今日のFMレキオは先週に引き続き私達の骨について話をしました。骨は蛋白質の繊維の構造にカルシウムが沈着して形成されます。骨を含め血液や細胞のカルシウムの維持には色々な物質やホルモンが影響を与えあいながら絶妙な量でバランスを保ち生命を維持しています。
体のカルシウムの均衡が崩れるのが、妊娠や授乳期に胎児へのカルシウムの移行、更年期になり女性ホルモンが急激に減少するための骨からのカルシウム融解があります。前者に関しては以前の低栄養で多産の時代ではありませんのであまり心配ないかと思います。
骨粗鬆症とは骨の量が減って骨が弱くなり骨折しやすくなる病気ですが、高齢化社会を迎え、日本では約1000万人の患者さんがいると言われています。 高齢者の寝たきりの原因の15%程度が骨折、特に大腿骨骨折が最大の原因です。それを防ぐために、日頃からの運動や食事療法、薬物療法などで骨粗鬆を防いでいると思います。 ジム通いをしないと骨が鍛えられないのでしょうか?
私達の骨には負荷をかけると骨を強くする作用があります。・・だからジムに通っていると仰る方も多いと思います。
でもずぼらな私(達
)も、立ったり座ったりするだけで一応は骨が鍛えらています。座っているだけで筋トレしているのです? ?
どうしてって思われるかも知れませんが、
地球上に生きている以上この地球から1Gという重力の負荷を受けながら毎日活動することで骨は鍛えられているのです。
宇宙飛行士の研究から骨に関しても様々なことが分かるようになりなっています。 宇宙飛行士は宇宙に滞在中、秒単位のスケジュールをこなしています。それでも1日2〜3時間の筋肉トレーニングを行っています。
地球を眺めながらなんと優雅に過ごしているのか・・・ではありません。やらないといけないのです。 宇宙空間では重力がないため骨に負荷がかからず、なにもしなければ10日間で3.2%の骨のカルシウムが溶け出して骨が脆くなってしまいます。 宇宙ステーションで半年とか1年滞在し、地球に戻ってきたどれ程危険な状態になっているかが想像出来ると思います。
宇宙では骨だけでなく筋肉も萎縮し、内臓なども退縮します。骨や筋肉やその他の臓器の退化を避けるためにも、宇宙空間で日に2〜3時間の加圧トレーニングを含めた運動を行っているのです。
ずぼらな私も地球で生きているために、重力を相手に日々筋力トレーニングを行っているのです
。 まあ自慢にはなりませんので、少しは運動をしないといけないなと思います
。
地球での生命誕生は35億年以前で、人類の起源は200万年から500万年と言われています。 これから先、人類が無重力の宇宙に適応するには様々な変化が必要かも知れません。私の子供の頃なぜか火星人はタコみたいな姿でした。あながち将来の人間の姿なのかも知れませんね
(2015/03/11のFMレキオ「いきいきタイム」の動画と一日遅れで追加しました。よろしければこちらから視聴出来ます
http://www.stickam.jp/video/182417654 )
(今日で東日本大震災から4年が経ちました。経験をされた皆様方には沢山の悲しく辛いことがありましたでしょう。遠く離れた沖縄でもあの日の状況を理解し、その後の厳しい道のりにも思いを寄せております。あの日を生き残った皆様の心に希望という光が灯りますことをお祈りしています)
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