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2014年12月10日 (水)

インフルエンザ予防ワクチン

今日のFMレキオはインフルエンザについて話をしました。インフルエンザはウイルスによる感染症で、普通の風邪とは感染力や症状に違いがあります。インフルエンザウイルスと細菌の違い、症状や感染力、予防法などについて話をしました。                Th_

ブログの方ではインフルエンザを含めたウイルスに対する免疫について書いてみます。

インフルエンザの予防にワクチンを打って、抗体を作りインフルエンザに罹るのを防ぐことについては知っていると思います。

エボラウイルス麻疹風疹天然痘もウイルスの仲間です。 ウイルスは目に見えない細菌と較べてもはるかに小さく、自分で分裂して数を増やすことはできません。 ウイルスはいわば核だけを持った生物ですので、生きた細胞の中に入り込んで、そこで自分をコピーして増殖をします。 生きている細胞に取り付かねばウイルスは死滅消失します。 ですのでインフルエンザウイルスが存在し続けるということは、 何処かで誰かが、人間以外にも鳥やブタなど・・・とにかく世界の何処かの生命体で感染し、そこからまた感染を繰り返しているのです。

かつて人類を苦しめた天然痘は致死率か高く、感染力も非常に強いものでした。人類の初めてのワクチンは天然痘に対してイギリス人医師のジェンナーが作った種痘でした。 ①天然痘は人間にしか罹らないことと ②症状が解り易い(症状が出ずに保菌者となる人はいない)、③一度罹ると終生免疫がつくことがありました。 

そのため、天然痘の生ワクチンによる治療が開始され、それが世界中隅々まで行われたため、1977年にソマリアで最後の感染者が出現以降、新たな感染者は出ず、1980年にWHOは天然痘根絶宣言を出しました。これは初めて人類への感染症を克服した事例となりました。(しかし世界の研究機関には天然痘ウイルスが保存されているためバイオテロなどの可能性もゼロではないのです・・・ちょっと怖いですね)

Photo_2 さてインフルエンザウイルスに話を戻します。インフルエンザは大きく分けてもA型、B型、C型に分かれ、また亜形も存在し、毎年の様に少しずつ形を変えるために、私達の免疫系も反撃出来ません。 

また天然痘のような免疫の作用時間も長くは続きません。 ですので、世界のワクチンメーカーは感染が広がりやすい冬場の前に、今年流行しそうなウイルスのタイプを予想して、ワクチン製造を行うのです。 

ワクチンが今年流行っているインフルエンザの型やタイプが合っていれば、感染は防御できますが、もし全く新しい型のウイルスに変異すると予防注射も効果がなく、世界的な大流行となる可能性が出てくるのです(これをパンデミックと呼んでいます)。

今年は現時点でA型のインフルエンザが流行していますので、現時点での予防注射の効果は期待できます。 ただし、注射を打って体内で免疫ができるまでには最低でも2週間を要しますので、早めの予防をお願いします。

(2014/12/10のFMレキオ「いきいきタイム」はこちらから視聴出来ますdownhttp://www.stickam.jp/video/182393444

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医療 FMレキオ」カテゴリの記事

コメント

なるほど、そうだったんですね。
私は、毎年予防接種をしていません。が、なぜかインフルエンザに罹ったことがないのです。生まれてから(だいぶ経ちますが(笑))、一度もありません。
けっこう、同年代の友人には「一度も罹ったことがない」という人が多いですね。
もちろん、だからといって今年も罹らないという根拠にはなりませんが。。。。
年代によって、「生きてきた歴史」などによる違いもあるのでしょうか。

丸に橘さん、こんばんは。

「インフルエンザはかかったことがありません」という方は結構いらっしゃいます。 免疫システムがいいのかも知れません。 あるいはかかっても軽症で済む方も20〜30%いるみたいで、何となく風邪をひいたぐらいで済んでインフルエンザと思わないで過ごしたかもしれません。

子供の頃インフルエンザに罹った記憶はありますが、医師になって毎年予防接種はしているせいか、沢山のインフルエンザの患者さんに接しても移ったことがありません。かなり手洗い、うがいなどはしているせいもあるかも知れませんが・・・

ワクチンの功罪は勿論ありますが、ワクチンが効かないとか毒のように書いている方もいます。しかし有史来、人類を苦しめて来た天然痘がワクチンにより消滅したのは事実です。私はワクチンの有用性は高いと考えています。

インフルエンザは結構タイプが変わるため、終生免疫とはなりませんので、これまでの罹患歴はあてにならないかも知れません。

omoromachi様、こんにちはですheart01

いつもながら解り易い説明ありがとうございます
私でもここに来ると医学のことが分かった
気持ちになります

私は何度がインフルエンザに
罹ったことがあります
突然高熱になって節々が
痛かったことを思い出します
ここ数年は会社からの奨励もあり
ワクチンを接種しているせいもあるのか
最近 かかったことがないです。

ワクチンは副作用だけあってやっては
だめと書いてあるブログもあり
迷いますが、天然痘の撲滅を
考えたらやはり効果があるのだと
思いました。

いつも分かり易いお話ためになりますflair

先生こんにちは。
12月に入ると急に冷え込み、雪の被害が報道されていますね。
先月末の沖縄から届いた”写メール”の孫娘は、半袖姿でしたが・・・さすがに先週末は長袖姿でした。(笑)

そして、インフルエンザの大流行とか・・・?
私は一昨年から予防ワクチンを接種しています。胸を開いた(手術)ことのある人は是非・・・との主治医からの勧めでした。
インフルエンザかどうかわかりませんが、効果はあるようです。
以来、鼻水程度で風邪シーズンを越していますから。
肺炎球菌予防ワクチンも、今年度から助成制度になったようですね、私は来年度が対象ですが。

元気な人は健診さえも否定されますが、26年前の健診で、たった一枚のレントゲン撮影で助かった私は、サプリメント・健康機器等々よりも健診・予防ワクチンを信頼しています。
ただ、子宮頸がんワクチンの副作用問題がはっきりすることを願っています。

先生 こんばんは~
摂取しても2週間は免疫ができないんですかwobbly
一昨日(9日)に打って少し赤く腫れてます。
福岡県は大流行し始めていますdash
外出事にはマスクして手洗いうがい励行ですねgood
10年くらい前インフルエンザに罹り高熱で意識が薄れ
夜中に腹痛で目が覚めフラフラ起きて階下のトイレに行くために
階段の手前で「私は飛べる!」と錯覚を起こして飛び降りました。
深夜寝ていた家人に助け起こされるまで意識を失っていました。
顔と頭を強打し階段が血まみれで救急車で入院して治療しました。
もう 一回はやはりタミフルで腹痛と意識障害でトイレで倒れ
倒れた弾みで柱に顔面を強打し数十分意識が無かったんです。
ふっと気がつくとおでこがズキズキ痛くて手を当てるとドロリとした血がつき
あたりの固まった血の上に寝ていました。
家人が留守で何とか這って携帯で連絡して救急車のお世話になりました。
2度とも予防注射を受けていたのですが、
私はよほど免疫ができない体質なんでしょうか。
もう少し早く摂取して罹った場合はタミフルを飲まないようにします。
予防注射をしなくても罹らない人って免疫があるのでしょうね。
病気もほとんどしないでしょうね?遺伝かな?羨ましいです(*^-^)

omuromachi様
こんばんは 私はインフルエンザ予防接種を
毎年、打っていて、今年も11月に打ちました。
学校に勤めているので、毎年、子どもたちが
かかってきますが、予防接種をしているため
罹患せずに仕事を続けています。
昔、新型インフルエンザがはやったときは、
学校が休校になって、授業を取り返すために
大変だった時代がありました。このような
ことが今後おきてほしくありません。
元気が一番です。

ririkaさん、こんばんは。

以前はインフルエンザに罹ったことが何度かあるのですね。ワクチンについては、最近では子宮頸がんのワクチンの副反応などの問題も出て来ましたが、恐らくインフルエンザに対しては、効果の方が高いと思います。

ジェンナーの種痘により天然痘が撲滅出来たのはやはり凄いことです。 医療者としては、どんな薬やワクチンにしても副作用はあるはずと臨んでいます。それを最小限にしながら有効性を確認してゆきたいです。

いつもお褒め頂きありがとうございます。

神戸のomoroおばさん、こんばんは。

そうですよ、沖縄も冬です・・寒いのです。沖縄に長く住んでいるとこの気温でおじけづいてしまいますcoldsweats01

健診で早期発見されて治癒された方にとっては、その恩恵は充分にご承知と思います。 医療に関してもいい面と悪い面もあると思いますが、私はやはりデーターを重視しながらその善し悪しを判断したいと思います。

交通手段、通信手段が発達したお陰で、離れていても何時でも会える時代になりましたね。沖縄に住んでいる孫娘の写真はどんな写真よりも癒されるでしょうね。 本当に可愛いのでしょうねheart04

愛さん、こんばんは。

色々とご病気をなされ、その都度、頑張って克服されている愛さんには本当に頭が下がります。
インフルエンザでも大変なことがあったのですね。 タミフル以外にも3種類程度の治療薬がありますので、副反応が心配ですので、その旨を話になり、病院内で服用や点滴を受けた方がよいかも知れません。

人間には色々な免疫機能があり、ワクチンに対しても反応が出やすい方と出にくい方はあるようです。 ワクチンを打って免疫が確立されるまで、最低2週間程度懸かりますで、やはり手洗い、うがいをして守って下さいね。

nadoyamaさん、こんばんは。

今まで病院で仕事をしていましたので、皆さんへの返事が送れました。 私達医療者は患者さんにうつしては大変ですし、nadoyamaさんの様な学校関係者は子供達にうつしてはいけませんので、やはり早めに予防接種を受けた方がよいですね。 

沖縄は例年ですと本土よりやや遅れてピークが来ますが、やはり11月以内に打っていた方がよいと思います。 私も11月初めには済ませました。

沖縄は冬場の修学旅行生が多いので、本土からの修学旅行生からインフルエンザが出ると、沖縄にもインフルの季節がやって来たと実感することが多いのですよ。

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