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2015年6月24日 (水)

熱けいれんと熱性けいれんは違う

今日のFMレキオは熱中症について話をしました。
Th_ 熱中症についてはブログでも何度か書きましたので、今日は時々熱中症の中の初期に起こる「熱けいれん」と子供がよく起こす「熱性けいれん」をごっちゃに考えているお母さん達がいましたので、説明したいと思います。

「熱けいれん」熱中症の1つの段階です。熱中症は暑い環境で主に起こる健康障害の総称で、いくつかの段階があり、進むにつれて重症となります。①熱失神: 暑いと血管を広げ、発汗が起こりその為に、血圧が低下してしまい、めまい、一過性の失神、気分不良、顔面蒼白となります。

次いで②熱けいれんの状態となります。多量の発汗に伴い、水分だけでなく血液の塩分(ナトリウム)も減少します。ナトリウム濃度の低下は足、腕、腹部などの筋肉に影響し、筋肉が痛みを伴ったけいれんを起こしてしまいます。筋肉痛、手足がつってしまう、筋肉がけいれんするなどの症状となります。 外での運動などで多量に汗をかいて手足がつりやすくなったら熱中症と考え、休憩と水分・塩分の摂取を試みて下さい。

更に進行すると③熱疲労の状態となります。水分が多量に失われ、全身が脱水状態となるために、熱疲労の状態となります。全身倦怠感、気分不良、吐き気・嘔吐、頭痛、集中力・判断力の低下をきたします。 これ以上無理すると生命の危険にさらされます

最終的には④熱射病の状態となります。発汗などでの熱の低下作用も効果がなくなり、体温が上昇します。人間の体温が異常に上昇すると、中枢機能に異常を起こし、意識障害、言動がおかしくなったり、ふらついたりし、最後はショック状態となります。 一刻の猶予もない状況となるのです。

①から④までの状態を熱中症と呼んでいます。熱けいれんはその1つの段階です。

それに対して「熱性けいれん」は子供が発熱時に起こす全身のけいれんで、いわゆる「ひきつけ」の状態です。子供の脳はまだ未成熟ですので、熱に弱く、高熱時にひきつけを起こすのですが、おおよそ4〜5歳までには消失します。典型的名症状は発熱に伴い急に全身がこむら返りのような状態が数秒おき、その後手足をバタバタさせて、そのあと寝てしまいます。この様なことがおきると両親を初めご家族はさぞビックリしてしまうと思います。多くは後に何事もなかったようによくなっていきます。 この辺りは小児科の先生と御相談下さいね。

これから夏場にかけて全国的に熱中症の患者さんが急増して行きます。熱中症は予防が大切といわれています。自分で大丈夫とは思われずに、室内や屋外の温度、湿度などに気をつけながら、こまめな水分補給や服装にも気をつける必要があります。

これから長い夏がやって来ますが、熱中症に気をつけながら夏をエンジョイしましょうheart04

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コメント

おはようございます。
本格的な暑い季節が来ますね。
私が子供のころには、熱中症なんて言葉は聞いたことがありませんでした。
勿論、花粉症も。
日射病とか言われていたように思います。
20代のころ、現場で動き回っていたころはズボンやシャツの縫目が白く塩が吹いたようなことは毎日でした。
休憩室には、キャベジンの粒のような大きさの塩の錠剤が瓶に入って摂るように言われていましたっけ。
10年くらい前に朝から現場にいたとき、作業員が痙攣をおこして倒れて亡くなったことがありました。
熱中症対策について、教育や対策をたてていましたが起きてしまった悲しい事故でした。
今は悲しい教訓を活かして、作業時間帯の調整や本人の体調管理、水分&塩分補給と休憩をしっかりしているようです。
熱中症、怖いですよね。
ひまわり撮っていて、夢中になって私もかかった時は危なかったです。

EOSのパパさん、こんばんは。

私達が子供の頃には熱中症、心身症や過労死なんていうことも余り考えていなかった時代だと思います(実際はいたのでしょうが、余り考えていなかっただけでしょうが・・)

熱中症は身近に起こる病気です。高齢の方が屋内で死亡するケースをよく見かけるのですが、スポーツや仕事の関係で若い世代にも起こりえる病態ですね。

パパさんも悲しい経験をされたのですね。 汗を多量にかくようなお仕事なら、水分、塩分次いで糖分の順にとって行くとよいと思います。 最近は労働環境も少し改善されるようになり、就労に伴う事故や病気は早めに予防する対策がとられているようです。

暑い中で夢中になって写真を撮っている場合でもこまめに水分、塩分の補給を行って下さいね。

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