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2015年4月 8日 (水)

アルコールが脳に与える影響。

今週のFMレキオは急性アルコール中毒について話をしました。4月に入社した皆様方にとっては長い一週間が過ぎて、少し職場や環境にもなれてきましたでしょうか?

日本において、最近10年間で70人以上の若者が急性アルコール中毒で亡くなっています。この時期は職場や大学などの歓迎会など飲み会が増えると思います。緊張して断れなかったり、お互いに飲み方を知らなかったりしすることで急性アルコール中毒が増加する時期でもあります。折角、希望に満ちた若者をアルコールで失いたくはないものです。

Th_dsc01290 飲んで楽しむことはよいことでしょうが、どうか「一気飲み」などの無茶な飲み方、お酒の強要は命に関わることも分かって欲しいと思います。

よく、千鳥足にたとえられるように「お酒が足にきている」と言いますが、お酒が足に作用するわけではありません。多くは脳の機能を麻痺させることのよって起こってきます。

人間の高位の機能を司る脳には、血液の中から運ばれる色々な物質を脳の中に通さないような巧妙な仕掛け(バリア:血液脳関門)があります。こ機能のため、脳に必要のない血液中の脂肪やケトン体、多くの薬物やホルモンも脳細胞には直接行けないようになっています。しかしアルコールは分子が小さいので、脳にも入り込み、脳を麻痺させます。脳が麻痺することにより身体に変化が起きた状態が「酔い」です。お酒は脳を麻痺させるのです。 

酔いの状態は、血液の中のアルコール濃度により違います。アルコールの分解能は遺伝によって決定されます、後天的に強くなるのはありません。 脳の麻痺も大脳皮質(私達の感情・思考・記憶を司る)、小脳(平衡感覚)、次に延髄(呼吸・心拍・体温)の順で一般的に進みます。

ふだん脳は、必要に応じてブレーキをかけ、その人の言動を適度にコントロールしています。「歯止めが効く」のは、大脳がきちんと働いているからなんです。

でもお酒を飲んで大脳が酔っぱらうと、人によってはそのブレーキが効かなくなります。普段考えられないようなことを言い出したり、必要以上にハイテンションになったりするのです。本人にとっては楽しい時期です。

次いで小脳が麻痺してくると、運動・平行感覚の障害が起こります。千鳥足になりますが、足が麻痺するのではなく、平衡感覚を司る小脳が麻痺するのです。めまいや嘔吐も起こってきます。 

最終的に延髄まで麻痺が来ると呼吸停止、心停止、低体温などが起こり場合によっては命を落とすことになります。

今回の説明は少々乱暴ですが、分かりやすいくすために書きました。

お酒は「百薬の長」と言われます。脳にとっても決してお酒は悪者ではありません。大切なのは(これが一番難しいのですが)“ほどほどに飲む”ということです。

(2015/04/08のFMレキオ「いきいきタイム」はこちらから視聴できますdownhttp://www.stickam.jp/video/182424433

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医療 FMレキオ」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
はい、よーくわかりました。けれども、おっしゃるとおり、”これが一番難しい”coldsweats01
なにせ、「もうそれくらいにしたら」という優しいストッパーが逝ってしまった
ので・・・ 言い訳はせずに、体調管理に努めます。happy01
末筆ながら、いつも、適切な健康管理の情報のご提供に感謝しております。

 こんばんは

はい、心して読ませていただきました(^^)
わたくしも体調管理に努めます。。。

しらこばとさん、こんばんは。

大切なお方がいなくなってしまったのですね。

今回は急性アルコール中毒について書きましたが、毎年この時期には急性アルコール中毒の話をしています。新人歓迎会などもあり、飲み過ぎて沢山の方が救急車で運ばれて来ます。 その中にはアルコールで命を落とす方もいるのです。アルコールで命を落とすなんてもったいないです。絶対に無理な飲み方は止めて欲しいと思っています。

アルコールが悪いわけではなくて飲む方の問題ですね。晩酌などで日頃から飲み慣れていればいいのですが、若い方は周りに流されて飲む方も飲ませる方も無理をしてしまいがちです。 若い方にもアルコールは命を落とす危険もあることを知って欲しいと願っています。

コメントありがとうございました。

藤子さん、こんばんは。

そうでしたか、「心して・・・・」と言うことは結構飲まれるのですねcoldsweats02。 
日本人の場合、アルコールの分解は遺伝で決まっていて、強い人から全く飲めない方までいます。

藤子さんも自分に合った飲み方、楽しいお酒にして下さいね。

コメントどうもありがとうございました。

おはようございます✿
いつも有意義なお話、ありがとうございます(_ _)
主人はビール350cc一缶、私は赤ワイン100ccぐらいがちょうどです(^^ゞ
相方はアルコールに弱いのでそれだけで顔から首が真っ赤。
私はたぶんもっと飲んでもまったく体の反応はないでしょう(笑)
やはりアルコールに強い弱いは遺伝的なものなのですね。
先生にお伺いしたいのですが、私ども山登りが趣味で、よく山の頂上で相方がビールを飲むのが楽しみなのですが、2000m、3000m級と高山なほどアルコールは体に良くないと思うのです。
脱水気味の体がさらに脱水するのではないかと。
主人の両親ともに、心筋梗塞、脳梗塞で倒れているだけに心配です(>_<)

こんにちは。
お酒を楽しまれる方が羨ましい私です!
何でもほどほどが大事ですね。

病を得てからは全然飲んでいません。
赤ワインが大好きだったのに・・・。

ナポリのお写真いいですね~
私たちは簡単な観光だけで終わりましたが・・・。
懐かしいです。

らるごさん、こんばんは。

大まかに日本人は6割が普通に飲める方、3割がお酒に弱い方、1割は全く飲めない方に分かれます。 遺伝で決まっていますのでジタバタしても仕方ありませんweep

らるごさんご夫婦は登山が趣味なのですね。私は余り飲めない方ですので、山に登ってもコーヒーです。山で飲むコーヒーは格別な味がしました。

さて2〜3000メートル級の山ですと酸素濃度が低下します。酸素が低いとアルコールの分解能力が低下すると言われています(飛行機の中でも同じことが起きています)。アルコールには利尿作用がありますので、高地の登山で脱水気味だと更に脱水が進む可能性はあります。 専門家ではありませんのでハッキリしたことは言えませんが、平地で飲む量の6〜8割程度で飲まれた如何でしょう?

根拠のないことですが,印象としてはそのような感じに思えます。 脳梗塞も心筋梗塞も脱水状態ではよくありませんので、登山でもこまめに水分補給をして下さいね。

マコママさん、こんばんは。

病気になってからは好きなワインも飲んでいらっしゃらないのですね。残念ですが、そこは我慢のしどころですねhappy01

ナポリは二度ほど出かけましたが、南国らしい大雑把な感じの街です。写真はナポリの市庁舎の前のレストランで撮ったものです。イタリアは南北で街の感じや人々の気質もまるっきり変わりますね。

マコママさんも昔の写真を引き出して、バーチャルの世界で旅を楽しんで下さいね。旅は行く前も行った後も楽しめるからいいですよねheart01

私は日本人の1割にあたる全くの下戸です。
かつて 夏の暑い日、アルコール入りの清涼飲料の缶をアルコールが入っていることを知らず一気飲みして、「これがアルコール中毒か!」と思われる経験をしました。
呼吸が苦しいような感じで立てませんでした。
具合が悪い中、ひたすら、お水を飲みました。

「ウワバミのような顔して、お酒が飲めないなんて信じられない!」と
ナカナカ体質だということが理解されず困ったものです。
アルコールの脱脂綿での消毒も駄目になりました。
かつては大丈夫だったのですが・・・

お黒ちゃんさん、こんばんは。

お黒ちゃんさんは下戸だったのですね。 夏の日の思いがけない飲酒大変でしたね。 全く飲めない人が飲んでしまった場合にアルコールの分解に時間がかかり強い酔いの状態が続きますので、ひどい状況となります。

ウワバミのようではなくて、可愛いいお顔のようにお酒に弱いのですよhappy01

病院などの採血の前に使用するアルコール綿でも真っ赤になる方も結構いらっしゃいます。年齢と共に体質も多少変化すると思いますが、やはりアルコールが駄目なのでしょう。

まあ、安く仕上がっているとお酒は諦めましょうcoldsweats01

こんばんわ!

今回は特に頭が痛い記事でした・・・仕事柄、付き合いは結構あるし、あれば胃にはいる量も増します。従って、時によっては滅入ってしまうこともあります。特に日本酒は効き目が高いので、なるだけビールにしています。でも、これは尿酸値を高くするんですよね・・・呑まないにこしたことは無いのですが・・・「付き合いが」そんな理由をつけて呑んだり・・・反省です。

でんでん大将さん、こんばんは。

大将さんのブログでも、「これから呑み会です」なんてことがちょこちょこ散見されますので、いける方なのでしょう。 沢山のお付き合いもあるし、むげには断れないないと言うことも多いのでしょう。

日本酒は飲みやすく結構次の日がきついという話はよく聞きますね。秋田は日本酒の美味しいの銘柄が多いでしょうから困ったものですcoldsweats01

まあ時々は休肝日を作って過ごされて下さいね。

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