い時期でも、風邪は風邪だから熱が出たら布団に入って汗をかいた方がいいのではないかと思うかも知れません。 わざわざ暑い夏に、無理に暖めて汗をかくのはかえって体力を消耗してしまします。クーラーをガンガンに効かせて寝るのはどうかと思いますが、余り汗をかかない程度で抑えた方がいいでしょう。風呂やシャワーは賛否両論ありますが、余程の高熱でなければ、湯冷めしないように心がけて、ぬるめのお湯やシャワーに入るのは問題ないと考えます。

同じ風邪でも夏と冬に流行するウイルスの違いで、症状や予防法なども異なっています。 感染源はウイルスが主体ですので、抗生剤は効果がありません。それを撃退するのはやはり私達の免疫力です。 夏は暑すぎて体力を消耗したり、脱水となったり、暴飲暴食や、外で日焼け、寝不足、屋内と室内の温度差など体は様々なストレス状態になっています。 これが夏風邪を長引かせる原因ともなります。

冬でも夏でも風邪をひいたら、体調管理を行ってゆっくり休んで下さいねheart04

2015年7月 5日 (日)

給食費の滞納:憂いが優しさに変われば

今に始まった問題ではありませんが、学校での給食費の滞納問題が新聞に取り上げられていました。滞納が続いた場合、催促の通知をしても滞納する場合は「苦渋の選択」で子供さんの給食を止めることになったと報道されいました。

Th_5bc73969b5aa3ee520f2e907514395af このような問題が出るにつけ心が痛みます。憂鬱になってしまうのです。子供さんはなにも悪くないのです。当然親の問題です。
しかしその理由は「払えない」と「払わない」に分けて考えないといけないと思うのです。

「払えない」は心が痛みますが「払わない」は頭に来ます。前者は「愛」があり、後者には「愛」を感じません。

この豊かな日本で、この種の問題が色々と取りざたされています。「払わない」ことへの怒りのようなものが「払えない」で苦しんでいる方を更に追い詰めるように感じて「憂い」てしまうのです。

私はこの種の問題で何も出来ません。何も出来ないなら書くなとお叱りを受けるかも知れません。

「優しい」は人偏に「憂」という字をあてています。憂いも人を優しくするための必要だと捉えて倒れずに立っていたいのです。

2015年7月 3日 (金)

今週の生け花(2015年7月1週)

早いものでもう7月ですね・・・と言うことは今年も半分過ぎてしまったと言うことになります。これから更に加速を速め2015年も過ぎて行くのでしょう。まあそんな先のことは考えずに、これから長い夏を迎える2015年を楽しみましょうhappy01              

Th_img_3678_2 いつもの2階の場所に生け花クラブの皆さんが生け花を飾ってくれています。 毎回どんなお花なのかと楽しみにしながらこの場所を外来や検査のため通って行くのです。

今週の生け花は、赤です(最初みたイメージです)。 これまで余り花器に関しては気にかけませんでしたが、今週の生け花を見て、改めて花器も一緒になって生け花なのだと思わせてくれました。

長方形で直線的な真っ赤な花器があり、それに対応するかのように右上と上方の椿の小さく丸い赤い実がアクセントとなって調和を保っています。表現はできないのですが、「離れていても心はひとつよ」とでもお互いが呼び掛け合っているように感じてしまうのです(ボキャブラリーの少ない私の表現力では上手く表せませんweep)。

椿の花は春が季語となるのでしょうが、Th_201571 実はどうなるのでしょう? この実は近くで見てもとても美味しそうです。まるで縁日で売られているリンゴ飴(キャンディーアップル)のようです。そういえばフランスでもイギリスでもこの様な感じのアップルキャンディーが売られていました。

椿は実だけでなく葉の青さも生き生きしています。透かし百合の大輪の花が僅かにピンク色を帯びたたため黄色の膨張色にならずに済んだようです。後方には小さくて黄色の花が可愛い小菊と白い花びらのくじゃく草が色を添えています。

・・・やはりアップルキャンディーを食べたくなりましたcoldsweats01

<花材:椿、透かし百合、孔雀草、小菊>

2015年7月 1日 (水)

血液型O(オー)型は本当はC型、0(ゼロ)型だった

きょうのFMレキオは私達の血液型について話をしました。 外科医にとって血液型は輸血関連で気になるところですが、一般の皆様は血液型と性格診断などに興味はあるのではと思います。あるアンケート結果で日本人は血液型と性格は合っていると答える方が8割近くいるそうです。なんとなくA型は「几帳面」、O型は「大雑把」、B型は「自己中心的」、AB型は「気分屋」となるそうです・・・皆様方も如何でしょうか?

日本人は血液型の話題が大好きです。誰彼のプロフィールでも血液型が書いてあったり、日常会話の中でも「血液型はなに型?」と聞かれたります。外国で血液型を質問したら、恐らく怪訝そうな顔をされ「なんでこんなことを聞くの」と逆に質問されるはずです。 輸血を必要としていない時にわざわざ個人情報を表には出しませんcoldsweats02

私達日本人が血液型を話題にしやすいのは、四つの血液型がまあまあの割合で存在するからではないかと考えています。日本人でA,O,B,AB型がそれぞれ4:3:2:1の割合で存在します。外国ではその国で結構血液型が同じだったりします。例えば南米のある国では、国民の95%はO型です。では全員が大雑把と言う訳ではないでしょうから、この国ではきっと血液型診断なんて本が出たとしても売れないと思いますね。

さて本題に入りましょうかcoldsweats02

血液型を最初に発見したのはオーストリアの医学者カーン・ラントシュタイナー博士で、現在のように4つの血液型が確定したのは1910年です。まだ血液型が解って100年しか経っていないのです。

Th_136386 皆様もご存じのように違う血液型を輸血すると不適合輸血と言って体で異変が起こり、最悪の場合は死んでしまいます。 私達の血液を遠心分離機で赤い血球の部分(赤血球)と抗体などが入っている血漿の部分に分けることができます。

カーン博士は何人かの血液を採取して、この赤血球と血漿部分を違う人同士で組み合わせると、全く反応を起こさない場合と、血液が固まってしまう組み合わせがあることを発見します。そのため人間の赤血球には2種類の抗原があり、血漿成分にはそれに対する2種類の抗体があると考えたのです。 アルファベット順にそれをA抗原・B抗原に対して抗A抗体と抗B抗体としたのです。

その為、最初は「A抗原」を持ち、B抗原の血液を凝集させる「抗B抗体」を持つものをA型の血液と命名し、今度は「B抗原」をもち「抗A抗体」を持つものをB型の血液を名付けたのです。 その後調べたら、両方の抗原を持たない血液型があることが解ったため、その血液型をC型としたのです。

ここまでならよかったのですが、今度はAとBのどちらの抗原も持つ血液があることが判明します。血液型はとなるとD型ではなくて素直にAとBの抗原があることより「AB型」と命名するのです。 

そうなると先ほどのC型の名前をどうしようかとなるわけです。 この血液型はA抗原もB抗原も両方持っていないから「ゼロ型となり、アルファベットのO型と命名されるようになったのです。その為、人間の血液型はA型、B型、O型、AB型に分類されるようになったのです。

Th_ 理論上はA型への輸血はA型とO型が可能、B型への輸血はB型とO型、AB型への輸血はAB型とO型、O型への輸血はO型が可能となります。O型は何型でもよいのですが、AB型からの輸血はAでもBでも駄目でABだけです。その為O型の血液は何でも引き受けるおおらかな性格と結び付いて考えるようになったかも知れません。

これ以上長くなると読むのも大変でしょうから、手短に・・Rhプラスとマイナスも気になるのでしょうから・・・抗原のAとBから血液型を分けましたが、それ以外に人間の赤血球上には5つ抗原のがあります。そのうち輸血などで重要となるのはD抗原となります。D抗原を持っている人をRh(+)持っていない人をRh(−)と分けています。日本人ではRh(+)が95%、Rh(−)は5%となります。そのことより日本人でAB/Rh (−)は非常に少ないと言うことになるのです。

外科医の私からすると赤血球の抗原が人間の性格や行動を規定するとは考えにくいのですが・・・・これを言うと国民の8割から拒否されそうですので、血液型性格関連説もあっているかも知れないと・・・お茶の濁して逃げるとしますrunrunrun

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