今週の生け花(2015年2月4週)
2015年2月も最後の週となりました。 沖縄で春期キャンプを行っていた球団も最終キャンプ地での調整に移ると思います。
今週も2階のいつもの場所に生け花クラブの皆さんが花を飾ってくれていました
今週の生け花は見た瞬間に、力強いと感じました。菜の花の幹が太く葉も青々とし、桃の枝も直線的で、ストックも直線的な飾り付けをしています。これなら春の嵐が来ようがへっちゃらって言う気になります。
もうすぐ3月です。この生け花からも春の息吹を感じます。 沖縄は避寒櫻(寒緋桜)もそろそろ終わり頃ですが、本土の方では染井吉野の開花にはまだ速いですね。 しかし梅はそろそろ咲き出しているのではないでしょうか。 梅の花の下での花見もいいかもしれませんね。 桜もいいですが、折角綺麗な梅の花を楽しまない手はないと思いますが・・・皆様方は如何でしょう?
菜の花で思い出すのは、やはり唱歌の
「おぼろ月夜」です。 高野辰之、岡野貞一さんの名コンビが生みだした大正時代の名曲です。この歌詞が素晴らしいです。あの時代にしか書けない詩かもしれません。
「おぼろ月夜」作詞:高野辰之、作曲:岡野貞一
菜の花畑に 入日薄れ 見わたす山の端 霞ふかし 春風そよ吹く 空を見れば 夕月かかりて 匂い淡し
里わの火影も 森の色も 田中の小径を たどる人も 蛙の鳴くねも 鐘の音も さながら霞める 朧月夜
一年前のブログに書いた「ふるさと:故郷(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-8db5.html )」もこの2人によるものです。彼らは他にも「春がきた」「紅葉」「春の小川」といった名曲を生み出しています。
私達の病院からは慶良間諸島がよく見えます。この春の時期はホエールウォッチングの時期となり多くの観光客が訪れています。 菜の花と鯨で思い出したのは与謝蕪村の鯨の句があります。「菜の花や 鯨もよらず 海暮る」 この句と今の観光とは全く違うのですが、菜の花も鯨もやはり春の季節だったのでしょう
ここまでしんみりと書いておいて、菜の花や梅ならウグイス(春告鳥)かなとも思いながら生け花を見ていましたら、鳥たちを配置したくなってしまいました。
最近、メジロの甲高く可愛らしい声が毎朝聞こえて来ます。その声を聴きながらチョッといい気分で出勤します
こんなに色々な鳥を配置したら、生け花クラブには怒られそうですので、病院に来たら逃げる準備をしておきます。それでは
<花材:菜の花、桃、ストック、千年木>
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