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2014年12月17日 (水)

歴史の授業とマララさんの演説

私の若いお友達から、世界史の授業がつまらないと聞いたことがありました。 何故?・・ この子が言うには「戦争の歴史だけ教えて、平和の作り方は教えない」「何年、どの国、何処と何処の国、何処の誰々など単純暗記問題が多すぎると」・・・・

私の1/3も生きていない可愛い女の子の言葉に禿げたオヤジは衝撃を受けたのです。

Th_ この女の子と同じ年齢のノーベル平和賞受賞者のマララさんが国連でのスピーチの中で、この若い世代の純粋な気持ちを代弁している一説があります。

マララさんはこう述べています。どうして「強い」といわれる国々は戦争を生み出す力はとてもあるのに、平和をもたらすにはとても非力なの? なぜ銃を与えるのはとても簡単なのに、本を与えるのはとても難しいの? 戦車を造るのはとても簡単で、学校を建てるのがとても難しいのはなぜ?

私達大人はどう答えたらいいのでしょう。心に剣を突き刺された気持ちです。 戦争をして自分の国民が死んでゆくことを想像出来るのであれば、どんなタフな交渉も、どんな困難な状況が来ようとも、最後まで平和を追求することが出来るはずです。 

ミサイルを作るお金があれば、自国民の貧困も救えるはずですし、途上国の多くの命も救えるはずです。 格差や貧しさは紛争の引き金になります。 

自分だけ豊かになれば、自分だけ良ければ・・・これを乗り越えるのは大変なことだと思います(今の私にはできそうもありません)。  でも自分の身内が爆弾で吹き飛ばされることを想像出来れば、少し冷静に判断出来るはずです。 少なくともこれを考えている瞬間は、自分だけが良かればとは思わないはずです。

マララさんの演説ではありませんが、歴史の授業で、新たな戦争を教えなくてすむ最後の世代に私達はなりたいものです

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コメント

omoromachi様、こんばんは。

以前のブログでマララさんの平和賞
について書いてあるのを読んで
私も彼女に興味が出て、本も
読んでみました

国連での演説、ノーベル平和賞
授賞式でのスピーチは感銘を
受けました

omoromachi様がお友達という
若い子にも分け隔てなく接することで
色々と吸収してゆく凄さをみている
気がします

本当にもうこれ以上戦争の歴史を
教えなくても済む世に中になって
欲しいですね

ツクシンボさん、こんばんは。

マララさんの本読まれたのですね(私はまだ読んでいません)・・・既にいくつかの本が出版されているようですね。

彼女のスピーチには心がこもっているため人を引きつけると思います。難しい言葉は使っていませんが、一つ一つの言葉に力があります。 あの状況下で本とペンを捨てなかった力は凄いと思います。

マララさんのことをプログに書いておきながら、矛盾することになりますが、17歳の少女をヒーローに仕立て上げたくないなと思っています。ただもう彼女は未来に向かって歩き出しています。

彼女の出身のパキスタンで彼女が最も嫌うであろう学校襲撃がおき沢山の死傷者がでました。 なんて嫌な世の中だと思います。 イスラム教も決して無抵抗な学生を襲うようなことは許してはいないと思います。 自分に都合の良いように解釈をすることはやはり危険なことです。

彼女の身も心配です。どうか彼女を守って欲しいと祈っています。

omoromachi先生、初めまして。
初めてコメントを投稿させて頂きます。
私は正直、母の癌の治療で医療側への不信感がありました。
しばらくの間、外科の先生の誠意のなさに失望していました。

生け花が好きで検索をしていて、このブログを偶然見つけ、
読ませて貰いました。 現役の外科の先生がこんなにも
穏やかで、気持ちが優しく,患者さんの事を考えている
先生がいらっしゃるのをしり、医療に対しても少し前向きに
考えることが出来るようにしたいと思っています。

昨年、教職の現場から退職し、少しずつボランティア活動を
しております。 今回のマララさんのスピーチは素晴らしいです。
とても感銘を受けると同時に、先生と同じ様にこの様な
若い子にこんなスピーチをさせていいのかとも感じております。

先生のような医療者が増えることを希望しております。
医療は弱い人の立場で考えて欲しいです。

長文お許し下さい。どうかこれからの暖かい情報を発信して下さい
先生の今後ますますのご活躍を期待しております。

こんばんは。
世界に平和が訪れた日を学ぶことができる歴史を
教えられるようになったらどんなにステキでしょう。
不可能に思えても、それを目指さなければ。

omoromachi先生の記事、とても説得力があり感動しました。
ありがとうございます。

michanさん、こんばんは。

初めてのコメント嬉しいです。
お母さんの治療経験、特に同じ外科医として申し訳なく思います。 私も自分自身の患者さんに対して不信感を抱かれないように頑張ってゆきたいと思っています。

生け花をなされているのでしょうか? 私は美的センスが有りませんので、生け花を活けることは出来ずに、変な解説ばかりしています。

マララさんのスピーチは心に訴えかけるものがありますね。本当は17歳の可愛い女の子なのですよね。その子がこんな状況下で頑張らないといけないのは良いことでは無いかも知れません。 

しかし、彼女の出身のパキスタンで学校が独善的な人(宗教を名乗るような資格さえもない人々)に襲われました。 彼らが恐れるのは子供達が学びを通して視野を広げることです。 何が正しくて何が良くないかを学ぶことを恐れているのです。

知らないことは支配者にとっては都合の良いことなのです。

私の知り合いの女の子や若い世代からも沢山学ぶことが多いと思えました。

コメント頂き有難うございます。これからもよろしくお願い致します。

sakiさん、こんばんは。

仰られたように、「世界に平和が訪れる日」がくることを学べたらどんなにステキでしょう。

歴史的にみても世界中で平和が訪れる事は難しいと思います。単なるバカげた平和主義者ではなくて、やはりそれを目指すのが当たり前だと思います。

おそらく平和を求める心が人類にないのであれば、とうの昔に人類は滅びているはずです。

「不可能に思えても、それを目指す」・・・人間が進歩してきた条件だと思います。

とんぼさん、こんばんは。

これは私が書いたのが良かったと言うより、やはり私の若い可愛いお友達(音楽で知り合い、一緒に唄ってくれたりしています)とマララさんが素晴らしいからだと思います。

私は理想主義者で現実をみていないと言われても、やはり目指すべきものは、低い山ではなくて高い山だと思うのです。 いつでも夢さえ失わなければ、一歩先に進めるのではないかと考えています。 

いつも嬉しいお言葉、有難うございます。


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