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2015年4月 1日 (水)

塩と高血圧

今日のFMレキオは高血圧について話をしました。

今日は塩分と高血圧の関係を話したいと思います。

ご存じの通り人も動物も塩がないと生きて生きていけません。
海に囲まれた日本では塩がある程度手に入りやすいので、その必要度は普段は感じられないと思います。

私は旅行が好きでヨーロッパに何度が行ったことがあります。そこには「塩」にちなんだ町や地方の名前もありますし、金と同じ値段で取引されていたなんて言う話しもよく耳にしました。 ラテン語で塩はサル(Sal)と言い、英語のソルト(Salt)、ドイツ語のザルツ(Salz)、フランス語のサレ(Sel)の語源となっています。

人間の祖先はアフリカで生まれたと言われています。次第に世界各地に広がってゆくのですが、北に進みヨーロッパへ移住すると太陽光線が少なくなり白人となってゆきます。 ヨーロッパへの人類の移動は海岸沿いに進んだそうです。 それは海から離れると塩が手に入らず、生きていけないからなのです。 内陸に住むには塩が絶対的な条件となります。 

Th__4 ヨーロッパ大陸も太古は海だった部分もあり、 所々に岩塩が閉じ込められています。 偶然、内陸でその岩塩を地中から発見することが出来たため、人が生活できるようになり、その塩の貿易で莫大な富を手にして巨大都市がヨーロッパ内陸に生まれるのです。 

オーストラリアのザルツブルグ(Salzburg:塩の城)、ハルシュタット(Hallstatta:Hall はケルト語で塩、 Stattaはドイツ語で場所)はザルツマーグート地方(Salzkammergut:塩の母鉱脈)の有名な観光都市です。サクソン人は製塩所を「ウィッチ:-wich」と呼んでいて、イギリス町にはノースウィッチ(北の製塩所)とナントウィッチ(南の製塩所)と呼ばれる地名があります。

これ以上書くと、旅行記なのか健康の話しか判らなくなってしまいそうですcoldsweats01  ようするに塩がないと人は生きてゆけないと言うことです。 塩分が必要量取らなくなると、最初は虚脱感・疲労感がきて、次第に精神錯乱、頭痛、食欲不振となり最後は痙攣・昏睡となります。

現在の日本では殆どの場合Th__3は塩分の取りすぎのことが多いと言われています。以前より減ってきていますが、2014年で男性で平均11.1g、女性で9.4gだそうです。 厚生省の推奨塩分量は男性で9g未満、女性で7.5g未満、高血圧の治療をしている方は6g以下となります。WHOの世界の減塩目標は5gですので日本人にはかなり厳しい値となっています。

旅行記のようになってしまいましたが、塩の取りすぎで高血圧になるメカニズムを図に書きましたので参考にして下さい。 血液中に塩分が増えると、それを薄めるために血管内に水分が増えて来ます。 血管を水道のホースとします。ホースの長さは決まっているので、その中に多くの水を入れるとホースの中の圧が高くなります。 それが塩分の取りすぎたために起こる高血圧のメカニズムです(本当は色々な病態がありますが、単純にはそのような感じですhappy01

(今日2015/04/01のFMレキオはこちらから視聴出来ますdownhttp://www.stickam.jp/video/182423948

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医療 FMレキオ」カテゴリの記事

コメント

私は血圧が低いのですが、
塩分を減らすために、
軽く運動をして汗をかく
というのはいかがなのでしょうか。
申し訳ございません、素人質問で・・・

血圧の上がるメカニズムをとても解り易く解説して下さって 有難うございます。
私は降圧剤を服用しても冬は血圧が高めです。夏には下がるのですが。
両親、兄弟姉妹、皆低血圧ですのに何故か私だけが高い。 
乳癌治療の影響とか、介護ストレスとか関係あるのでしょうか? 
出汁の効いた薄味が好みですが、汁の色が薄くても塩分は意外とあるのかなと思っています。「塩」は味を引き立てる美味しいもの。
舌を敏感にして塩分控えめで 血圧を下げなければいけませんね。

とんぼさん、こんばんは。

とんぼさんは血圧が低めなのですね。ふらつきやめまいなどがなければ、血圧は低い方が良いと思います。 血管には常に圧がかかり負荷が生じます。血圧が低い方が血圧による動脈硬化の進行は少なくて済むと考えます。

塩分を減らすために汗をかくですか。理論的には正しいと思います。人間の血液はナトリウムとしては0.9%あり、変動はありますが、汗はおおよそ0.6〜0.7%程度と言われています(ただし、血液と違い随分と変動幅があります)。 ですのでも500ml程度汗をかいたとしたら、3g〜3.5gの塩分がなくなったことになります。

熱中症のような多量発汗でなければ、運動後に水分だけ取れば血液の塩分は減りますが、余り減りすぎると体調不良になります。 運動によって汗をかいた場合は、まず水分補給、次いで塩分の補給、更に糖分の補給も必要になります。

高血圧の方での適度の運動は良いと思いますよ。

お黒ちゃんさん、こんばんは。

血圧は血管が収縮すると上昇します。緊張状態や寒冷刺激、ストレスなど交感神経優位の状況では血管は収縮しますので、血圧が上がってきます。 夏場は暑さのため、体表から熱を逃がすために、表皮の血管は拡張し、相対的に血圧は低下します。

血圧は家族間で相関がある場合も多いです。遺伝的要因の他に、味覚も子供の頃から似かよってきます。 日本人は塩分の高い食品が美味しいと感じてしまいます。 日本食の唯一の欠点としては塩分が相対的に多いと言うことでしょうか。

病気に対する心身的な影響や介護のストレスからの影響は少なからず血圧には影響を与えていると思います。 まずは血圧が高い場合は減塩をすることが第1条件となります。大変と思いますが、徐々に味覚を薄味に慣れさせるように心がけて下さいね。

院長先生
いつも有難うございます。

私たち夫婦は揃って?「高血圧症」でずっとお薬を服用中です。
塩分摂取には気をつけていますが、夫がなかなかです。
お醤油は「減塩」お塩も「やさ塩(低ナトリウム塩)」を使用しています。
家族性、遺伝も影響ありますね。

「ホーエンザルツブルク城」のお写真、懐かしいです!
ザルツブルクは是非行きたい所でしたので短い滞在でしたが、
それなりに楽しめました。

omoromachiさん、こんばんは。
私の母は、塩分を気にし過ぎるあまりに塩分不足に陥り、痴呆のような症状になりました。私のことも分からなくなったほどです。
脳神経外科に緊急入院して、恢復するまでに1か月近くかかりました。
まさにomoromachiさんの言われる「精神錯乱」にあたるのだと思います。
何事もほどほどがいいのですね。
その母も、昨年鬼籍入りしましたが。。。

こんばんは。
ご無沙汰しています。
私は心臓に疾患もっているので、塩分制限がしっかりあります。
特に東北人はしょっぱいの大好きですからね。
今回も大変為になりました。
塩分はなければいけないけど、撮り過ぎはいけないのは難しいです。

こんばんは(^_^)
海外の塩の歴史をここで学ばせていただきました(*^_^*)
とっても重要なものだったんですねconfident
血圧は低いほうでしたが 年齢とともに上がっていくようで
今は平均値になっています(^_^;)
ずっと低いままで安心というわけにはいきませんね。
この4月から新社会人となった次男と三男は
これから外でお酒を飲む機会も増えると思います。
高血圧は遺伝もあると聞きましたので
注意していってほしいと思っていますconfident

マコママさん、こんばんは。

減塩は日本人には確かに難しいと思います。どうしても子供の頃から身についた味付けはなかなか変えられるものではないですよね。

薬の常用に対して抵抗がある方も多いです。しかし血圧が高い場合は降圧剤でコントロールして欲しいです。昔、救急をやっている時に、動脈瘤の破裂などで運ばれてくる方が血圧が高いのに治療を受けていないことが非常に多かったのです。 効果があるから薬なのです(でなければ単なる毒しかなりませんが・・・)。

やはりマコママさんもホーエンザルツブルク城は行かれたのですね。私は二度目のオーストラリアで行きました。良いところですよねflair

丸に橘さん、こんばんは。

人間の体は知れば知るほど本当によくできています。そして微妙なバランスの上で成り立っています。 食塩は多すぎてもいけませんし、少なすぎても生きて行けなくなります。

塩分が汗で出てしまい補充しない場合や、下痢等で体液が失われる場合に電解質のバランスが崩れることもあります。また高齢者には時々低ナトリウム血症になる方もよく見かけます。 余りに低いとブログに書いたような症状が出ます。

そうでしたか。大切なお母さん、昨年お亡くなりなったのですね。

EOSのパパさん、こんばんは。

私こそご無沙汰しております。気仙沼の方も少しずつ春に近づいていますでしょうか?

心臓が悪い場合に塩分を控えると同時に、利尿を計り体の水分を減らした方が心臓への負担がかからない場合があります。

急な寒冷刺激は血圧を上げますので、外にお出かけの際や、脱衣所や夜間のトイレなどは少し暖めてから入った方が良いかもしれません。 早く暖かい春が来たらいいですねsun

モカラテさん、こんばんは。

今では余り塩が重要とは思いませんが、日本でも少し前まではお塩は国が管理していた重要なミネラルした。

ヨーロッパに行くとオーストリア、ドイツやポーランド、北欧などでも岩塩の採掘場があった場所が観光地となったりしています。特に内陸部の人々に取っては塩が無いと生きて行けなかったのですから、非常に価値があったのです。

次男、三男君達、就職おめでとうございます。この1年が将来を左右する1年ともなりますので頑張って下さいね。

そう言えば2週間後に日本外科学会が名古屋であったのでいけたら、藤沢まで足を伸ばしてモカラテさんやK&Kさん達とギターでもと思ったのですが、手術が重なり行けなくなりました。残念weep いつかお会いすることを楽しみにしています。

こんばんは。血圧ですか。私たち夫婦はどちらも正常です。でも不思議なんです
家の夫、全く健康に関心がなく甘いもの、しょっぱいもの何でも食べ、おまけに酒は大好き。4年前には、ビールを浴びるほど飲み、あとカルピスウォーターも、ジュースも呆れるほど飲み、血糖値が1500になったことがありました。ふらふらになり、それでも救急車でなく私が車でhospitalに連れて行きました。それまでは意識があったのですがhospitalで意識がなくなり救急救命センターに入りました。そこで先生に言われたのが「私の知る限り1500の人は2人目です」と。人にいうとうっそだー!と言われますが本当なんです
そしてその先生がいうには、2000の人は100%死。1500の人は1/2亡くなると
いわれました。なのに今は血糖値正常なんです。私は呆れ果て「自己責任でいこう」
とつき離してます。薬は飲んでますが、インスリン注射はやってません。先生は血糖値
1000越えの人経験ありますか?

フーミンさん、こんばんは。

私は外科系の救急はありますが、糖尿病性の救急事態には糖尿病性ケトアシドーシス言う状態があります。血糖値が600以上で私の場合は診たことがあります。1000以上なら死亡率も高くなります。

高血糖による脱水、電解質異常、酸塩基平行が急激にこれれますので、多量の輸液、インシュリンを使用し酸性に傾いた状態を補正する必要があります。

膵臓はインシュリンを出す臓器ですが、長年にわたり長期間インシュリンを沢山出さない状態(高血糖状態)が続くと、最後は膵臓もへばってきてインシュリンを出せなくなります。そうなると生命を維持するためにはインシュリンの注射が必要です。

ご主人は今の状態を理解して、インシュリンによる治療を少しでも先延ばしにすることをやって欲しいと思います。
文面上からは、ご主人余りよくない状況だと思えます(脅して済みません)

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