フォト

« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »

2015年6月

2015年6月28日 (日)

報道規制発言で思うこと

低次元の報道規制の問題が明るみでました。特に最近から政治がマスコミに対して自分の意にそぐわないと発言(圧力)を掛けるようになったことが気になっている矢先の問題です。

世の中には多様な意見、時には納得出来ない意見もあると感じています。同時にいろいろな意見を言えなくなる世の中は危険だと感じていました。 今回の新聞への恫喝に関して2つの職種について最低限の信頼が崩れてしまい残念に思うのです。

Th_img_0348 1つは作家に対してです。作家は表現の自由者であり、無から有を作り出すことがありますし、色々な意見を述べるのが仕事だと思っています。 私は自分自身が子供の頃よりあまり本を読まなかったせいで、本を沢山読む人に対して今でも尊敬の念を持っています。 

色々な作家が世に本を出す(あるいは講演会などで話をする)場合には、沢山の資料を読んでいると聴いていました。 ある作家が何かを調べ出す時に神田の古本屋さんから沢山の書籍が運ばれるという事を読んだことがありました。 本当に凄いと感心したのです。 

勿論、作家もどきは沢山いるのでしょうが、書籍として売り出されている人に関しては、沢山の資料を読んで理解しているものだと信じていました。 少なくとも人様に話をするわけですので、調べた事実を元に話をしていると思っていました。 普天間の事実関係を、沢山の資料で調べたり、直接行って地元で話を聞いたり、収入に対しても調べようとすれば簡単にできます。 しかしこのように緻密な資料集め、情報分析をしていなくても判ったふりをして発言する場合もあることがよく分かりました。

勉強もしていない方が民主主義の本質も理解出来ていない人々に講演するのですから、内容もどうでもいいのです。自分に都合の良い、耳障りの良い意見だけを聞ければ、高揚感と自己満足に浸れるのでしょう。 私はこれを当たり前と思う政治家がこんなに多かったことに失望と苛立ちを覚えているのです。 民主主義の根幹に関わる問題に対して意識が低すぎます。

本を読まない私が言うのもなんですが、もう少し広い視野で勉強をした方が良いのではないかと思いますし、時には憲法も読んで理解したらいいのではないかと感じました。 

沖縄の2紙がターゲットになったのですが、沖縄の問題だと決めつけるのは本質を見失いかねません。 どこに住むかが問題ではありません。民主主義を覆すような発言にはもっと敏感にならないといけないと感じているのです。

2015年6月27日 (土)

今週の生け花(2015年6月4週)

6月も最後の週となりました。沖縄は余り雨も降らないまま梅雨明けとなりましたが、梅雨前線が止まった鹿児島県などでは50年に1度の降水量となった所もあり、今後も厳重な注意が必要とのことです。 雨ひとつとっても自然をコントロールすることは出来ませんね。

Th_201564 今週も生け花クラブの皆さんが、いつもの2階の場所にお花を飾ってくれていました。

今週の生け花は、太井の直線的な構造に対して、花器もクルクマも姫ヒマワリも丸みを帯びています。正面では分かりづらかったので斜めで撮してみました。

Th_img_3667 クルクマはショウガやウコンの仲間だそうです。球根のような根茎ができます上に伸びるように折り重なったピンクや白の苞がまるでトーチ型に開いてきます。 しかしこれはお花ではなくて庖というのもで、本当の花はその間に隠れるように小さく咲き目立ちません。

近くで見ると苞であると分かるのですが、やはり感覚的には花びらのような気がします。

橙色に咲かせた小さなお花は姫ヒマワリだそうです。幾つか種類はありそうですが、今日の生け花で使用のヒマワリは「旭」と呼ばれる品種ではないかと思います。 キク科(ヘリオプシス)ヒマワリ属の一年草で北アメリカが原産で、夏の頃よく花を咲かせるそうです。花言葉は「憧れ」「崇拝」「誘惑」だそうです。

シンプルで清々しく沖縄の夏に相応しい生け花でしたheart04

<花材;フトイ、クルクマ、姫ヒマワリ>

2015年6月24日 (水)

熱けいれんと熱性けいれんは違う

今日のFMレキオは熱中症について話をしました。
Th_ 熱中症についてはブログでも何度か書きましたので、今日は時々熱中症の中の初期に起こる「熱けいれん」と子供がよく起こす「熱性けいれん」をごっちゃに考えているお母さん達がいましたので、説明したいと思います。

「熱けいれん」熱中症の1つの段階です。熱中症は暑い環境で主に起こる健康障害の総称で、いくつかの段階があり、進むにつれて重症となります。①熱失神: 暑いと血管を広げ、発汗が起こりその為に、血圧が低下してしまい、めまい、一過性の失神、気分不良、顔面蒼白となります。

次いで②熱けいれんの状態となります。多量の発汗に伴い、水分だけでなく血液の塩分(ナトリウム)も減少します。ナトリウム濃度の低下は足、腕、腹部などの筋肉に影響し、筋肉が痛みを伴ったけいれんを起こしてしまいます。筋肉痛、手足がつってしまう、筋肉がけいれんするなどの症状となります。 外での運動などで多量に汗をかいて手足がつりやすくなったら熱中症と考え、休憩と水分・塩分の摂取を試みて下さい。

更に進行すると③熱疲労の状態となります。水分が多量に失われ、全身が脱水状態となるために、熱疲労の状態となります。全身倦怠感、気分不良、吐き気・嘔吐、頭痛、集中力・判断力の低下をきたします。 これ以上無理すると生命の危険にさらされます

最終的には④熱射病の状態となります。発汗などでの熱の低下作用も効果がなくなり、体温が上昇します。人間の体温が異常に上昇すると、中枢機能に異常を起こし、意識障害、言動がおかしくなったり、ふらついたりし、最後はショック状態となります。 一刻の猶予もない状況となるのです。

①から④までの状態を熱中症と呼んでいます。熱けいれんはその1つの段階です。

それに対して「熱性けいれん」は子供が発熱時に起こす全身のけいれんで、いわゆる「ひきつけ」の状態です。子供の脳はまだ未成熟ですので、熱に弱く、高熱時にひきつけを起こすのですが、おおよそ4〜5歳までには消失します。典型的名症状は発熱に伴い急に全身がこむら返りのような状態が数秒おき、その後手足をバタバタさせて、そのあと寝てしまいます。この様なことがおきると両親を初めご家族はさぞビックリしてしまうと思います。多くは後に何事もなかったようによくなっていきます。 この辺りは小児科の先生と御相談下さいね。

これから夏場にかけて全国的に熱中症の患者さんが急増して行きます。熱中症は予防が大切といわれています。自分で大丈夫とは思われずに、室内や屋外の温度、湿度などに気をつけながら、こまめな水分補給や服装にも気をつける必要があります。

これから長い夏がやって来ますが、熱中症に気をつけながら夏をエンジョイしましょうheart04

2015年6月23日 (火)

沖縄戦から70年

今日は沖縄慰霊の日です。沖縄で約80日におよぶ、悲惨な地上戦の末、多くの民間人を巻き込み組織的戦争が終結した日になります。

Photo 戦争でおじいさん、二人の若いおじさんを亡くしました。私の子供の頃、おばあちゃんや両親は戦争のことをあまり話ませんでした。辛すぎた体験だからだったと思います。 それでも戦争を憎み、平和を願う気持ちは小さな私にも伝わっていました。

平和の大切さ、命の大切さはなかなか実感出来るものではないかも知れません。しかし失った時、こんなに大切なものは他にないとわかるのです。

そのことを知っている人にとっては、平和や命を維持する困難さも理解出来るはずです。 戦争を知らない私は自分の歩んだ幸せを次の世代にも引き継ぐ役目があると考えるのです。

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」・・・ユニセフ憲章の前文です。

今日は戦争で奪われた24万人の御霊に想いを寄せて、黙祷を捧げたいと思います。

2015年6月21日 (日)

メジロの巣立ち

私は田舎の育ちですので、都会に住んでいても緑が恋しくて、小さな中庭に1本の木を植えています。この木が大きくなり、ここ数年来、毎年のようにメジロが巣を作ってくれています。 メジロはペアリングの時は結構うるTh_1 さくさえずるのですが、巣を作り雛を育てる時は、殆ど音を立てませんし、ウンチも巣の下には落とさずに、親が口にくわえて別の所に捨ててゆきます。 その為夏頃になって、巣があったのだと気が付くこともありました。

巣を見つけると観察したい気持ちもありますが、出来るだけ巣に近づかないよう、外灯もつけないようにそっとしています。 私の所に巣を作るのはいつも梅雨の時期です。数年前はものすごい大雨と風で、気づかないうちに巣が崩れ、雛が死んでしまったことがありました。 とても悲しい気持ちになりました。それも自然だと理解するのですが、自分の目の前で小さな命が尽きるのは辛くなります。

今年はなんと木の一番低い場所、 Th_dsc02921_2 手か届きそうな場所に巣を作っていました。そのお陰で窓越しに写真を撮ることが出来たのですhappy01。それでも窓を開けると親鳥は警戒し、雛が孵った後は短い警戒音をだして、巣に近づきません。またその音を聞いた雛たちも身じろぎせずじっとしています。 

できるだけ窓からカメラだけを出して撮影をしてみました。運良くエサをやるところや排泄物を親がくわえて持って行くシーンも観察出来ました。 

Th_10_2 最後の方は仕事が忙しくて、巣立ちを撮影出来なかったのですが、小さな姿をみることが出来ました。なんとメジロは孵化して2週間で巣立って行くそうです。

小さな命の営みを見せてもらい、とても幸せな気持ちです。命の大切さを教えてもらいました。

小さな命は儚く、脆いのですが同時に力強さもあります。メジロの3匹の子供達と両親に感謝ですheart04

<メジロたちの動画を作ってみました。よろしければご覧下さい>

">

2015年6月19日 (金)

今週の生け花(2015年6月3週)

沖縄は梅雨も明け、暑い夏が始まりました。はやり暑いです。それでも真夏の時期と比べると過ごしやすい方でしょうか。

今週も病院の二階のいつもの場所に生け花Th_img_3659 が飾られています。お花にもよりますが、お花の入れ替えで2〜3日生け花がない時にはやはり寂しく思えてしまします。

今週の生け花はこれまでと雰囲気が変わった印象をうけます。真っ赤で直線的な花器や、バラやカーネーションも単体で目立つ存在です。 しかし今回はけむりの木のお陰で煙に巻かれたような状況となっています。 なんかはっきりしているようではっきりしない・・・そんな感じですcoldsweats02

Th_201563 このままでは煙に巻かれてしまいそうですが、そこはやはり生け花クラブの皆様のセンスで、ハランの大きな葉を花器の上に左右に大胆に配置するお陰で、バラやカーネーションが伸びやかに天に伸びているように感じてしまいます。

けむりの木は「煙の木」とか「白熊(はぐま)の木」、「霞の木」とも呼ばれる、ウルシ科の落葉樹です。今回のもやもやとした部分は花が咲いた後の容姿です。

雌木の枝先につく花序は長く、20Cmぐらいで多数枝分かれしています、花の咲いた後にこの伸びた花柄が遠くからみると煙がくすぶっているようにみえることから名付けられているようです。 英語でもSmoke tree ,Smoke bush と読んでいますので、西洋の方もそのようにイメージしたのでしょうね。

ただ私の場合はスモークツリー所々に青い実がなっていて、この全体がカエルの泡状巣に、実の部分が卵にみえてしますのです。Th__2  子供の頃、雨が降っても外で遊ぶのが好きで色々な動物を観察していました。 

池の周囲に行くと直接水に浮かぶ卵を産むカエルもいますが、木の上に産卵するカエルもいます。 これを観察すると木の上の泡状巣の中で卵が孵り、オタマジャクシの格好で水の上にぼたりと落ちて、水の中での生活が始まります。 このスモークツリーがなんとなくカエルの巣に似ていて懐かしい子供の記憶を呼び起こしてしまいました。

子供の頃は雨が降ろうが台風が来ようが、カンカン照りでも毎日が発見の連続でしたね。

・・・いかん! 今回も自分の世界に入ってしまいました。今週も変な生け花の紹介になりました。 梅雨明けの沖縄も、梅雨のまっただ中の本土の皆様も楽しみを見つけて乗り切って下さいねhappy01

2015年6月16日 (火)

戦争は簡単でも平和は難しい

今から70年前にこの沖縄で16歳と18歳の叔父が戦争で亡くなりました。 その時、多くの子供達がにわか戦闘員に仕立てられ戦争で死んでゆきました(以前、沖縄戦での中学・高校生の死亡率を書いてあります:http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-e44a.html )。 あの戦争で多くのことを失い、戦争ほど愚かなことはないと悟った国民がいました。 
私はこれまで心の中で戦争が嫌だと漠然と思うだけで深く考えることはなかったのです。しかし自分の子供達が叔父さん達の年齢になった時に、平和の意味を考えるようになりました。

Th_ 平和って難しいです。戦争になるには当然相手がいます。自分自身で平和と言っても火の粉が降りかかってくるかも知れません。 自衛権を主張する根拠になるのでしょうし、より強力でより広範囲な、もっと過激なことを言えば核武装しないと相手がもし戦争を仕掛けたらと考えたら夜も眠れなくなるのです。テレビや車を作っている暇があったらミサイルや核開発をしないと日本の存続は危険にさらされてしまいます。

平和は難しいのです。何をすればいいのかも曖昧です。自分だけでなく相手のことも考慮して、妥協して、気を使わなければなりません。平和って面倒くさいです。

でも戦争は簡単です。敵国を作ればいいだけですし、はっきりとした敵国がなければ仮想敵国を作ればいいのです。相手が攻めてくるかも知れないと恐怖を高めれば済むことです。

戦争って国と国のリーダーが始めるものです。国民はそれに乗せられているだけです。 仮想敵国がいれば政治はコントロールしやすくなります。 平和って難しいです。なぜ私達も政治家でもないのに戦争をしようと考えるのでしょう。相手の国の子供や女性をも自らの手で殺したいのでしょうか。自分の子供を喜んで戦争に送りたいのでしょうか。

もしも70年前の戦争で自分が少年兵のように砲弾の中を、肉体が吹き飛ばれた死体の上を、伝令のために走らされることを想像できれば、平和を渇望するはずです。戦争ほど醜く愚かな行為はないと悟るからです。

戦後70年です。実際に肌で戦争の憎さを経験した人が少なくなりました。しかし人間は動物と違います。過去から学ぶことが可能な存在です。70年前、戦場でお互いに殺し合いを経験した方は、きっと「戦争するぐらいなら何でもやれる」と思ったと想像します。 戦争の切っ掛けは心の中で生まれるのです。

私は戦争がなかったお陰で、ぬくぬくと自分の叔父の何倍も生きています。素直にこんなありがたいことはないと思っているのです。 

2015年6月12日 (金)

今週の生け花(2015年6月2週)

今年も半年が過ぎ(coldsweats02)、6月も第2週となりました。今年の沖縄は梅雨入りが遅く、梅雨明けは早く、大きな雨も降りませんでした。 小さな島で高い山もありませんので、早くも夏場の渇水が気になります。 逆に本土の方では大雨で大変な場所もあるようですので均一に降って欲しいものです。

沖縄は夏の青空ですが、いつもの2階のTh_img_3636 場所も夏のような雰囲気の生け花が飾られていました。

今週の生け花は、ドウダンツツジキキョウランの葉に孔雀草の葉も加えて青々しく力があります。小さな孔雀草の小さな花々と対比するように、中央にドンとシャクヤクのピンクの花を配置しています。

黄色の花器も鮮やかですが、その形に合わせて生け花の形を揃え、全体として扇状の形になっています。このままコマのように回転してしまいそうです。

Th_62 ドウダンツツジ(灯台躑躅)は新緑、花、紅葉の四季折々の姿を見せてくれる樹木のようです。 西日本に自生するようですが、沖縄では見かけないよう気がします(私が知らないだけかもしれませんが・・)。 「ドウダン」は、枝分かれしている様子が昔夜間の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚部と似通っていることより、その「トウダイ」から転じたそうです。また、別名を「満天星」の方は中国名に由来するそうですが、素敵な名前ですね。

孔雀草は北米原産の多年草だそうですが、今回の生け花を見たときには小菊かなと思いました。 キク科・アスター(シオン)属に分類されるそうです。なるほど小菊に(が)似ていてもいいわけなのですね。 属名の「アスター」はギリシャ語で「aster(星)」のことで、沢山咲きほこる花をそれぞれ星に見立てたとのことです。結構ロマンチックだったりします。 花言葉は「可憐な人」「飾り気のない人」「一目惚れ」「悲しみ」・・・などなど。何時ものことながら、花言葉にはどうも統一性が感じられませんが・・・まあ人それぞれが花に対する感性が違うからなのでしょうねcoldsweats01

シャクヤクは漢方と原料として医療界ではよく使われています。5月の最終日の生け花にも使われていました。今回の写真では後方に丸い蕾の状態ですが、今日夕方みたら少し花が開いていました。綺麗なお花ですflair

これから長〜い夏になる沖縄ですが、本土の方ではこれから雨が心配になりますね。大雨にどうぞお気をつけてお過ごし下さい。

<花材:ドウダンツツジ、しゃくやく、キキョウラン、孔雀草>

2015年6月10日 (水)

中性脂肪とコレステロール・糖の関係

今日のFMレキオは中性脂肪について話をしました。外来受診のついでにと、患者さんが健診や人電ドックを受けた結果の説明を求められることがあります。 「高脂血症とか高コレステロール血症」と書いてあるけど、「高脂血症と中性脂肪に関係」や「コレステロールで善玉とか悪玉」とか書いてあるし、「糖分にも気をつけて下さい」と書いてあるけど卵は食べていいのとか・・・・・・関わりが高いような高くないような雑多な質問が飛び交います。この様な質問を受けると、専門外ですが時間の許す範囲内で説明をします。

Th__2 三大栄養素と言われる、炭水化物(糖)、脂肪、蛋白質は食事をとると吸収合成され、体のエネルギーとして使用されます。また体の中でお互いが足りなくなると調整しあい、それぞれを補う形となっています。

食事に関して、それぞれの病態に応じて制限をかける必要はありますが、私自身は食事で極端な成分制限はかける必要はないと考えています。

糖分をとると血糖が高くなり、余った分は脂肪に変換されて蓄積されます。蛋白質も人間の体の材料になったり、余分なものは脂肪や糖分に変換されます。食事で入って来た糖分は吸収され血糖は上昇し、インシュリンの作用により脳細胞をはじめ、各細胞で消費されて血液の濃度は下がります。 

食事の時間が遅れたりあるいは次の日まで食べれなかったりすると、血糖低下が起こり今度は脂肪や蛋白質を分解し糖分を作って血糖を維持する仕組みがあります。体の中で色々な仕組みでセーフティネットが構築されていてどの成分も極端に減らないようにしてくれています。

高脂血症は昔は中性脂肪やコレステロールが高い場合の表現として使われていましたが、今は細分化されて、高中性脂肪や高コレステロールに分け、さらにはコレステロールもLDL(悪玉)コレステロールHDL(善玉)コレステロールに分けて考えたりします。 まずこの辺りから説明・・・

血液の中の脂肪成分を遠心分離器にかえて重さ(質量)で分けると、三層に分かれます。コレステロールが二層に分かれ重いものがHDL(High-Density Lipoprotein:高比重リポタンパク)コレステロール、軽いものがLDL(Low-Density Lipoprotein:低比重リポタンパク)コレステロールとなり、それ以外に中性脂肪の層が出来ます。

成人病やメタボリック症候群の概念はそれぞれが影響しあい、動脈硬化を進めることがポイントとなります。人間は動脈と共に老いていきます。加齢による動脈硬化の進行は止めることは出来ませんが、食事の内容によって動脈硬化が加速することが知られています。

さて話を少し戻します。コレステロールは私達の体の細胞膜や各種のホルモンの原料に使われ、主に肝臓で調整されています。 HDLコレステロールは血液の中から肝臓に運ばれ合成されるコレステロールで血液中のコレステロール値は低下します。一方LDLコレステロールは肝臓から血管に運ばれるコレステロールですので血管にコレステロールが蓄積します。 血管にコレステロールが蓄積すると、動脈硬化が進行します。 このことよりHDLコレステロールは善玉(動脈硬化が進みにくい)コレステロールLDLは悪玉(動脈硬化が進行しやすい)コレステロールと分けて考えるようになったのです。

コレステロールはLDLもHDLもなくてはならないものですが、両方含める総コレステロールの量も問題なりますが、その比率も問題となります。これをLH比として表す場合があります。LDLコレステロールをHDLコレステロールで割った値をいいます。要は悪玉を善玉で割った数字ですから、小さい数字が良いことになります。 LH比が1.5以下は健康状態。2.0以上はコレステロールの備蓄が増え動脈硬化の進行が疑われる状態。2.5以上は血栓が出来ている可能性があり、心筋梗塞、脳梗塞のリスクが高まります。

脂肪の中の中性脂肪も食事から吸収され、主に備蓄用のエネルギーとして作用します。中性脂肪を取り込んだ組織が脂肪組織となります。皆様もご存じのように脂肪の蓄積部位も皮下脂肪と内臓脂肪に分かれます。その蓄積の場所も性差があり、同じ脂肪でも女性は皮下脂肪に貯まりやすく、男性は内臓の周りに貯まりやすい違いがあります。Th_img_3634  

これまでは脂肪は単にエネルギーを貯める組織と考えられていましたが、色々な活性物質を分泌することも分かるようになりました。そのような物質をアディポサイトカインと名付け、幾つかの種類があります。体に良いものもあれば悪いものもあります。 内臓脂肪が多いと悪玉のサイトカインが沢山出て、高血圧、糖尿病、高脂血症を悪化させます。 それにより動脈硬化が進むことになり注意が必要となるのです。 皮下脂肪からはこの様な悪玉のサイトカインは出ません。女性が長生きするのも判る気がしますcoldsweats02

人間の体はよくできています。極端な食事制限やサプリメントへの過度の期待よりも、食事に関しても万遍なく適量をとることが大切ではないかと専門外の外科医は考えているのです。

2015年6月 7日 (日)

一度立ち止まってみては

最近、色々な動きの中で急ぎすぎたり、決まったことだからと改めて考え直す機会を放棄しているようで残念に思うことがあります。

年金の問題で、大切な情報が流出し、発表も遅れ解決策も出ていません。 私は日本のセキュリティーの弱さはハード的にもソフト的にもまだまだだと思っていましたし、今の日本では流出は当然だと考えていました。それでも年金の情報も含まれるマイナンバー制度が見直しの検討もせず既に決まっているように進めているのはどうかと思ってしまいます。 この情報は年金と比べても遙かに情報量が多く、流出は日本の国の存続をも脅かす事態となると考えるのです。世界中のハッカーの餌食になりそうで怖いです。

今国会で論じられている集団的自衛権に関しても、無理矢理こじつけたため、憲法学者が「違憲」と述べている。 日本国憲法を素直に解釈すれば当たり前のことだと思いますし、なぜ自分で勝手に解釈変更してしまうのでしょう。国際情勢は当然刻々と変化します。しかしそこまで急ぐ必要があるのでしょうか? もう一度立ち止まって考える必要があるのでは・・・少なくとも日本の国民(特に自衛隊)の命が掛かっている重要事態です。

沖縄の辺野古基地の問題。米軍の展開能力の高さをみたら辺野古に作らなくてもいいと思うのです。 ただ米国にとっては日本が全ての負担でやってくれるのですから辺野古だろうが東京だろうが基地を作って、思いやり予算まで出してくれる日本を手放すわけにはいかないのでしょう。 国際情勢の変化に対応といいながら、辺野古の場所の変更は日米政府にとって難儀な問題をぶり返すことになるのです。辺野古の海を埋め立ててまで新たな基地を作る必要が今あるのでしょうか? 現在ある基地への統合や海外への移住も考えてみてはどうでしょう。

Th_dsc03320 原発の再稼働、どうして急ぐのでしょうか? 外国からのシーレーンの確保のため中東や世界の裏まで行って国の存続を維持しようという話をしています。では原発は? 原発事故の問題も解決されていません。 戦争状態となったらまず狙われるのは原発ではないでしょうか? ひょっとしたらドローンに爆弾を摘んで原発に落とされたら・・・もう日本は逃げる場所がなくなってしまいます。原発の再稼働はもう一度考えるべきですし、もっと小さな自然エネルギーを沢山作ることが日本の安全に繋がるのではないでしょうか

東京五輪のメイン会場の建設、もう設計が決まり後には引けないような雰囲気。勿論莫大なキャンセル料はかかるかも知れません。再度案を練って、低予算でシンプルな競技場を建築しその後の維持管理の低予算化もできると考えれば、最終的に安く仕上がるかも知れません。時間は余りないのかも知れませんが、固着する必要は無いと思うのです。

私達は何を急ぎ過ぎているのでしょう。もう一度本質をみて判断することをやってみるのもいいことではないでしょうか? 近頃そう思うのです。

2015年6月 6日 (土)

今週の生け花(2015年6月1週)

今年もいよいよ半年を過ぎて後半戦へと突入しました。あっという間に日が過ぎてしまいます。            Th_img_3622

日々の仕事に追われる中で、ホッと出来る瞬間も在りますね。今週も生け花クラブの皆さんが病院の2階のいつもの場所にお花をいけてくれていました。外来や検査に行きながらこの角を曲がって生け花は目に飛び込んでくるとホッとします。

今週の生け花は「ワイルド」です。サンゴ樹ヘルコニア鉄砲百合ともに野山で力強く咲いているイメージの花々です。「そんじょそこらのひ弱な花達とは違うぜ」的な印象を醸し出していますhappy01

左上方にヘルコニアの茎が直線的に力強く伸び、右の下方には大きめな葉と小さな実をつけたサンゴ樹が対比し、私は私よとツンとして百合が花を咲かせています。

Th_ 今日はサンゴ樹の実をみて懐かしくて堪りません。子供の頃、この大木に登って楽しんでいましたし、なんと言ってもこの実は竹で作った鉄砲の玉として使って遊んでいました。 

この実のなる頃になると、誰からともなく、近くの竹を切り取って、竹筒で作った鉄砲を持って遊んだものです。今なら危険だから人には向けるなとなるのでしょうが、その当時はそれぞれが相手を狙って攻めていましたね。でもやはり暗黙の了解があってお互いに顔を狙うことはなかったですねheart02 

今日は生け花の紹介ではなくて竹鉄砲の話しなりましたが、サンゴ樹の実は丁度果実の部分や適度な柔らかさがあり、竹の筒の中に押し込むとしっかりと密封できて、空気が漏れる隙間がないため、竹の中で空気が圧縮されて先にあった実の玉が行きよい良く飛び出すことが出来ました。竹鉄砲の玉としては優れた材料でしたhappy01 田舎では今でもこんな遊びをしているのでしょうか(やはりスマホでゲームでしょうか)? 

今週も変な生け花の紹介になってしまいました。生け花クラブの皆さんに見つかったら私はさっさとrunrunます。

<花材:サンゴ樹、ヘルコニア、鉄砲百合>

2015年6月 3日 (水)

腎臓の働きと注意点

今日のFMレキオは腎機能のついて話をしました。

私達の腎臓は左右2個、お腹の後面(後腹膜)にあるそら豆の形をした臓器です。片方の重さが120g程度で拳より少し大きい程度です。その中には私達の尿を作る基本単位の「レフロン」が100万個以上ぎっしと集まっています。

Th_ 腎臓は何をするのと言えば、恐らく「オシッコ」を作り出す所と思い浮かべると考えます。 では尿の原料はとなると・・・・・よく考えれば当たり前ですが、私達の血液です。 腎動脈を介して腎臓に流れた血液は、目にみえないような網目状のネフロンを通りながら、何度も濾過と再吸収を繰り返して、最終的には99%は再吸収されて、尿として排出される量は1日1〜1.5リットルとなります(1日100〜200リットルの血液を濾過していることになります)。 

体の中には様々な代謝物、老廃物、有害物質が作り出されるため、腎臓からは色々な物質が尿として排出されます。しかし、元は人間の血液ですので、尿そのものには細菌はいないのです。尿は唾液や便と比べたらはるかに綺麗な訳です。

でもよく膀胱炎とかで病院に行ったら「尿の中にバイ菌が出ています」と言われることがありませんか。 尿道は女性で短いため、外からの菌が膀胱に入り込み膀胱炎などの尿路感染症を起こし易くなります。ですので尿路感染症は圧倒的に女性が多いのです。

不要な物質の除去と共に水分の調整をしてくれるのも腎臓です。腎臓が正常なら多く水分をとると沢山尿が出ますし、少ないと濃縮した尿となります。私達は正常な腎臓のお陰で、今日の水分量は○○mlと計算しなくても自由に飲める訳なのですね。

それ以外の腎臓の役割は、呼吸と連動して体の酸塩基平衡(PH:ペーハー)やNaやKなどの電解質を調整してくれます。 また腎臓はエリスロポエチンというホルモンを分泌し、これは血液を作る骨髄に作用して赤血球の産生を調整します。そのため腎臓が悪いと貧血になってしまいます。 

腎臓の入り口には血圧を監視するモニターがあって血圧を調整するレニンと言うホルモンを出して血圧をコントロールしているのです(血圧を管理するホルモンは他にもあります)。

大切な臓器ですが、ひどくなるまで症状には出ません。健診などで指摘されることが多いと思いますが、糖尿病と高血圧が腎機能悪化の原因として多いですからその疾患を持っている人は日頃から気をつけた方がいいと思います。

腎機能が低下していると指摘された方々にとって気をつけることは脱水を避けること、食事に関しては、蛋白質と塩分の過剰摂取を避けることにあります。 栄養素に関しては炭水化物(糖分)と脂肪は体内で消費されると後に残るのは二酸化炭素と水分となり腎臓そのものには負担をかけません(勿論糖尿病の方は血糖値のコントロールが必要ですが)。 三大栄養素の一つの蛋白質は体内で燃焼すると尿素窒素や尿酸などの有害な代謝産物が出現し、その分解処理を行うのが腎臓となります。また塩分の排泄も腎臓が行う為、腎臓の負担が増えてしまうのです。

大切な腎臓ですので日頃からいたわって下さいねheart04

« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »